トヨタ 新型 カムリ ハイブリッド フルモデルチェンジ TNGA採用 日本2017年7月10日発売

トヨタは新型カムリのフルモデルチェンジを行い2017年7月10日日本で発売。全国のトヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店(東京地区は東京トヨタでも販売)を通じて同日に販売を開始。価格:329万4,000円〜419万5,800円。

噂ではこの新型カムリをベースにGRMNのGAZOOレーシングのテストドライバーがサスペンション、ボディ剛性、シート、ペダル、などをトータルチューニングしたモデル、カムリGRを2018年12月に発売する予定だ。新型カムリ日本仕様の外観と室内を公式サイトで初公開した。2017年1月8日に北米で開催したデトロイトモーターショー2017で正式発表された。NASCARが主催するストックカーレースに出場しているカムリがNASCAR Sprint Cup Seriesのプロトタイプを発表した。

新型カムリ エクステリア 日本仕様
新型カムリ インテリア 日本仕様
目次

カムリについて

カムリは、1980年国内専用モデル「セリカ カムリ」(FR車)として誕生し、1982年には、FFレイアウトを採用した現在の車名「カムリ」として一新し、グローバルに販売を開始した。カムリはこれまで、「トヨタのグローバルミッドサイズセダン」として、米国15年連続乗用車販売台数No.1獲得をはじめ、100カ国以上の国や地域で販売し、累計1,800万台超えを達成している。旧型カムリは8代目で2011年9月5日から日本での販売を開始した、北米モデルでは2.5L直4と3.5LV6、2.5Lハイブリッドの3モデルが存在するが、日本では直4 2,5L ハイブリッドのみの設定とし、ハイブリッド専用車として販売されている。2014年9月9日マイナーチェンジをおこない、フロントデザインはヘッドランプ・フロントバンパー・ラジエーターグリルを変更し、LEDクリアランスランプを装備。リアデザインはコンビネーションランプ・バンパー・ガーニッシュを変更しイメージを一新した。

新型カムリについて

新型カムリは9代目となるが、丸6年でのフルモデルチェンジとなる。今回のフルモデルチェンジは2015年12月9日に発売が開始された、新型プリウスの技術を多用に使用する!!エクステリアはトヨタ独自のキーンルックの進化により個性を際立たせ、スリムなアッパーグリルと、立体的で大胆に構えたロアグリルを対比させることにより、低重心でワイドなスタンスを強調した。Bi-Beam LEDヘッドランプは、3層に重なったLEDクリアランスランプを採用。

インテリアはディスプレイ(ナビゲーション、カラーヘッドアップディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイ)の相互リンクによる情報表示により、ドライバーの操作動線と視線移動を最適化することで、運転に集中できるコックピットを実現。また、ナビゲーションとヒーターコントロールパネルが一体となったセンタークラスターパネルには、フラッシュサーフェスデザインを採用。先進のインターフェイスを搭載していることが一目で伝わる特徴的なデザインを実現。部品の小型化やレイアウトの見直しでインストルメントパネルの厚みを抑えたほか、エンジンフード、カウル、ベルトラインを下げ、視界を良くする。

新型カムリ インテリア 日本仕様
マルチインフォメーションディスプレイ(7.0インチTFTカラー)
マルチインフォメーションディスプレイ(7.0インチTFTカラー)

TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォームを採用することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得る!旧型に比べ全高が若干さがり、更に低重心化をはかることができる!!サスペンションは、フロントに新開発のマクファーソンストラット式を採用、リヤにはダブルウィッシュボーン式を採用し、意のままの走りと上質な乗り味を実現した。

液体封入式のエンジンマウントを4点すべてに採用(トヨタ初)し、それを最適配置することで、高トルク化による振動や静粛性への対応、上質な乗り味を実現した。ボディ骨格部に「環状骨格構造」を採用。ボディのねじれ現象を抑制し、優れた操縦安定性を実現。また、骨格の接合部には先進の溶接技術「レーザースクリューウェルディング(LSW)」の採用や「構造用接着剤」の使用により剛性を強化。さらに、超高張力鋼板「ホットスタンプ材」を適用拡大するなど、軽量化とともに優れた衝突安全性の確保に貢献。

新型カムリ ハイブリッドについて

FR用 2.5Lエンジン用 トヨタハイブリッドシステム(THSⅡ)ハイブリッドシステムは小型化されたTHSⅡを採用し、バッテリーの位置など大幅に変更となる。エンジンの熱効率やトランスミッションの伝達効率を向上させることで、パワートレーンシステム全体(エンジン・トランスミッション)で燃費は約25%、動力性能は約15%以上向上。4代目プリウスに採用された小型・軽量・低損失化技術を継承し、2.5Lエンジン用ハイブリッドシステムを一新するとともに、FR用の高性能マルチステージTHSⅡを新開発した。2.5LのTHSⅡは、小型・軽量・低損失化技術と、TNGAによる新型エンジンの最大41%の熱効率と高出力とのシナジー効果により、優れた動力性能・低燃費を高次元で追求している。マルチステージTHSⅡは、ハイブリッド車の走りのイメージを一新する高い発進加速性能とダイレクト感溢れる走りを実現。高速走行時のシステム効率の向上に加え、高車速域でもエンジン間欠運転を可能にすることで高速燃費を向上している。

新型 直列4気筒 2.5リッター直噴エンジン搭載 Dynamic Force Engine

高速燃焼技術、可変制御システムの採用。世界トップレベル最大熱効率40%(HV専用で41%)を実現する直列4気筒 2.5リッター直噴エンジンDynamic Force Engineと呼ぶ。同時に、緻密な制御による高レスポンス化と全速度域での高トルク化など、多くの新技術の採用により全面的に見直し、大幅に進化した。

ガソリン車用

直列4気筒 2.5リッター直噴エンジン D-4S

最高出力:205ps/6600rpm

最大トルク:250Nm/4800rpm

ハイブリッド車用

直列4気筒 2.5リッター直噴エンジン D-4S

最高出力:176ps/5700rpm

最大トルク:220Nm/3600-5200rpm

8速/10速オートマチックトランスミッション(Direct Shift-8AT/10AT)

ギヤが噛み合う時のエネルギー伝達ロスを削減し、クラッチは、機構内の摩擦材形状を最適化し、回転時のクラッチの損失トルクを約50%低減。(従来型6速AT比)するなど世界トップレベルの伝達効率を達成。Direct Shift-10ATは、8速から10速に段数アップしてトータルのギヤ数を増やしながら、低中速域を中心に、各段の使用領域(段数)を最適化するクロスギヤを採用。これにより、旧型モデルはJC08モード燃費23.4km/LからJC08モード燃費28.4~33.4km/Lとなる。

新型カムリ2.0Lダウンサイジングターボ搭載(北米モデルのみ)

更に新たに、NX200tに搭載された、新開発2.0L直列4気筒ターボエンジン8AR-FTSを採用する。ターボ用直噴技術D-4STや可変角を拡大した連続可変バルブタイミング機構VVT-iWなど、新技術を数多く採用し、優れた走行性能と環境性能を両立したエンジンである。

2.0L直列4気筒ターボエンジン8AR-FTS

最高出力:238ps/5600rpm

最大トルク:35.7kgm/4000rpm

JC08モード燃費:18km/L

新型カムリ サイズ

全長を前型から約50mm延長、空力性能に優れたスタイリングに生まれ変わった。

全長:4,860mm

全幅:1,840mm

全高:1,440mm

ホイールベース:2,825mm

新型カムリグレードについて

海外ではグレードは「LE」「XLE」「SE」「XSE」の4種をラインナップ「SE」と「XSE」に「スポーツパッケージ」をオプション設定。日本グレードは現在と同様、ハイブリッド専用車種として「ハイブリッド X」「ハイブリッド G」「ハイブリッド G“レザーパッケージ”」を設定。

ハイブリッド X:3,294,000円 JC08モード燃費:33.4km/L

ハイブリッド G:3,499,200円 JC08モード燃費:28.4km/L

ハイブリッド G“レザーパッケージ”:4,195,800円 JC08モード燃費:28.4km/L

新型カムリ装備について

ヘッドライトはBi-Beam LEDとLEDデイライトを採用する電動。電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドやイルミネーテッドエントリーシステムを採用。

衝突回避支援パッケージ Toyota Safety Sense Pを標準装備

衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用する。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。

ミリ波レーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保。衝突回避支援型PCS、LDA、AHBの3種類の予防安全機能に加え、PCSに歩行者検知機能を付加。対歩行者の衝突回避支援/被害軽減を可能にするとともに、レーダークルーズコントロールも装備する。

衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合、まずドライバーにブザーとディスプレイ表示で警報を出すことでブレーキを踏むように促す。ドライバーが衝突の危険に気づいてブレーキを踏んだ場合、強力なブレーキアシストが作動。また、仮にブレーキを踏まなかった場合でも、例えば、停止車両に対し自車の速度が30km/hの場合は、自動ブレーキにより約30km/hの減速を行い、衝突回避を支援*5。自動ブレーキは約10~80km/hの幅広い速度域で作動し、実際に発生している追突事故の80%以上に対応。

レーンディパーチャーアラート(LDA)カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援。

オートマチックハイビーム(AHB)カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援。

歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)ミリ波レーダーとカメラを用いて前方の車両や歩行者を検出し、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキで衝突回避支援および被害軽減を図る。自動ブレーキは、歩行者に対しては10~80km/hの速度域で作動し、例えば、歩行者との速度差が30km/hの場合には、約30km/h減速し、衝突回避を支援。また、車両に対しては、10km/h~最高速の幅広い速度域で作動し、例えば、停止車両に対し自車の速度が40km/hの場合には約40km/hの減速が可能。

レーダークルーズコントロール 先行車との車間距離の検知にミリ波レーダーを使用し、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールを採用。前方車両の車線変更をミリ波レーダーとカメラで検知し、よりスムーズな加減速制御を実現。

トヨタはモビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロ」を目指し、「統合安全コンセプト」に基づいた各種の安全装備・システムを研究・開発し、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化している。

先進安全運転オプション

リアクロストラフィックアラート(RCTA)後退時の死角を検知し、注意を喚起。

インテリジェントクリアランスソナー 駐車時や後退時などにおける、衝突被害を軽減。

リヤクロストラフィックオートブレーキ 後退時の死角に左右後方から接近してくる車両を検知し自動的にブレーキ制御を行なう。トヨタブランドとして初採用した。

ブラインドスポットモニター 車線変更時の後方確認をアシスト。隣の車線を走る車両をレーダーで検知。車両が死角エリアに入ると、ドアミラーに搭載されたLEDインジケーターを点灯させます。その際、サイドターンランプを点滅させるとLEDインジケーターも点滅し、ドライバーに注意を喚起します。

ITS Connect ITS専用周波数(760MHz)を活用したITS Connectを世界初採用。クルマに搭載したセンサーでは捉えきれない見通し外の情報や信号などの情報を、道路に設置されたインフラ設備とクルマ、あるいはクルマ同士が直接通信し、ドライバーに知らせることで安全運転を支援。

路車間通信システム(DSSS : Driving Safety Support Systems)

右折時注意喚起 交差点で右折待ち停車時に、接近する対向直進車や右折先の歩行者がいるにもかかわらず、ドライバーがブレーキペダルから足を離して発進しようとした際、見落としている可能性が高い場合には、表示とブザー音により注意喚起 赤信号注意喚起
赤信号交差点に近づいてもアクセルペダルを踏み続けているなど、ドライバーが赤信号を見落としている可能性がある場合に、表示とブザー音により注意喚起

信号待ち発進準備案内 赤信号で停車したとき、赤信号の待ち時間の目安を表示

車車間通信システム(CVSS : Connected Vehicles Support Systems) 通信利用型レーダークルーズコントロール。先行車が通信利用型レーダークルーズコントロール対応車両の場合、車車間通信により取得した先行車両の加減速情報に素早く反応して、車間距離や速度の変動を抑え、スムースな追従走行を実現

緊急車両存在通知 サイレンを鳴らしている緊急車両(救急車)が存在する場合に、ブザー音が鳴り、緊急車両の自車に対するおよその方向・距離を表示。

北米市場ではトヨタの次世代インフォテインメントシステム「AGLプラットフォーム」を採用

共通Linuxベースソフトウェアスタックを開発しているオープンソース共同開発プロジェクト「Automotive Grade Linux(AGL)」。トヨタは北米市場の新型カムリにが次世代インフォテインメントシステムにAGLプラットフォームを採用した。カムリでの採用後、北米市場に投入されるトヨタ&レクサスの両ブランド車の多くに展開される。

新型カムリ発表までの流れについて

まずは、2017年1月開催される北米国際自動車ショー2017で量産モデルを初披露。気になる発売日は2017年7月10日を目指している。最近では既に、新型カムリのテストカーのテスト走行が行われてスパイスショットも撮影されている。

スペック新型カムリ
全長4,885mm
全幅1,840mm
全高1,445mm
ホイールベース2,825mm
エンジン直列4気筒 2.5リッター直噴エンジン
D-4S +モーター(THSⅡ)
最高出力176ps/5700rpm
最大トルク220Nm/3600-5200rpm
モーター最高出力143ps
モーター最大トルク27.5kgm
システム最大出力211ps
トランスミッションCVT
駆動方式FF
JC08モード燃費28.4~33.4km/L
価格329万4,000円〜419万5,800円

今後新しい情報が入り次第お伝え致します。

トヨタニュースリリース

https://global.toyota/jp/detail/14392707/

https://global.toyota/jp/detail/17660392/

トヨタ 新型カムリ

https://toyota.jp/camry/

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