ソニーグループ株式会社と本田技研工業株式会社は、2022年3月4日、モビリティ分野における戦略的提携に向けて基本合意。2022年6月16日には「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」の設立に関する合弁契約を締結。新会社ソニー・ホンダモビリティは2022年10月13日、ソニー・ホンダモビリティの代表取締役 会長兼CEOの水野泰秀氏と代表取締役 社長 兼 COOの川西泉氏が登壇する新会社設立発表会を開催。第1弾プロダクトについて、2023年1月4日に米国ラスベガスで発表される。
2022年中の新会社の設立
Hondaが長年培ってきたモビリティの開発力、車体製造の技術やアフターサービス運営の実績と、ソニーが保有するイメージング・センシング、通信、ネットワーク、各種エンタテインメント技術の開発・運営の実績を持ち寄り、利用者や環境に寄り添い進化を続ける新しい時代のモビリティとサービスの実現。両社で合弁会社を設立し、新会社を通じて、高付加価値のエレクトリック・ビークル(EV)を共同開発・販売し、モビリティ向けサービスの提供と併せて事業化していく。新会社からのEV車両の初期モデルの販売開始は、第1弾の商品は 2025年前半から先行受注を開始し、同年中に発売。デリバリーは2026年春に北米から。日本では2026年後半からを計画。生産拠点は Honda の北米工場を予定。
ソニーとホンダ EVモデル
ソニー
2022年春に事業会社「ソニーモビリティ株式会社」を設立し、EVの市場投入を本格的に検討。
VISION-S 01
ソニーは電気自動車コンセプトカー「VISION-S」を開発進捗をCES2021にて2021年1月11日発表した。ソニーのイメージング・センシング技術をはじめ、AIや通信、そしてクラウド技術も活用した車載ソフトウェアの制御により、機能が継続的にアップデートされ進化し続けます。車内外の人や物体を検知・認識し、高度な運転支援を実現するために、ソニーの車載向けCMOSイメージセンサーやToFセンサーなど数種類のセンサーを合計33個配置。また、没入感のある立体的な音場を実現する音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」を、各シートに内蔵されたスピーカーで提供。フロントシート前方にはパノラミックスクリーンを搭載し、直観的操作で様々なエンタテインメントコンテンツを楽しる。ソニーは最先端テクノロジーを組み合わせることで、安心・安全かつ、新たな感動をもたらす車内エンタテインメントの実現を目指していく。「Safety Cocoon(セーフティコクーン)」は日常の様々なドライブシーンにおいて、自動車の周囲360度を検知し、早期に危険回避行動を支援することで車の安全性を高める安全領域のコンセプト。
VISION-S 02
ソニーは新型SUVタイプのバッテリEV試作車両「VISION-S 02」をラスベガスで開催されている「CES」にて初公開する。プロトタイプ「VISION-S 01」と共通のEV/クラウドプラットフォームを採用、広い室内空間を用いたエンタテインメント体験や7人乗車のバリエーションなどを通して、VISION-S 01とともに、価値観が多様化する社会での様々なライフスタイルへの対応。
ホンダ
電気自動車のプレビュー「Honda Urban EV Concept (アーバンEVコンセプト)」をプレスデー2017年9月12日~13日、一般公開日9月16日~24日に開催されるフランクフルトモーターショー2017に世界初公開。2019年3月7日に開催されるジュネーブモーターショー 2019にてプロトタプとなる「Honda e」を世界初公開した。2019年9月12日から開催されるフランクフルトモーターショー2019で公式発表。2019年10月24日~11月4日(プレスデー2019年10月23日〜24日)に開催予定の東京モーターショー2019で日本で初公開。
Honda e
ホンダは新型電気自動車「Honda e」を2020年8月27日発表、2020年10月30日から発売。新開発のEV専用プラットフォームを採用。街乗りを重視し、コンパクトボディーでありながらロングホイールベースとし、後輪駆動を採用。重量配分は50:50とし安定性とハンドリング性能を最適なバランスを取っている。高容量35.5 kWhリチウムイオン電池はタイプ2 「ACコネクタ」か「CCS2 DC急速充電器」のどちらかを使うことができる。EV走行距離、約 218kmを達成。30分で80%まで充電が可能な急速充電にも対応している。0-100km/h加速は約8秒。ポップアップ式のドアハンドル、ドアミラーの役割を持つ「サイドカメラミラーシステム」を搭載。日本で多い細い道でも楽に運転が可能な回転半径約4.3mとし軽自動車並とている。(同社の大人気車種「N-BOX」の最小回転半径はFFモデルで4.5mである。)Honda SENSING(ホンダ センシング)全車標準搭載。BピラーにNFCを搭載。スマートフォンでの施錠を可能にする。
新型Honda e スペック
スペック | 新型 Honda e | |
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全長 | 3,895mm | |
全幅 | 1,750mm | |
全高 | 1,495mm | |
モーター | 高出力電動モーター | |
最高出力 | 100kW(136PS)/ 3,078-11,920rpm |
113kW(154PS)/ 3,497-10,000rpm |
最大トルク | 315Nm(32.1kgm)/ 0-2,000rpm |
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リチウムイオン電池 | 容量35.5 kWh | |
急速充電 80% | 30分 | |
WLTC航続距離 | 283km | 259km |
駆動方式 | FR | |
乗車定員 | 4名 | |
価格(10%) | 4,510,000円 | 4,950,000円 |
ホンダニュースリリース
https://www.honda.co.jp/news/2022/c220304b.html
ソニーニュースリリース
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202203/22-0304/
https://www.sony-honda-mobility.com/ja/assets/pdf/news-release_2022-10-13_ja.pdf
ソニー ホンダモビリティ