トヨタは「クラウン」のフルモデルチェンジを行い16代目を2022年7月15日に発表、2022年9月1日に発売するが、2022年7月16日~18日までの間「六本木ヒルズ ノースタワー前広場」にて発表したばかりの新型「クラウン」が展示されており、実車を実際に見てきた。感想について色々と語ります。
16代目 新型 クラウン 実車を見た感想
実車をみて実際に購入を検討し、色々調べて「素晴らしい!」「いいね!」「おすすめ!」と思っているところをまとめてみました。
エクステリアデザインは新鮮さがある
今までの王道セダンではなく、クロスオーバーSUVスタイルでリアをクーペ化したの様な新しいデザインを採用。見た感想としては率直に、新しいジャンルのSUVと感じる。海外では何車種かクーペSUVが存在するが、日本車では馴染みが薄いので新鮮さと品としなやかさを感じることができた。そして流行りのフロント部分は横一文字になったデイライト付きヘッドライトを採用。「クラウン」エンブレムは継続採用。リアは「LED リアコンビネーションランプ」を採用し横一文字に伸びる、薄くシャープなリアコンビネーションランプを採用。一文字のリアコンビネーションランプはハリアーなどでよく目にする様になったのでトレンドを取り入れてるなと言った印象だ。21インチアルミホイールや4眼LEDヘッドライトは特に印象的であった。ボディカラーも攻めているため選択するのが難しいかもしれない。展示されていた、「ブラック〈227〉×プレシャスブロンズ〈4Y6〉[2XZ]」「ブラック〈227〉×プレシャスメタル〈1L5〉[2ZA]」はその中では新しさと選択しやすさを感じることができた。個人的には「ブラック〈227〉×プレシャスブロンズ〈4Y6〉[2XZ]」をおすすめします。
クラウン CROSSOVER G “Advanced・Leather Package”(ブラック〈227〉×プレシャスブロンズ〈4Y6〉[2XZ])
クラウン CROSSOVER RS “Advanced”(ブラック〈227〉×プレシャスメタル〈1L5〉[2ZA])
どうしても「ハリアー」と比較してしまうが、全体的にはセダンをSUV化した様な印象を受ける。
新型ハリアー と 新型クラウン ボディサイズ比較
新型ハリアーと新型「クラウン」のボディサイズを比較すると全長とホイールベースがクラウンの方が長いが全高が-150mm低くなっている。
スペック | 4代目 新型ハリアー | 16代目 新型クラウン | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,725mm | 4,930mm | +205mm |
全幅 | 1,835mm | 1,840mm | +5mm |
全高 | 1,690mm | 1,540mm | -150mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,850mm | +160mm |
SUVとしながらも1550mm以下にあえてしている。日本の都心部では多く機械式の立体駐車場がある、デパートや繁華街にある立体駐車場であれば全高2,000mm以下であるが、通常のタワー式の立体駐車場の場合には全高1,550mm以下が多い。これからSUVに乗りたいと思っている人や購入を検討している人は車高が高いから立体駐車場を諦めるしかないと思っていたり、そもそも今まで気にしたことなかった人もいるだろう。そこでSUVでタワー式の立体駐車場などに入庫可能な車種としている。
インテリアは最新装備充実
インテリアは高級感がありながらもどこかカジュアル感も感じられるデザインとし座ったときに「クラウン」に乗っていると感じさせる室内空間を作り上げていた。
「ディスプレイオーディオ」からメーター「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」の視界の良さはとても良かった。「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」は高級感と言うよりかは新鮮さを感じさせるポイントとなっている。
ナビゲーションシステムを「コネクティッドナビ」としており、こちらは現状から進化していくことに期待したい。
電動パーキングブレーキ&ホールドボタンの位置は非常に押しやすく、ドリンクフォルダーと置くだけ充電の位置もとても使い勝手の良い場所に設置されていると感じた。
後部座席はやはりクラウンらしくおもてなし要素が強い
クラウンはやはり後部座席もクラウンらしく乗り降りのしやすさ、や座り心地の良さなどをきちんと継承されておりフラッグシップモデルといえる出来栄えである。
ラゲッジスペースについて
セダン同様作りとなっているが底が深く感じられ、更にある程度の収納スペースがある。後席中央にあるトランクスルーも使い勝手がよさそうだ。ゴルフバック3つまで収納できる。
安全装備がトップクラスで充実している トヨタの先進の安全装備 「Toyota Safety Sense」 採用
先代モデルよりも機能を高めた次世代「Toyota Safety Sense」を採用する。右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象となる。高度運転支援技術「Toyota Teammate」共に走るというトヨタ自動車独自の自動運転の考え方「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発した最新の高度運転支援技術を、MIRAIにも採用。ディープラーニングを中心としたAI技術も取り入れ、運転中に遭遇しうる様々な状況を予測し、対応することを支援。「Advanced Park」などを採用する。
燃費性能はクラストップ 最新ハイブリッドシステムを採用
新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせた採用。新開発した「2.4L直噴ターボエンジン+ハイブリッドシステム」を採用。電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」を採用。
スペック | 新型クラウン 2.4 ターボ ハイブリッド | 新型クラウン 2.5 ハイブリッド |
---|---|---|
全長 | 4,930mm | 4,930mm |
全幅 | 1,840mm | 1,840mm |
全高 | 1,540mm | 1,540mm |
ホイールベース | 2,850mm | 2,850mm |
エンジン | 直列4気筒 2.4L 直噴ターボエンジン +モーター | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 200kW(272ps)/ 6,000rpm | 137kW(186ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 460Nm(46.9)/ 2,000-3,000rpm | 219Nm(22.5kgm)/ 3,600rpm |
フロントモーター 最大出力 | 61kw(82.9ps) | 88kW(119ps) |
フロントモーター 最大トルク | 292Nm(29.8kgm) | 202Nm |
リアモーター 最大出力 | 59kW(80.2ps) | 40kW(54.4ps) |
リアモーター 最大トルク | 169Nm(17.2kgm) | 121Nm(12.3kgfm) |
トランスミッション | Direct Shift-6AT | 電気式無段変速機 |
バッテリー | ニッケル水素電池 5Ah | ニッケル水素電池 5Ah |
駆動方式 | 4WD (E-Four Advanced) | 4WD (E-Four) |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
車両重量 | 1900-1920kg | 1750-1790kg |
WLTCモード燃費 | 15.7km/L | 22.4㎞/L |
まとめ
トヨタにとって「クラウン」は特別な存在であり、いつまでも続いてほしい車種である。「クラウン」ブランドも同様に復活を狙った新たなモデルとして今までにない進化を果たすことになるが、高級ラインでの復活はすこし険しい道のりが予想される。「SUVクーペスタイル」とすることで高級な印象とデザインの印象を変えることで40代、30代の人に乗ってもらいたいという意欲を感じる。「クラウン」をトヨタブランドとして残して行く意思と挑戦する気持ちを感じた。残りのモデルを1年以上かけて発売していくが、実車を置いてPRをすることができるが、半導体の影響が今後更に続くことが予想されるため、発売時期の延期や納期の遅れにより、苦戦が強いられることは間違えないだろう。
トヨタ クラウン