トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」は、2022年8月のフルモデルチェンジ以降、好調な販売を続けています。
トヨタ シエンタは、コンパクトなボディに広い室内空間と使い勝手の良さを兼ね備えた、人気のコンパクトミニバンです。2022年8月に3代目となるフルモデルチェンジを行い、さらに魅力を増したシエンタは、販売台数においても好調を維持しています。
この記事では、トヨタ シエンタの販売台数の推移、生産台数、そして好調の理由について、詳細に分析していきます。
シエンタ販売台数の推移
日本自動車販売協会連合会(自販連)の統計データによると、シエンタはフルモデルチェンジ直後の2022年9月に7,785台を販売し、その後も月間1万台前後で推移しています。2023年上半期には、67,344台を販売し、ミニバン市場を牽引する存在となっています。
2022年 販売台数
2022年の年間販売台数はトヨタ シエンタが68,922台で8位となりました。
年月 | 販売台数 |
---|---|
2022年1月 | 3,455台 |
2022年2月 | 3,556台 |
2022年3月 | 6,276台 |
2022年4月 | 4,165台 |
2022年5月 | 4,262台 |
2022年6月 | 4,147台 |
2022年7月 | 2,226台 |
2022年8月 | 2,796台 |
2022年9月 | 7,785台 |
2022年10月 | 10,739台 |
2022年11月 | 10,167台 |
2022年12月 | 9,348台 |
合計 | 68,922台 |
2023年 販売台数
2023年年間のミニバン販売台数はトヨタシエンタが驚異の132,332台で首位となりました。
年月 | 販売台数 |
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2023年1月 | 11,038台 |
2023年2月 | 11,767台 |
2023年3月 | 14,326台 |
2023年4月 | 9,195台 |
2023年5月 | 9,109台 |
2023年6月 | 11,909台 |
2023年7月 | 12,489台 |
2023年8月 | 9,636台 |
2023年9月 | 11,611台 |
2023年10月 | 10,668台 |
2023年11月 | 11,194台 |
2023年12月 | 9,390台 |
合計 | 132,332台 |
2024年 販売台数
2024年は生産停止が影響しており、台数が回復していません。
年月 | 販売台数 |
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2024年1月 | 9,810台 |
2024年2月 | 8,613台 |
2024年3月 | 9,082台 |
2024年4月 | 10,337台 |
2024年5月 | 8,820台 |
2024年6月 | 8,987台 |
2024年7月 | 11,441台 |
2024年8月 | 9,027台 |
2024年9月 | 10,033台 |
2024年10月 | 9,161台 |
合計 | 95,311台 |
2019年11月のフルモデルチェンジを発表し月販目標台数は8,300台となっています。2023年は目標台数を上回る平均約11,000台ほどを生産しています。ミニバンとしては記録的な台数となります。
トヨタ シエンタの生産台数
シエンタの生産は、トヨタ自動車東日本 宮城大衡工場で行われています。同工場では、シエンタの他に、ヤリス クロス、アクアなども生産されています。
具体的な生産台数のデータは公表されていませんが、販売台数から推測すると、安定した生産体制が構築されていると考えられます。
シエンタ生産台数の推移 需要に応えるための増産体制
シエンタの生産台数も、販売台数の増加に合わせて増産されています。トヨタは、国内の工場に加え、海外の工場でもシエンタを生産しており、グローバルでの需要に応える体制を整えています。
シエンタ人気の背景 多様なニーズに応える魅力的なパッケージ
シエンタの人気の背景には、以下の3つの要因が挙げられます。
- 使い勝手の良さ: コンパクトなボディサイズでありながら、3列シート7人乗りを実現しており、ファミリー層を中心に幅広い層から支持されています。
- デザイン性: 親しみやすいデザインと豊富なカラーバリエーションが、幅広い世代に受け入れられています。
- 燃費性能: ハイブリッドモデルは優れた燃費性能を誇り、環境意識の高いユーザーからも支持されています。
新型シエンタは、親しみやすい丸みのあるデザインと、アクティブな印象を与えるカラーバリエーションが特徴です。 エクステリアは、水平基調のシルエットと大きな窓が開放感を演出し、内装はシンプルながらも機能的なデザインで、快適なドライブをサポートします。 また、最新の安全技術「Toyota Safety Sense」を標準装備し、安心して運転できるのも魅力の一つです。
新型シエンタの最大の魅力
新型シエンタの最大の魅力は、コンパクトなボディサイズからは想像できない広々とした室内空間と、多彩なシートアレンジによる優れた使い勝手です。 2列目シートは前後スライドが可能で、足元空間を広く確保できるほか、3列目シートを格納すれば、自転車も積めるほどの広いラゲージスペースが出現します。 日常の買い物からレジャーまで、幅広いシーンで活躍できる一台です。
新型シエンタの収納と積載力
新型シエンタは、豊富な収納スペースも魅力の一つです。 インパネトレーやドアポケット、シートバックポケットなど、小物類を整理できるスペースが充実しています。 また、ラゲージスペースの下にも収納スペースがあり、かさばる荷物もスッキリと収納できます。 さらに、オプションでルーフキャリアやラゲージボックスを追加すれば、積載力をさらにアップさせることも可能です。
コンパクトミニバンとしての運転感覚
新型シエンタは、コンパクトなボディサイズながら、ミニバンとしての安定感と快適性を兼ね備えています。 視界が広く、運転しやすいのも特徴です。 また、最小回転半径が小さく、狭い道でも取り回しが楽々です。
車両サイズと運転の違い
新型シエンタは、全長4260mm、全幅1695mm、全高1675mmというコンパクトなボディサイズです。 これは、日本の道路事情に合わせた設計で、狭い道でも安心して運転できます。 また、最小回転半径は5.0mと小さく、Uターンもスムーズに行えます。
スペック | 新型シエンタ ハイブリッド | 新型シエンタ ガソリン |
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全長 | 4,280mm | 4,280mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) |
ホイール ベース | 2,750mm | 2,750mm |
エンジン | 直3 1.5L+ モーター M15A-FXE型 | 直列3気筒 1.5Lエンジン M15A-FKS型 |
最高出力 | 67kW(91ps)/ 5500rpm | 88kW(120ps)/ 6600rpm |
最大トルク | 120Nm(12.2kgfm)/ 3800-4800rpm | 145Nm(14.8kgfm)/ 4,800-5,200rpm |
モーター 最大出力 | フロント:59kW(80ps) リヤ:2.2kW(3.0ps) | – |
モーター 最大 トルク | フロント:141Nm(14.4kgm) リア:44Nm(4.5kgm) | – |
WLCT モード燃費 | 28.2~28.8km/L(2WD) 25.3km/L(4WD) | 18.3km/L |
駆動方式 | 2WD/4WD (E-Four) | 2WD |
乗車定員 | 5名・7名 | 5名・7名 |
最小 回転半径 | 5.0m | 5.0m |
駆動方式 | 電気式 無段階変速機 | Direct Shift- CVT |
ボディサイズによる取り回しの良さ
新型シエンタは、コンパクトなボディサイズと優れた小回り性能により、街乗りからレジャーまで、様々なシーンで活躍します。 駐車場での駐車も楽々で、運転初心者の方でも安心して運転できます。
編集部から一言
この記事では、トヨタ シエンタの販売台数と生産台数、そして好調の理由について解説しました。シエンタは、魅力的なデザイン、広い室内空間、低燃費、充実した安全装備、手頃な価格など、多くの魅力を兼ね備えたコンパクトミニバンです。今後も、トヨタの販売戦略によって、さらに多くの人々に選ばれる車となることが期待されます。