マツダは新型CX-8 (CX8) を国内向け新世代商品としては初めての3列シート採用モデルとして2017年9月14日発表、12月14日に発売開始。2017年9月14日から予約受注開始した。新型CX-8は6・7人乗りモデルをラインナップする。最上級機種「XD L Package」に、2列目ベンチシートの7人乗り仕様を追加し2018年6月14日発売した。6人乗り仕様はキャプテンシートでセンターコンソールを採用する。価格:319万6800円~419万400円。月間販売計画台数:1,200台。マツダは、新型CX-8の予約受注台数が、発売前の約3か月(9月14日の予約開始~12月10日)で、月間販売計画台数1,200台の約6倍の7,362台となったと発表した。
2017年4月28日にマツダ新型CX-8を国内向けに導入すると公表した。
2017年7月25日にエクステリアの発表。
2017年7月28日に価格発表。
2017年8月1日にはカタログ配布スタート。
2017年8月中旬から各販売店での見積もりスタート。
2017年8月26日〜27日に特別先行お披露目会が行われた。
2017年9月14日に正式発表、予約受注開始。
2017年12月14日発売開始だが、すでに各販売店での先行受注のみスタートしている様子である。
新型CX-8 エクステリアについて
新型CX-8 インテリアについて
新型CX-8 インテリア
新型CX-8 6人乗り
新型CX-8 6人乗り
新型CX-8 7人乗り
新型CX-8について
マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブテクノロジー)」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用。国内市場向けSUVラインアップにおける最上位モデルだ。日本発売のマツダ車としては419万400円と最高価格の高級車となる。
新型CX-8 スペックについて
スペック | 新型CX-8 |
---|---|
全長 | 4,900mm |
全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,730mm |
ホイールベース | 2,930mm |
エンジン | SKYACTIV-D 2.2 2.2L 4気筒DOHC直噴ターボ |
最高出力 | 129kW(175ps)/4,500rpm |
最大トルク | 420Nm(42.8kgm)/2,000rpm |
トランスミッション | SKYACTIV-DRIVE (6速自動変速機) |
乗車定員 | 6名/7名 |
JC08モード燃費 | 17.6km/L |
価格 | 319万6,800円~ 419万400円 |
新型CX-5と車幅は同様の1,840mmで全長とホイールベースを延長している。車高は日本未発売の7人のり新型CX-9とほぼ同様である。新型CX-5を全体的に大きくした様なモデルであることがわかる。更に、エンジンも新型CX-5と同様のSKYACTIV-D 2.2を搭載しており共通部分が多い。デザインも「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用しておりエクステリアデザインも似ているだろう。
ホイールベースや全長が新型CX-9とほぼ同様であることから車体のベースはCX-9とし、サイズを一回り小さくしている。更に、エンジンは新型CX-5を採用している。
新型CX-8 仕様について
SKYACTIV-D 2.2(新世代クリーンディーゼルエンジン)2.2L 4気筒DOHC直噴ターボのみ採用。6人乗り仕様はキャプテンシートでセンターコンソール仕様7人乗りは二列目ベンチシートでレザー仕様の選択は不可 。(2018年6月14日に7人乗り二列目ベンチシートでレザー仕様追加し発売。)3列目は女性や子供向き。タイヤはエントリーグレードが17インチアルミ、ミドルとハイグレードが19インチアルミを採用。アラウンドビューモニターを採用。ルーフレール標準装備。カーサイドタープの設定。WLTCモード燃費の表示。
WLTCモード燃費について
WLTCモードは、3つの走行モード「市街地モード(WLTC-L)」「郊外モード(WLTC-M)」「高速道路モード(WLTC-H)」で構成された国際的な試験方法です。従来のJC08モードに比べ、冷機状態での走行時間割合の増加、アイドリング時間比率の減少、運転者以外の乗員や積載物の重量考慮などにより、実際の使用実態を意識した内容となっています。
先進安全技術「i-ACTIVSENSE」全車に標準搭載
i-ACTIVSENSEは、ミリ波レーダーやカメラなどの検知デバイスを用いたマツダの先進安全技術の総称です。事故が避けづらい状況での衝突回避・被害軽減を図るプリクラッシュセーフティ技術に加え、認知支援を行いドライバーの安全運転をサポートするアクティブセーフティ技術で構成されています。
AFS(アダプティブフロントライティングシステム) 夜間走行中では、ドライバーの疲労を軽減し、安全性を高める上で明るく見やすい視界を確保することが大切です。AFS(アダプティブフロントライティングシステム)は走行状況に応じてヘッドランプの配光を最適にコントロールします。スピードとステアリングの舵角に合わせて、ドライバーが進みたい方向にヘッドランプのロービームを照射します。
HBC(ハイビームコントロール) HBCは、対向車や先行車を検知し、ヘッドランプのハイビーム・ロービームを自動で切り替える夜間走行中のドライバー認知支援機能です。
MRCC(マツダレーダークルーズコントロール) MRCCは、ミリ波レーダーにより先行車との速度差や車間距離を認識し、自動で走行速度をコントロールするシステムです。
ドライバーがアクセルやブレーキの操作をしなくても、設定した車速内で車間距離を自動で調整・維持し、長距離走行時などのドライバーの負担を軽減します。
RVM(リアビークルモニタリングシステム) RVMは、リアバンパーに設置した準ミリ波レーダーで、隣(左右)のレーンや後方からの接近距離を検知して、車線変更により衝突の危険性がある場合には、インジケーターや警報でドライバーに注意を促します。
LDWS(レーンデパーチャーワーニングシステム) LDWS(車線逸脱警報システム)は、道路上の車線を感知し、車両が車線を逸脱することを予測してドライバーに警告するシステムです。
FOW(フォワードオブストラクションワーニング) FOW(前方衝突警報)は、ミリ波レーダーを使い、先行車や障害物との距離を計算し、衝突の可能性がある状態まで接近した場合には、警報とディスプレイの表示で、ドライバーに衝突の危険性を知らせ、ブレーキ操作を促すシステムです。
SCBS(スマート・シティ・ブレーキ・サポート) 約4~30km/hでの低速走行中、フロントガラスに設置した、近距離を高精度で検知できる近赤外線レーザーセンサーで先行車を捉え、衝突の危険性が高いと判断すると、ブレーキを自動制御します。このとき、ドライバーがブレーキペダルを踏むと、ブレーキは即座に強い制動力を発揮。ドライバーがブレーキ操作などを行わなかった場合には、自動的にブレーキをかけて衝突回避をサポート、もしくは衝突による被害の低減を図ります。
AT誤発進制御 アクセルペダルの踏み間違いによる急発進を抑制するシステムです。停車時、レーザーセンサーが前方に障害物を検知した状態で、アクセルが一定以上踏み込まれた場合に作動します。警報音とメーター表示によってドライバーへの注意を促すと同時に、エンジン出力を自動で抑えて急発進を抑制します。
CX-8 グレード価格
2.2L 4気筒DOHC直噴ターボエンジン搭載モデル
2WD (FF)
XD 価格:319万6,800円
XD PROACTIVE 価格:353万7,000円
XD L Package 価格:395万8,200円
4WD
XD 価格:342万9,000円
XD PROACTIVE 価格:376万9,200円
XD L Package 価格:419万400円
WLTCモード燃費/JC08モード燃費
XD:2WD WLTCモード燃費:15.8km/L JC08モード燃費:17.6km/L
XD:4WD WLTCモード燃費:15.4km/L JC08モード燃費:17.0km/L
XD PROACTIVE:2WD WLTCモード燃費:15.8km/L JC08モード燃費:17.6km/L
XD PROACTIVE:4WD WLTCモード燃費:15.4km/L JC08モード燃費:17.0km/L
XD L Package:2WD WLTCモード燃費:15.8km/L JC08モード燃費:17.6km/L
XD L Package:4WD WLTCモード燃費:15.4km/L JC08モード燃費:17.0km/L
CXシリーズサイズ比較
スペック | 新型CX-4 | 新型CX-5 | 新型CX-8 | 新型CX-9 |
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全長 | 4,633mm | 4,545mm | 4,900mm | 5,065mm |
全幅 | 1,840mm | 1,840mm | 1,840mm | 1,969mm |
全高 | 1,535mm | 1,690mm | 1,730mm | 1,716mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,700mm | 2,930mm | 2,925mm |
エンジン | SKYACTIV-G 2.0 2.0L 直列4気筒DOHC |
SKYACTIV-D 2.2 2.2L 4気筒DOHC 直噴ターボ |
SKYACTIV-G 2.5T 直列4気筒 2.5L直噴 ターボエンジン |
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最高出力 | 155ps/ 6000rpm |
175PS/ 4500rpm |
227ps/ 5,000rpm |
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最大トルク | 20.0kgm/ 4000rpm |
42.8kgm/ 2000rpm |
420Nm/ 2,000rpm |
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トランスミッション | SKYACTIV-DRIVE 6AT | |||
JC08モード燃費 | – | 18.0km/L | 17.6km/L | – |
乗車定員 | 5名 | 7名 | ||
価格 | – | 246〜万円 | 319万6,800円~ 464万2,272円 |
– |
最後に一言
今回の新型CX-8はマツダ車のランナップではプレマシー、ビアンテに続く三列シート採用モデルである。しかし、マツダは2017年9月にビアンテの販売を終了。更に2017年12月にプレマシーの生産を終了する。これにより、今後マツダ車での3列シート採用モデルは新型CX-8のみとなる。更に、今世界的に人気の高いSUVモデル、同様のサイズの3列仕様の国内モデルでは三菱 アウトランダー、日産 エクストレイルが競合車種となる。新型CX-8との最大の違いはディーゼル仕様であることだ。価格面もあるが、経済的に有利な面もあり、SUVモデルの7人乗り、ディーゼル仕様を選択するなら新型CX-8となる。
今後のCX-8について
今回発売される、新型CX-8はディーゼル仕様のみである、しかしCX-3などもガソリンモデルを追加ラインナップしていることからガソリンモデルも今後検討されるだろう。
日本未導入の新型CX-9にはSKYACTIV-G 2.5T 直列4気筒2.5L 直噴ターボエンジンを搭載しておりサイズや重量などを考えてこのエンジンが導入検討されることはまず間違いないだろう。
今後新しい情報が入り次第お伝え致します。
マツダニュースリリース
https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201712/171214a.html
https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201806/180614a.html
マツダ CX-8