トヨタはクロスオーバーSUVモデルの「カローラクロス」の一部改良を行い2023年10月18日発売した。今回は2022年10月3日に一部改良した「カローラ / カローラツーリング」と同様の変更を行い大幅な改良となる。
トヨタ カローラシリーズ 共通の変更点
- エクステリアはブラックルーフ2トーンカラーを設定。新色に「マッシブグレー」を設定。
- メーターディスプレイを上級グレードは7インチから12.3インチTFTディスプレイを採用する。
- ディスプレイオーディオは大型化。「7インチディスプレイオーディオ」を廃止。「8インチディスプレイオーディオ」と「10.5インチディスプレイオーディオプラス」。車内Wi-Fiを設定。
- ナビゲーションシステムを変更。新型「ノア・ヴォクシー」などに採用されている「コネクティッドナビ」に変更される。
- 先進機能を付与し機能を向上させた最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載。
- エンジンラインナップを変更。低燃費・高出力を実現する2.0Lダイナミックフォースエンジンに変更。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 新型 カローラシリーズ 大型改良 何が変わったのか? 新旧比較 ポイントまとめ
トヨタ カローラクロス の変更点
エンジンは「直列4気筒DOHC 1.2L 直噴ターボ」「1.8L 直列4気筒 DOHCエンジン」を廃止。エンジンは「直列4気筒DOHC 1.2L 直噴ターボ」「1.8L 直列4気筒 DOHCエンジン」を廃止。新たに「直列4気筒 2.0L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M20A型」発進用ギヤ付きの「Direct Shift-CVT」を組み合わせる。新型エンジンは、高速燃焼技術、可変制御システムの採用のほか、排気・冷却・機械作動時などの様々なエネルギーロスを少なくして熱効率を向上させるとともに高出力を実現。


ガソリンエンジン 変更
スペック | 旧型カローラクロス | 新型カローラクロス |
---|---|---|
エンジン | 1.8L 直列4気筒 DOHCエンジン | 2.0L直噴 直列4気筒エンジン 「Dynamic Force Engine」 |
最高出力 | 103kW (140PS)/ 6,200rpm | 125kW(170ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 172Nm (17.5kgm)/ 4,000rpm | 202Nm(20.6kgf・m)/ 4,900rpm |
トランスミッション | Super CVT-i | Direct Shift-CVT |
駆動方式 | 2WD | 2WD |
WLTCモード 燃費 | 14.4km/L | 16.6km/L |
ハイブリッドエンジン 変更
第5世代ハイブリッドシステム、改良型直列4気筒DOHC 1.8L エンジン「2ZR-FXE」にモーターを組み合わせたリダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッドを採用。旧型と比べ、フロントモーター リアモーター が大幅に強化されており、フロントのモーターは、最高出力 53kW(72ps) →70kW(95PS)、最大トルク 163Nm(16.6kgm) →185Nm(18.9kgfm)、リアモーターが最高出力 5.3kW(7.2ps) →30kW(41PS)、最大トルク 55Nm(5.6kgm) →84Nm(8.6kgfm)、システム出力90kW(122ps)→103kW(140ps)となる。更にE-Four(4WD)を採用。
スペック | 旧型カローラクロス ハイブリッド | 新型 カローラクロス ハイブリッド |
---|---|---|
エンジン | 直4 DOHC 1.8L+ モーター(THSⅡ) | 直4 DOHC 1.8L+ モーター (リダクション機構付き シリーズパラレル ハイブリッド) |
最高出力 | 72kW(98ps)/ 5,200rpm | 72kW(98ps)/ 5,200rpm |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm | 142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm |
フロントモーター 最大出力 | 53kW(72ps) | 70kW(95PS) |
フロントモーター 最大トルク | 163Nm(16.6kgm) | 185Nm(18.9kgfm) |
リアモーター 最大出力 | 5.3kW(7.2ps) | 30kW(41PS) |
リアモーター 最大トルク | 55Nm(5.6kgm) | 84Nm(8.6kgfm) |
システム出力 | 90kW(122ps) | 103kW(140ps) |
駆動方式 | 2WD E-Four(4WD) | 2WD E-Four(4WD) |
WLTCモード 燃費 | 26.2km/L(2WD) 24.2km/L(4WD) | 26.4km/L(2WD) 24.5km/L(4WD) |
価格 | 2,590,000円~ 3,199,000円 | 2,760,000円~ 3,459,000円 |
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 新型カローラクロス ハイブリッド か ガソリンどちらを選ぶ?
トヨタ カローラクロス のインテリア 変更点
メーターは7インチから12.3インチTFTディスプレイを採用し「フル液晶デジタルメーター」となる。「7インチディスプレイオーディオ」を廃止。「8インチディスプレイオーディオ」と「10.5インチディスプレイオーディオプラス」。ナビゲーションシステムを変更。新型「ノア・ヴォクシー」などに採用されている「コネクティッドナビ」AppleCarPlayとAndroidAuto。USB-C充電ポートが追加。メーターデザインを変更。「CD/DVD」デッキを廃止。




スマートフォンを意識したUIではあるが使いやすいとは少し言えない。ナビの最終案内もいいと言えなかった。バージョンアップによる改善を期待したい。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタのクルマは全てフル液晶デジタルメーター搭載車になるかもしれない
トヨタ カローラクロス 共通の安全装備 変更点
検知能力を向上させたシステムセンサーによる機能強化した、次世代の「Toyota Safety Sense」を全車標準搭載。「低速時加速抑制機能」「交差点右折時の対向直進車、歩行者検知」「緊急時操舵回避支援機能」を追加。「ドライバー異常時対応システム」を採用「レーダークルーズコントロール」にカーブ速度抑制機能を追加。
今回の大幅改良について
今回の改良の内容はトヨタの凄さを感じさせる変更点ばかりだ。特に評価されるのが、エンジンラインナップの変更である。筆者も「カローラツーリング」を乗った経験と評価の中でもエンジンラインナップには触れてきているが、「1.8L 直列4気筒 DOHCエンジン」は一つ世代の古いエンジンを採用しており、もちろん仕様上申し分ないができれば最新のエンジンを採用してほしいという要望をきちんと叶えてくれている。「直列3気筒 1.5L 直噴エンジン (Dynamic Force Engine)」であれば確かに最新のエンジンを搭載し、スペックも申し分ない、更にWLTCモード燃費向上は間違いない。一つ残念な点は「カローラスポーツ」のみに採用された「直列4気筒 2.0L直噴エンジン(Dynamic Force Engine)」を「カローラ」「カローラツーリング」「カローラクロス」に採用されなかったことだろう。確かにスポーツ要素として選択する人の多い「カローラスポーツ」に採用するのが適正かもしれないが、「カローラツーリング」「カローラクロス」などは荷室が広く多く物を乗せて利用する人もいる車種だけに2.0L NAがあるとより選択肢として幅広くなる。もちろん、トヨタとしてはハイブリッド車という更なる選択肢があるが、コロナによる納期の問題などを考えると国内においてはガソリン車の需要はまだまだあると考えるとあっていい選択肢だと筆者は考える。最後に、今後発売されるトヨタ車はナビゲーションシステムを変更していく流れとなっているが「コネクティッドナビ」の完成度が現時点ではイマイチなのでどうにかバージョンアップをしてよりいいナビへと変化してほしいとユーザー目線で思います。購入する人はその辺りの情報も入れた上で購入を検討して下さい。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 新型 カローラクロス ハイブリッド 2023年 米国モデル 第5世代ハイブリッド搭載 2022年6月1日発表
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 新型 カローラ クロス クロスオーバーモデル 日本 2021年9月14日発売
トヨタニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/39926142.html
カローラクロス
https://toyota.jp/corollacross/
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