トヨタは新型の2代目「プリウスPHV(プラグインハイブリッド)」のフルモデルチェンジを2016年10月26日に発売する予定だったが延期し2017年2月15日に日本発売を開始した。価格:326万1,600円~422万2,800円。
新型プリウスPHV公式について
2016年3月23日から開催されたニューヨークモーターショー2016でプリウスの新たなラインアップとなるモデル、新型プリウスPHV (プラグインハイブリット)を公開した。2016年6月15日~6月17日(10:00〜17:00)の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)東2・3ホールで開催される「スマートコミュニティJapan 2016」で日本初公開した。2016年12月17日(土)に開催する新型プリウス PHV先行特別試乗会をWebサイトで2016年11月1日~11月18日まで募集。正式に2017年2月発売が発表となりWEB先行商談予約が2017年1月よりスタートした。
2017年2月15日 新型プリウスPHVの記者発表会(プレゼンテーション:会長 内山田竹志、主査 金子將一)
プリウスPHVについて
プリウスPHVはコンセントから差込プラグを用いて直接バッテリーに充電できるハイブリッドカー言わば「充電プリウス」である。旧型モデルのプリウスPHVは30系プリウスをベースに作られている。旧型はEVモードで走行した場合、満充電でのEV走行距離は26.4㎞である。
新型プリウスPHV エクステリアについて
今回の、新型プリウスPHVは2015年12月9日に発売した新型プリウス50系をベースに開発しているが差別化を図るため、フロントデザイン(ヘッドライト、フロントバンパーなど)を新型プリウスをベースにしているがフロント、リヤにオリジナルデザインを採用。
先進的でエモーショナルな外形デザイン フロント 透明アクリル樹脂を採用した大型グリルと4眼LEDヘッドランプが未来を見据えるシャープな顔つきで先進感を表現。ヘッドランプは、先行車のテールランプや対向車のヘッドランプで車両を認識し、照射範囲を左右16個のLEDで細やかに制御するアダプティブハイビームシステムを採用。
リヤ バックドアガラスに採用した二つの膨らみを持つダブルバブルウインドゥ、一本の赤いラインでつないだハイマウントストップランプとリヤコンビネーションランプなど、一目でプリウスPHVと印象づけるデザインを採用。バックドアには、個性ある造形と軽量化を可能にしたTOYOTAブランド初となるCFRPを採用。
サイド 延長したリヤオーバーハングを活かし、伸びやかで疾走感のあるシルエットを実現。
新型プリウスPHV 走行性能について
更に、TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォームを採用ハイブリッドシステムも小型化された、最新のTHSⅡに変更となる。エンジンの熱効率やトランスミッションの伝達効率を向上させ旧型のリチュウムイオンバッテリーの容量を4.4kWhから8.8kWhに増やすことで満充電でのEV走行距離は26.4㎞から68.2kmの走行が可能になり2倍近い走行が可能になる。更に、ガソリンでの走行になる通常走行のハイブリッドモードでも通常の旧型プリウスとほぼ同様(L除く)JC08モード燃費37.2km/Lとなる!!(初代プリウスPHVはJC08モード燃費は31.6km/L)プラグインハイブリッドのJC08モード燃費61km/Lから69.0km/Lへアップする。また、EV走行のみの最高時速が旧型モデルは100km/hであるが、新型プリウスPHVはEV最高時速135km/Lを出すことができる!!家庭用電源からの充電(200V/16A、100V/6A)に加え、充電ステーションでの急速充電にも対応。急速充電時には、充電量80%まで約20分での充電が可能。フル充電は200V/16A:2時間20分 100V/6A:14時間。
先日発売されたフォルクスワーゲン ゴルフGTE (PHV車)は充電電力使用時走行距離 53.1kmとそれを超える走行距離68.2kmとなる。アメリカではプリウスプライムとして販売。
新型プリウス PHV スペック
スペック | 新型プリウスPHV (プリウス プライム) |
---|---|
全長 | 4,645mm |
全幅 | 1,760mm |
全高 | 1,470mm |
ホイールベース | 2,700mm |
エンジン | 直列4気筒 DOHC 1.8L + モーター×2(THSⅡ) |
最高出力 | 72kW(98ps)/5,200rpm |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/3,600rpm |
第1フロントモーター最大出力 | 53kW(72ps) |
第1フロントモーター最大トルク | 163Nm(16.6kgm) |
第2モーター最大出力 | 31ps/4.1kgm |
システム出力 | 90kW(122ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
リチウムイオンバッテリー 電力量 | 8.8kWh |
EV航続可能距離 | 68.2km |
EV走行最高時速 | 135km/h |
セル容量 | 25Ah |
セル個数 | 95個 |
駆動方式 | 2WD(FF)/E-Four(4WD) |
乗車定員 | 4名 |
JC08モード燃費 | 37.2km/L |
WLTCモード燃費 | – |
価格 | 326万1,600円~ 422万2,800円 |
インテリアについて
装備においても世界初のガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコンと11.6インチ大型ディスプレイを備えたT-Connect SDナビゲーションシステムを採用。3年間の通信サービスを無料。11.6インチ大型ディスプレイは大画面モニターを生かし画面を上下2分割表示することが可能で地図表示したまま他の機能を表示し、使うことが可能となっている。
先進機能について
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全グレード標準装備する。ITS専用周波数(760MHz電波)を活用し、クルマのセンサーでは捉えきれない見通し外の情報や信号情報を、道路とクルマ、あるいはクルマ同士が直接通信して、ドライバーに知らせることで安全運転を支援するITS Connectを設定(メーカーオプション)実用燃費を向上させる、先読みエコドライブ[先読み減速支援]機能を搭載!!減速時または停止するシーン(交差点など)の手前では、早めにアクセルペダルを戻すことでバッテリーへの回生量が増えて実用燃費向上に貢献します。新型プリウスPHVでは、ドライバーの過去の運転傾向から減速・停止の可能性が高い地点を蓄積して登録。
その地点に車両が接近すると、早めの「アクセルOFF案内」と、エンジンブレーキの効果を高める「回生拡大制御」を実施し、理想的な減速となるように支援する。
ソーラーパネルを搭載(オプション)
プラグインハイブリッド独自の充電システムは、従来の家庭用電源からの充電に加え、充電ステーションでの急速充電にも対応。ソーラーパネルで発電した電気を駆動用バッテリーに充電する世界初のソーラー充電システムを備えた。ソーラーパネルは179Wの発電能力を持ち、1日あたり6.1km走行分の電力をまかなうことができるという。年間平均すると1000km走ることができる電力を発電可能にしている。オプション設定 約30万円。
BMWなどでも採用されているトヨタ初となるCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製バックドアによって、軽量化とガラスエリア拡大による良好な後方視認性を実現した。
ラゲージスペース 大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載しながら、デッキ面の上昇を77mmに抑えた。デッキサイド両側を深く凹ませることにより、ゴルフバッグ2個を積載することができる。
Pocket PHV
新型プリウスPHVは常にネットワークと繋がり、専用のスマートフォンアプリを返し多彩な通信サービスを行う。安心、便利な通信サービスを3年間無料。マイカーsecurity (24時間クルマを見守る。)充電管理(EVでの走行距離などを確認)リモートエアコンシステム(乗車前に遠隔操作でエアコンを起動)。
ボディカラーについて
ボディカラー 全9色
スピリテッドアクアメタリック〈791〉新型プリウスPHV限定カラー
エモーショナルレッド〈3T7〉
サーモテクトライムグリーン〈6W7〉
スティールブロンドメタリック〈4X1〉
アティチュードブラックマイカ〈218〉
グレーメタリック〈1G3〉
シルバーメタリック〈1F7〉
ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉
スーパーホワイトII〈040〉
グレード/価格について
S 急速充電無し 3,261,600円
Sナビパッケージ 3,666,600円
Aナビパッケージ 3,807,000円
A レザー パッケージ 4,066,200円
Aプレミアム 4,222,800円
ソーラーパネル 280,800円
日常生活では1回の走行距離が50kmを超えない人はガソリンを全く使わないことになり、EV車として購入する人も多くなりそうだ。
つまり、ライバルとなる車は日産のリーフやテスラモーターズのモデルS、PHEVのアウトランダーがあたると思われるが、価格帯やサイズなどで見てもかなりの販売力が見込める1台となりそうだ。既に旧型のプリウスPHVはトヨタ系ディーラーでの販売を終了しており購入することがほぼできない状態だ。走行距離も、もちろんだが充電する場所を増やす事も考えている様子だ。
新型プリウスと新型プリウスPHV比較
スペック | 新型プリウス | 新型プリウスPHV |
---|---|---|
全長 | 4,575mm | 4,645mm |
全幅 | 1,760mm | |
全高 | 1,470mm | |
ホイールベース | 2,700mm | |
エンジン | 直列4気筒 DOHC 1.8L +モーター(THSⅡ) |
直列4気筒 DOHC 1.8L + モーター×2(THSⅡ) |
最高出力 | 72kW(98ps)/5,200rpm | |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/3,600rpm | |
第1フロント モーター最大出力 |
53kW(72ps) | |
第1フロント モーター最大トルク |
163Nm(16.6kgm) | |
第2モーター 最大出力 |
– | 31ps/4.1kgm |
システム出力 | 120ps | 90kW(122ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
リチウム イオンバッテリー 電力量 |
745.9Wh | 8.8kWh |
駆動方式 | 2WD(FF)/E-Four(4WD) | 2WD(FF) |
乗車定員 | 5名 | 4名 |
JC08モード燃費 | 37.2〜39.0km/L | 37.2km/L |
WLTCモード燃費 | – | – |
価格 | 242万9,018円〜 339万4,145円 |
326万1,600円~ 422万2,800円 |
新型プリウスPHV純正カスタム
トヨタオリジナルエアロパッケージ
1.フロントスポイラー
2.サイドマッドガード
3.リヤロアバンパーカバー
エアロパッケージ
発売日について
新型プリウスの生産など色々なことを考えて気になる日本発売日だ2016年10月26日だったが、2016年8月3日にトヨタは発売を延期することを発表し日本発売を2017年2月15日となった!!発売を延期について
①理由は生産が追いついていないこと。
②品質問題で、雨漏りの恐れがあるとのこと。
また販売ディーラーによるが、先行予約については既にスタートしている!!早く手に入れたい方は急いだ方がいいかもしれない!!新型プリウスをベースにしたモデルが続々と今後発売される予定だ。
また、新型プリウスは米国道路安全保険協会(IIHS)でのクラッシュテストで最高評価を得ています!!最後に、初代プリウスPHVの乗車定員は5名だったのに対し、新型は乗車定員は4名であることだ・・・開発者ではないのでわからないがユーザー目線で考えれば後部座席のシート形状は新型プリウスど共通であってほしかった。
今後新しい情報が入り次第お伝え致します。
トヨタニュースリリース
https://pressroom.toyota.com/releases/toyota+2016+nyas+teaser.htm
https://global.toyota/jp/detail/11435955/
https://global.toyota/jp/detail/12211694/
https://global.toyota/jp/detail/13014343/
https://global.toyota/jp/detail/15021361/
新型プリウスPHV