トヨタのコンパクトトールワゴン、ルーミーは、その広い室内空間と使い勝手の良さから、ファミリー層を中心に高い人気を誇っています。
トヨタ ルーミーは、コンパクトなボディながら広々とした室内空間と優れた燃費性能を両立させた、人気のコンパクトハイトワゴンです。2016年の発売以来、多くのユーザーから支持を集め、販売台数を伸ばし続けています。しかし、2023年認証申請における不正や半導体不足の影響により、生産調整を余儀なくされ、販売台数にも影響が出ていました。
この記事では、トヨタ ルーミーの販売台数と生産台数の推移、好調の背景にある理由、そして今後の展望について詳しく解説します。
トヨタ ルーミーとは?
トヨタ ルーミーは、ダイハツが開発・生産し、トヨタにOEM供給しているコンパクトハイトワゴンです。ダイハツでは「トール」、スバルでは「ジャスティ」として販売されています。
ルーミー最大の特徴は、コンパクトなボディサイズながら、広々とした室内空間を実現している点です。大人4人がゆったりと座れる広々とした空間は、ファミリー層を中心に高い評価を得ています。
また、スライドドアを採用しているため、狭い場所での乗り降りやチャイルドシートの装着もスムーズに行えます。さらに、燃費性能にも優れており、WLTCモードで18.4km/L(2WD車)という低燃費を実現しています。
トヨタ ルーミーの販売台数推移
ルーミーは、2016年の発売以来、好調な販売を続けてきました。特に、2017年には年間販売台数13万台を超え、登録車販売台数ランキングで上位にランクインするなど、その人気は不動のものとなっています。
しかし、2022年以降、半導体不足の影響を受け、生産台数が減少。それに伴い、販売台数も減少傾向にありました。2023年には、認証申請における不正などで一時的に生産停止に追い込まれるなど、厳しい状況が続いていました。
2022年 販売台数
2022年の年間の販売台数はトヨタ ルーミーが109,236台で4位となりました。
年月 | 販売台数 |
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2022年1月 | 10,712台 |
2022年2月 | 11,229台 |
2022年3月 | 16,976台 |
2022年4月 | 11,108台 |
2022年5月 | 7,704台 |
2022年6月 | 7,796台 |
2022年7月 | 8,133台 |
2022年8月 | 4,924台 |
2022年9月 | 6,791台 |
2022年10月 | 8,144台 |
2022年11月 | 8,390台 |
2022年12月 | 7,329台 |
合計 | 109,236台 |
2023年 販売台数
2023年の年間の販売台数はトヨタ ヤリスが194,364台で首位、そして5位がトヨタのルーミーで100,800台となりました。
年月 | 販売台数 |
---|---|
2023年1月 | 7,674台 |
2023年2月 | 8,645台 |
2023年3月 | 12,669台 |
2023年4月 | 7,811台 |
2023年5月 | 6,405台 |
2023年6月 | 2,610台 |
2023年7月 | 4,433台 |
2023年8月 | 8,704台 |
2023年9月 | 10,716台 |
2023年10月 | 11,022台 |
2023年11月 | 11,194台 |
2023年12月 | 8,917台 |
合計 | 100,800台 |
2024年 販売台数
2024年は生産停止が影響しており、2024年6月でようやく販売台数が戻り始めました。
年月 | 販売台数 |
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2024年1月 | 3,245台 |
2024年2月 | 1,027台 |
2024年3月 | 649台 |
2024年4月 | 1,331台 |
2024年5月 | 4,887台 |
2024年6月 | 8,117台 |
2024年7月 | 10,003台 |
2024年8月 | 8,058台 |
2024年9月 | 10,495台 |
2024年10月 | 12,868台 |
合計 | 60,680台 |
ルーミーの生産台数
ルーミーは、ダイハツ工業の池田工場(大阪府池田市)で生産されています。同工場では、ルーミーのほか、トール、ジャスティ、ブーン、パッソ、コペンなど、ダイハツの主力車種が生産されています。
ルーミーの月販目標台数は8,700台と発表されています。生産台数がこの目標台数を下回っている場合は、納期が早まる傾向があります。一方、目標台数を上回っている場合は、生産に負荷がかかり、納期が長期化する傾向があります。2022年は目標台数を上回る平均約9,103台ほどを生産しています。ですが、2023年、2024年は月平均台数は減っています。
ルーミー 生産台数の推移と生産再開の影響
2024年に入り、国土交通省より出荷停止の指示が解除され状況が改善され始め、ルーミーの生産も徐々に再開されています。これにより、販売台数も回復傾向にあり、今後のさらなる伸びが期待されています。
トヨタ ルーミーが売れ続ける理由
トヨタ ルーミーが、発売から数年経った今でも売れ続ける理由は、その多岐にわたる魅力にあります。
1. 広々とした室内空間と使い勝手の良さ: コンパクトな車体ながらも、室内空間は驚くほど広く、ファミリー層や荷物の多いユーザーにとって非常に魅力的です。多彩なシートアレンジも可能で、様々なシーンに対応できます。
2. 運転のしやすさと快適性: 視界が広く、小回りが利くため、運転初心者や女性でも安心して運転できます。また、乗り心地も良く、長距離ドライブでも疲れにくいと評判です。
3. 先進の安全装備: 最新の安全技術を標準装備しており、衝突回避支援や誤発進抑制など、ドライバーをサポートする様々な機能が搭載されています。
4. 手頃な価格と低燃費: 手の届きやすい価格設定でありながら、燃費性能にも優れており、家計に優しい車として人気です。
5. トヨタブランドの信頼性: トヨタの車作りに対する信頼性や、充実したアフターサービスも、ルーミーを選ぶ大きな理由となっています。
これらの魅力が、幅広い層のニーズに応え、ルーミーが長く愛される理由となっています。さらに、定期的なマイナーチェンジや改良により、常に進化を続けていることも、ルーミーが売れ続ける要因と言えるでしょう。
ライバル車との比較
ルーミーのライバル車としては、以下の車種が挙げられます。
- ホンダ N-BOX
- スズキ スペーシア
- 日産 ルークス
- ダイハツ タント
これらのライバル車と比較した場合、ルーミーは、室内空間の広さや燃費性能、価格のバランスに優れている点が強みです。また、スライドドアを採用している点も、ライバル車にはない大きなメリットです。
中古車市場における動向
ルーミーは、中古車市場でも高い人気を誇っています。新車で購入する場合と比べて、より手頃な価格で購入できる点が魅力です。
中古車市場では、走行距離や年式、グレード、装備などによって価格が異なります。一般的に、走行距離が少なく、年式が新しいほど、価格は高くなります。
編集部から一言
本記事では、トヨタ ルーミーの販売台数と生産台数、そしてその人気の秘密について詳しく解説しました。ルーミーは、広々とした室内空間、スライドドア、優れた燃費性能など、多くの魅力を備えたコンパクトハイトワゴンです。
トヨタ ルーミーは、一時的な生産調整の影響を受けながらも、その人気は依然として高いです。生産再開により、今後の販売台数の回復、そしてさらなる躍進が期待されます。ルーミーの今後の動向に注目していきましょう。