PSAグループのDS オートモビルズは新型「DS3 Crossback」を日本では2019年6月26日発売した。DS オートモビルズのコンパクトクロスオーバーSUVと日本車のホンダ「ヴェゼル」マツダ「CX-3」トヨタ「C-HR」と比較してみた。
DS3 Crossback について
DS オートモビルズのフラッグシップモデルとなる「DS7クロスバック」に続く新世代モデル第二弾である。サイズはDS7クロスバックよりも小さくミドルクラスSUVとなる。エレガントな意匠と繊細なディテールにこだわり、コンパクトSUVラグジュアリーカーである。
次世代プラットフォームCMP(Common Modular Platform)」をグループPSAで初採用。日本に投入されたのが、「1.2L直列3気筒 PureTechターボエンジン」のみとなる。将来のフルEVまで見据えている。
特長は7.0インチのフローティングスタイルのインフォテインメントシステム(USBケーブル接続でのApple CarPlay™、Android Auto™に対応)、ヘッドアップディスプレイ、フラットボトムステアリング、12スピーカーのフォーカル製オーディオシステム、アルカンターラアクセント、クロームトリム、ナッパレザー室内装飾など。
DS3 Crossback 先進運転支援機能には「アクティブセーフティブレーキ」 「レーンポジショニングキープ」、「アクティブクルーズコントロール」、「DS マトリクスLEDビジョン」、「アクティブブラインドスポットモニター」、「ヘッドアップディスプレイ」を採用。
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DS オートモビルズ 新型 DS3 Crossback SUV 日本2019年6月26日発売
DS3 Crossback VS ホンダ 新型 ヴェゼル について
ホンダは新型ヴェゼルのマイナーチェンジを行い2018年2月15日発表、16日に発売。エクステリアの変更が行われフロントのバンパーやグリルのデザインを変更。インラインタイプのLEDヘッドライトの形状を変更フロントグリルと一体化したデザインに変更する。 一部グレードにはLEDアクティブコーナリングライトを採用。LEDウィンカーを採用。(LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー) ではない。)カムチェーンの摩擦低減などによってガソリンモデルをJC08モード燃費20.6km/Lから21.2km/LにUPした。
先進運転支援システム Honda SENSING(ホンダ センシング)全モデル標準装備。残念ながらマイナーチェンジした新型オデッセイに搭載されたACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)に渋滞追従機能(0km/h~約100km/hで作動)を追加されない。
ホンダは新型ヴェゼルにターボモデルを追加し2019年1月31日に発売した。1.5L i-VTECターボ搭載モデル「VEZEL TOURING・Honda SENSING」2.4Lエンジン並みのトルクによる力強くスムーズな加速と、優れた燃費性能、高い静粛性を実現、スペックは172psとパワーもトルクも素晴らしい。JC08モード燃費17.6km/Lとなる。通常モデルのヴェゼルに比べボディの剛性を向上、専用仕様のパフォーマンスダンパー、ヴェゼル初となるアジャイルハンドリングアシストを採用。
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ホンダ 新型 ヴェゼル ターボモデル追加 2019年1月31日発売
ホンダ 新型 ヴェゼル マイナーチェンジ フロントフェイス変更など 2018年2月15日発表 16日発売
DS3 Crossback VS ホンダ 新型 ヴェゼル ボディサイズ比較
スペック | 新型DS3 Crossback | 新型ヴェゼル |
---|---|---|
全長 | 4,120mm | 4,330mm |
全幅 | 1,790mm | 1,770mm |
全高 | 1,550mm | 1,605mm |
ホイールベース | 2,560mm | 2,610mm |
DS3 Crossback VS ホンダ 新型 ヴェゼル ターボモデル比較
スペック | 新型DS3 Crossback | 新型ヴェゼル |
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エンジン | 1.2L直列3気筒 PureTech ターボエンジン | 1.5L直4気筒 DOHC i-VTEC ターボエンジン |
最高出力 | 96kW(130PS)/ 5,500rpm | 127kW(172ps)/ 5500rpm |
最大トルク | 230Nm/ 1,750rpm | 220Nm(22.4kgm)/ 1700-5500rpm |
トランスミッション | EAT8(8速AT) | CVT |
駆動方式 | 2WD(FF) | 2WD(FF) |
JC08モード燃費 | 16.9km/L | 17.6km/L |
WLCTモード燃費 | 15.9km/L | - |
価格 | 2,990,000円~ 4,040,000円 | 2,903,040円 |
DS3 Crossback VS マツダ 新型 CX-3 について
マツダは新型CX-3のビックマイナーチェンジを行い2018年5月31日発売。エクステリアデザイン、インテリアデザインの変更が行われる。インパネのデザイン、センターコンソールのデザイン変更。電動パーキングブレーキ、前後にアームレストを採用。新型CX-5やCX-8に搭載された、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」にマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)[全車速追従機能付]を装備。360度ビューモニター追加。初期モデルから搭載の1.5ディーゼル廃止となり初の1.8ディーゼルに変更される。SKYACTIV-D 1.8 1.8L 直4気筒DOHC直噴ターボエンジン 最高出力:116ps 最大トルク:27.5kgmを搭載する。SKYACTIV-G 2.0 2.0L 直4気筒DOHCガソリンエンジンを改良しマルチホールインジェクターの噴口形状の変更、燃料噴射圧力を従来の20MPaから30MPaに高め、トルクが向上、フリクションの低減により燃費性能約1~2%向上や静粛性も向上する。
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マツダ 新型 CX-3 ビックマイナーチェンジ 初 1.8L SKYACTIV- D 追加 2018年5月31日発売
DS3 Crossback VS マツダ 新型 CX-3 ボディサイズ比較
スペック | 新型DS3 Crossback | 新型CX-3 |
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全長 | 4,120mm | 4,275mm |
全幅 | 1,790mm | 1,765mm |
全高 | 1,550mm | 1,550mm |
ホイールベース | 2,560mm | 2,570mm |
DS3 Crossback VS マツダ 新型 CX3 ターボモデル比較
スペック | 新型DS3 Crossback | 新型CX-3 |
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エンジン | 1.2L直列3気筒 PureTech ターボエンジン | 1.8L 直4 DOHC 直噴ディーゼルターボ SKYACTIV-D |
最高出力 | 96kW(130PS)/ 5,500rpm | 85kW(116ps)/ 4,000rpm |
最大トルク | 230Nm/ 1,750rpm | 270Nm(27.5kgm)/ 2,600rpm |
トランスミッション | EAT8(8速AT) | 6AT/6MT |
駆動方式 | 2WD(FF) | 2WD(FF)/4WD |
WLCTモード燃費 | 16.9km/L | 19.0km/L〜23.2km/L |
JC08モード燃費 | 15.9km/L | – |
価格 | 2,990,000円~ 4,040,000円 | 2,436,480円〜 3,062,080円 |
DS3 Crossback VS トヨタ 新型 C-HR について
フロントバンパー、リアバンパーの形状の変更。ヘッドライドの形状を変更し「3眼LEDヘッドライト」を採用。Gグレード以上からリアウィンカーの形状を変更し「シーケンシャルウインカー(流れるウィンカー)」を採用。1.2L 直列4気筒 DOHC 直噴ターボに6MTを組み合わせる。ハイブリッドモデルでは新型「プリウス」同様に全てのグレードでリチウムイオンバッテリーを採用。今までグレードにより搭載されていた、「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)」を標準装備。「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」後退時の死角を検知し、注意を喚起。を全車標標準装備。 全車で「セーフティ・サポートカーS(ワイド)」(サポカーS〈ワイド〉対象車対象車となる。
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トヨタ 新型 C-HR (CHR) マイナーチェンジ 2019年10月発売
DS3 Crossback VS トヨタ 新型 C-HR ボディサイズ比較
スペック | 新型DS3 Crossback | 新型C-HR |
---|---|---|
全長 | 4,120mm | 4,350mm |
全幅 | 1,790mm | 1,795mm |
全高 | 1,550mm | 1,555mm |
ホイールベース | 2,560mm | 2,640mm |
DS3 Crossback VS トヨタ 新型 C-HR ターボモデル比較
スペック | 新型DS3 Crossback | 新型C-HR |
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エンジン | 1.2L直列3気筒 PureTech ターボエンジン | 1.2L 直列4気筒 DOHC 直噴ターボ |
最高出力 | 96kW(130PS)/ 5,500rpm | 85kW(116ps)/ 5,200-5,600rpm |
最大トルク | 230Nm/ 1,750rpm | 185Nm(18.9kgm)/ 1,500-4,000rpm |
トランスミッション | EAT8(8速AT) | CVT/6MT |
駆動方式 | 2WD(FF) | 2WD(FF)/4WD |
JC08モード燃費 | 16.9km/L | 15.4〜16.4km/L |
価格 | 2,990,000円~ 4,040,000円 | 2,605,200円~ 2,799,600円 |
最後に一言
いかがですか?新型DS3 Crossbackのライバル車たちは各社の特色を活かした魅力的なモデルであることは間違いない。現在ターボモデルのみのラインアップであり各社のターボモデルでの比較をしたがヴェゼルが他社と比較して最高出力127kW(172ps)と他を圧倒するスペックである。ただしガソリンターボモデルとしてはDS3 Crossbackが一番燃費がいい。4WDモデルはラインナップがないため、雪国などでの使用の場合は選択肢には入らなそうだ。CX-3はMTモデルと2WD、4WDをラインナップしており、MTを選択したい場合はCX-3もしくはC-HRとなる。しかし、外車は高いというイメージはあるが、2,990,000円~と非常に日本車価格を意識した設定をしており、コンパクトSUVラグジュアリーカーを手にするには非常にお手頃である。更に日本車クラスにはない、トラフィックジャムアシスト付のアクティブクルーズコントロールとレーンポジショニングキープを統合した先進のシステムを採用しており、渋滞時でのアシストによりストレスや疲労軽減は間違えなく、DS3 Crossbackがトップである。参考にして頂けたら幸いです。
DS3 Crossback
https://web.dsautomobiles.jp/ds3-crossback/
ホンダ ヴェゼル
https://www.honda.co.jp/VEZEL/
マツダ CX-3
https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/
トヨタ C-HR