レクサスは新型 LEXUS ESシリーズのフルモデルチェンジを行い「ES300h」を日本で2018年10月24日に発売した。日本で先行発表は9月12日に行われた。「デジタルアウターミラー」を量産車に世界初採用した。価格:580万円〜698万円。トヨタは2018年10月24日の発売からおよそ1カ月にあたる2018年11月25日時点で月販目標台数350台に対して16倍の約5,600台だと発表した。日本ではGSシリーズからESシリーズへと置き換わる形で導入される。2018年4月25日~5月4日に開催される北京モーターショー2018にて新型LEXUS ESシリーズを世界初公開した。プレスカンファレンスは2018年4月25日(水)(現地時間) に実施。
新型 LEXUS ESについて
スピンドルグリルは、鋭利に折り返すフレームと波紋のように連続する縦フィン形状のグリルメッシュを組み合わせ、ESのシャープなノーズを強調する形状と、小型の3眼LEDヘッドランプは端整かつ鋭い表情。
デジタルアウターミラーを量産車に世界初採用。(価格261,000円)車両のフロントドア外側のカメラで撮影した車両左右後方の映像を、フロントピラー部に設置された5インチディスプレイに表示。カメラ部を雨滴が付着しにくい形状としたほか、ディスプレイを室内に搭載することで、天候の影響を受けにくい優れた視認性を確保している。
トヨタは新型プリウスからTNGAプラットフォームを採用し、次々と新型に投入している。それと同様に、レクサス新世代プラットフォーム「GA-K」を新型カムリに採用しており、当然ESにもこのプラットフォームを採用する。仕様やクラスを見ても新型カムリのレクサス版である。予防安全パッケージLexus Safety System +も採用される。
新開発LEXUSプラットフォーム「GA-Kプラットフォーム」を採用
TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォームを基盤とした新しいLEXUSプラットフォーム GA-Kプラットフォームと呼ばれる新開発のプラットフォームを採用し完全刷新する。高い空力性能を実現するなど、旧型モデルから大幅な進化を果たす。またボディのねじり剛性が先代モデル比でかなり向上している。高剛性化・低重心化のほか、ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションの採用や、ジオメトリーの最適化で、高い操縦安定性を確保している。新開発GA-Kプラットフォームにより、低く構えたスタイリングを実現する。
ダンパー新開発「スイングバルブショックアブソーバー」世界初採用。アブソーバーのストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮することで、応答性が良く上質な乗り心地を実現。
LEXUS ESのサイズについて
スペック | トヨタ 新型 カムリ | LEXUS ES300h |
---|---|---|
全長 | 4,910mm | 4,975mm |
全幅 | 1,840mm | 1,865mm |
全高 | 1,445mm | 1,445mm |
ホイールベース | 2,825mm | 2,870mm |
LEXUS ESのエンジンについて
LEXUS ES300hはハイブリッドシステムは小型化されたTHSⅡを採用し、バッテリーの位置など大幅に変更となる。エンジンの熱効率やトランスミッションの伝達効率を向上させることで、パワートレーンシステム全体(エンジン・トランスミッション)で燃費は約25%、動力性能は約15%以上向上。4代目プリウスに採用された小型・軽量・低損失化技術を継承し、2.5Lエンジン用ハイブリッドシステムを一新するとともに、高性能マルチステージTHSⅡを新開発した。
FRの新型カムリにも搭載される新2.5LのTHSⅡは、小型・軽量・低損失化技術と、TNGAによる新型エンジンの高い燃焼効率と高出力とのシナジー効果により、優れた動力性能・低燃費を高次元で追求している。マルチステージTHSⅡは、ハイブリッド車の走りのイメージを一新する高い発進加速性能とダイレクト感溢れる走りを実現。高速走行時のシステム効率の向上に加え、高車速域でもエンジン間欠運転を可能にすることで高速燃費を向上している。
新型 直列4気筒 2.5リッター直噴エンジン搭載 Dynamic Force Engine
高速燃焼技術、可変制御システムの採用。世界トップレベル最大熱効率40%(HV専用で41%)を実現する直列4気筒 2.5リッター直噴エンジンDynamic Force Engineと呼ぶ。同時に、緻密な制御による高レスポンス化と全速度域での高トルク化など、多くの新技術の採用により全面的に見直し、大幅に進化した。
直列4気筒 2.5リッター直噴エンジン D-4S ガソリン車用
スペック | Dynamic Force Engine |
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エンジン | 直列4気筒2.5L直噴エンジン |
最高出力 | 205ps/6,600rpm |
最大トルク | 250Nm/4,800rpm |
トランスミッション | Direct Shift-CVT |
駆動方式 | FF/4WD |
直列4気筒 2.5リッター直噴エンジン D-4S ハイブリッド車用
スペック | D-4S +モーター(THSⅡ) |
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エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン+モーター |
最高出力 | 131kW(178ps)/5,700rpm |
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/3,600-5,200rpm |
モーター最高出力 | 88kw(120ps) |
モーター最大トルク | 202Nm(20.6kgm) |
システム最大出力 | 155kw(211ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 2WD |
LEXUS ES スペックについて
スペック | 新型 ESシリーズ (ES300h) |
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全長 | 4,975mm |
全幅 | 1,865mm |
全高 | 1,445mm |
ホイールベース | 2,870mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5リッター直噴エンジ D-4S +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 131kW(178ps)/5,700rpm |
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/3,600-5,200rpm |
モーター最大出力 | 88kw(120ps) |
モーター最大トルク | 202Nm(20.6kgm) |
システム出力 | 155kw(211ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー |
駆動方式 | 2WD(FF) |
乗車定員 | 5名 |
JC08モード燃費 | 23.4km/L |
WLTCモード燃費 | 20.6km/L |
価格 | 580万円〜698万円 |
新型ES300hと新型カムリ比較
スペック | 新型 ESシリーズ (ES300h) | 新型 カムリ |
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全長 | 4,975mm | 4,910mm |
全幅 | 1,865mm | 1,840mm |
全高 | 1,445mm | |
ホイールベース | 2,870mm | 2,825mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5リッター直噴 エンジン D-4S +モーター(THSⅡ) |
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最高出力 |
131kW(178ps)/5,700rpm |
|
最大トルク |
221Nm(22.5kgm)/3,600-5,200rpm |
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モーター最大出力 |
88kw(120ps) |
|
モーター最大トルク |
202Nm(20.6kgm) |
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システム出力 | 155kw(211ps) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー | |
駆動方式 | 2WD(FF) | |
乗車定員 | 5名 | |
JC08モード燃費 | 23.4km/L | 33.4km/L |
WLTCモード燃費 | 20.6km/L | – |
価格 | 580万円〜 698万円 |
329万8,320円〜 434万1,600円 |
先進の予防安全パッケージLexus Safety System+を搭載
ミリ波レーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保。歩行者検知機能付衝突回避支援型PCS、LDA、AHBの3種類の予防安全機能に加え、レーダークルーズコントロールも装備する。
歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)ミリ波レーダーとカメラを用いて前方の車両や歩行者を検出し、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキで衝突回避支援および被害軽減を図る。自動ブレーキは、歩行者に対しては約10~80km/hの速度域で作動し、例えば、歩行者との速度差が30km/hの場合には、約30km/h減速し、衝突回避を支援。また、車両に対しては、約10km/h~最高速の幅広い速度域で作動し、例えば、停止車両に対し自車の速度が40km/hの場合には約40km/hの減速が可能。
レーンディパーチャーアラート(LDA)カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示、およびステアリングの振動でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援。また、電動パワーステアリングを制御し、車線内走行をしやすいようにドライバーのステアリング操作をサポートする「レーンキーピングアシスト」(LKA)を一部車両に搭載する。
オートマチックハイビーム(AHB)カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援。
レーダークルーズコントロール先行車との車間距離の検知にミリ波レーダーを使用し、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールを採用。前方車両の車線変更をミリ波レーダーとカメラで検知し、よりスムーズな加減速制御を実現。
安全運転支援システム「ITS Connect」の採用ITS専用周波数(760MHz)による路車間・車車間通信を活用した安全運転支援システム「ITS Connect」、アクセルの踏み間違いや踏み過ぎなどで起こる衝突を緩和するインテリジェントクリアランスソナー、さらに駐車時に左右後方から接近してくる車両と衝突の危険性がある場合、自動的にブレーキ制御するリヤクロストラフィックオートブレーキ(RCTAB)を採用し、予防安全機能を強化
LEXUS ESの価格 グレードについて
グレード | 価格 |
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ES300h | 580万円 |
ES300h F sport | 629万円 |
ES300h version L | 698万円 |
日本で発売されるのはハイブリッドモデルのES300hのみとなる。
オプションでデジタルアウターミラーできるのはES300h version L で価格26万1,000円となる。
LEXUS ESのオプション価格について
三眼フルLEDヘッドランプ+アダプティブハイビームシステム 価格:201,960円(ES300hのみ)
18インチアルミホイール 価格:110,180円(ES300hのみ)
ハンズフリーパワートランクリッド 価格:75,600円
アクセサリーコンセント(1500W) 価格:43,200円
カラーヘッドアップディスプレイ 価格:86,400円
ブラインドスポットモニター 価格:64,800円
“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム 価格:238,680円(ES300hを除く)
置くだけ充電 価格:23,760円
寒冷地仕様 価格:11,880円
ITSコネクト 価格:27,000円
リヤスポイラー 価格:32,400円
デジタルインナーミラー 価格:108,000円
デジタルアウターミラー 価格:216,000円(ES300h version L のみ)
LEXUS ESのボディカラーについて
アイスエクリュマイカメタリック 新規開発色
サンライトグリーンマイカメタリック 新規開発色
ホワイトノーヴァガラスフレーク “F SPORT”専用カラー
ヒートブルーコントラストレイヤリング “F SPORT”専用カラー
ディープブルーマイカ
レッドマイカクリスタルシャイン
ソニッククォーツ
プラチナムシルバーメタリック
ソニックチタニウム
マーキュリーグレーマイカ
グラファイトブラックガラスフレーク
ブラック
LEXUS ESのインテリアカラーについて
リッチクリーム “version L”専用
フレアレッド “F SPORT”専用のインテリアカラー
リッチクリーム “version L”専用
ブラック“ F SPORT”専用のインテリアカラー
トパーズブラウン
ブラック
LEXUS ES300h エクステリアについて
LEXUS ES300h インテリア
LEXUS ES300h F SPORT エクステリア
LEXUS ES300 F SPORT インテリア
LEXUS ES インテリアについて
2018年11月27日の発売する新型モデルのUXシリーズと共にES300hを各地域で展示される。
東京:2018年10月13日~14日 LEXUS MEETS… 11月3日~4日レクサスインターナショナルギャラリー青山にて展示。
名古屋:2018年10月27日~28日 ららぽーと名古屋みなとアクルス、11月24日~25日 レクサスギャラリーミッドランドスクエアにて展示。
大阪:2018年11月10日~11日 なんばパークスにて展示。
神戸:2018年11月17日~18日 神戸三田プレミアムアウトレットにて展示。
LEXUS ES ライバル車種について
BMWの新型 5シリーズやメルセデス・ベンツの新型 Eクラス、アウディ A6、アキュラ RLX、ボルボS90、ジャガーXF、ジェネシスG80、インフィニティQ70、キャデラックCTSなどだろう。
LEXUS ESについて
旧型ES
LEXUS ESは1989年から販売し25年間という歴史のある車種でレクサスブランドスタート時に「LS 400」と同時に発売された車である。
これまでに販売台数は170万台と素晴らしい実績がある車である。2代目から4代目までに相当するモデルがトヨタブランド(カローラ店)にて「トヨタ・ウィンダム」として販売されていたが、5代目以降は北米、中東、中国、韓国、台湾などの地域でのみの販売となっている。
日本ではレクサスのセダンは「LS」「GS」「IS」「HS」のラインナップがあり、「GS」と同様、「LS」と「IS」の間に位置する中級モデルであるため。しかし、トヨタブランドとして「ウィンダム」での復活はないため、フルモデルチェンジのタイミングで日本で復活する可能性がある。
旧型6代目は2012年4月にニューヨーク国際オートショーで発表し販売が開始されており、旧型が6代目と2012年から販売をスタートしており約丸7年目のタイミングでフルモデルチェンジとなる。
今後新しい情報が入り次第お伝え致します。
レクサスニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/25508839.html
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