トヨタは約7年ぶり(6年半)で「ハリアー」のフルモデルチェンジを行い4代目として2020年6月17日に発売を開始する。今回は先代となる3代目と比較しながら進化と売れるポイントについてまとめてみた。
新型 ハリアー 4代目 売れる ポイント
エクステリアデザイン
「ハリアー」の最大とセールスポイントは価格の割りに高級感のあるエクステリアデザインである。これはもちろん引き継がれており、キープコンセプトとし「人の心を優雅に満たしてくれるただひとつの存在を目指した」としているだけあるなと言った感じだ。


上位グレード(Z “Leather Package”、Zに標準装備)に19インチアルミホイールを採用。先代は18インチまで。更に豪華な印象となる。

最近のSUVの主流となりつつある、レクサス「UX」や「カイエンクーペ」の様な細く、鋭く、横一文字に光る「リアコンビネーションランプ&LEDハイマウントストップランプ(Z “Leather Package”、Zに標準装備)」を採用し存在感を付与。



新型プラットフォーム「TNGA-K」を採用
「TNGA-Kプラットフォーム」と呼ばれる新開発のプラットフォームを採用することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得ることが可能。高い空力性能を実現するなど、「低重心化」「ボディ剛性が1.78倍UP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。サスペンションは、フロントに「マクファーソンストラット式」リヤに「ダブルウィッシュボーン式」を採用。徹底的な走り込みとチューニングを重ね、重厚感としなやかさを併せ持つ「乗り味」を追求。走り出した瞬間や高速走行時の車両挙動の収束性を向上するため、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保した「ショックアブソーバー」を採用。
サイズ | 新型RAV4 | 新型ハリアー | 旧型ハリアー | Lexus NX |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,600mm | 4,740mm | 4,720mm | 4,640mm |
全幅 | 1,855mm | 1,855mm | 1,835mm | 1,845mm |
全高 | 1,690mm | 1,660mm | 1,690mm | 1,645mm |
ホイール ベース |
2,690mm | 2,660mm | ||
最小回転 半径 |
5.5m | 5.6m〜5.7m | 5.4m〜5.7m | |
最低 地上高 |
195mm | 160~190mm | 170mm |
ハリアーは全長は旧型よりも多少大きくなる。全長は4,740mm(+20mm)全幅は1,855mm(+20mm)全高は1,660mm(-30mm)ホイールベースはRAV4と共通なので2,690mm(+30mm)となる。しかし最小回転半径が短いなどもあり、体感的に差は感じないはずだ。
第2世代「次世代Toyota Safety Sense 」&予防安全装備を採用
新型アルファード /ヴェルファイアに搭載した第2世代の「次世代 Toyota Safety Sense」全車標準搭載する。旧型のトヨタセーフティセンスPに比べ、昼間の自転車や夜間の歩行も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」や、前方車両との車間距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載。「ブラインドスポットモニター(BSM)」「リヤクロストラフィックオートブレーキ」などは更に嬉しいポイントとなる。

調光パノラマサンルーフ
調光ガラスを用いた「電動シェード付パノラマルーフ」をトヨタ自動車初採用。(Z “Leather Package”、Zにメーカーオプション)

デジタルインナーミラー (前後方録画機能付)
車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。 更にトヨタ初となる録画機能を備える。

塗装技術「セルフリストアリングコート」を採用
ハリアーといえば街でも半分以上は「ブラック<202>」であり筆者もブラックを所有しているが存在感があり高級感がアップするので選ぶことをお勧めするが、今回、「プレシャスブラックパール<219>(メーカーオプション+55,000円)」は塗装技術「セルフリストアリングコート」を採用しており傷が目立ちやすい「ブラック」系でも安心して乗ることができるカラー色を採用。洗車などによる小さなすり傷を自己修復する塗装技術である。

視界向上
先代「ハリアー」ではSUVならではのサイドの視界が非常に悪かった。特に交差点などの侵入時には「サイドミラー」と「Aピラー」がほぼ視界を遮り見えないことがよくあり覗き込みながら注意して走行する。

新型は「サイドミラー」と「Aピラー」の間に隙間ができており視界は先代「ハリアー」より格段によくなっているのがわかる。

新型エンジン 直列4気筒 2.0L 直噴エンジン搭載 「Dynamic Force Engine」搭載
最大熱効率40%以上を実現したエンジン直列4気筒 2.0L 直噴エンジン搭載 「Dynamic Force Engine」が搭載。

ガソリン車 比較
スペック | 3代目 ハリアー | 4代目 新型ハリアー |
---|---|---|
エンジン | 直列4気筒2.0L ガソリンエンジン |
直列4気筒2.0L 直噴ガソリンエンジン |
最高出力 | 112kw(152ps)/ 6,100rpm |
126kW(171ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 193Nm(19.7kgm)/ 3,800rpm |
207Nm(21.1kgf・m)/ |
トランス ミッション |
Super CVT-i (自動無段階変速機) |
Direct Shift-CVT |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
JC08モード 燃費 |
14.8〜16.0km/L | 18.0km/L |
WLTPモード 燃費 |
– | 14.0km/L~ 15.0km/L |
価格 | 3,004,100円〜 4,404,400円 |
2,990,000円〜 4,430,000円 |
ハイブリッド車 比較
ハイブリッドモデルには小型・軽量化されたハイブリッドシステム「高性能マルチステージTHSⅡ」を採用世界トップレベル最大熱効率41%を実現する直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S「Dynamic Force Engine」を搭載。
スペック | 3代目 ハリアー | 4代目 新型 ハリアー | |
---|---|---|---|
エンジン | 直列4気筒 2.5L エンジン「2AR-FXE」 +モーター(THS II) |
直列4気筒 2.5L 直噴エンジン「D-4S」 +モーター(THS II) |
|
最高出力 | 112kw(152ps)/ 6,100rpm |
131kW(178ps)/ 5,700rpm |
|
最大トルク | 206Nm(21.0kgm)/ 4,400-4,800rpm |
221Nm(22.5kgm)/ |
|
フロントモーター 最高出力 |
105kW(143ps) | 88kw(120ps) | |
フロントモーター 最大トルク |
270Nm(27.5kgm) | 202Nm(20.6kgm) | |
リアモーター 最高出力 |
50kW(68ps) | – | 40kW(54ps) |
リアモーター 最大トルク |
139Nm(14.2kgfm) | – | 121Nm(12.3kgfm) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | ||
駆動方式 | 4WD(E-Four) | 2WD(FF) | 4WD(E-Four) |
JC08モード燃費 | 21.4km/L | 24.2km/L | 24.0km/L |
WLTPモード燃費 | – | 19.0km/L | 18.6km/L |
価格(10%) | 3,844,500円〜 5,045,700円 |
3,580,000円〜 5,040,000円 |
新型ハリアー 4代目 機能性能比較
3代目「ハリアー」が採用している「Toyota Safety Sense P」から、4代目 新型「ハリアー」になり「次世代Toyota Safety Sense」を採用することで大幅に機能追加と安全性の向上を果たすことになる。
「プリクラッシュセーフティ」では夜間歩行者と自転車でも認識可能となり、「レーンディパーチャーアラート」では道路の検出項目を増やし、「レーントレーシングアシスト」によりレーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう、ドライバーのステアリング操作をアシスト、ドライバーの負担低減する。
ロードサインアシストにより道路標識(「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」)をインパネに表示することで見忘れを防止してくれる。
現在は支流となっている「ブラインドスポットモニター(後方車両接近警報)」旧型モデルでは採用されていないが新型になり採用される。同様のセンサーを活用した「リヤクロストラフィックアラート」で後方車両を検知して追突軽減をおこなえる。見た目以上に、3代目と4代目では大幅な進化を果たしている。
システム装備 | 3代目 ハリアー |
4代目 新型 ハリアー |
|
---|---|---|---|
Toyota Safety Sense |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ |
◯ 昼間歩行者 |
◯ 昼・夜間歩行者 自転車 |
レーンディパーチャー アラート (ステアリング 制御機能付) |
◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 ふらつき警報 |
◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 |
|
アダプティブ ハイビームシステム |
◯ | ◯ | |
レーダークルーズ コントロール (全車速追従機能付) |
◯ | ◯ | |
レーント レーシングアシスト |
– | ◯ | |
ロードサインアシスト | – | ◯ | |
先行車発進告知 | – | ◯ | |
予防 安全 装備 |
ブラインドスポット モニター |
– | ◯ |
インテリジェント クリアランスソナー |
◯ | ◯ | |
リヤクロストラフィック |
– | ◯ | |
シンプルインテリジェント パーキングアシスト |
– | ◯ | |
ドライブスタート コントロール |
◯ | ◯ | |
ヒルスタート アシストコントロール |
◯ | ◯ | |
パノラミックビュー モニター |
– | ◯ | |
快適 装備 |
快適温熱シート+ シートベンチレーション |
◯ | ◯ |
デジタルインナーミラー (前後方録画機能付) |
– | ◯ | |
ITS Connect | – | ◯ | |
電動パーキングブレーキ &ホールド |
◯ | ◯ | |
パワーシート | ◯ | ◯ | |
マイコンプリセット ドライビングポジション システム |
◯ | ◯ | |
ハンズフリー パワーバックドア |
– | ◯ | |
ヘッドアップ ディスプレイ |
– | ◯ | |
運転席オート スライドアウェイ |
◯ | ◯ | |
電動チルト& テレスコピック ステアリング |
– | ◯ | |
ナビレス | ◯ | – | |
トヨタ ディスプレイ オーディオ |
– | ◯ | |
車載通信機(DCM) | – | ◯ |
新型 ハリアー 4代目 売れる 進化とポイントあり
筆者は現在、旧型となる3代目 マイナーチェンジ後の「ハリアー」オーナーであるが今回のフルモデルチェンジで買い替えをすると担当者に伝えている。
なぜこの短期間で購入しようかと思たかというと、第2世代となる「次世代Toyota Safety Sense 」を搭載している+予防安全装備が充実している点が1番である。昼間の自転車や夜間の歩行も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」や、前方車両との車間距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載。「ブラインドスポットモニター(BSM)」「リヤクロストラフィックオートブレーキ」などは買い替えに値する。次は「TNGAプラットフォーム」を採用。「ボディ剛性が1.78倍UP」し旧型モデルから大幅な進化を果している点である。実は、私は過去に3代目「プリウス」から4代目「プリウス」どちらも所有していたのでよくわかるが、この「TNGAプラットフォーム」を導入することで「全く違う車か?」と思うほどの進化を遂げることを知っている。ベースとなる新型「RAV4」にも乗ったこともあるので基本的な進化もよく知っているので迷うことなく今回の新型「ハリアー」の購入を私は決めている。
一個人の感想ではあるが、購入を検討している人がいれば是非同じ部分を考えて参考にしてもらいたい。
トヨタ 新型ハリアーから旧型ハリアーで安全技術の進化を大胆予想

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トヨタ 新型 ハリアー 4代目 フルモデルチェンジ TNGA採用 2020年6月17日発売

トヨタニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/32186273.html
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