ついにレクサスは、フラグシップMPV新型「LM」のフルモデルチェンジを行い、2023年4月18日~4月27日に上海で開催される「上海モーターショー」で発表することを明らかにした。その発表に先立ちティーザー画像としてデザインの一部が4月11日に公開した。
レクサス LM について
2023年現時点では中国、香港、マカオ、台湾、東南アジア、インド向けに販売。アルファード、ヴェルファイアに設定されたモデリスタコンプリート車 “Royal Lounge” と装備を同様とし、豪華な4人乗り設定となっている。
リヤキャビンには、“26インチ液晶ディスプレイ”と、19スピーカーの“Mark Levinsonプレミアムサウンドシステム”の“リヤエンターテインメントシステム”に加え“フルパーテーション”を全車標準装備。ファーストクラスのシートのように背中から頭部までを包み込むハイバックチェアを採用する“専用VIPシート、エア圧によって作動する“リラクゼーションシステム”、14Lの冷蔵庫、シートリクライニングやテレビなどの様々な快適装備を直感的に操作できる“集中コントロールタッチパネル”を採用。
レクサス 新型「LM300」「LM300h」のスペックついて
レクサス 新型「LM300h」は直列4気筒 2.5リッター直噴エンジン D-4Sを搭載することになる。ハイブリッドシステムは小型化されたTHSⅡを採用。 エンジンの熱効率やトランスミッションの伝達効率を向上させることで、パワートレーンシステム全体(エンジン・トランスミッション)で燃費は約25%、動力性能は約15%以上向上。4代目プリウスに採用された小型・軽量・低損失化技術を継承し、2.5Lエンジン用ハイブリッドシステムを一新するとともに、高性能マルチステージTHSⅡを新開発した。FRの新型カムリにも搭載される新2.5LのTHSⅡは、小型・軽量・低損失化技術と、TNGAによる新型エンジンの高い燃焼効率と高出力とのシナジー効果により、優れた動力性能・低燃費を高次元で追求している。 マルチステージTHSⅡは、ハイブリッド車の走りのイメージを一新する高い発進加速性能とダイレクト感溢れる走りを実現。高速走行時のシステム効率の向上に加え、高車速域でもエンジン間欠運転を可能にすることで高速燃費を向上している。レクサス 新型「LM300」にはV6気筒3.5Lエンジンを搭載する。
トヨタ アルファード レクサス LMの比較
レクサスのLMを見てわかる方もいると思うが、ベースはもちろんトヨタのアルファードをベースに制作されており、数多くの共通点がある。
バンパーやグリル形状の変更、レクサスのスピンドルグリルなどを入れLEXUSらしいデザインとしているが基本はやはりアルファードだ。テールライトの形状や車の曲線、ドア、サイドガラスの形状も同じである。
アルファードのモデリスタコンプリート車 “Royal Lounge”に採用された様なインテリアであることもわかる。このコンプリート車は価格:1531万1,160円~1578万5,280円で販売されているので、LMシリーズは2,000万円前後であると予想される。
レクサスはフラッグシップ高級MPV「LM」のフルモデルチェンジを行い2023年頃に発売する可能性が高い。日本の特許庁に「LM350」「LM350h」「LM500h」を2021年7月20日に商標出願している。商願2021-090573~2021-090574。このタイミングで日本導入の可能性も高い。
レクサス 新型 LM フルモデルチェンジについて
レクサスのLMはフラッグシップ高級セダン「LS (フラッグシップ セダン)」、フラッグシップ高級GTクーペ「LC(フラッグシップ クーペ」、フルサイズ高級SUV「LX(フラッグシップ クロスオーバー)」、および高級ヨット「LY」に続いてLexusが発売した5番目のフラッグシップ製品としている。LMについて「LM(フラッグシップ ミニバン)」である。
今回の「LM」のフルモデルチェンジはトヨタの「アルファード」フルモデルチェンジモデルをベースにしたモデルとなる。プラットフォームを一新、次世代の「TNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォーム」を採用。最新バージョン 「Toyota Safety Sense」搭載。「 新型直噴エンジン(Dynamic Force Engine)」を搭載することになる。
レクサス 新型 LM 「LM350h」「LM500h」について
今回明らかになった「LM350」「LM350h」「LM500h」の型式はそれぞれのエンジンを搭載する。
LM350
「LM350」には5代目新型「RX350」と同じ新開発した「2.4L直噴ターボエンジン(T24A-FTS)」を搭載する。
スペック | RX350 |
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エンジン | 2.4L直噴ターボエンジン (T24A-FTS) |
最高出力 | 205kW(279PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 430Nm(43.8kgmf)/ 1,700-3,600rpm |
トランスミッション | Direct Shift-8AT |
駆動方式 | 2WD/4WD |
燃料種類 | プレミアムガソリン |
LM350h
「LM350h」には2代目新型「NX350h」5代目新型「RX350h」と同じく最大熱効率40%以上を実現したエンジンとハイブリッドモデルを組み合わせ小型・軽量化されたハイブリッドシステムを採用し燃費向上を果たす。世界トップレベル最大熱効率41%を実現する直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S「Dynamic Force Engine」(A25A-FXS)と呼ぶ。同時に、緻密な制御による高レスポンス化と全速度域での高トルク化など、 多くの新技術の採用により全面的に見直し、大幅に進化した。
スペック | LM350h |
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エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン+モーター D-4S +モーター(THSⅡ) (A25A-FXS) |
最高出力 | 131kW(178ps)/ 5,700rpm |
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/ 3,600-5,200rpm |
フロントモーター 最高出力 | 88kw(120ps) |
フロントモーター 最大トルク | 202Nm(20.6kgm) |
リアモーター 最高出力 | 40kW(54ps) |
リアモーター 最大トルク | 121Nm(12.3kgfm) |
システム最大出力 | E-Four:163kW(222ps) 2WD:160kW(218ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 2WD/4WD(E-Four) |
LM500h
「LM500h」 にはレクサス の新型 「RX500h」同様の新開発した「2.4L直噴ターボエンジン+ハイブリッドシステム(T24A-FTS)」を採用。4WDモデルには電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」を採用。
スペック | LM500h |
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エンジン | 2.4L直噴ターボエンジン+ ハイブリッドシステム (T24A-FTS) |
最高出力 | 202kW(275PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 460Nm(46.9kgmf)/ 2,000-3,000rpm |
フロントモーター 最高出力 | 64kw(87ps) |
フロントモーター 最大トルク | 292Nm(29.8kgm) |
リアモーター 最高出力 | 76kw(103ps) |
リアモーター 最大トルク | 169Nm(17.2kgm) |
トランスミッション | 電気 式無段変速機 |
駆動方式 | AWD |
WLTCモード燃費 | 14.4km/L(4WD) |
第2世代の次世代Lexus Safety System+
第2世代の「次世代Lexus Safety System+ 」全車標準搭載する。更に、高度運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Park」を搭載。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。ソフトウェアアップデートOTA(無線通信)により、販売店へ入庫することなく先進安全装備の性能向上のためのソフトウェア更新を可能。
Advanced Drive「Mobility Teammate Concept」に基づいた最新の高度運転支援技術により、高速道路などの自動車専用道路での運転において、ドライバー監視のもと、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知、判断、操作を支援し、車線・車間維持、分岐、レーンチェンジ、追い越しなどを実現しました。クルマに運転操作を安心して任せられるよう基本性能を磨き上げ、常に安全を最優先に判断することでドライバーに信頼される運転操作を追求。ドライバーはアクセル、ブレーキそしてハンドル操作からも解放され、長時間の運転における疲労の軽減が可能となり、より周辺に注意を払った安全な運転が可能になりました。
Advanced Park リモート機能付き 画面表示や音声・ブザー音による操作案内および、ハンドル、シフトポジション、アクセルとブレーキ操作を行うことにより、画面上で確認した目標駐車位置付近への後退駐車や縦列駐車からの出庫のアシスト。更に専用スマホアプリを用意されており車外から遠隔操作をして駐車を行うことが可能。
ブレードスキャンAHS 2019年8月にマイナーチェンジしたRXで世界初採用したブレードスキャン®アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用。光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射。ブレードミラーに反射した光が、レンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHSです。残像効果で光は動いているように見えませんが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯/消灯することで、配光を細かく制御することができます。これにより、従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることで対向車や先行車を眩惑することなく早く歩行者や標識を認識する。
デジタルインナーミラー デジタルインナーミラーに高解像度でより大きなディスプレイを採用し、後方の視認性を向上した。
デジタルキー スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用可能。スマートフォンを携帯していれば画面操作なしでロック、アンロック、エンジンスタートができ、所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できる。スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能なため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。
レクサスニュースリリース