トヨタは「ランドクルーザー70」通称「ランクル70」を約9年ぶりの再再販を日本モデルは2023年11月29日発売する。今回の9年ぶりの再再販となるが、今までと全く異なるのは安全装備である。価格は4,800,000円の1グレードのみ。月販基準台数は400台/月となる。
今回のトヨタ 新型「ランドクルーザー70」「ランクル70」 はどんな仕様なのか?
「ランドクルーザー70」は前回の復刻モデルはプラドと同じV6DOHC 4L エンジンが搭載、最高出力:170kW(231PS)/5200rpm、最大トルク:360Nm(36.7kgm)/3800rpmであったが、今回は、同じくプラドに採用している日本で厳しい排ガス規制をクリアしている待望のクリーンディーゼル「2.8L 直4 DOHCクリーンディーゼルエンジン」最高出力150kW(204ps)/3,400rpm、最大トルク500Nm(51.0kgm)/1,600-2,800rpmを採用する。先代のトランスミッションは5MTのみの設定だったが今回から6速ATのみとなる。
快適なオフロード・オンロード走行を可能にする高い操縦安定性強靭さを誇る伝統の「ラダーフレーム」や、悪路走破に欠かせない電動デフロックなどの装備に加え、ビークルスタビリティコントロール(VSC)、アクティブトラクションコントロール(A-TRC)、ヒルスタートアシストコントロール(HAC)、ダウンヒルアシストコントロール(DAC)といった駆動力、制動力制御システムを採用し、高い操縦安定性を実現しました。また、快適な乗り心地をさらに追求するサスペンションの改良、スムーズな運転・操作性へのニーズにお応えするため、6速オートマチックトランスミッションを採用し、優れたオフロード走破性を維持しながら、オンロードでの乗り心地がさらに向上した。
前回の復刻モデルは全く異なるのがToyota Safety Sense 全車標準搭載する。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。更に「クルーズコントロール」を採用している。
待望のクリーンディーゼル「2.8L 直4 DOHCクリーンディーゼルエンジン」搭載
前回の復刻モデルは全く異なるのがToyota Safety Sense 全車標準搭載
「デュアルモードオートマチックロッキングハブ」を採用
再再販でも変わらずサスペンションを支える骨格「ラダーフレーム」構造を採用
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」エクステリア について
エクステリアは再販モデルと同様にヘッドライトは丸目を採用し力強いデザインとした。オーストラリアで発売されたランドクルーザー70シリーズ70周年記念特別版と同様にフロントグリルを「TOYOTA」することで以前の再販モデルと異なるエクステリアとなる。水平、垂直基調とし、道具としての機能性と圧倒的な安定感を創出する、ランドクルーザー"70"らしいシルエットを継承した。その一方で、時代性をとらえて細部をアップデートし、デザインを進化させた。ボディサイズは、全長4,890mm、全幅1,870mm、全高1,920mm、ホイールベース2,730mmとした。先代モデルよりも全長が80mm程拡大した。
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」インテリア について
インテリアは再販モデルから水平構成の力強いデザインと、オフロード走行に配慮した機能的レイアウトを継承し、シンプルな操作性、多様化する用途に対応しつつ、上質感のある素材を使用し、オーナーを満たす室内空間を創出した。ステアリングホイール、シフトノブ、スピードメーターを変更し現代モデルに近いデザインに変更されている。レザーシートが用意される。
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」Toyota Safety Sense搭載
次世代のToyota Safety Sense 全車標準搭載する。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。
歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS) レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合、まずドライバーにブザーとディスプレイ表示で警報を出すことでブレーキを踏むように促す。ドライバーが衝突の危険に気づいてブレーキを踏んだ場合、強力なブレーキアシストが作動。また、仮にブレーキを踏まなかった場合でも、例えば、停止車両に対し自車の速度が30km/hの場合は、自動ブレーキにより約30km/hの減速を行い、衝突回避を支援。自動ブレーキは約10~80km/hの幅広い速度域で作動し、実際に発生している追突事故の80%以上に対応。歩行者に対しては夜間でも同じく約10km/h~80km/hの範囲でPCSの自動ブレーキが作動するようになった。
ロードサインアシスト(RSA) 検知対象を拡大し、ほか、また、道路脇にある「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」といった主要な交通標識を読み取ってインパネに表示する。
レーンディパーチャーアラート(LDA) カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援。
オートマチックハイビーム(AHB)カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援。
クルーズコントロール
先行車発進告知機能 信号待ちや渋滞で先行車に続いて停止し、先行車の発進に気づかずそのままでいる場合には、ブザーとディスプレイ表示でお知らせ。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 第2世代版 Toyota Safety Senseを2018年より導入 比較 変更点
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」 デュアルモードオートマチックロッキングハブ
前輪にはオートとマニュアルを切り替えられるロッキングハブが標準装備。二輪駆動走行時には静粛性と燃費向上に貢献し、滑りやすい路面での4WD走行時には走破性を高める。写真はピックアップトラックのもので、バン用は形状が異なる。
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」新型と旧型 安全技術 比較
新型のランクル70からトヨタの予防安全機能パッケージであるTSS(Toyota Safety Sense)が全車標準搭載。走行支援で新規採用されたのは「VSC&アクティブトラクションコントロール」「ダウンヒルアシストコントロール」「ドライブスタートコントロール」「ヒルスタートアシストコントロール」の4つの機能。2014年年モデルと比較すると大幅に変更されている。
システム装備 | ランドクルーザー70 バン 2014年モデル | ランドクルーザー70 2023年モデル | |
---|---|---|---|
Toyota Safety Sense | 衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ | – | ◯ 昼・夜間歩行者 自転車 |
レーンディパーチャー アラート (ステアリング 制御機能付) | – | ◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 | |
オートマチック ハイビーム | – | ◯ | |
クルーズ コントロール (定速制御のみ) | – | ◯ | |
ロードサインアシスト | – | ◯ | |
先行車発進告知 | – | ◯ | |
走行支援 | EBD付ABS& ブレーキアシスト | ◯ | ◯ |
VSC& アクティブトラクションコントロール | – | ◯ | |
ダウンヒルアシスト コントロール | – | ◯ | |
ドライブスタート コントロール | – | ◯ | |
ヒルスタート アシストコントロール | – | ◯ |
トヨタ 新型「ランドクルーザー70」価格 グレード について
今回は1グレードのみで、前回の復刻モデルよりも価格はアップしている。
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|---|
AX | 2.8L 直4 DOHC クリーン ディーゼルエンジン 1GD-FTV | 6AT (6 Super ECT) | 4WD | 4,800,000円 |
新型 ランドクルーザー70 スペックについて
スペック | ランドクルーザー70 |
---|---|
全長 | 4,890mm |
全幅 | 1,870mm |
全高 | 1,920mm |
ホイールベース | 2,730mm |
エンジン | 2.8L 直4 DOHC クリーン ディーゼルエンジン 1GD-FTV |
最高出力 | 150kW(204ps)/ 3,400rpm |
最大トルク | 500Nm(51.0kgm)/ 1,600-2,800rpm |
変速機 | 6AT(6 Super ECT) |
駆動方式 | 4WD |
トヨタ 新型 ランドクルーザー70 購入にについて
事前に販売店にて「ランドクルーザー70」について質問をしたが、事前予約は不可で、既存顧客がメインの販売になるということでした。かなりの競争率となるため購入はかなり厳しいことが予想されます。全世界でファンのいる「ランドクルーザー70」はそう簡単には手にはいらないかもしれない。
ランドクルーザー70について
日本ではあまり馴染みがない「ランクル70」だがアフリカや中東、豪州などでランクルと言えばこの型である。「ランクル70」は2004年に生産が中止となったが2014年8月25日に発売30周年を記念して2015年6月30日生産分までの期間限定で約10年ぶりに復活し再販した。当時は「ランクル70」はディーゼルが主流で排気ガス規制により販売が終了した。最近日本では自然災害が多発しており、地震、津波、大雨、大雪などだ。ここにきてランクル70に需要がある。
フロントグリルや前後バンパーなどデザインが変更となっている。
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