2025年は多くの新型車が登場する一方で、長年愛され続けてきた名車たちが次々と生産・販売終了を発表しています。スポーツカーから実用車まで、幅広いジャンルの車種が姿を消すことになり、自動車ファンにとっては寂しい年となりそうです。
この記事では、2025年に生産終了する車種を詳しく解説し、その背景や今後の動向についてもお伝えします。
1. 2025年生産終了車種一覧
2025年に生産・販売終了が決定している主な国産車をまとめると以下の通りです:
トヨタ・レクサス系
- トヨタ GRスープラ(A90型)- 2025年秋頃生産終了予定
- レクサス IS(IS300、IS350、IS500、IS300h AWD)- 2025年11月生産終了
- レクサス RC/RC F(全グレード)- 2025年11月生産終了
- レクサス UX300e(ピュアEV)- 2025年11月生産終了
日産系
- 日産 GT-R R35- 2025年8月生産終了
- 日産 エルグランド E52- 2025年8月頃生産終了予定
その他メーカー
- スバル レガシィアウトバック BT型- 2025年3月31日生産終了(既に終了)
- マツダ MX-30 EV- 2025年3月31日生産終了(既に終了)
- スズキ スイフトスポーツ- 2025年2月生産終了
2. スポーツカー部門の生産終了車種
トヨタ GRスープラ(A90型)
2019年に17年ぶりに復活したトヨタのフラッグシップスポーツカー、GRスープラが2025年秋頃に生産終了となります。
主な特徴:
- BMW Z4との共同開発による高性能FRスポーツカー
- 3.0L直列6気筒ターボエンジン搭載
- 限定150台の「A90 Final Edition」を1,500万円で販売
将来的には自社開発による次世代GRスープラの登場が予定されます。
レクサス RC/RC F
レクサスの2ドアスポーツクーペとして2014年から販売されてきたRCシリーズが、2025年11月をもって完全に生産終了となります。
生産終了の詳細:
- RC300、RC300h、RC350、RC Fの全グレードが対象
- RC F「Final Edition」は限定200台で販売
- 累計販売台数:RC約7万9千台、RC F約1万2千台
日産 GT-R R35
2007年から18年間に渡って生産されてきた日産のフラッグシップスポーツカーが、ついに2025年8月で生産終了となります。
GT-R R35の歴史:
- 2007年登場以来、フルモデルチェンジなしで改良を重継続
- VR38DETT 3.8L V6ツインターボエンジン搭載
- 次期型R36の開発も進行中との情報
GT-Rの生産台数に限りがあるため、プレミア価格での取引が予想されると報告されています。
3. SUV・ミニバン部門の生産終了車種
スバル レガシィアウトバック(BT型)
スバルのフラッグシップSUVが2025年3月31日で生産終了しました。
次期型の展望:
- BU型が2025年4月にニューヨークオートショーで世界初公開予定
- 2.4L水平対向4気筒ターボ+ストロングハイブリッドの搭載が予想
日産 エルグランド(E52)
2010年から15年間販売されてきた日産の最上級ミニバンが、2025年8月頃に生産終了予定です。
生産終了の背景:
- トヨタ アルファード/ヴェルファイアとの競争で劣勢
- 2026年度にE53型次期型の登場予定
- ジャパンモビリティショー2025での出展も期待
4. 電気自動車の生産終了
マツダ MX-30 EV
2021年1月から4年3か月という短い期間で生産終了となったマツダ初の量産EV。
生産終了の要因:
- 航続距離256kmという短さ
- 約500万円という高額な価格設定
- 市場での競争力不足
レクサス UX300e
レクサス初のピュアEVクロスオーバーが2025年11月で生産終了となります。日刊工業新聞の報道によると、UX300hも含めて2025年度での廃止が予定されています。
5. 生産終了の背景と今後の展望
電動化への対応
多くのメーカーがカーボンニュートラルへの対応を進める中、従来のガソリンエンジン車の生産終了が相次いでいます。特にスポーツカー分野では、次世代モデルでの電動化が検討されています。
市場ニーズの変化
SUVブームの継続により、セダンやクーペの需要が減少。レクサスISやRCの生産終了は、この市場トレンドを反映しています。
開発コストの合理化
プラットフォームの統合や開発リソースの集中により、販売台数の少ないニッチなモデルの整理が進んでいます。
6. 購入検討者へのアドバイス
今すぐ検討すべき車種
- 日産 GT-R - 既に新規受注終了、在庫のみ
- レクサス RC F Final Edition - 限定200台
- トヨタ GRスープラ A90 Final Edition - 限定150台
注意すべきポイント
- 生産台数に達した時点で販売終了となるため、早めの決断が必要
- 特別仕様車は抽選販売の場合があり、確実な購入は困難
- プレミア価格化の可能性があるため、投資目的での購入は慎重に
まとめ
2025年は日本の自動車業界にとって大きな転換点となる年です。長年愛されてきた名車たちの生産終了は寂しい限りですが、一方で電動化や新技術を搭載した次世代モデルへの期待も高まります。
これらの車種に興味がある方は、生産終了前の最後のチャンスを逃さないよう、早めの検討をおすすめします。また、中古車市場での価値も注目されるため、将来的な資産価値も考慮に入れて判断すると良いでしょう。