トヨタは新型「シエンタ」を新たにラインナップ、エンジンは2つあり「ガソリン車」「ハイブリッド車」から選ぶ。「シエンタ」の燃費性能の、ハイブリッド車・ガソリン車の違いや、グレードによる違いなどを詳しく解説します。
「TNGAプラットフォーム(GA-B)」やエンジンは実績と定評がある「ヤリス」から採用された「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」や第二世代「Toyota Safety Sense 」を全車標準搭載するなど他社を圧倒する仕様となっている。
新型 シエンタ グレード選択について
エンジンは2つあり「ガソリン車」「ハイブリッド車」から選ぶ。更にグレードは「X」「G」「Z」から選択する。まず一番頭を悩ますのがエンジンの選択である。

ガソリン車
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
X | 5人乗り | 2WD | 1,950,000円 |
G | 5人乗り | 2WD | 2,300,000円 |
G | 7人乗り | 2WD | 2,340,000円 |
Z | 5人乗り | 2WD | 2,520,000円 |
Z | 7人乗り | 2WD | 2,560,000円 |
ハイブリッド車
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
X | 5人乗り | 2WD | 2,380,000円 |
X | 5人乗り | 4WD | 2,578,000円 |
G | 5人乗り | 2WD | 2,300,000円 |
G | 5人乗り | 4WD | 2,650,000円 |
G | 7人乗り | 2WD | 2,690,000円 |
G | 7人乗り | 4WD | 2,888,000円 |
Z | 5人乗り | 2WD | 2,870,000円 |
Z | 5人乗り | 4WD | 3,068,000円 |
Z | 7人乗り | 2WD | 2,910,000円 |
Z | 7人乗り | 4WD | 3,108,000円 |
新型 シエンタ 燃費データ
ガソリン車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:18.3km/L(13.0km/L)
ハイブリッド車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:28.8m/L(23.0km/L)
( )はおおよそ実燃費 ※他のトヨタモデルをベースで考えた。
スペック | 新型シエンタ ハイブリッド | 新型シエンタ ガソリン |
---|---|---|
全長 | 4,280mm | 4,280mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) |
ホイール ベース | 2,750mm | 2,750mm |
エンジン | 直3 1.5L+ モーター M15A-FXE型 | 直列3気筒 1.5Lエンジン M15A-FKS型 |
最高出力 | 67kW(91ps)/ 5500rpm | 88kW(120ps)/ 6600rpm |
最大トルク | 120Nm(12.2kgfm)/ 3800-4800rpm | 145Nm(14.8kgfm)/ 4,800-5,200rpm |
モーター 最大出力 | フロント:59kW(80ps) リヤ:2.2kW(3.0ps) | – |
モーター 最大 トルク | フロント:141Nm(14.4kgm) リア:44Nm(4.5kgm) | – |
WLCT モード燃費 | 28.2~28.8km/L(2WD) 25.3km/L(4WD) | 18.3km/L |
駆動方式 | 2WD/4WD (E-Four) | 2WD |
乗車定員 | 5名・7名 | 5名・7名 |
最小 回転半径 | 5.0m | 5.0m |
トランス ミッション | 電気式 無段階変速機 | Direct Shift- CVT |
価格 | 2,380,000円~ 3,108,000円 | 1,950,000円~ 2,560,000円 |
ハイブリッドで元が取れるまで
燃費と価格を考えたときに非常に悩ましい問題となった。両方のグレード「Z」2WD 7人乗りで比較した場合、ガソリンモデルは2,560,000円、ハイブリッドモデルは2,910,000円と350,000円の差額となる。更にハイブリッド車は99,700円(自動車税環境性能割 62,800円+ 自動車重量税 36,900円)の減税が受けられる。ガソリン車差がトータルは約250,300円の差額となる。
ここでガソリンの計算となるが約250,300円のガソリン代を埋める場合にどれほど乗ればお得となるのか検証する。現実的に上記記載の実燃費を元に計算すると。
ガソリン車(2WD)の燃費は13.0km/L。ハイブリッド車(2WD)の燃費は23.0km/Lで計算。
ガソリン価格 1L 160円の場合
ガソリンモデル 10,000km=123,076円
ハイブリッド車 10,000km=69,565円
10,000km走って53,511円差なので50,000km走って267,555円差がでた。つまりこれでも本体代の差額350,000円(約250,300円)を埋めることができる。
通常5年ほどで新車を手放す可能性が高いかもしくは100,000kmと考えてもハイブリッド車を選ぶと+284,810円となる。ハイブリッド車だからと言って安易に選ぶことができない。更に、「シエンタ」の場合エクステリアデザインにハイブリッドとの差がなくドヤ顔できる訳でもない。50,000km乗ることで本体代をペイし、ハイブリッド車の方が、リセールバリュー(中古車売却)したときに価値が残る可能性が高いことを考えるとおすすめは「ハイブリッド車」である。更に7人乗り時の走行で安定した走行を可能にするのも間違えなくハイブリッド車が有利ですのでおすすめです!
快適性について
今までは金額的な話をしてきたが、快適性の話もしたい。「直列3気筒1.5Lエンジン(M15A-FKS型)+Direct Shift-CVT」モデルは金額面では申し分ないが、快適な面で言うとそうでもない。筆者は、4代目RAV4のガソリン 2.0Lに乗った経験があるが非常に走り出しが遅いと言う感想だ。車重に対してトルクが足りない、Direct Shift-CVTで改善されたとしても遅いと感じるはずだ。「直3 1.5L(M15A-FXE型)++モーター(THSⅡ)」はトヨタお得意のハイブリッドシステムであり、走り出しはモーターのみで走行することになるがトルクはモーターの得意分野でありとてもいい走り出しが期待できる。更に、「レーダークルーズコントロール」を使用時では電気制御とハイブリッドの相性がいいので違いが出る可能性が高い。快適性能では「ハイブリッド車」をおすすめする。

まとめ
グレード「X」「G」「Z」に加えハイブリッド車・ガソリン車からの選択なので非常に悩むことになる。ハイブリッド車とガソリン車ならガソリン車の方がトータルコストが安い。快適な走行を求めるならハイブリッドも選択肢に入れるべきだ。
エクステリアで「G」「Z」で比較すると「フロントやグリルモールのメッキ加工」や「Bi-Beam LEDヘッドランプ&LEDターンランプ&LEDクリアランスランプ」「リアコンビネーションランプ」「15インチアルミホイール」など、見た目や細かな便利な機能を含めると「Z」を選択したい。


インテリアは「7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」や「本革巻き3本スポークステアリングホイール」「運転席アームレスト」「後席用サンシェード」などといった機能が標準で装備されており好き付きではあるがやっぱり「Z」を選択したい。先進技術や安全装備も何かと欠けているのは嫌なのでやっぱり「Z」を選択したい。250万円以上の車に30万円の差であるのであれば「Z」を選択して問題ないですよ本当に。
結論、新型シエンタで一番おすすめは「Z」または余裕があるなら「Z ハイブリッド車」を考えて商談に望んでもらいたい。


新型シエンタについて