スバルは新型レガシィ アウトバックのフルモデルチェンジを行い日本では2021年9月2日予約開始。2021年10月7日正式発表、2021年12月2日に発売。
同時に新型「レガシィB4」もフルモデルチェンジを果たす。価格:27,655ドル〜40,705ドル(約299万円〜440万円)。2019年7月30日(現地時間)米国にて生産を開始したと発表した。2019年4月19日〜4月28日に開催されるニューヨークモーターショー2019にて発表された。
新型レガシィ アウトバック について
スバルは新型「インプレッサスポーツ」「G4セダン」のフルモデルチェンジをし、2016年10月25日から発売を開始。次世代プラットフォーム「Subaru Global Platform(SGP)」を採用した。今回のフルモデルチェンジで新型「レガシィ アウトバック」にも次世代プラットフォーム「Subaru Global Platform(SGP)」を採用。ボディサイズは全長4,870mm、全幅1,875mm、全高1,675mm、ホイールベース2,745mmである。
新型レガシィ アウトバック エンジンについて
エンジンには旧型モデルでは水平対向4気筒DOHC 2.5L 自然吸気「FB25」型から水平対向4気筒 1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT”最高出力130kW(177ps)/5,200-5,600rpm、最大トルク300Nm(30.6kgm)/1,600-3,600rpm、WLTCモード燃費13km/Lを採用した。
新型レガシィ アウトバック インテリアについて
インテリアには12.3インチのフル液晶メーターを採用。11.6インチのフルHD大画面ディスプレイを搭載したナビゲーションシステムを採用する。スマートフォン感覚で快適に操作できるHMI(Human Machine Interface)を採用。「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応。
Subaru Global Platform(SGP)
中期経営計画「際立とう2020」で予告された次世代プラットフォーム「Subaru Global Platform(SGP)」を採用する。 この新世代プラットフォームSGPを1番最初に採用されるのが、2016年11月に発売予定の新型「インプレッサ」であり、衝突安全性のさらなる向上、軽量化、運動性能の向上、高効率パッケージングによる室内空間の拡大など、1クラス上の「動的質感」を実現すべく開発が続けられている。
ガソリンエンジンだけでなくハイブリッド(HV)やプラグインハイブリッド(PHV) 電気自動車(EV)といった、さまざまなパワーユニットにも1つの設計構想で対応できる設計となっている。
トヨタ製新ユニット(新型プリウスはTHSⅡが搭載されるがハイブリッドシステムも小型化)によるハイブリッドモデルの順次展開は2018年頃からと計画されており、SGPはフル電動化までは想定せずとも、ハイブリッド化を前提としているプラットフォームであるつまり、SGPはトヨタで言えばTNGA(Toyota New Global Architecture)と同じく今後のスバル車に採用される新型プラットフォームということになる。
運転支援システム「アイサイト」を全車に標準装備
アイサイトツーリングアシスト 「TJA(トラフィック・ジャム・アシスト)」準自動運転システム 自動車専用道路(高速道路)の渋滞時追走機能。渋滞時カーブ追従を可能にする。全車速域でハンドル、アクセル、ブレーキを自動制御し運転をアシストする。
プリクラッシュブレーキ 衝突の危険があるとシステムが判断した場合、ドライバーに注意を喚起。回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、自動的に減速または停止します。前方車両との速度差が約50km/h以下なら衝突回避、または被害を軽減。
アクティブレーンキープ(車線逸脱抑制) 従来60km/h以上でのみ動作したアクティブレーンキープ機能(車線中央維持) を0km/hまで拡張し渋滞でも追従。運転負荷を大幅に軽減。
全車速追従機能付クルーズコントロール 全車速追従機能付クルーズコントロールのセット車速0km/h~約120km/hの広い車速域で先行車に追従走行。 (一部高速道路の最高制限速度引き上げ予定に対応)
後退時自動ブレーキシステム
後方障害物警告機能 Rレンジ時に車両後方に障害物を検知すると、MFDの表示と警告音で障害物の接近レベルをお知らせる。
後退時自動ブレーキ 障害物に接近して車両と追突の危険性がある場合、加速制御とブレーキ制御を行い、衝突回避を測る。
アイサイトXも標準装備
新世代アイサイトに追加可能な「高度運転支援機能」である。三菱電機と共同で開発した3D高精度地図ユニットと準天頂衛星「みちびき」を利用した高精度GPS情報を利用する。
アイサイトセイフティプラスの機能
ハイビームアシスト フロントウインドゥ内側の単眼カメラが前方の光を検知し、状況に応じてハイビーム/ロービームを自動的に切り替え。より明るく安全な夜間視界を確保
フロントビューモニター フロントグリル内エンブレム下に搭載したカメラの映像をMFDに映してドライバーの前方確認をサポート。 見通しの悪い交差点を通過時や、車庫から出るときでも前方左右をしっかり確認できる。
スマートリヤビューミラー 後方設置のカメラにより、荷室にたくさんの荷物や大きな荷物を載せていて、通常のミラーでは後方視野が得られないときでも後方の視野を確保。また、助手席などからでも後方の状況を確認できる。
オートビーグルホールド 平地停車時にブレーキペダルから足を離してもVDCが車両停止を維持する。 長い信号の待ち時間や一般道での渋滞など、ブレーキペダルを踏み続けなければならないシーンでの利便性が向上する。
ステアリング連動ヘッドランプ ステアリング操作に合わせて車の進行方向を早期に照らすこことで、夜間でも視野をしっかり確保できる。
更にアイサイトによる高度な前方認識と全方位レーダーの組み合わせにより、車両周囲の交通環境や危険リスクを全方位で把握することに加え、高精度GPS、高精度地図データを活用することによって、自車位置を高精度に特定し、走行経路上のカーブ、車線等に応じた最適な制御を行う。これらの技術により、前方直進時の衝突回避に加え、交差点右左折時や後退時の車両、自転車、歩行者との全方位での衝突回避を実現。さらに、高速道路上における全車速での自動運転や自宅や商業施設等の駐車場での自動駐車を実現する。
安全システム 比較について
旧型はアイサイトVer.3を搭載、新型「レガシィ アウトバック」はアイサイトに加えツーリングアシストハンズオフが可能となる新世代「アイサイトX」を全車標準装備。「先行車追従操舵」「車線中央維持 0km/h」+「全車速追従機能付クルーズコントロール」を組み合わせることでアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動でアシストする。ステレオカメラが日立製からスウェーデンのヴィオニア社製の広角カメラ(従来から解像度は1.2メガピクセルから2.3メガピクセルに向上し、水平画角は2倍弱広い)、従来の後側方レーダー、後部の超音波センサーに加えて、車両前部の左右にミリ波レーダーが搭載。カメラの視野角の拡大は、カメラカバーをフロントガラスに密着させて搭載位置が前進したことが寄与。ブレーキブースター(ブレーキ力を高める装置)は電動式になり、アイサイトによる反応を向上。プロセッサにはザイリンクス社のFPGAであるZynq UltraScale+ MPSoC(マルチプロセッサシステムオンチップ)を採用。
システム | アイサイト Ver.2 |
アイサイト Ver.3 |
次世代 アイサイト |
---|---|---|---|
方式 | ステレオカメラ (CCD) |
ステレオカメラ (CMOS) |
ステレオカメラ+ ミリ波レーダー |
プリクラッシュ セーフティ |
◯(30km/h) | ◯(50km/h以下) | ◯ |
歩行者衝突回避 | ◯(30km/h) | ◯(35km/h) | ◯ |
全車速追従機能付 クルーズコントロール |
◯ (0km/h〜 約100km/h) |
◯ (0km/h〜 約120km/h) |
◯ |
先行車追従操舵 | – | – | ◯ |
車線中央維持 | – | ◯ | ◯ |
車線逸脱抑制 | – | ◯ | |
停止保持 | – | ◯ | ◯ |
車間距離 | 3段階 | 4段階 | 4段階 |
AT誤発進抑制 | ◯ | ◯ | ◯ |
AT誤後進抑制 | – | ◯ | ◯ |
後退時ブレーキ アシスト |
– | – | ◯ |
自車のふらつき警報 | ◯ (50km/h以上) |
◯ | ◯ |
車線逸脱警報 | ◯ (40km/h以上) |
◯ (40km/h以上) |
◯ |
ハイビーム アシスト |
– | ◯ | ◯ |
リアビークル ディテクション |
– | ◯ | ◯ |
ボイス インフォメーション |
– | ◯ | ◯ |
前側方プリクラッシュ ブレーキ |
– | – | ◯ |
緊急時プリクラッシュ ステアリング |
– | – | ◯ |
渋滞時ハンズオフ アシスト |
– | – | ◯※ |
渋滞時発進アシスト | – | – | ◯※ |
アクティブレーン チェンジアシスト |
– | – | ◯※ |
カーブ前の速度制御 | – | – | ◯※ |
料金所前速度制御 | – | – | ◯※ |
ドライバー異常時 対応システム |
– | – | ◯※ |
※アイサイトX搭載車
スバル アイサイト Ver.2 Ver.3 ツーリングアシスト 搭載車まとめ
乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」を搭載
新型「フォレスター」に搭載されたドライバーモニタリングシステムを搭載する。運転手の顔を覚えて設定したシートポジションやドアミラーを自動調整する他、運転手が脇見や居眠り運転を予防する事も可能である。
新型 レガシィ アウトバック ボディカラーについて
クリスタルホワイト・パール(有料色)
アイスシルバー・メタリック
クリスタルブラック・シリカ
クリムゾンレッド・パール(有料色)
ブリリアントブロンズ・メタリック
マグネタイトグレー・メタリック
サファイヤブルー・パール
ストームグレー・メタリック
オータムグリーン・メタリック
新型 レガシィ アウトバック インテリアカラーについて
本革シート(ナッパレザー)[タン(オレンジステッチ)] Limited EX
本革シート(ナッパレザー)[ブラック(シルバーステッチ)] Limited EX
撥水ポリウレタンシート X-BREAK EX
新型 レガシィ アウトバック グレード価格
グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|---|
Limited EX | 水平対向4気筒 1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT” | CVT | AWD | 4,290,000円 |
X-BREAK EX | 4,147,000円 |
新型 レガシィ アウトバック 主な装備
X-BREAK EX
- 18インチアルミホイール(ダークメタリック塗装)
- ルーフレール(ラダータイプ)
- フロントグリル(ブラック塗装+ラスターブラック塗装)
- フロント&リヤバンパーガード(ブラック塗装)
- フロント&リヤドア・サイドクラッティング[リヤはOUTBSCKロゴ(エナジーグリーン)入り]
- OUTBACK/シンメトリカルAWDリヤオーナメント(ラスターブラック塗装)
- 撥水ポリウレタンシート
- X-MODE(ヒルディセントコントロール付、2モード)
メーカー装着オプション
Limited EX
- 18インチアルミホイール(ダークメタリック+切削光輝)
- ルーフレール(クロスバービルトインタイプ)
- フロントグリル(ブラック塗装+メッキ加飾付)
- フロント&リヤバンパーガード(シルバー塗装)
- フロント&リヤドア・サイドクラッディング[リヤはOUTBACKロゴ(シルバー)入り]
- OUTBACK/シンメトリカルAWDリヤオーナメント(メッキ)
- アルミパッド付スポーツペダル
- ハンズフリーオープンパワーリヤゲート
- X-BREAK EXX-MODE(ヒルディセントコントロール付、1モード)
メーカー装着オプション
新型 レガシィ アウトバック スペック
スペック | レガシィ アウトバック |
---|---|
全長 | 4,870mm |
全幅 | 1,875mm |
全高 | 1,675mm |
ホイールベース | 2,745mm |
エンジン | 水平対向4気筒 1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT” |
最高出力 | 130kW(177ps)/ 5,200-5,600rpm |
最大トルク | 300Nm(30.6kgm)/ 1,600-3,600rpm |
トランスミッション | リアトロニック |
駆動方式 | AWD シンメトリカル |
WLCTモード燃費 | 13km/L |
乗車定員 | 5名 |
スバル 新型 レガシィアウトバック VS 旧型 レガシィアウトバック 徹底比較
レガシィ アウトバックについて
レガシィツーリングワゴンをベースに、最低地上高を200mmにしたステーションワゴンとSUVである。
1995-1998年 初代 BG系
1994年 アメリカで「アウトバック」発売。日本仕様はレガシィグランドワゴン/レガシィランカスター
1996年6月マイナーチェンジ
1998年-2004年 2代目 BH系
1998年6月17日 ツーリングワゴンと同時にフルモデルチェンジ
2001年5月22日 マイナーチェンジ
2003年-2009年 3代目 BP系
2003年10月22日 全世界統一で「アウトバック」に改称とし、フルモデルチェンジ
2006年5月24日 マイナーチェンジ(D型)
2009年-2014年 4代目 BR系
2009年5月20日ツーリングワゴン・B4と共にフルモデルチェンジ
2012年5月8日マイナーチェンジ(D型)
2014年-現在 5代目 BS系
レガシィは現在6代目で2014年10月から販売を開始。
2014年10月24日 日本仕様車をフルモデルチェンジ
ツーリングワゴンが後継車種のレヴォーグに継承されたことで、セダンタイプのB4とクロスオーバーSUVタイプのアウトバックの2タイプとなった。
そして、丸1年でのB型へとマイナーチェンジをする。
先進安全システム「アイサイトVer3」に加え、後側方をミリ波レーダーによって検知する「アドバンスドセイフティパッケージ」を全車に標準装備する。
これは、2014年4月にマイナーチェンジしたレヴォーグも同様、「アドバンスドセイフティパッケージ」が追加されている。
インテリアでは上級グレードのLimitedにアイボリー(本革仕様)を追加設定。
Siri対応の音声認識機能「Siri Eyes Free(アイズフリー)」に対応する。
ボディカラーに新色「ダークブルー・パール」を追加。
2016年9月8日、2度目の仕様変更となりC型が10月3日に発売となる。
車線中央維持機能(アイサイトver.3)の追加によりロングドライブでの負担を軽減、ステアリングヒーターを標準仕様とし冬期や寒冷地での快適性を向上した。
特別仕様車 「LEGACY OUTBACK X-ADVANCE (エックスアドバンス)」を追加した。
旧型 レガシィ アウトバックについて
スバルは新型レガシィ アウトバックのマイナーチェンジD型を行い日本では2017年10月5日発売。2017年4月14日から開催されるニューヨークモーターショー2017にて米国仕様の新型レガシィ アウトバック2018年モデルを出展すると発表し画像が公開された。価格:329万4,000円~356万4,000円。
旧型 レガシィ アウトバック スペックについて
スペック | 新型レガシィ アウトバック |
---|---|
全長 | 4,820mm |
全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,605mm |
ホイールベース | 2,745mm |
エンジン | FB25型エンジン水平対向 4気筒 DOHC 2.5L |
最高出力 | 129kW(175PS)/5,800rpm |
最大トルク | 235Nm(24.0kgm)/4,000rpm |
トランスミッション | CVT (リニアトロニック マニュアルモード付き) |
駆動方式 | AWD |
JC08モード燃費 | 14.8km/L |
価格 | 3,294,000円〜 3,564,000円 |
スペンションのチューニング変更や電動パワーステアリングの改良、フラットな乗り心地と安定感のあるリニアなハンドリングを実現。エンジン部品の軽量化やフリクション低減及び制御の見直しや、リニアトロニックチェーンの改良により、燃費と静粛性の向上を実現し、JC08モード燃費を14.8km/Lに向上した。
安全システム アイサイトについて
安全システム「アイサイト」に、後退時自動ブレーキシステムを追加し全車速追従機能付クルーズコントロール車速域拡大(0km/h~約120km/h)
後退時自動ブレーキシステム
全車速追従機能付クルーズコントロール車速域拡大(0km/h~約120km/h)
アイサイトセイフティプラス
フロント&サイドビューモニター
アダプティブドライビングビーム
ステアリング連動ヘッドランプ
リヤビューカメラにステアリング連動ガイド線機能を追加
今後新しい情報が入り次第お伝え致します。
スバルニュースリリース
https://www.subaru.co.jp/press/news/2017_04_07_3948/
https://www.subaru.co.jp/press/news/2017_09_04_4680/
https://www.subaru.co.jp/press/news/2019_04_10_7086/
https://www.subaru.co.jp/press/news/2019_04_18_7137/
https://www.subaru.co.jp/press/news/2019_07_30_7538/
https://www.subaru.co.jp/press/news/2021_09_02_10761/
https://www.subaru.co.jp/press/news/2021_10_07_11214/
レガシィ アウトバック