マツダは、ロータリーエンジンを搭載した「MAZDA MX-30 Rotary-EV」を日本にて2023年9月14日から先行予約開始、2023年11月に発売する。マツダ独自のロータリーエンジンを発電機として使用する今までにない新しい電動車である。価格は4,235,000円~4,917,000円とした。2023年6月22日に宇品第1工場(広島県広島市)にて、欧州向けの「MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV」の量産を開始。ロータリーエンジン搭載車を量産するのは、2012年6月の「マツダ RX-8」の量産終了以来約11年ぶりとなった。
ロータリーエンジンを搭載した「MAZDA MX-30 Rotary-EV」について
1967年にマツダが量産化に成功したロータリーエンジンは、マツダを象徴する技術であり、「飽くなき挑戦」の精神で、半世紀以上に渡って、ロータリーエンジンの可能性の追求と新しい価値への挑戦を続けてきた。必要とされる出力性能をコンパクトなユニットで実現できるロータリーエンジンの特徴を活かし、ロータリーエンジンを発電機として使用するプラグインハイブリッドモデル「MAZDA MX-30 Rotary-EV」を発売する。
新型 「MAZDA MX-30 Rotary-EV」について
新型「MX-30」は現在発表されているマイルドハイブリッドを搭載する「e-SKYACTIV G」と電気自動車「e-SKYACTIV」が存在する。電気自動車「e-SKYACTIV」を搭載するモデルの走行距離はWLTC航続距離は約200kmと他の電気自動車と比べても充電完了時からの走行距離が少なく心許無いのが正直なところだ。そこで「e-SKYACTIV」にシングルロータリーエンジンの発電機を搭載し走行距離を2倍に増やす設計のモデル「 発電用ロータリーエンジン」搭載モデルを採用する。17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、50Lの燃料タンクを組み合わせることで走行距離は欧州WLTP航続距離は約400マイル(約640km)となり他社に並べる。EV走行距離は欧州WLTPモードで80km。
その走行の全てをモーターで駆動し、日常の幅広いシーンにおいてバッテリーEVとして使える107kmのEV走行距離を備え、ロータリーエンジンによる発電によってさらなる長距離ドライブにも対応。







新型 「MAZDA MX-30 Rotary-EV」スペック について
スペック | MX-30 Rotary-EV |
---|---|
全長 | 4,395mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,570mm |
ホイールベース | 2,655mm |
エンジン | 水冷1ローター |
エンジン最高出力 | 72ps(53kW)/4,500rpm |
エンジン最大トルク | 112Nm/4,500rpm |
モーター最高出力 | 170ps(125kW) |
モーター最大トルク | 260Nm |
バッテリー | リチウムイオン17.5 kWh |
駆動方式 | 2WD |
乗車定員 | 5名 |
0-100km/h加速 | 9.1秒 |
WLTCモード燃費 | 15.4km/L |
WLTC EV航続距離 | 107km |
価格 | 4,235,000円~ 4,917,000円 |
ロータリーエンジン復活
ロータリーエンジン復活となる。マツダは当初からMX-30に搭載する計画があったのだろう。理由は後部座席のドアはロータリーエンジンを採用した最後のモデル「RX-8」を思い出させる様な観音開きの「フリースタイルドア」を採用したこと。RXシリーズファンにとっては寂しいかもしれないが現在のSUVブームでこの形での採用は素晴らしい判断である。更に日産では「シリーズ方式(レンジエクステンダー)」を別名「e-POWER」と呼んでおり現在では販売台数では売れ筋となるまでの人気となっている。


ハイブリッドシステム種類について
パラレル方式(マイルドハイブリッド)
常にエンジンは動き、モーターはアシストする形で使われている。基本的にモーター出力が低く、バッテリーも小さい物が採用されている。メリットは燃費上昇させつつ本体価格はそこまでアップとならない。
スプリッド方式/シリーズ・パラレル方式(ストロングハイブリッド・ハイブリッド・PHEV)
エンジンを発電用と走行用で両方で使用する。基本的には走り出しはモーターで駆動し、ある一定数でエンジンが始動することでエンジン駆動を抑えることで燃費上昇が可能になる。本体価格はガソリンモデルに比べ割高とはなる。
シリーズ方式(各社呼び方がある)
エンジンは発電専用で使われモーターのみで駆動する。電気が不足するとエンジンが発電する。つまり充電いらずの電気自動車(BEV)と言っていい。走った感覚は電気自動車そのもの、電気自動車、特徴的な走りやアクセルペダルのみで加速・減速が可能だったりする。
新型 MX-30 について
マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」のもと、「Human Modern(ヒューマン モダン)」をコンセプトに、そのデザインをつくり上げた。


次世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用。後部座席のドアはRX-8を思い出させる様な観音開きの「フリースタイルドア」を採用。安全システム「i-ACTIVSENSE」は最新モデルを導入。人間中心の開発思想に基づき、EVでも変わることのない「人馬一体による走る歓び」を追求。新たに電動化技術「e-SKYACTIV(イー・スカイアクティブ)」を採用。更に2.0L 直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」にマイルドハイブリッドシステム「M HYBRID」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載。「MAZDAeG-Vectoring Control Plus(GVC +)」も採用。インテリアは心地のよい室内空間を実現した。8.8インチのインフォテイメントシステムを採用。グローバル通信プラットフォームに対応した車載通信機を標準設定。コネクティッドサービスとスマートフォンアプリ「MyMazda(マイ・マツダ)」との連携する。オーディオシステム「Mazda Harmonic Acoustics(マツダ・ハーモニック・アコースティックス)」(8スピーカー)を標準設定。また、音の立体感や明瞭度を磨き上げたボーズサウンドシステム(12スピーカー)を、オプションで設定。



新型 MX-30 スペック
スペック | MX-30 |
---|---|
全長 | 4,395mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,570mm |
ホイールベース | 2,655mm |
モーター | 2.0L 直列4気筒DOHC 直噴 +モーター(e-SKYACTIV G) |
最高出力 | 115kW(156PS)/6,000rpm |
最大トルク | 199Nm(20.3kgfm)/4,000rpm |
モーター最高出力 | 5.1kW(6.9PS)/1,800rpm |
モーター最大トルク | 49Nm(5.0kgfm)100rpm |
バッテリー | 24V リチウムイオン |
トランスミッション | SKYACTIV- DRIVE(6AT) |
駆動方式 | 2WD/4WD |
乗車定員 | 5名 |
WLTCモード燃費 | 15.6km/L 2WD 15.1km/L 4WD |
価格 | 2,420,000円 2,656,500円 |
スペック | MX-30 EV |
---|---|
全長 | 4,395mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,570mm |
ホイールベース | 2,655mm |
モーター | e-SKYACTIV |
最高出力 | 143 PS / 105 kW |
最大トルク | 265 Nm |
バッテリー | リチウムイオン35.5 kWh |
駆動方式 | 2WD |
乗車定員 | 5名 |
WLTC航続距離 | 約200km |
価格 | -円 |



マツダニュースリリース
https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2023/202306/230622a.html
MAZDA MX-30