スバルは2代目となる新型「レヴォーグ」のフルモデルチェンジを行い2020年10月15日に発表、11月26日発売する。現在発売される同等クラス競合車種との比較を行ってみた。競合車種として上げるのがトヨタ「カローラツーリング」マツダ「MAZDA6 ワゴン」となるだろう。
ステーションワゴンについて
もともとステーションワゴンはセダンをベースに荷物室と後部座席を繋げて荷物を乗せやすくしたモデルである。セダンに比べ日常生活での使い勝手を求めながらもセダン同様に安定した走りを求める人向きの車種となるだろう。もちろんセダン同様に後部座席はヒンジドアとなる。
新型レヴォーグについて
2代目新型「レヴォーグ」エクステリアはキープコンセプト。パワーユニットは第4世代となる新開発「1.8L水平対向ターボエンジン CB18型」を搭載。次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM (SGP)」を採用。スバル新デザインフィロソフィー“DYNAMIC × SOLID”を全面採用、それぞれのクルマが持つ価値をより大胆に際立たせる新デザインコンセプト「BOLDER」を採用すると共に、内外装の質感を大幅向上させる。「電動パーキングブレーキ&ホールド」をはじめ、新型「レガシィ B4」「レガシィ アウトバック」同様に「11.6インチフルHD大画面ディスプレイ」を搭載。更にスバル初となる「デジタルコクピット12.3インチのフル液晶メーター」を搭載(グレードによる)。「ハンズフリーオープンパワーリヤゲート」を採用。次世代「アイサイトX」搭載。
新型レヴォーグ スペックについて
スペック | 新型レヴォーグ |
---|---|
全長 | 4,755mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,500mm |
ホイールベース | 2,670mm |
1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT” | |
最高出力 | 130kW(177ps)/5,200-5,600rpm |
最大トルク | 300Nm(30.6kgfm)/1,600-3,600rpm |
トランスミッション | リアトロニック (マニュアルモード付) |
駆動方式 | AWD(4WD) |
乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,550-1,580kg |
JC08モード燃費 | 16.5~16.6km/L |
WLTCモード燃費 | 13.6~13.7km/L |
新型レヴォーグの情報はこちら
スバル 新型 レヴォーグ フルモデルチェンジ 2代目 2020年11月26日発売
スバル 新型レヴォーグ STI Sport 2020年11月26日発売
トヨタ 新型カローラ ツーリング
「オーリス」をフルモデルチェンジし日本では「カローラスポーツ」として販売しており、「カローラ」、「カローラ ツーリング」が日本仕様として多少の変更を行い「カローラ フィルダー」「カローラ アクシオ」が置き換わる2019年春に米国や欧州で販売を開始し、2019年央以降に発売する中国など世界150以上の国や地域で順次発売する。日本の道路環境などに合わせて最適化した専用仕様のセダン&ワゴンを2019年に発売する。
トヨタ 新型カローラ ツーリング ボディサイズ
新型カローラツーリングはカローラフィルダーに比べ全長+96mm、全幅+50mm、ホイールベース+40mm拡大させ後部座席の広さは同クラス最高だという。そして最大の特徴となる荷物室の容量は通常時で598Lとなる。
サイズ | 新型カローラツーリング | カローラフィルダー |
---|---|---|
全長 | 4,495mm | 4,400-4,410mm |
全幅 | 1,745mm | 1,695mm |
全高 | 1,460mm | 1,475-1,510mm |
ホイールベース | 2,640mm | 2,600mm |
日本モデルの新型「カローラツーリング」は「カローラスポーツ」に比べ全長+120mm、全幅-45mm、ホイールベース+60mm拡大させ後部座席の広さは同クラス最高だという。
サイズ | カローラツーリング | カローラスポーツ比較 |
---|---|---|
全長 | 4,495mm | +120mm |
全幅 | 1,745mm | -45mm |
全高 | 1,460mm | 0mm |
ホイールベース | 2,640mm | 0mm |
全長と共にホイールベースを伸ばすことで新型カローラスポーツに比べ2列目と荷物室を広くすることができている。
今回は、ヴィッツ系BプラットフォームからCセグメントとなり旧型サイズから一回り大きくなる2015年12月9日に発売が開始された新型プリウスに技術ををベースに開発が進んでいる。プリウスのステーションワゴンと言ってもいいかもしれない。TNGA(Toyota New Global Architecture)(GA-Cプラットフォーム)と呼ばれる新開発のプラットフォームを採用することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得る。旧型に比べ全高が若干さがり、更に低重心化をはかることができる。ボディサイズも旧型よりも若干大きくなり更に広い室内空間となり内装周りも旧型よりも豪華な仕様となりそうだ。4代目新型プリウスのものを移植した改良型直列4気筒DOHC 1.8L エンジン「2ZR-FXE」にモーターを組み合わせたリダクション機構付THS IIを採用する。ハイブリッドシステムは小型化されたTHSⅡを採用し、バッテリーの位置など大幅に変更となる。
スペック | 新型カローラツーリング | ||
---|---|---|---|
全長 | 4,495mm | ||
全幅 | 1,745mm | ||
全高 | 1,460mm | ||
ホイールベース | 2,640mm | ||
エンジン | 1.8L 直4 DOHC + モーター(THSⅡ) |
1.2L 直列4気筒 DOHC 直噴 ターボエンジン |
1.8L 直列4気筒 |
最高出力 | 72kW(98ps)/ 5,200rpm |
85kW(116ps)/ 5,200-5,600rpm |
103kW (140PS)/ 6,200rpm |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm |
185Nm(18.9kgm)/ 1,500-4,000rpm |
172Nm (17.5kgm)/ 4,000rpm |
フロントモーター 最大出力 |
53kW(72ps) | – | – |
フロントモーター 最大トルク |
163Nm(16.6kgm) | – | – |
リアモーター 最大出力 |
5.3kW(7.2ps) | – | – |
リアモーター 最大トルク |
55Nm(5.6kgm) | – | – |
システム出力 | 90kW(122ps) | – | – |
トランス ミッション |
電気式 無段階変速機 |
6iMT/CVT | CVT |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD | 2WD |
車両重量 | – | – | – |
乗車定員 | – | – | – |
JC08モード燃費 | 28.4km/L〜 35.0km/L |
– | – |
WLCTモード燃費 | 24.4km/L〜 29.0km/L |
15.8km/L | 14.6km/L |
価格 | 2,480,500円 2,997,500円 |
2,365,000円 2,458,500円 |
2,013,000円 2,216,500円 |
新型カローラワゴンの情報はこちら
トヨタ 新型 カローラツーリング 日本仕様 2019年7月発売
トヨタ 新型 カローラ フィルダー / アクシオ ハイブリッド フルモデルチェンジ 2019年7月発売
スバル 新型 レヴォーグ VS トヨタ 新型 カローラ ツーリング
トヨタ 新型 カローラ ツーリング VS スバル 新型 レヴォーグ ボディサイズ比較
全長はカローラツーリングの方が短い。
サイズ | 新型レヴォーグ | 新型カローラツーリング |
---|---|---|
全長 | 4,755mm | 4,495mm |
全幅 | 1,795mm | 1,745mm |
全高 | 1,500mm | 1,460mm |
ホイールベース | 2,670mm | 2,640mm |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
トヨタ 新型 カローラ ツーリング VS スバル 新型 レヴォーグ エンジン比較
スペック | 新型レヴォーグ | 新型カローラツーリング |
---|---|---|
エンジン | 1.8L水平対向4気筒 DOHC直噴ターボ“DIT” | 1.8L 直列4気筒 DOHCエンジン |
最高出力 | 130kW(177ps)/ 5,200-5,600rpm | 103kW (140PS)/ 6,200rpm |
最大トルク | 300Nm(30.6kgfm)/ 1,600-3,600rpm | 172Nm (17.5kgm)/ 4,000rpm |
トランスミッション | リニアトロニック | CVT |
駆動方式 | AWD(4WD) | 2WD(FF) |
JC08モード燃費 | 16.5~16.6km/L | - |
WLCTモード燃費 | 13.6~13.7km/L | 14.6km/L |
価格 | - | 2,013,000円〜 2,216,500円 |
スバル 新型 レヴォーグ VS マツダ 新型 MAZDA6 ワゴン
マツダは新型アテンザのマイナーチェンジをし2016年8月25日に発売した。そして、2017年8月3日に新型アテンザ 全モデルに先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を標準装備し発売した。同日に新型CX-5にも全モデルに先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を標準装備した。エクステリアデザインは、「Mature Elegance」をコンセプトに、エクステリア・インテリアともにデザインを深化させた。旧型同様に先進安全技術「i-ACTIVSENSE」全車に標準搭載し、更に進化。マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)を全車速追従機能付とし、360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー(センター/コーナー)、アダプティブ・LED・ヘッドライト、8インチモニター、アクティブ・ドライビング・ディスプレイも採用された。
マツダはアテンザ(MAZDA6)のマイナーチェンジ 商品改良を行い2019年8月1日に発売する。MAZDA USAでは4月に年次改良の内容を発表した。全世界共通で今回から新型アテンザは「MAZDA6」として販売される。「G-ベクタリング コントロール」から「G-ベクタリング コントロール プラス」を標準搭載する。直列4気筒 2.5Lターボ「SKYACTIV-G 2.5T」を搭載。最新の「 i-ACTIVSENSE 」を標準装備。アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)に夜間歩行者検知機能を追加。TJA(交通渋滞アシスト)FCTA(フロント・クロス・トラフィック・アラート)DM(ドライバーモニタリング)TSR(交通標識認識システム)など最新の機能を採用。
新型MAZDA6の情報はこちら
マツダ 新型 アテンザ マイナーチェンジ 大幅商品改良 エクステリア 変更 2.5Lターボエンジン搭載 2018年5月24日発表 6月21日発売
マツダ 新型 アテンザ 商品改良 マイナーチェンジ MAZDA6へ改名 2019年8月1日発売
スバル 新型 レヴォーグ VS マツダ 新型MAZDA6 ワゴン ボディサイズ比較
全長はカローラワゴンの方が一回り小さい。
サイズ | 新型 レヴォーグ | 新型 MAZDA6ワゴン |
---|---|---|
全長 | 4,755mm | 4,805mm |
全幅 | 1,795mm | 1,840mm |
全高 | 1,500mm | 1,480mm |
ホイールベース | 2,670mm | 2,750mm |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
スバル 新型 レヴォーグ VS マツダ 新型 MAZDA6 ワゴン エンジン比較
スペック | 新型 レヴォーグ | 新型MAZDA6ワゴン |
---|---|---|
エンジン | 1.8L DOHC 直噴 ターボ “DIT” | 2.0L 直列4気筒 エンジン SKYAVTIV-G 2.0 |
最高出力 | 130kW(177ps)/ 5,200-5,600rpm | 115kW(156ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 300Nm(30.6kgfm)/ 1,600-3,600rpm | 199Nm(20.3kgm)/ 4,000rpm |
トランスミッション | リアトロニック | 6速AT /6速MT |
駆動方式 | AWD(4WD) | 2WD(FF)/ 4WD |
JC08モード燃費 | 16.5~16.6km/L | 16.6km/L |
WLCTモード燃費 | 13.6~13.7km/L | 15.0km/L |
価格 | - | 2,893,000円 |
最後に一言
いかがですか?新型レヴォーグののライバル車たちは各社の特色を活かした魅力的なモデルであることは間違いない。しかし、価格、スペック、燃費全てにおいてトータル的にはワンランク上だと言えるだろう。唯一の欠点はガソリンモデルでは2WDの選択がない。新型カローラは世界的に大ヒット車種であるが、日本国内においてはイマイチぱっとしない。そこにきて新型レヴォーグはもちろんSUBARUの国内販売の基盤となる車種であるため絶対に売れる車種造りが求められているが、他社と比べても先進性、安全性、走行安定性を他社を大幅に上回ってきている。
マツダアテンザ
https://www.mazda.co.jp/cars/atenza/
スバルレヴォーグ
https://www.subaru.jp/levorg/levorg/
トヨタカローラ