トヨタの4代目となる新型「ハリアー」はフルモデルチェンジを2020年4月13日に発表し2020年6月17日から販売を開始する。約7年でのフルモデルチェンジを果たした「ハリアー」は「TNGA」や新型エンジン「Dynamic Force Engine」「次世代Toyota Safety Sense 」を全車標準搭載するなど見た目以上に全面改良されたモデルである。
新型ハリアーについて
エンジンは2つあり「ガソリン車」「ハイブリッド車」から選ぶ。更にグレードは「S」「G」「Z」から選択する。まず一番頭を悩ますのがエンジンの選択である。
ガソリンエンジンモデル
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
Z “Leather Package” |
直列4気筒 2.0L直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 |
Direct Shift- CVT |
2WD(FF) | 4,230,000円 |
4WD | 4,430,000円 | |||
Z | 2WD(FF) | 3,930,000円 | ||
4WD | 4,130,000円 | |||
G “Leather Package” |
2WD(FF) | 3,710,000円 | ||
4WD | 3,910,000円 | |||
G | 2WD(FF) | 3,410,000円 | ||
4WD | 3,610,000円 | |||
S | 2WD(FF) | 2,990,000円 | ||
4WD | 3,190,000円 |
2.5L ハイブリッドモデル
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
Z “Leather Package” |
直列4気筒 2.5L 直噴エンジン +モーター |
電気式 無段階 変速機 |
2WD(FF) | 4,820,000円 |
4WD(E-Four) | 5,040,000円 | |||
Z | 2WD(FF) | 4,520,000円 | ||
4WD(E-Four) | 4,740,000円 | |||
G “Leather Package” |
2WD(FF) | 4,300,000円 | ||
4WD(E-Four) | 4,520,000円 | |||
G | 2WD(FF) | 4,000,000円 | ||
4WD(E-Four) | 4,220,000円 | |||
S | 2WD(FF) | 3,580,000円 | ||
4WD(E-Four) | 3,800,000円 |
新型ハリアー 燃費データ
ガソリン車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:15.4km/L(13.0km/L)
ハイブリッド車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:22.3km/L(17.0km/L)
( )はおおよそ実燃費 ※ベースとなるRAV4で考えた。
スペック | 新型ハリアー | |||
---|---|---|---|---|
全長 | 4,740mm | |||
全幅 | 1,855mm | |||
全高 | 1,660mm | |||
ホイール ベース |
2,690mm | |||
エンジン | 2.5L 直列4気筒 直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 +モーター |
2.0L 直列4気筒 直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 |
||
最高出力 | 131kW(178ps)/ 5,700rpm |
126kW(171ps)/ 6,600rpm |
||
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/ 3,600-5,200rpm |
207Nm(21.1kgf・m)/ 4,800rpm |
||
フロント モーター 最高出力 |
88kw(120ps) | – | ||
フロント モーター 最大トルク |
202Nm(20.6kgm) | – | ||
リア モーター 最高出力 |
– | 40kW(54ps) | – | |
リア モーター 最大トルク |
– | 121Nm(12.3kgfm) | – | |
システム 最高出力 |
160kW (218ps) |
163kW (222ps) |
– | |
トランス ミッション |
電気式 無段階変速機 |
Direct Shift- CVT |
||
駆動方式 | 2WD | E-Four (4WD) |
2WD | 4WD |
車両重量 | 1,710kg | 1,770kg | 1,620kg | 1,680kg |
最小 回転半径 |
5.5m~5.7m | |||
JC08モード 燃費 |
26.4~27.4km/L | 26.3km/L | – | – |
WLCTモード 燃費 |
22.3km/L | 21.6km/L | 15.4km/L | 14.7km/L |
タイヤサイズ | 225/55R19 235/55R18 225/65R17 |
|||
乗車定員 | 5名 | |||
価格 | 3,580,000円〜 4,820,000円 |
3,800,000円〜 5,040,000円 |
2,990,000円〜 4,230,000円 |
3,190,000円〜 4,430,000円 |
新型ハリアー ハイブリッドで元が取れるまで
燃費と価格を考えたときに非常に悩ましい問題となった。両方のグレード「G」で比較した場合、ガソリンモデルは3,410,000円、ハイブリッドモデルは4,000,000円と590,000円の差額となる。更にハイブリッド車は約157,900円(環境性能割 約95,400円+ 自動車重量税約30,000円+グリーン化特例 約32,500円(翌年度))の減税が受けられるので約430,000円の差額となる。
ここでガソリンの計算となるが約430,000円のガソリン代を埋める場合にどれほど乗ればお得となるのか検証する。現実的に上記記載の実燃費を元に計算すると。
ガソリン車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:15.0km/L(13.0km/L)ハイブリッド車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:19.0km/L(17.0km/L)で計算。
ガソリン価格 1L 130円の場合
ガソリンモデル 10,000km=100,000円
ハイブリッド車 10,000km=76,470円
10,000km走って23,530円しか差がでないので100,000km走っても235,300円しか差がでず。約200,000km乗らないと差が埋まらないことに・・・
通常5年ほどで新車を手放す可能性が高いかもしくは100,000kmと考えてもハイブリッド車を選ぶと-264,700円となる。ハイブリッド車だからと言って安易に選ぶことができない。更に、「ハリアー」の場合エクステリアデザインにハイブリッドとの差がなくドヤ顔できる訳でもない。
快適性について
今までは金額的な話をしてきたが、快適性の話もしたい。「直列4気筒2.0L直噴エンジン+Direct Shift-CVT」モデルは金額面では申し分ないが、快適な面で言うとそうでもない。筆者は、3代目ハリアーや4代目RAV4のガソリン 2.0Lに乗った経験があるが非常に走り出しが遅いと言う感想だ。車重に対してトルクが足りない、Direct Shift-CVTで改善されたとしても遅いと感じるはずだ。「直列4気筒 2.5L直噴エンジン+モーター」はトヨタお得意のハイブリッドシステムであり、走り出しはモーターのみで走行することになるがトルクはモーターの得意分野でありとてもいい走り出しが期待できる。更に海外モデルの「ヴェンザ」はこのハイブリッドエンジン仕様のみを採用。海外でも通用する走りを可能にしていることを証明している。更に、「レーダークルーズコントロール」を使用時では電気制御とハイブリッドの相性がいいので違いが出る可能性が高い。快適性能では「ハイブリッド車」をおすすめする。
まとめ
グレード「S」「G」「G “Leather Package”」「Z」「Z “Leather Package”」に加えハイブリッド車・ガソリン車からの選択なので非常に悩むことになる。ハイブリッド車とガソリン車ならガソリン車の方がトータルコストが安い。快適な走行を求めるならハイブリッドも選択肢に入れるべきだ。
エクステリアで「S」「G」で比較すると「フロントやリヤのメッキ加工」や「LEDデイライト」など、見た目や細かな便利な機能を含めると「G」を選択したい。
インテリアは「パワーバックドア」や「イルミネーテッドエントリーシステム」「パワーバックドア」「デジタルインナーミラー」などの高級車だよねやっぱりハリアーはといった機能が標準で装備されており好き付きではあるがやっぱり「G」を選択したい。先進技術や安全装備も何かと欠けているのは嫌なのでやっぱり「G」を選択したい。300万円以上の車に30万円の差であるのであれば「G」を選択して問題ないですよ本当に。
更にフルモデルチェンジした装備をより実感したい人は「12.3インチT-Connect SDナビゲーションシステム」や「ハンズフリーパワーバックドア」「カラーヘッドアップディスプレイ」を搭載している「Z」をおすすめしたい。
結論、新型ハリアーで一番おすすめは「Z “Leather Package”」である!!余裕があるなら「ハイブリッド車」を考えて商談に望んでもらいたい。
納期遅れは?
2020年5月15日には各販売店で予約スタートした、納車待ちが数ヶ月はかかるはずである。元々専売店であった「トヨペット店」の方が割当台数が多いので早く手に入れることが可能かもしれない。また、グレードやガソリン車またはハイブリッド車を選ぶかで納期が異なるだろう。「新型コロナウイルス」の影響や注文が集中していることから、2020年5月23日の時点でグレード「Z」「プレシャスブラックパール」「電動シェード付パノラマルーフ」を選択している人は納期が大幅に遅れているとのこと。現在は既に2020年8月〜9月納車になる。
筆者は「ハイブリッド車」「Z “Leather Package”」を購入したので納車後に再度レビューをお伝えしたい。
トヨタ 新型 ハリアー 4代目 フルモデルチェンジ TNGA採用 2020年6月17日発売

トヨタ 新型ハリアー VS 旧型ハリアー 何が変わったのか? スペック 新旧 徹底比較

トヨタ 新型ハリアーから旧型ハリアーで安全技術の進化を大胆予想

トヨタ 新型 VENZA (ヴェンザ)フルモデルチェンジ 4代目 ハリアー 北米 2020年5月18日発表

ハリアー
トヨタ