スズキは新型「スイフト」のフルモデルチェンジを行い2023年12月13日から発売。トヨタは新型「ヤリス」を日本では2020年2月10日発売する。どちらも全長4,000mm以下、全高1,500mm以下とコンパクトカーB型セグメント車であり、立体駐車場などにも入る高さとなっている。一番のライバルとなる可能性が高い車種なのかもしれない。そこで今回は2台の違いについて徹底比較してみました。購入時の参考にしていただければ幸いです。
新型「スイフト」フルモデルチェンジ について
エクステリアデザインを変更。大型9インチHDディスプレイ搭載のメモリーナビゲーションを採用。スイフト初採用となる「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」を採用。最新の「エンジン Z12E型 1.2L 3気筒エンジン」に新高効率「CVT」+新開発マイルドハイブリッドを採用。「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用。
スズキ 新型「スイフト」フルモデルチェンジ エクステリア について
エクステリアはキープコンセプトであるが、さらに洗練されたデザインを採用する。2024年の「スイフト」の全長3,860mm、全幅1,695mm、全高1,500mm、ホイールベース2,450mm。先代のモデルとほぼ同じであり、プラットフォームは4代目の旧型同様に軽量化と高剛性を両立させる次世代軽量プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。
ボディカラーは単色を全8色、ツートンカラーは全4色となる。
スズキ 新型「スイフト」フルモデルチェンジ インテリア について
インテリアは「バレーノ」と同様のレイアウトが採用、白いプラスチックのトリムが興味深い質感でドアまで広がり、よりモダンに見える。太いベゼルを備えた「9インチのディスプレイオーディオ」を採用、コネクティッドサービス「スズキコネクト連動」「ドライブレコーダー連動」が可能。USB電源ソケット[Type-C]を全車に標準装備、「ドライバーモニタリングシステム」「ナノイーX搭載フルオートエアコン」を採用。センターコンソールの複数のUSB充電ポートの上にCDスロットがあり。「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」(HYBRID MZ)を採用。「音声案内機能」を採用、ドライバーに「ドアが開いています」「ガソリンが減っています」などを音声でお知らせ。
スズキ 新型「スイフト」「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」初採用
電動パーキングブレーキ(Electronic parking brake<EPB>)基本的には運転席周りにボタンを配置されておりパーキングブレーキ(サイドブレーキ・フットブレーキ)を電子制御したもの。
「電動パーキングブレーキ」は「Pレンジ」に入れると自動的にパーキングブレーキがかかる(メーカーにより多少異なる。)更に「Dレンジ」または「Rレンジ」に入れると自動でパーキングブレーキが解除される。採用されている車種にはパーキングブレーキ(サイドブレーキ・フットブレーキ)が付いていない。サイドブレーキを自動でかけてくれるので何も気にせず停車や始動が可能となり負担が軽減できる。
「オートホールドブレーキ」は 「Dレンジ」 に入れて走行中に「AUTO HOLD」ボタンを押しす(メーカにより多少異なる。)と赤信号などで停車した場合に「 HOLD 」の表示灯が点灯していれば車がブレーキを自動でかけ続けてくれる。青信号に変わり発進する際には「アクセルペダル」踏むことで 「 HOLD 」の表示灯 が消えブレーキも解除されるので通常走行がまた可能になる。渋滞などで何度も停止する場合や大きな交差点で信号が切り替わるタイミングが長い場合などはブレーキペダルから足を離すことができるので疲れが圧倒的に軽減されます。 「オートホールドブレーキ」 が付いていない車に乗ると疲れ方が違うと筆者は感じるほどです。
スズキ初のドライバーモニタリングシステム
ナビゲーション横に取り付けたカメラがドライバーの顔情報を認識、取得した顔情報から居眠り、眠気、わき見を検知して注意を促し、安全運転をサポートするドライバーモニタリングシステムをスズキ初車に採用。
スズキ 新型「スイフト」フルモデルチェンジ エンジン について
エンジンは「スイフト」には最新型Z12E型の「直列3気筒 1.2L 3気筒 エンジン+モーター」マイルドハイブリッドを搭載。最高出力は60kW(82PS)/5,700rpm、最大トルク108Nm(11kgfm)/4,500rpmとなる。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→スズキ 新型 スイフト フルモデルチェンジ 5代目 2023年12月13日発売
新型ヤリスについて
今回はもちろん、2015年12月9日に発売が開始された新型プリウスに採用されている物をベースに開発が進んでいる。「TNGA(Toyota New Global Architecture)」と呼ばれる新開発の「GA-Bプラットフォーム」を採用することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得ることが可能。 高い空力性能を実現するなど、新開発のプラットフォームを採用により「50kg(開発目標値)軽量化」「15mm 低重心化」「30%以上 ボディ剛性がUP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。先進の予防安全技術、第2世代「 Toyota Safety Sense 」を搭載する。
新型ヤリス エクステリアについて
全長:3,940mm、全幅1,695mm、全高1,500mm、ホイールベース2,550mmの5ナンバーサイズとしながらも広い室内空間となり内装周りも旧型よりも豪華な仕様となりそうだ。
新型ヤリス インテリアについて
ディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。さらに、専用通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。
新型ヤリス エンジン
ハイブリッドシステムは新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」に新しい小型化されたTHSⅡを採用。全体の質量的にも問題がなく採用することが可能だ。エンジンの熱効率やトランスミッションの伝達効率を向上させることで、パワートレーンシステム全体(エンジン・トランスミッション)で燃費は約25%、動力性能は約15%以上向上。 これにより、燃費を劇的に向上させることが可能だ。E-Four(4WD)モデルも採用。4WD専用リアサスペンションを新開発しダブルウィッシュボーン式をトヨタのコンパクトカーとして初採用。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 新型 ヤリス 実車 デザイン一新 改名 理由について迫る!
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 新型 ヤリス VS ヴィッツ 何が変わったのか? スペック 新旧 徹底比較
スズキ 新型「スイフト」トヨタ 新型「ヤリス」とサイズ比較
ヤリスとスイフトのサイズはどちらも「5ナンバーサイズ」となるコンパクトカーであり、全幅はどちらも1,695mmであるヤリスは全長+80mm、ホイールベース+100mm長いため室内空間では「ヤリス」の方が余裕がある。
サイズ | 新型ヤリス | 新型スイフト |
---|---|---|
全長 | 3,940mm | 3,860mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,500mm(2WD) 1,515mm(4WD) | 1,500mm |
ホイールベース | 2,550mm | 2,450mm |
※最新自動車情報調べ 発売前の情報も含まれているため間違えもあります。
2台とも全長4,000mm以下、全高1,500mm以下とコンパクトカーB型セグメント車であり、立体駐車場などにも入る高さとなっている。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→【2023年版】機械式 タワー式の立体駐車場に入るSUVはどれだ?徹底的に調べてみた!
スズキ 新型「スイフト」トヨタ 新型「ヤリス」ガソリンエンジン比較
「ヤリス」と「スイフト」のガソリンエンジンは走りを楽しみたい人にはヤリス、普通に走れて燃費も気にしたい人はヤリスをオススメする。
スペック | 新型ヤリス | 新型スイフト |
---|---|---|
エンジン | 直列3気筒 1.5Lエンジン M15A-FKS型 | 直列3気筒 1.2L エンジン |
最高出力 | 88kW(120PS)/ 6600rpm | 60kW(82PS)/ 5,700rpm |
最大トルク | 145Nm(14.8kgfm)/ 4800-5200rpm | 108Nm(11kgfm)/ 4,500rpm |
トランス ミッション | 自動無段変速機 (Direct Shift-CVT) | CVT |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
WLCTモード燃費 | 21.4~21.6km/L(2WD) 19.2km/L(4WD) | 23.4km/L(2WD) 22.0km/L(4WD) |
価格 | 1,598,000円~ 2,169,000円 | 1,727,000円〜 1,884,300円 |
※最新自動車情報調べ 発売前の情報も含まれているため間違えもあります。
スズキ 新型「スイフト」トヨタ 新型「ヤリス」ハイブリッド比較
ハイブリッドモデルは新型「ヤリス」の方がWLCTモード燃費35.4km/L(2WD)で約10km/いいことがわかる。WLCTモードは実燃費に近いと言われているが間違えなく下がることが予想されるので差は多少かもしれない。
スペック | 新型ヤリス ハイブリッド | 新型スイフト マイルドハイブリッド |
---|---|---|
エンジン | 1.5L 直3 DOHC +モーター M15A-FXE型 | 直列3気筒 1.2L エンジン +モーター |
最高出力 | 67kW(91PS)/ 5,500rpm | 60kW(82PS)/ 5,700rpm |
最大トルク | 120Nm(12.2kgfm)/ 3,800-4,800rpm | 108Nm(11kgfm)/ 4,500rpm |
モーター 最大出力 | フロント:59kW(80PS) リヤ:3.9kW(5.3PS) | 2.3kW(3.1ps)/ 1,000rpm |
モーター 最大トルク | フロント:141Nm(14.4kgm) リア:52Nm(5.3kgm) | 60Nm(6.1kgm)/ 100rpm |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
トランスミッション | 電気式 無段階変速機 | CVT |
WLCTモード燃費 | 36.0~35.4km/L(2WD) 30.2km/L(4WD) | 24.5km/L(2WD) 22.7km/L(4WD) |
価格 | 1,998,000円~ 2,522,000円 | 1,922,800円〜 2,167,000円 |
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スズキ 新型「スイフト」トヨタ 新型「ヤリス」 安全技術 比較
安全装備ではどちらもクラスを超えた多くの機能を備えており、運転者をサポートしてくれる。
システム 装備 | 新型ヤリス | 新型スイフト |
---|---|---|
衝突軽減ブレーキシステム | ◯ (昼・夜間歩行者 自転車) | ◯ (昼・夜間歩行者 自転車) |
誤発進抑制機能 | ◯ | ◯ |
路外逸脱抑制機能 | ◯ | ◯ |
渋滞追従機能付ACC | ◯ | ◯ |
LKAS | ◯ | ◯ |
先行車発進お知らせ機能 | ◯ | ◯ |
標識認識機能 | ◯ | ◯ |
後方誤発進抑制機能 | ◯ | ◯ |
オートマチックハイビーム | ◯ | ◯ |
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スズキ 新型「スイフト」トヨタ 新型「ヤリス」 装備 比較
システム 装備 | 新型ヤリス | 新型スイフト |
---|---|---|
オートブレーキ&ホールド | – | ◯ |
ドライバーモニタリング | – | ◯ |
ブラインドスポットモニター | ◯ | ◯ |
ディスプレイオーディオ | ◯ | ◯ |
パノラミックビューモニター | ◯ | ◯ |
駐車支援システム | ◯ | – |
イージーリターンシート | ◯ | – |
ターンチルトシート | ◯ | – |
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スズキ 新型「スイフト」トヨタ 新型「ヤリス」 比較して思うこと
今回、両車両とも、現在のメーカーの新型エンジン、新型プラットフォーム、新型安全装備をクラスを超えて採用している。1番、筆者が残念であるとしてあげるなら新型「ヤリス」には「オートブレーキ&ホールド」が採用されていない点である。現在では軽自動車などでも採用車種が増えてきておりここまで充実した装備を採用しているなら是非採用してもらいたい。燃費と走りにおいてはヤリスで間違いない!
「ヤリス」か「スイフト」どちらが買いなのかも考えてみたが「ヤリス」のガソリン車の購入を考えるなら「スイフト」マイルドハイブリッドがおすすめとなる。あとは購入する方は乗り味やパッケージングの違いをよく見てから決めるべきだろう。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 新型 ヤリス 4代目 ヴィッツ後継として フルモデルチェンジ TNGA 採用 2020年2月発売
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→正式発表 5代目 新型「スイフト」デュアルセンサーブレーキサポートⅡ搭載 2023年12月13日から発売
ヤリス
https://toyota.jp/new-yaris/index_a.html
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