トヨタは「ヴィッツ」の車名を変更し新型「ヤリス」として日本モデルを2020年2月10日に発売する。
TNGA(Toyota New Global Architecture)を初採用することや日本限定的な車種(ヴィッツ)ではなく世界戦略としてグローバルカー(ヤリス)を日本でも販売し全世界共通化する。今後の高齢化社会に向けたトヨタのコンパクトカーの重要性を示している。今回から車名を変更するのにはコンパクトカーを1から作り直したことが一番大きいだろう。では「ヴィッツ」から新型「ヤリス」となりどこが変わったのか徹底比較してみた。
新型 ヤリス VS ヴィッツ エクステリア比較
全長:3,940mm、全幅1,695mm、全高1,500mm、ホイールベース2,550mmの5ナンバーサイズとしている。TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発の「GA-Bプラットフォーム」を採用により「50kg(開発目標値)軽量化」「15mm 低重心化」「30%以上 ボディ剛性がUP」し旧型モデルから大幅な進化。
スペック | ヴィッツ | 新型ヤリス |
---|---|---|
全長 | 3,945mm | 3,940mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,500mm(2WD) 1,530mm(4WD) | 1,500mm(2WD) 1,515mm(4WD) |
ホイールベース | 2,510mm | 2,550mm |
ヴィッツと新型ヤリスはサイズとしてはほぼ変化はなし。ホイールベースは50mm延長し15mm 低重心化により室内空間をアップや乗り心地の向上が期待できる。更にボディにプレスラインがより細かく入っており躍動感と高級感を新型ヤリスでは感じられる。
新型 ヤリス VS ヴィッツ インテリア比較
インテリアは「ヴィッツ」に比べ「ヤリス」の方が質感や高級感をアップ。「ソフトインパネ」、「本革巻きステアリングホイール」、「ヘッドアップディスプレイ」などを上級グレードには採用される。Aピラーを後方に置き視界を改善、トヨタ初のフードレス双眼デジタルTFTメーターを採用した。
ディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。さらに、専用通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。
TNGA GA-B プラットフォーム採用
2015年12月9日に発売が開始された新型プリウスから採用された「TNGA(Toyota New Global Architecture)」と呼ばれる新開発の「GA-Bプラットフォーム」を採用。広い室内空間を得ることが可能。 高い空力性能(Cd値 0.30)を実現。
ハイブリッドシステムは新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」に新しい小型化されたTHSⅡを採用。新型プリウスのJC08モード燃費40.8km/Lを超える燃費となりガソリン燃料を使用する乗用車では「世界で最も低燃費な乗用車」ともう一度なることはまず間違えない。E-Four(4WD)モデルも採用。トヨタのコンパクトカーとして初採用。
ガソリン車にも新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」を採用。発進用ギヤ付きの「Direct Shift-CVT」または「6MT」と組み合わせる。「1.0 Lエンジン」モデルもラインナップする。
新型 ヤリス VS ヴィッツ エンジン比較
ハイブリッド
スペック | ヴィッツ | 新型ヤリス |
---|---|---|
エンジン | 1.5L 直4 DOHC +モーター(THSⅡ) | 1.5L 直3 +DOHC モーター M15A-FXE型 |
最高出力 | 54kW(74ps)/ 4,800rpm | 67kW(91PS)/ 5500rpm |
最大トルク | 111Nm(11.3kgm)/ 3600~4,400rpm | 120Nm(12.2kgfm)/ 3800-4800rpm |
モーター 最高出力 | 45kW(61ps) | フロント:59kW(80PS) リヤ:3.9kW(5.3PS) |
モーター 最大トルク | 169Nm(17.2kgm) | フロント:141Nm(14.4kgm) リア:52Nm(5.3kgm) |
トランス ミッション | 電気式 無段階変速機 | 電気式 無段階変速機 |
駆動方式 | 2WD(FF) | 2WD(FF)/4WD |
JC08モード燃費 | 34.4km/L | - |
WLCTモード燃費 | - | 36.0~35.4km/L(2WD) 30.2km/L(4WD) |
ガソリン車
スペック | ヴィッツ | 新型ヤリス |
---|---|---|
エンジン | 1.3L 直4 DOHC | 直列3気筒 1.5Lエンジン M15A-FKS型 |
最高出力 | 73kW(99PS)/ 6,000rpm | 88kW(120PS)/ 6600rpm |
最大トルク | 121Nm(12.3kgm)/ 4,000rpm |
145Nm(14.8kgfm)/ |
トランス ミッション | Super CVT-i | Direct Shift-CVT 6速MT |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
JC08モード燃費 | 25.0-18.0km/L | - |
WLCTモード燃費 | - | 21.4~21.6km/L(2WD) 19.2km/L(4WD) |
次世代Toyota Safety SenseとToyota Safety Sense C違いについて
ヴィッツが採用している「Toyota Safety Sense C」から新型ヤリスになり「次世代Toyota Safety Sense」を採用することで大幅に機能追加と安全性の向上を果たすことになる。
システム | ヴィッツ | 新型ヤリス |
---|---|---|
システム | Toyota Safety Sense C | 次世代 Toyota Safety Sense |
方式 | 単眼カメラ+ レーザーレーダー | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー |
オートマチック ハイビーム | ◯ | ◯ |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ | ◯ | ◯ 昼・夜間歩行者 自転車 |
レーントレーシング アシスト | × | ◯ |
レーン ディパーチャー アラート | ◯ 白線/黄線 検出 | ◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 |
ロードサインアシスト | × | ◯ |
レーダークルーズ コントロール | × | ◯ |
先行車発進告知 | ◯ | ◯ |
インテリジェント クリアランスソナー | × | ◯ |
ブラインド スポットモニター | × | ◯ |
リヤクロストラフィック オートブレーキ | × | ◯ |
Advanced Park | × | ◯ |
イージーリターンシート | × | ◯ |
ターンチルトシート | × | ◯ |
トヨタ 第2世代版 Toyota Safety Senseを2018年より導入 比較 変更点
比較して思うこと
新型「ヤリス」と「ヴィッツ」を比較すると見た目は同じコンパクトカーで見た目も似た雰囲気である両車であるが、中身は全くの別物であることがわかる。また、「コンパクトカーにそこまでの機能や装備まで付けてくれるのか!」と思ってしまうほど素晴らしい装備を搭載し新型、プラットフォームとエンジンとを搭載しており力の入れ方がすごい。
ヴィッツやアクアの中古車を検討されている方がいるのであれば、絶対に新型「ヤリス」を検討してから比較して購入すべきである。
トヨタ 新型 ヤリス 4代目 ヴィッツ後継として フルモデルチェンジ TNGA 採用 2020年2月発売
トヨタ 新型 ヤリス 日本モデル 2019年12月発表 2020年2月発売開始
トヨタ 新型 ヤリス GR / GR SPORT フルモデルチェンジ 2020年発売
トヨタニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/29933689.html
ヤリス
https://toyota.jp/new-yaris/index_a.html
トヨタ