トヨタは新型RAV4を2019年4月10日発売する。今までにわかっている日本仕様の情報をまとめてみた。全国の「カローラ店」「ネッツ店」で販売される。現在は既にメーカーオーダー開始となっている。
新型RAV4について
RAV4は日本では2016年に販売終了となっていたが、再販が決定し2019年4月10日に発売される。日本価格は2019年2月下旬に発表され3月1日からメーカーオーダー開始となる。2019年2月20日に新型「RAV4」日本仕様 プロトタイプモデルのエクステリア、インテリアを公式ページで公開。価格:260万8,200円~381万7,800円
新型RAV4の仕様について
日本においては4代目となる新型モデルからは、2015年から新型プリウスに投入された技術「TNGA(Toyota New Global Architecture)」新型「カムリ」に採用されるGA-Kプラットフォームと呼ばれる新開発のプラットフォームの技術を多く採用する。 これにより旧型モデルよりも広い室内空間を得ることが可能。高い空力性能を実現するなど、新開発のプラットフォームを採用により「低重心化」「ボディ剛性がUP」し旧型モデルからボディ剛性は57%向上した前後重量比は51:49と大幅な進化を果たす。更に、カムリベースとしたことでボディサイズも先代よりも大きくなり更に広い室内空間となり内装周りも旧型よりも豪華な仕様となる。
新型RAV4エクステリア大幅変更
4代目「RAV4」とは違い初代や2代目の様なアウトドア思考のデザインとなり、「オクタゴン(八角形)」をモチーフにランドクルーザーなどトヨタSUVの伝統を踏襲した力強く大胆なデザインとなる。
新型RAV4サイズについて
サイズは先代モデルに比べ一回り大きく、全長+265mm、全幅+40mm、全高-5、ホイールベース+130mmとなる。
スペック | 3代目RAV4 | 新型RAV4 |
---|---|---|
全長 | 4,335mm | 4,600mm |
全幅 | 1,815mm | 1,855mm |
全高 | 1,685mm | 1,690mm |
ホイールベース | 2,560mm | 2,690mm |
新型「RAV4」は「ハリアー」よりも全長を120mm短く全幅は20mm長い。新型UXと比較すると全長を105mm長く全幅は15mm長い。
スペック | 新型RAV4 (日本モデル) |
新型NX | 新型ハリアー | 新型UX |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,600mm | 4,630mm | 4,720mm | 4,495mm |
全幅 | 1,855mm | 1,845mm | 1,835mm | 1,840mm |
全高 | 1,690mm | 1,645mm | 1,690mm | 1,520mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,660mm | 2,640mm |
新型RAV4エンジン仕様について
日本モデルで採用されるのは、「2.0Lガソリンモデル D-4S」と「2.5L エンジン D-4S +電気モータのハイブリッドモデル」の2種類をラインナップする。海外モデルとの違いは日本の道路環境などに合わせて最適化したエンジンが選択されている。新型「カムリ」と同じ最大熱効率40%(HV専用で41%)を実現した。ハイブリッドモデルにもこのエンジンを採用し、より小型・軽量化されたハイブリッドシステム「高性能マルチステージTHSⅡ」を採用し燃費向上を果たす。
スペック | Dynamic Force Engine |
---|---|
エンジン | 直列4気筒2.0L直噴エンジン |
最高出力 | 126kW(171ps)/6,600rpm |
最大トルク | 207Nm(21.1kgf・m)/4,800rpm |
トランスミッション | Direct Shift-CVT |
駆動方式 | FF/4WD |
スペック | D-4S +モーター(THSⅡ) |
---|---|
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン+モーター |
最高出力 | 131kW(178ps)/5,700rpm |
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/3,600-5,200rpm |
モーター最高出力 | 88kw(120ps) |
モーター最大トルク | 202Nm(20.6kgm) |
システム最大出力 | 155kw(211ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 2WD/4WD(E-Four) |
新型RAV4 4WD「Dynamic Torque Vectoring AWD」を採用
トヨタ新型「RAV4」には、ガソリン車の上位グレードに、新開発した4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」がトヨタ車で初めて採用する。「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、前後および後輪の左右駆動力を最適に制御する「トルクベクタリング機構」を搭載することで、コーナリングや悪路走行時においても優れた操縦安定性とトラクション性能を発揮。2WD走行時には後輪に動力を伝達する駆動系の回転を停止させて燃費向上を図る「ディスコネクト機構」も搭載。
新型 RAV4 インテリアについて
トヨタお馴染みののモード「ノーマル」「パワー」「エコ」と「スノー」モードも搭載。インテリは室内灯をLED、電動パーキングブレーキとホールドを採用。
トヨタブランド初「デジタルリアビューミラー」設定。旧型「ハリアー」と比べサイドミラーの位置などに工夫が施されており視界は新型「RAV4」がいいだろう。
4.2インチまたは7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用。快適温熱シート+シートベンチレーション(運転席・助手席)を採用。パワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・予約ロック機能付)も採用される。
新型 RAV4 第2世代の次世代 Toyota Safety Senseの主な特長
2018年1月8日発売開始する新型アルファード /ヴェルファイアに搭載した第2世代の次世代 Toyota Safety Sense 全車標準搭載する。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。上記の通り、トヨタセーフティセンスのプリクラッシュブレーキでは、歩行者との相対速度が約30km/h以内の場合に衝突回避を支援し、車両の場合だと10km/h~最高速の幅広い速度域で作動する。
旧型のトヨタセーフティセンスPに比べ、昼間の自転車や夜間の歩行も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」や、前方車両との車間距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載。プリクラッシュセーフティに昼間の自転車の運転者や夜間の歩行者の検知機能を追加した。ミリ波レーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保。衝突回避支援型PCS、LDA、AHBの3種類の予防安全機能に加え、PCSに歩行者検知機能を付加。対歩行者の衝突回避支援/被害軽減を可能にするとともに、レーダークルーズコントロールも装備する。
歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS) レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合、まずドライバーにブザーとディスプレイ表示で警報を出すことでブレーキを踏むように促す。ドライバーが衝突の危険に気づいてブレーキを踏んだ場合、強力なブレーキアシストが作動。また、仮にブレーキを踏まなかった場合でも、例えば、停止車両に対し自車の速度が30km/hの場合は、自動ブレーキにより約30km/hの減速を行い、衝突回避を支援。自動ブレーキは約10~80km/hの幅広い速度域で作動し、実際に発生している追突事故の80%以上に対応。歩行者に対しては夜間でも同じく約10km/h~80km/hの範囲でPCSの自動ブレーキが作動するようになった。
ロードサインアシスト(RSA) 検知対象を拡大し、ほか、また、道路脇にある「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」といった主要な交通標識を読み取ってインパネに表示する。
レーンディパーチャーアラート(LDA) カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援。
オートマチックハイビーム(AHB) カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援。
レーダークルーズコントロール 先行車との車間距離の検知にミリ波レーダーを使用し、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールを採用。前方車両の車線変更をミリ波レーダーとカメラで検知し、よりスムーズな加減速制御を実現。トヨタはモビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロ」を目指し、「統合安全コンセプト」に基づいた各種の安全装備・システムを研究・開発し、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化している。
レーントレーシングアシスト(LTA) レクサス 新型LSシリーズに搭載されたレーントレーシングアシスト[LTA]を次世代 Toyota Safety Sense Pに初採用。 高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロールの作動時にレーントレーシングアシスト[LTA]のスイッチをONにすると車線維持に必要なステアリング操作支援を行う。
トヨタ 第2世代版 Toyota Safety Senseを2018年より導入 比較 変更点
アドバンスドセーフティ
インテリジェントパーキングアシスト2 (巻き込み警報機能+バックガイドモニター機能+音声案内機能付)新機能追加。
インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ) アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するシステム。車庫入れなどの運転時、静止物への接近を表示とブザーで知らせる「クリアランスソナー」に、静止物との接触を緩和する機能を追加。ソナーはコンビニなどのガラスもしっかり検知。低速走行時(15km/h以下)に進行方向にある静止物を検知している場合、ハイブリッドシステム出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動的にブレーキをかける。
ドライブスタートコントロール シフト操作時における急発進を抑制し、衝突時の被害軽減に寄与。
先行車発進告知機能 信号待ちや渋滞で先行車に続いて停止し、先行車の発進に気づかずそのままでいる場合には、ブザーとディスプレイ表示でお知らせ。
緊急ブレーキシグナル(ハザードランプ点滅式) 急ブレーキをかけると、ハザードランプが自動的に点滅。
デジタルインナーミラー 車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。
トヨタコネクテッド (IoT) T-Connect DCMパッケージ標準搭載
新型RAV4はDCMを標準搭載。トヨタは2002年から車載通信機DCMを実用化。2011年にトヨタスマートセンター、クラウドを構築している。T-Connect SDナビゲーションシステムとDCMが装備され初年度無料クルマ見守り、マップオンデマンド、エージェント、オペレーターサービスが可能。
マップオンデマンド(初年度無料) 新しい道路情報を自動更新してくれる。
エージェント(音声対話サービス) 話しかけるだけでエージェントが目的地を探してくれる。
エージェント(先読み情報案内サービス) 行き先を予測して役立つ情報を教えてくれる。
LINEマイカーアカウント LINEを通じて、ナビの目的地登録や天気・距離・所要時間・給油要否・出発時間の確認。
オペレーターサービス 24時間365日、専用オペレーターがナビ操作を行う。マイカーSecurity[アラーム通知/車両の位置追跡・警備員の派遣/エンジン始動通知/カーファインダー(停車位置確認)/うっかり通知/リモート確認]車両盗難・車上荒らしなどがあった時や、ドアロックの閉め忘れなどがあった時、さらに自車の位置を確認したい時、メールやスマートフォンを通じて適切な対応が行えます。
ヘルプネット(ワンタッチタイプ)【車内専用ボタン付】 突然の事故や急病時に、専門オペレーターが警察や消防に取り次ぎ、迅速な緊急車両の手配を行います。
リモートメンテナンスサービス [eケア(走行アドバイス)]警告灯点灯時に、お客様から販売店にお問い合わせされた場合、またはトヨタ販売店からお客様にご連絡する場合に、クルマから発信される情報を基に適切なアドバイスが可能です。[eケア(ヘルスチェックレポート)]クルマのバッテリーの状態、警告灯点灯状態などについて、T-Connectスマホアプリで確認できます。またトヨタ販売店からは、クルマから発信される情報をもとに最適なメンテナンスのアドバイスが可能です。 [マイカーカスタマイズ]車両カスタマイズ項目の一部分を、T-Connectスマホアプリより遠隔で設定可能です。
新型RAV4グレードについて
グレードは以下の通りとなりそうだ。「X」「HYBRID X」のみ2WDが選択可能である。グレードはG/HYBRID Gが装備も充実しており1番おすすめである。
RAV4ハイブリッドモデル グレード
モデル | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|
HYBRID X | 2WD | 3,222,000円 |
E-Four(4WD) | 3,450,600円 | |
HYBRID G | E-Four(4WD) | 3,817,800円 |
RAX4ガソリンモデル グレード
モデル | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|
X | 2WD | 2,608,200円 |
4WD | 2,835,000円 | |
Adventure | 4WD | 3,137,400円 |
G | 4WD | 3,202,200円 |
GZ package | 4WD | 3,348,000円 |
新型 RAV4 ボディカラーについて
単色カラー8色に加え、ツートン4色を設定。
単色
センシュアルレッドマイカ ※1
ホワイトパールクリスタルシャイン ※1
グレーメタリック
アティチュードブラックマイカ
シルバーメタリック
ダークブルー
アーバンカーキ ※2
シアンメタリック ※2
※1 ディーラーオプション
※2 Adventureグレードのみ
ツートンカラー
ツートンカラーはAdventureグレードのみの設定。
アッシュグレーメタリック/グレーメタリック
アッシュグレーメタリック/アティチュードブラックマイカ
アッシュグレーメタリック/アーバンカーキ
アッシュグレーメタリック/シアンメタリック
※ツートンカラー は全てディーラーオプション
新型 RAV4 インテリア カラーについて
ブラック
ライトグレー
新型RAV4スペック
スペック | 新型 RAV4 | |
---|---|---|
全長 | 4,600mm~4,610mm | |
全幅 | 1,855mm~1,865mm | |
全高 | 1,690mm | |
ホイールベース | 2,690mm | |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
直列4気筒2.0L 直噴ガソリンエンジン |
最高出力 | 131kW(178ps)/ 5,700rpm |
126kW(171ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/ 3,600-5,200rpm |
207Nm(21.1kgf・m)/ 4,800rpm |
モーター最大出力 | 88kw(120ps) | – |
モーター最大トルク | 202Nm(20.6kgm) | – |
システム出力 | 155kw(211ps) | – |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | Direct Shift-CVT |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー | – |
駆動方式 | 2WD/4WD(E-Four) | 2WD(FF)/4WD |
乗車定員 | 5名 | |
JC08モード燃費 | 25.0km/L~ 25.2km/L |
18.0km/L |
WLTCモード燃費 | 20.6km/L~ 21.4km/L |
15.2km/L~ 15.8km/L |
価格 | 3,222,000円〜 3,817,800円 |
2,608,200円〜 3,348,000円 |
新型RAV4予約状況について
予約は2019年2月から既に「カローラ店」「ネッツ店」で先行予約が可能となっており。既に納車時期は2019年5月頃となる。日本価格は2019年2月下旬に発表される。3月1日からメーカーオーダー開始となる。早い納期を希望する人は2月中の予約をオススメする。3月4日の時点で6月納車と言われた。(場所やディーラー次第かも)
新型RAV4の他社比較
競合車種として上げるのが日産の「エクストレイル」ホンダの「CR-V」そしてスバル「フォレスター」となるだろう。新型RAV4のライバル車たちは各社の特色を活かした魅力的なモデルであることは間違いない。しかし、価格、スペック、燃費全てにおいてトータル的にはワンランク上だと言えるだろう。新型RAV4は世界的に大ヒット車種であるが、日本国内においては不振が続いてきた車だが今回のフルモデルチェンジで国内でのヒットすることは間違いなさそうだ。
値引き状況について
実際、値引きについてディーラーで実際に確認したが、流石は新モデルと最近のトヨタ内部の意向もあり値引きは非常に厳しい様子。販売地域などによって異なるが、「車体価格の2%前後が限界だときっぱり言われた。」お得意様値引きなど日頃通われている「カローラ店」「ネッツ店」があれば可能かもしれないがそこまで値引きは期待できないだろう。
今後新しい情報が入り次第お伝え致します。
トヨタ 新型 RAV4 フルモデルチェンジ日本復活 2019年4月10日発売