今回は、新型カローラクロスのおすすめグレードについて詳しくご紹介します。カタログを見ても分かりにくい方や、購入を検討していて悩んでいる方にとって参考になる情報をお届けします。他の記事よりも実体験に基づいた有益な情報を提供できると思います。
新型カローラクロス について
トヨタは新型「カローラクロス」を新たにラインナップし日本にて2021年9月14日発売開始しました。「カローラクロス」は「カローラ」をベースにした「TNGAプラットフォーム(GA-C)」やエンジンは実績と定評がある4代目「プリウス」から採用された「直4 DOHC 1.8L+ モーター(THSⅡ)」や「次世代Toyota Safety Sense 」を全車標準搭載するなど他社を圧倒する仕様となっています。
新型 カローラクロスのエンジン選択について
エンジンは2つあり「ガソリン車」「ハイブリッド車」から選ぶ。更にグレードは「S」「G」「Z」から選択する。まず一番頭を悩ますのがエンジンの選択である。
トヨタ カローラクロス 2024年 現時点の価格
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 定員 | 新価格 (10%) |
---|---|---|---|---|---|
G“X” | 2.0L直噴 直列4気筒エンジン 「Dynamic Force Engine」 | Direct Shift-CVT | 2WD | 5名 | 2,184,000円 |
G | 2WD | 2,410,000円 | |||
Z | 2WD | 2,900,000円 | |||
HYBRID G | 直列4気筒DOHC 1.8L +モーター(THSⅡ) | 電気式 無段変速機 | 2WD | 2,760,000円 | |
4WD (E-Four) | 2,969,000円 | ||||
HYBRID S | 2WD | 2,980,000円 | |||
4WD (E-Four) | 3,189,000円 | ||||
HYBRID Z | 2WD | 3,250,000円 | |||
4WD (E-Four) | 3,459,000円 |
新型 カローラクロス の グレードは?
グレードは、「S」「G」「Z」から選択することになります。
- G:エントリーグレード
- S:中間グレード
- Z:上級グレード
グレードまとめ
グレード | エンジン | 駆動方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
G“X” | ガソリン | 2WD | 2,184,000円から |
G | ガソリン ハイブリッド | 2WD | 2,410,000円から 2,760,000円から |
S | ハイブリッド | 2WD 4WD(E-Four) | 2,980,000円から 3,189,000円から |
Z | ガソリン ハイブリッド | 2WD 4WD(E-Four) | 2,900,000円 から 3,250,000円から |
Gグレードの特徴
Gグレードはエントリーグレードで最も価格が安価です。
なんとカローラクロスのハイブリッド車Gグレードを選択すれば2,760,000円から購入が可能です。エクステリアではBi-Beam LEDヘッドランプ、ターンランプ、クリアランスランプ、17インチスチールホイールを装備しています。インテリアは、シートはファブリックシート、1色を採用。ただし、パノラマルーフ、ブラインドスポットモニター、9インチディスプレイオーディオなどのオプションが装備できません。
Gグレードのデメリット
個人的にGグレードの最大のデメリットはレンタカーやカーシェアなどの車で多くSグレードが採用されており、町で見かけたときにハリアー所有者であれば、レンタカーとわかるぐらいの違いはあります。カローラクロスを所有するのであればGグレード以上を選ぶことをおすすめします。
Sグレードの特徴
Sグレードは中間グレードでお得感がやはりあるグレードです、ハイブリッド車Sグレードを選択すれば2,980,000円から購入が可能です。エクステリアではGグレードとは異なりフロントロアグリル(ブラック) フレーム(金属調塗装)リヤロアバンパー (金属調塗装)を採用したカローラクロスらしいデザインになります。更に、17インチアルミホイールを採用、インテリアは大幅に変わり、7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、シートがファブリックシート、パノラマルーフ、ブラインドスポットモニターや9インチディスプレイオーディオなど、ZグレードとSグレードに共通で付けられるオプションが豊富にあります。
Zグレードの特徴
Zグレードは上級グレードで、少し価格が高いと感じル人もいるかもしれません、ガソリン車Zグレードを選択すると3,250,000円から購入が可能です。ギリギリ300万円台突入です。しかし、エクステリアデザインは、Zグレード専用18インチアルミホイールやBi-Beam LEDヘッドランプ、LEDシーケンシャルターンランプ、LEDクリアランスランプ&LEDデイタイムランニングランプになっており、見た目でZグレードだとわかります。
インテリアでは本革とファブリックのコンビシートと12.3インチフル液晶メーターが標準装備となり乗っていれば違いがわかります。パワーバックドアや運転席の電動シートが標準装備なのはZグレードだけです。
新型カローラクロス 燃費データ
ガソリン車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:14.4km/L(12.0km/L)
ハイブリッド車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:26.2m/L(22.0km/L)
( )はおおよそ実燃費 ※ベースとなるカローラで考えました。
スペック | カローラクロス ハイブリッド | カローラクロス |
---|---|---|
全長 | 4,490mm | 4,490mm |
全幅 | 1,825mm | 1,825mm |
全高 | 1,620mm | 1,620mm |
ホイールベース | 2,640mm | 2,640mm |
エンジン | 直4 DOHC 1.8L+ モーター (リダクション機構付き シリーズパラレル ハイブリッド) | 2.0L直噴 直列4気筒エンジン 「Dynamic Force Engine」 |
最高出力 | 72kW(98ps)/ 5,200rpm | 125kW(170ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm | 202Nm(20.6kgm)/ 4,900rpm |
フロントモーター 最大出力 | 70kW(95ps) | – |
フロントモーター 最大トルク | 185Nm(18.9kgfm) | – |
リアモーター 最大出力 | 30kW(41ps) | – |
リアモーター 最大トルク | 84Nm(8.6kgfm) | – |
システム出力 | 103kW(140ps) | – |
トランス ミッション | 無段階変速機 | Direct Shift-CVT |
最小回転半径 | 5.2m | 5.2m |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
WLTCモード 燃費 | 26.4km/L(2WD) 24.5km/L(4WD) | 16.6km/L |
ハイブリッドで元が取れるまで
燃費と価格を考えたときに非常に悩ましい問題となった。両方のグレード「Z」で比較した場合、ハイブリッドモデルは2,900,000円、ハイブリッドモデルは3,250,000円と350,000円の差額となる。更にハイブリッド車は約30,000円 エコカーの減税が受けられるのでトータルは約320,000円の差額となる。
ここでガソリンの計算となるが約320,000円のガソリン代を埋める場合にどれほど乗ればお得となるのか検証する。現実的に上記記載の実燃費を元に計算すると。
ガソリン車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費: 14.4km/L(12.0km/L) ハイブリッド車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費: 26.2m/L(22.0km/L) で計算。
ガソリン価格 1L 170円の場合
- ガソリンモデル 10,000km=141,667円
- ハイブリッド車 10,000km=77,273円
10,000km走って64,394円差なので50,000km走って321,970円差がでた。つまりこれでも本体代の差額350,000円を埋めることができず・・・
通常5年ほどで新車を手放す可能性が高いかもしくは100,000kmと考えてもハイブリッド車を選ぶと+293,940円となる。ハイブリッド車だからと言って安易に選ぶことができない。更に、「カローラクロス」の場合エクステリアデザインにハイブリッドとの差がなくドヤ顔できる訳でもない。
快適性について
これまでは金額について話してきましたが、今回は快適性についても触れたいと思います。
「2.0L直噴 直列4気筒エンジンDynamic Force Engine+Direct Shift-CVT」モデルは、金額面では優れていますが、快適性に関してはそうではありません。筆者は3代目ハリアーや4代目RAV4のガソリン2.0Lモデルに乗った経験がありますが、走り出しが非常に遅いと感じました。これは車重に対してトルクが不足しているためで、Super CVT-iが改善されたとしても遅さは感じるでしょう。
一方、「直列4気筒DOHC 1.8L+モーター(THSⅡ)」はトヨタの得意とするハイブリッドシステムを採用しており、走り出しはモーターのみで行うため、トルクの強さを感じることができます。実際、海外モデルではこのハイブリッドエンジン仕様のみが採用されており、海外市場でも通用する走行性能を証明しています。
さらに、「レーダークルーズコントロール」を使用する際には、電気制御とハイブリッドの相性が良いため、快適性に大きな違いが出る可能性が高いです。快適性を重視するなら、「ハイブリッド車」をおすすめします。
まとめ
グレード「S」「G」「Z」に加え、ハイブリッド車とガソリン車から選ぶのは非常に悩ましい問題です。総合的なコストではガソリン車が安くなりますが、快適な走行を求めるならハイブリッド車も検討すべきです。
エクステリアの比較では、「G」と「S」よりも「Z」が優れています。「Z」には「フロントやリアのメッキ加工」「LEDシーケンシャルターンランプ&デイライト」「リアコンビネーションランプ」「18インチアルミホイール」など、見た目や便利な機能が充実しています。
インテリアも「Z」が充実しており、「パワーバックドア」や「本革+ファブリックシート」、「シートヒーター」などの機能が標準装備されています。また、先進技術や安全装備も充実しているため、安心して選べます。300万円以上の車において30万円の差であれば、「Z」を選んで間違いありません。
結論
結論として、新型カローラクロスで一番のおすすめは、最新の装備を多数装備している「Z」グレードです。さらに予算に余裕があるなら「Z ハイブリッド車」を選び、商談を進めると良いでしょう。