2024年(令和6年)現在、マツダが新車販売するハイブリッド車全7車種を一覧で紹介し、それぞれの車種特徴を詳しく解説する。環境への意識の高まりと、ガソリン価格上昇の影響を受け、ハイブリッド車はますます注目を集めています。 マツダも例外ではなく、近年は力を入れた開発により、魅力的なハイブリッド車を続々と発売している。
2024年 マツダ ハイブリッド車 一覧
ハイブリッド車は2024年(令和6年)現在、7車種であるが、うち、「フレア」「フレアワゴン」「フレアクロスオーバー」3車種はスズキのOEMモデルなのでマツダが開発したオリジナルハイブリッド車は「MAZDA3」「CX-30」「MX-30」「CX-60」4車種である。今後「CX-80」が発売されればハイブリッド車が増える可能性があるだろう。
車種名 | マイルドハイブリッド | ストロングハイブリッド | PHEV | エンジン | WLTCモード燃費 | 価格帯 (10%) |
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フレア | 〇 | - | - | 660cc DOHC VVT | 20.9km/L~ 25.2km/L | 1,478,400円~ 1,923,900円 |
フレアワゴン | 〇 | - | - | 660cc DOHC VVT | 19.2km/L~ 22.2km/L | 1,541,100円~ 2,400,200円 |
フレアクロスオーバー | 〇 | - | - | 660cc DOHC VVT | 20.8km/L~ 25.0km/L | 1,365,100円~ 1,799,600円 |
MAZDA3 | 〇 | - | - | 2.0L ガソリン | 15.9km/L~ 18.2 km/L | 2,593,800円~3,902,800円 |
CX-30 | 〇 | - | - | 2.0L ガソリン | 15.5km/L~ 18.5km/L | 2,556,400円~ 3,403,400円 |
MX-30 | 〇 | - | 〇 | 1.75L ガソリン + 電気モーター | 15.6km/L~ 15.1km/L | 4,235,000円~ 4,917,000円 |
CX-60 | 〇 | - | 〇 | 2.5L ガソリン + 電気モーター | 14.6km/L | 5,054,500円~6,264,500円 |
※最新自動車情報 調べ
MAZDA3
マツダ3は、マツダのコンパクトカーです。マツダの次世代商品群の第1弾として位置づけられており、マツダ自身が用いた「引き算の美学」というキーワードの下、エクステリアデザインはボディ側面に入れられることが多いキャラクターラインを極力排除し、面の変化で質感を表現している。アクセラのラインナップを踏襲しているが、それまで「スポーツハッチバック」として販売されていたモデルは「ファストバック」と称された。マイルドハイブリッドシステムを搭載し、燃費向上と環境性能向上を実現しています。
サイズ | MAZDA3 |
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全長 | 4,460mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,440mm |
ホイールベース | 2,725mm |
乗車定員 | 5名 |
新世代ガソリンエンジン「e-SKYACTIV X」搭載を採用、その後、新たに2.0L 直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」にマイルドハイブリッドシステム「M HYBRID」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載。最高出力115kW(156PS)/6,000rpm、最大トルク199Nm(20.3kgfm)/4,000rpmに、独自のマイルドハイブリッドシステム「M ハイブリッド」最高出力5.1kW(6.9PS)/1,800rpm、最大トルク49Nm(5.0kgfm)100rpmを組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載、静かでスムーズな加速と上質なドライブフィールを実現し低燃費WLTCモード燃費15.9km/L~17.5km/Lにも貢献する。各グレードの装備を見直しが入る。
スペック | e-SKYACTIV-X | e-SKYACTIV-G |
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エンジン | 2.0L 直列4気筒 エンジン+モーター | 2.0L 直列4気筒 エンジン+モーター |
最高出力 | 140kW(190PS)/ 6,000rpm | 115kW(156ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 240Nm(24.4kgm)/ 4,500rpm | 199Nm(20.3kgm)/ 4,000rpm |
モーター 最高出力 | 4.8kW(6.5PS)/ 1,000rpm | 5.1kW(6.9PS)/ 1,800rpm |
モーター 最大トルク | 61Nm(6.2kgfm)/ 100rpm | 49Nm(5.0kgfm)/ 100rpm |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
ミッション | 6速AT/6速MT | 6速AT/6速MT |
WLTCモード燃費 (2WD) | 17.4km/L(6速AT) 18.5km/L(6速MT) | 17.5km/L(6速AT) 16.4km/L(6速MT) |
WLTCモード燃費 (4WD) | 16.7km/L(6速AT) 17.7km/L(6速MT) | 15.9km/L(6速AT) |
マツダ 新型 MAZDA3 商品改良 最新マツダコネクト 大型10.25インチ搭載 2023年4月6日発売
CX-30
CX-30は、マツダのコンパクトSUVです。新世代商品として初の二桁シリーズとなる「CX-30」はCX-3とCX-5の中間サイズである 。ベースは新型「MAZDA3」となる。デザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用。 車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用している。マイルドハイブリッドシステムを搭載し、SUVらしい力強い走りと優れた燃費性能を両立しています。
サイズ | CX-30 |
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全長 | 4,395mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,540mm |
ホイールベース | 2,655mm |
乗車定員 | 5名 |
2020年1月16日マイルドハイブリッド「SKYACTIV-X」搭載車を追加発売。今回は「e-SKYACTIV X」マイルドハイブリッドを組み合わせたモデルをラインナップする。「SPCCI」の燃焼制御を最適化することで、ほぼ全てのエンジン回転域でトルクと出力を向上。最高出力は132kW(180PS)から140kW(190PS)に、最大トルクは224N・mから240N・mにそれぞれ向上。高応答エアサプライの過給を緻密に制御し、素早いアクセル操作に対してより速やかに過給することで、応答性を向上。フロントフェンダーとリア部にe-SKYACTIV X専用のバッジを装備。
2022年(令和4年)8月4日一部商品改良、今回の一部商品改良では、SKYACTIV-G 2.0を廃止、新たに2.0L 直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」にマイルドハイブリッドシステム「M HYBRID」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載。最高出力115kW(156PS)/6,000rpm、最大トルク199Nm(20.3kgfm)/4,000rpmに、独自のマイルドハイブリッドシステム「M ハイブリッド」最高出力5.1kW(6.9PS)/1,800rpm、最大トルク49Nm(5.0kgfm)100rpmを組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載、静かでスムーズな加速と上質なドライブフィールを実現し低燃費にも貢献WLTCモード燃費15.5km/L~16.2km/Lする。各グレードの装備を見直しが入る。
スペック | e-SKYACTIV-X | e-SKYACTIV-G |
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エンジン | 2.0L 直4気筒 エンジン+モーター | 2.0L 直列4気筒 エンジン+モーター |
最高出力 | 140kW(190PS)/ 6,000rpm | 115kW(156ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 240Nm(24.4kgm)/ 4,500rpm | 199Nm(20.3kgm)/ 4,000rpm |
モーター 最高出力 | 4.8kW(6.5PS)/ 1,000rpm | 5.1kW(6.9PS)/ 1,800rpm |
モーター 最大トルク | 61Nm(6.2kgfm)/ 100rpm | 49Nm(5.0kgfm)/ 100rpm |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
ミッション | 6速AT/6速MT | 6速AT/6速MT |
WLTCモード燃費 (2WD) | 17.4km/L(6速AT) 18.5km/L(6速MT) | 16.2km/L(6速AT) 17.3km/L(6速MT) |
WLTCモード燃費 (4WD) | 16.6km/L(6速AT) 17.8km/L(6速MT) | 15.5km/L(6速AT) 16.6km/L(6速MT) |
マツダ 新型 CX-30 商品改良 最新マツダコネクト 大型10.25インチ搭載 2023年9月4日発表 10月下旬発売
MX-30
MX-30は、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」のもと、「Car as Art」として、さらに芸術性を高めるとともに、表現に拡がりを持たせることに挑戦。人の手が生み出す美しい造形とこだわりのつくり込みを基礎としながら、将来に向けた価値観の変化や、新しいライフスタイルに寄り添うことを目指し、「Human Modern(ヒューマン モダン)」をコンセプトに、そのデザインをつくり上げた。マツダ初のPHEVです。電気モーターのみで走行可能で、環境性能と実用性を兼ね備えています。
サイズ | MX-30 |
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全長 | 4,395mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,570mm |
ホイールベース | 2,655mm |
乗車定員 | 5名 |
2.0L 直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」にマイルドハイブリッドシステム「M HYBRID」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載。直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」最高出力115kW(156PS)/6,000rpm、最大トルク199Nm(20.3kgfm)/4,000rpmに、独自のマイルドハイブリッドシステム「M ハイブリッド」最高出力5.1kW(6.9PS)/1,800rpm、最大トルク49Nm(5.0kgfm)100rpmを組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載、静かでスムーズな加速と上質なドライブフィールを実現し低燃費にも貢献。
スペック | e-SKYACTIV-G |
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エンジン | 2.0L 直列4気筒 エンジン+モーター |
最高出力 | 115kW(156PS)/6,000rpm |
最大トルク | 199Nm(20.3kgfm)/4,000rpm |
モーター 最高出力 | 5.1kW(6.9PS)/1,800rpm |
モーター 最大トルク | 49Nm(5.0kgfm)100rpm |
バッテリー | 24V リチウムイオン |
トランス ミッション | SKYACTIV- DRIVE(6AT) |
駆動方式 | 2WD/4WD |
WLCTモード燃費 | 15.6km/L 2WD 15.1km/L 4WD |
価格や仕様が判明 商品改良 「MX-30」 2022年10月20日発売
1967年にマツダが量産化に成功したロータリーエンジンは、マツダを象徴する技術であり、「飽くなき挑戦」の精神で、半世紀以上に渡って、ロータリーエンジンの可能性の追求と新しい価値への挑戦を続けてきた。必要とされる出力性能をコンパクトなユニットで実現できるロータリーエンジンの特徴を活かし、ロータリーエンジンを発電機として使用するプラグインハイブリッドモデル「MAZDA MX-30 Rotary-EV」を発売する。
新型「MX-30」は現在発表されているマイルドハイブリッドを搭載する「e-SKYACTIV G」と電気自動車「e-SKYACTIV」が存在する。電気自動車「e-SKYACTIV」を搭載するモデルの走行距離はWLTC航続距離は約200kmと他の電気自動車と比べても充電完了時からの走行距離が少なく心許無いのが正直なところだ。そこで「e-SKYACTIV」にシングルロータリーエンジンの発電機を搭載し走行距離を2倍に増やす設計のモデル「 発電用ロータリーエンジン」搭載モデルを採用する。17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、50Lの燃料タンクを組み合わせることで走行距離は欧州WLTP航続距離は約400マイル(約640km)となり他社に並べる。EV走行距離は欧州WLTPモードで80km。
その走行の全てをモーターで駆動し、日常の幅広いシーンにおいてバッテリーEVとして使える107kmのEV走行距離を備え、ロータリーエンジンによる発電によってさらなる長距離ドライブにも対応。
スペック | Rotary-EV |
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エンジン | 水冷1ローター |
エンジン最高出力 | 72ps(53kW)/4,500rpm |
エンジン最大トルク | 112Nm/4,500rpm |
モーター最高出力 | 170ps(125kW) |
モーター最大トルク | 260Nm |
バッテリー | リチウムイオン17.5 kWh |
駆動方式 | 2WD |
乗車定員 | 5名 |
0-100km/h加速 | 9.1秒 |
WLTCモード燃費 | 15.4km/L |
WLTC EV航続距離 | 107km |
価格 | 4,235,000円~ 4,917,000円 |
ついに シリーズ式 ロータリーエンジンの発電機を搭載 新型「MAZDA MX-30 Rotary-EV」2023年11月に発売決定
CX-60
CX-60は、マツダ初のスPHEV搭載車です。電気モーターによる力強い加速と、高い燃費性能を両立しています。
「CX-60」はエクステリアデザイン、マツダの「Kodo-Soul of Motion」のデザイン哲学に基づいており、アグレッシブなリアエンドを備えた深く彫刻されたフロントフェイシアを備えいる。目を引くのは、縦に積み上げられたヘッドライトランプとL字型のデイタイムランニングライト。ボディサイズは全長4,740mm、全幅1,890mm、全高1,685mm、ホイールベース2,870mmと全長と全幅があるが、FRプラットフォームを採用しているため最少回転半径5.4mとこのサイズとしては小回りがきく。
サイズ | CX-60 |
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全長 | 4,745mm |
全幅 | 1,890mm |
全高 | 1,675mm |
ホイールベース | 2,870mm |
乗車定員 | 5名 |
直列6気筒ディーゼルエンジンに「電動化技術M HYBRID BOOST (48V マイルドハイブリッド)」を組み合わせ、アクセルを踏み込んだ瞬間から感じられる人馬一体の走りの進化と燃費性能向上を実現した「e-SKYACTIV D」。
スペック | e-SKYACTIV D |
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エンジン | 直列4気筒DOHC 3.3L デーゼルターボ 48Vマイルドハイブリッド (M HYBRID BOOST) |
最高出力 | 186kW(254ps)/ 3,750rpm |
最大トルク | 550Nm(15.6kgm)/ 1,500rpm~2,400rpm |
モーター最高出力 | 17ps |
モーター最大トルク | 15.6kgm |
トランス ミッション | SKYACTIV-DRIVE 8速AT(8速自動変速機) |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD |
WLTCモード 燃費 | 21.0-km/L 21.1km/L(4WD) |
0-100km/h加速 | 7.3秒 |
エンジンは「CX-60 PHEV」マツダ初のプラグインハイブリッドシステム2.5 L 直列4気筒エンジン「e-SKYACTIV PHEV」とその性能を最適化することを目的とした電気モーターは最高出力100kW、17.8kWhの大容量バッテリーを組み合わせたパワートレインの恩恵を受け、トータル最高出力241kW(327hp)、トータル最大トルク500Nmを獲得。加速性能は0-100km/h加速5.8秒。非常に優れたパフォーマンスを発揮。時速100km以下の全電気モードで航続距離63kmとなる。
スペック | PHEV |
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エンジン | 2.5 L Skyactiv-G 直列4気筒エンジン +モーター |
最高出力 | 138kW(188ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 250Nm/4,000rpm |
モーター 最高出力 | 175ps/5,500rpm |
モーター 最大トルク | 270Nm/400rpm |
システム出力 | 241kW(323ps) 500Nm |
トランス ミッション | 8速オートマチック |
駆動方式 | 2WD |
バッテリー | リチウムイオン 電力量17.8kWh |
0-100km/h加速 | 5.8秒 |
EV走行航続距離 | 75km |
WLTCモード燃費 | 14.6km/L |
マツダ 新型 CX-60 新世代ラージ商品群の第1弾 日本モデル 2022年9月15日発売
まとめ
マツダは、マイルドハイブリッド、ストロングハイブリッド、PHEVと、幅広いハイブリッド車ラインナップを用意しています。燃費性能だけでなく、デザインや走行性能も魅力的な車種が揃っているので、自分のニーズに合った車を選ぶことができます。