トヨタ車は現在多くのSUVモデルをランナップしており、選択肢の幅が非常に広い。400万円以下で購入を検討する場合に「C-HR」「RAV4」「ハリアー」と選ぶのに非常に悩む。そこで、各車種どの様な特徴があり選択するポイントがあるのか比較してみた。
C-HR
トヨタはC-HR (CHR) ZYX10型(1.2Lターボモデル・ハイブリッドモデル)を2016年12月14日発売。TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォームを新型プリウスに続き第二弾として採用した。デザインは、「センシュアル スピード – クロス」をコンセプトに、SUVのたくましい足回りやスピード感あふれるボディ、大人の色気を表現し、新ジャンル・スペシャルティを追求した。予防安全技術「Toyota Safety Sense P」を採用。
更にマイナーチェンジを行い2019年10月18日に発売した。「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)」と「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」後退時の死角を検知し、注意を喚起。を新たにオプション設定。 「セーフティ・サポートカーS(ワイド)」(サポカーS〈ワイド〉全車で対象車となる。ディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。さらに、専用通信機DCMを全車標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。
新型C-HR マイナーチェンジモデル スペックについて
スペック | 新型C-HR | |
---|---|---|
全長 | 4,385mm | |
全幅 | 1,795mm | |
全高 | 1,550mm 1,565mm(4WD) |
|
ホイールベース | 2,640mm | |
エンジン | 1.2L 直列4気筒 DOHC 直噴ターボ |
1.8L 直列4気筒 DOHC +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 85kW(116ps)/ 5,200-5,600rpm |
72kW(98ps)/ 5,200rpm |
最大トルク | 185Nm(18.9kgm)/ 1,500-4,000rpm |
142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm |
モーター最大出力 | – | 53kW(72ps) |
モーター最大トルク | – | 163Nm(16.6kgm) |
トランスミッション | Super CVT-i/ 6速MT |
電気式 無段階変速機 |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD |
JC08モード燃費 |
15.2-16.4km/L(2WD) |
30.4km/L |
WLCTモード燃費 | 15.4km/L | 25.8km/L |
価格 | 2,367,000円〜 2,863,000円 |
2,730,000円〜 3,095,000円 |
C-HR 購入 おすすめポイントは?
機械式の立体駐車場 高さは低いと1550mm以下しかない。SUVでは車高が高ので厳しい車種がほとんどだが、C-HR(2WD)の場合には全高1,550mmで可能である。また、ハイブリッド車は低燃費でJC08モード燃費で30.4km/Lである。
トヨタ C-HR ハイブリッドモデルとターボモデル どちらを選ぶ?おすすめは?
トヨタ 新型 C-HR (CHR) マイナーチェンジ 2019年10月18日発売
RAV4
トヨタは新型「RAV4」XA50型のフルモデルチェンジを行い日本では2019年4月10日に発売した。
4代目「RAV4」とは違い初代や2代目の様なアウトドア思考のデザインとなり、「オクタゴン(八角形)」をモチーフにランドクルーザーなどトヨタSUVの伝統を踏襲した力強く大胆なデザインとなる。通常グレードとアウトドアを意識した「Adventure」を用意しており、フロントグリルやフロントバンパーデザインに違いがある。TNGA(Toyota New Global Architecture)新型「カムリ」に採用されるGA-Kプラットフォームと呼ばれる新開発のプラットフォームの技術を採用する。
高速燃焼技術、可変制御システムの採用。世界トップレベル最大熱効率40%を実現する「直列4気筒 2.0L 直噴エンジンD-4S(Dynamic Force Engine)」採用。
2.5LのTHSⅡは、小型・軽量・低損失化技術と、TNGAによる新型エンジンの高い燃焼効率と高出力とのシナジー効果により、優れた動力性能・低燃費を高次元で追求している。「ディスコネクト機構」を採用。新開発した4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」がトヨタ車で初めて採用する。第2世代の「次世代 Toyota Safety Sense」を採用した。
新型RAV4スペックについて
スペック | RAV4 | |
---|---|---|
全長 | 4,600mm | |
全幅 | 1,855mm | |
全高 | 1,690mm | |
ホイールベース | 2,690mm | |
エンジン | 2.0L 直列4気筒 直噴ガソリンエンジン |
2.5L 直列4気筒 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 126kW(171ps)/ 6,600rpm |
131kW(178ps)/ 5,700rpm |
最大トルク | 207Nm(21.1kgf・m)/ 4,800rpm |
221Nm(22.5kgm)/ 3,600-5,200rpm |
モーター最大出力 | – | 前:88kw(120ps) 後:40kW(54ps) |
モーター最大トルク | – | 前:202Nm(20.6kgm) 後:121Nm(12.3kgfm) |
トランスミッション | Direct Shift-CVT | 電気式無段階変速機 |
JC08モード燃費 | – | 25.0km/L~ 25.2km/L |
WLCTモード燃費 | 15.2km/L~ 15.8km/L |
20.6km/L~ 21.4km/L |
価格 | 2,290,000円〜 2,799,600円 |
3,222,000円〜 3,817,800円 |
RAV4 購入 おすすめポイントは?
一言でまとめると現在のトヨタ車では、新しい技術を詰め込んだ車(エンジン、安全技術、プラットフォーム)と言っていい。これが最大の魅力。それに加えてSUVとしての走破性を重視したエクステリアデザインと4WDメインのラインナップとなるのでオフロード走行や最新技術を体感したい人におすすめできる1台である。
トヨタ 新型 RAV4 フルモデルチェンジ日本復活 2019年4月10日発売
ハリアー
旧型ハリアーは2013年12月2日に発売。ハイブリッド車は2014年1月15日に発売。ハリアーはビックマイナーチェンジを2017年6月8日に発表し発売を開始した。
予防安全技術「Toyota Safety Sense P」を採用。インテリは「室内灯をLED」、「電動パーキングブレーキ」を採用。「3連LEDヘッドライト」、「LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)」を装備。新開発ダウンサイジングターボ「2.0Lターボエンジン 8AR-FTS」を採用。「アダプティブLEDヘッドライト AHS」を採用 。
新型ハリアースペックについて
スペック | 新型ハリアー | ||
---|---|---|---|
全長 | 4,725mm | ||
全幅 | 1,835mm | ||
全高 | 1,690mm | ||
ホイールベース | 2,660mm | ||
モデル | ガソリンモデル | ターボモデル | ハイブリッドモデル |
エンジン | 直列4気筒DOHC 2.0Lエンジン |
直列4気筒DOHC 2.0Lインタークラー付き ターボ |
直列4気筒DOHC 2.5L 「2AR-FXE」 +THS II |
最高出力 | 112kw(152ps)/ 6,100rpm |
170kw(231ps)/ 5,200-5,600rpm |
112kw(152ps)/ 5,700rpm |
最大トルク | 193Nm(19.7kgm)/ 3,800rpm |
350Nm(35.7kgm)/ 1,650-4,000rpm |
206Nm(21.0kgm)/ 4,400-4,800rpm |
フロントモーター 最高出力 |
– | – | 105kW(143ps) |
フロントモーター 最大トルク |
– | – | 270Nm(27.5kgm) |
リヤモーター 最高出力 |
– | – | 50kW(68ps) |
リヤモーター 最大トルク |
– | – | 139Nm(14.2kgm) |
トランス ミッション |
Super CVT-i (自動無段階変速機) |
6AT (6 Super ECT ) |
電気式 無段階変速機 |
駆動方式 | 2WD/4WD | 4WD (E-Four) |
|
バッテリー | – | – | リチウムイオン バッテリー(6.5Ah) |
JC08モード 燃費 |
14.8〜16.0km/L | 12.8〜13.0km/L | 21.4km/L |
価格 | 2,949,480円〜 4,324,320円 |
3,380,400円〜 4,574,880円 |
3,774,600円~ 4,953,960円 |
ハリアー 購入 おすすめポイントは?
乗用車をベースにした「高級クロスオーバーSUV」の先駆けとして進化して3代目となっている。LEXUS RXと切り離され、NXと同様のプラットフォームを採用しており、中身はNXとほぼ言っていい。しかし価格は「直列4気筒DOHC 2.0Lエンジン」であれば294万円スタートとお手頃な価格でありながら他のトヨタSUVにないラグジュアリーな内外装が魅力である。現在流行りの「LEDシーケンシャルターンランプ」を採用したことでより高級車の仲間入りを果たしている。更に今や基本と成りつつある「電動パーキングブレーキ」「Toyota Safety Sense P」なども採用されており、価格帯を見ても決して高いわけではない。「クラウン」や「LEXUS NX」に採用される「直列4気筒DOHC 2.0Lインタークラー付きターボ」を選択すれば走りも楽しめる1台である。
トヨタ 新型 ハリアー ビックマイナーチェンジ Toyota Safety Sense P 標準搭載 2017年6月8日発売
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結論
「C-HR」は、低燃費な車がいい、都心で立体駐車場にも入れたいがSUVに乗りたい人、そこまで大きな車には乗りたくない人。
「RAV4」は、悪走行な道も楽に走りたい。アウトドアを楽しみたい。トヨタSUVの伝統を踏襲した力強く大胆なデザインが好き。トヨタ最新の機能をフル装備させたい。
「ハリアー」は、高級感のある車に乗りたいがSUVに乗りたい。「ハリアー」に乗りたい。「LEXUS NX」までは手が出しづらい。女の子受けのいい車に乗りたい人。
こんな選択肢に当てはまるのではないでしょうか?新車購入の参考にして頂ければ幸いです。
トヨタ
トヨタ C-HR
トヨタ RAV4
トヨタ ハリアー