日本では2021年1月18日の通常国会での施政方針演説で菅首相は国内販売車の電動化について「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と表明。自動車メーカーによる電気自動車等のゼロエミッション車の開発・販売が急がれている。マツダは初の新型量産EVモデル「MX-30」日本モデルは2021年1月28日に発売。SUVモデルのEVモデルとして注目される。
2021年に発売されるEVは?
2021年現在までは日本国内では日産のリーフが電気自動車の大半を占めている。しかし、理由として選択肢がさほどなかったことも大きな理由であった、2020年頃からは各社EV車にかなり力を入れており2021年現在までに多くの車種を販売、更に世界的に人気の高いクロスオーバーSUVの電気自動車を各社販売しだしている。
マツダ MX-30
マツダは初の新型量産EVモデル「MX-30」日本モデルは2021年1月28日に発売。マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」のもと、「Car as Art」として、さらに芸術性を高めるとともに、表現に拡がりを持たせることに挑戦。人の手が生み出す美しい造形とこだわりのつくり込みを基礎としながら、将来に向けた価値観の変化や、新しいライフスタイルに寄り添うことを目指し、「Human Modern(ヒューマン モダン)」をコンセプトに、そのデザインをつくり上げた。
次世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用。後部座席のドアはRX-8を思い出させる様な観音開きの「フリースタイルドア」を採用。安全システム「i-ACTIVSENSE」は最新モデルを導入。電気モーター「Electric Technology Prove-Out Vehicle(e-TPV)」を採用し最高出力:145PS(107kW)/4,500~11,000rpmと最大トルク270Nm/0~3,243rpmに35.5 kWhのリチウムイオン電池に専用プラットフォームを採用する。
マツダ 新型 MX-30 EV MODEL「e-SKYACTIV」搭載 日本2021年1月28日発売
日産 アリア
日産は新型電気自動車(EV)クロスオーバー「アリア」を2020年7月15日発表した。日本では2021年中頃に発売予定である。新型「アリア」のエクステリアは、日産の新しいデザインランゲージと「ニッサン インテリジェント モビリティ」技術を体現したモデル。シンプルでありながら力強く、かつモダンな表現で「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」をデザインに反映した。日産のデザインシグネチャー「Vモーション」は白い光で表現、ウインカー点灯時には「シーケンシャルウインカー」としても機能する。日産を象徴する新たなブランドロゴがLEDによって光り輝く。
日産 新型 アリア 電気自動車 SUV 2020年7月15日発表 2021年発売
レクサス UX300e
レクサスは新型モデルのUXモデルをベースにした電気自動車「LEXUS UX300e」を2020年10月22日に発売開始。2020年度限定販売135台が販売される。電動化ビジョン「Lexus Electrified」から市販化される第1弾にも位置付けられるモデル。ハイブリッドで培ったモーター制御技術を軸とに、「パワートレーン・ステアリング・サスペンション・ブレーキ」などを統合的に制御。
レクサス 新型 UX300e 電気自動車 2020年限定販売135台 日本2020年10月22日発売
フォルクスワーゲン ID.4
フォルクスワーゲンは新型電気自動車(EV)「ID.4」の概要など2020年9月23日発表した。欧州モデルは2020年11月頃から販売を開始する。日本では2021年に発売する。「ID.4」の意味は「ID」はフォルクスワーゲンの電気自動車 EVシリーズに付けられた名前である。CROZZの概念はID.4と呼ばれている。フロントエンドには、完全に密閉されたグリル、LEDヘッドライト、空気取り入れ口も備わっている。2022年からテネシー州チャタヌーガの工場で ID.4が建設される。MEBプラットフォームを搭載。
フォルクスワーゲン 新型 ID.4 クロスオーバーEV 2020年9月23日発表
EVモデルで大事なことは?
EVモデルで大事なことは1充電あたりの航続距離がどの程度なのかが重要となるがバッテリーサイズや価格にかなり依存しているのが現状であり1充電あたりの航続距離と価格をよく見る必要がある。そこでEVモデルを航続距離と価格をメインに比較してみた。
メーカー | 車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイール ベース | WLTC モード 航続距離 | 価格 |
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日産 | リーフ | 4,480mm | 1,790mm | 1,540mm | 2,700mm | 322km〜 458km | 3,243,240円〜 4,729,320円 |
日産 | アリア | 4,595mm | 1,850mm | 1,655mm | 2,775mm | 430km〜 610km | 未定 |
マツダ | MX-30 | 4,395mm | 1,795mm | 1,565mm | 2,655mm | 256km | 4,510,000円~ 4,950,000円 |
ホンダ | Honda e | 3,895mm | 1,750mm | 1,495mm | 2,660mm | 259km〜 283km | 4,510,000円〜 4,950,000円 |
レクサス | UX300e | 4,495mm | 1,840mm | 1,520mm | 2,640mm | 367km | 5,800,000円〜 6,350,000円 |
プジョー | e-2008 | 4,305mm | 1,770mm | 1,550mm | 2,610mm | 310km | 4,299,000円〜 4,680,000円 |
ジャガー | I-PACE | 4,682mm | 2,011mm | 1,565mm | 2,990mm | 470km | 9,590,000円〜 13,120,000円 |
アウディ | e-tron | 4,900mm | 1,935mm | 1,630mm | 2,930mm | 316km | 9,330,000円〜 11,430,000円 |
テスラ | Model 3 | 4,690mm | 1,850mm | 1,440mm | 2,880mm | 409km〜 560km | 5,210,000円〜 7,273,000円 |
比較して
比較してわかるが、リーフはWLTCモード航続距離が価格に対していい。平均すると約300kmは一充電あたりに走行可能な設計をしている、東京から名古屋は約300kmほどなので1回の充電でそれだけ走行が可能ということになれば十分かもしれない。しかし、電池の特性として携帯電話と同じで使用回数を重ねていけば電池の消耗により電力を保持できなくなるため経年劣化により走行距離が落ちていくはずだ。初めから航続距離が短いと年数を重ねていくことで走行する距離が短くなり遠出をしたさいに困る可能性もあるかもしれない。しかし、基本街乗りベースで考えるならどの車種も十分問題ないはずなのでこれから車の購入を考える方は電気自動車も選択肢に入れていただくのもありかもしれません。