マツダは「CX-8」後継として期待されるフラッグシップSUV新型「CX-80」を2024年4月18日に世界初公開し、日本モデルは2024年10月頃に発売されます。新開発したFRプラットフォームを採用した上級プレミアムクロスオーバーSUVとなります。3列シートクロスオーバーSUV「CX-8」の生産を2023年12月終了しており、後継モデルとして導入が期待されているモデルです。
「マツダが新型「CX-80」を発表したとのこと、待ちに待った瞬間ですね。フラッグシップSUVとしての期待が高まります。3列シートSUV「CX-8」の生産が終了し、後継モデルとしての登場が期待されているだけに、その性能やデザインについての期待も高まりますね。日本での発売が待ち遠しいです!
マツダ 新型 CX-80 について
「CX-80」は最新のエクステリアデザインと今までにないインテリアデザインが特徴で、新しい「FRプラットフォーム」を採用しています。これにより、既存の「CX-8」よりもプレミアムな3列シートSUVとなります。最新の安全システムである「i-ACTIVSENSE」に加えて、「MAZDA CO-PILOT(コ・パイロット)1.0」も搭載されます。また、エンジンは「SKYACTIV-X 3.0L直列6気筒エンジン+48V M Hybrid」が搭載される予定です。
- 新開発の「FRプラットフォーム」を採用。
- 最新のエクステリアデザインを採用。
- インテリアはメーターパネルを「12.3インチフル液晶メーター(TFTカラー)」と「12.3インチのセンターディスプレイ」を採用。
- 3列シート6人~7人乗りモデルをラインナップ。
- プラグインハイブリッドシステム2.5 L 直列4気筒エンジン「e-SKYACTIV PHEV」を搭載。
- 3.3L 直列6気筒ディーゼルエンジン+「電動化技術M HYBRID BOOST (48V マイルドハイブリッド)」を組み合わせを搭載。
- 安全システム「MAZDA CO-PILOT (コ・パイロット)1.0」を採用。
マツダ 新型 CX-80 エクステリア デザイン について
- マツダ最新のブランドデザインを採用
- CX-60、CX-8よりもボディサイズは大型化する。
エクステリアの面では、「CX-60」と、海外でのみ販売されている「CX-90」と同様の「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」デザインを採用。しかし、実際に「CX-60」と「CX-90」の写真を並べてみても、ほとんど差がないことがわかります。
CX-60に次いでラージプラットフォームをベースにした同ブランドの2番目のモデル全長約5m、ホイールベースが3mを超える新しい CX-80 は、非常に人気のある CX-60 よりも長くて背が高く、ホイールベースも大幅に延長されています。
「CX-8」と「CX-80」ボディサイズ比較
CX-80はCX-8と比較すると全長+70mm、全幅+45mm、全高-20mm、ホイールベース+190mmと一回り大きくなっているのがわかります。そのおかげで、室内空間はCX-8よりもゆとりある室内空間を確保できています。
スペック | CX-5 | CX-60 | CX-8 | CX-80 |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,545mm | 4,745mm | 4,925mm | 4,995mm |
全幅 | 1,840mm | 1,890mm | 1,845mm | 1,890mm |
全高 | 1,690mm | 1,675mm | 1,730mm | 1,710mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,870mm | 2,930mm | 3,120mm |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 6名~7名 | 6~7名 |
最少回転半径 | 5.5m | 5.4m | 5.8m | 5.7m |
この大きなサイズの変化により、室内空間がよりゆとりあるものになっているのは素晴らしいですね。特に、長時間のドライブや家族旅行などでの快適性が向上することが期待できます。マツダの新たなフラッグシップSUVとして、ますます注目が集まりますね!
「CX-8」が生産終了「CX-80」はどうなっていくのか?
マツダが発表した画像を見ても「JAPANESE MARKET」に「CX-5」は残っているが「CX-8」は消されて「CX-60」「CX-80」と記載されており、「CX-8」は販売終了。2桁シリーズはプレミアムなモデルとして扱われることになりそうだ。日本モデルのマツダ車としては最高級SUVという扱いになります。
マツダ 新型 CX-80 インテリアについて
- 最新の12.3インチフル液晶(TFTカラー)デジタルメーター、12.3インチのインフォテインメントシステムを採用
- インストルメントパネルの周りのステッチに「MUSUBU(ムスブ)」を採用。
- 国産SUV車では貴重な3列シートを採用
- ドライビングポジションなどを自動調整する「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」を採用
インテリアは「CX-60」と同様に、メーターパネルには「12.3インチフル液晶メーター(TFTカラー)」が採用され、マツダコネクトには最新の「NEW MAZDA CONNECT(ニューマツダコネクト)」が搭載されます。センターディスプレイも12.3インチディスプレイを採用、"Android Auto"と"Apple CarPlay"にも対応します。内装にはメープルウッドやナッパレザー、和織物など、高品質な素材が使用され、ライバルとの差別化が図られています。また、インストルメントパネルの周りのステッチには「MUSUBU(ムスブ)」と呼ばれるテキスタイルをバインドする技術が採用されています。
車載通信機は標準装備され、コネクティッドサービスとスマートフォンアプリ「MyMazda(マイ・マツダ)」との連動が可能です。
「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」では、ドライバーモニタリング用カメラがドライバーの目を検出し、身長や体格を推測します。その情報をもとに、シートやステアリング、ヘッドアップディスプレイ、ドアミラーなどを自動的に調整します。また、顔認識を使用してドライバーの顔を識別し、ドライビングポジションやオーディオ、エアコンなどの設定情報を車両に保存します。これにより、ドライバーが乗るたびに個々に合わせた設定を素早く復元することが可能です。
日本では貴重な3列シートSUVとなる
「CX-80」は、3列シートが特徴となっています。これにより、大家族やグループでの移動にも適しています。全てのシートで上質な素材を感じられるため、どの席に座っても満足のいく乗車体験が期待できます。ただし、海外ではCX-90が存在し、それよりも小さい「CX-80」は3列目は少し狭い可能性もありますので少し注意が必要かもしれません。ミニバンに乗りたくないけど、家族や友達を沢山、乗せたい人はCX-80がおすすめです。
CX-80は2つのフラット折りたたみ3列目シートを備え、2列目シートに3つの異なる構成を提供します。これには、センターコンソールまたはアクセスパススルーの選択によってキャプテンシートとなり、分離された2つの高快適なシートを選択できます。シートベンチレーションも採用されています。
センターコンソールなしで3列目シートへの通路がある6人乗りを選択することもできます。
7人乗りバージョンでは2列目に3人掛けのベンチシートが採用されます。ボタンを押すだけで2列目のシートを簡単に折りたたむことができます。2列目と3列目のシートを完全に折りたたむと、トランク容量は1971Lになります。
新型CX-80では、センターコンソールがない6人乗りの選択肢があり、3列目シートへの通路が確保されています。2列目には3人掛けのベンチシートが採用され、7人乗りバージョンでは2列目も同様に3人掛けのベンチシートが採用されるそうです。さらに、2列目のシートはボタンを押すだけで簡単に折りたたむことができる便利な機能も備わっていますね。
マツダ 新型 CX-80 次世代の先進安全技術「i-ACTIVSENSE」全車に標準搭載
「i-ACTIVSENSE(アイアクティブセンス)」技術が標準装備されています。このシステムには、眠気を検知して警告する「ドライバー・モニタリング」や、追従走行機能とステアリングアシスト機能である「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」が搭載されています。また、アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)には夜間歩行者検知機能が追加されています。さらに、TJA(交通渋滞アシスト)、FCTA(フロント・クロス・トラフィック・アラート)、DM(ドライバーモニタリング)、TSR(交通標識認識システム)など、最新の機能が採用されています。さらに、「MAZDA CO-PILOT CONCEPT(コ・パイロットコンセプト)」も採用されており、「ドライバー異常時対応システム(DEA)/ドライバー・モニタリング(DM)」を採用しています。このシステムは常にドライバーの状態を見守り、一般道から高速道路まで幅広いシーンで機能します。その結果、ドライバーが原因となる事故を減少させ、被害を軽減することに貢献します。このシステムは、ドライバーや同乗者だけでなく、ドライバーを送り出す家族や周囲の人々にも安心感を提供します。
マツダ 新型 CX-80 パワートレインについて
- プラグインハイブリッドシステム 2.5 L 直列4気筒 エンジン+モーター「e-SKYACTIV PHEV」を搭載。
- 3.3L 直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」を搭載。
- トルクコンバーターを使用しない独自開発8速ATを搭載。
- 電子制御多板クラッチを使用した4WDシステムを採用。
「CX-80 PHEV」のエンジンは、「e-SKYACTIV PHEV」と呼ばれるプラグインハイブリッドシステムに2.5リットルの直列4気筒エンジンが組み合わされます。このシステムには、性能を最適化するための電気モーターが組み込まれており、最高出力100kW、17.8kWhの大容量バッテリーとの組み合わせにより、トータル最高出力241kW(327hp)、トータル最大トルク500Nmを実現します。その結果、非常に優れたパフォーマンスが得られます。
さらに、直列6気筒ディーゼルエンジンには、「電動化技術M HYBRID BOOST (48V マイルドハイブリッド)」を組み合わせ、アクセルを踏み込んだ瞬間から感じられるパワフルな走りと燃費性能の向上を実現した「e-SKYACTIV D」新開発のトルコンレス8速ATが組み合わされ、優れた環境性能と走行性能の両立が図られています。また、これらの高出力化と環境性能を両立するパワーユニットは、縦置きに配置されたプラットフォームと組み合わされています。
スペック | e-SKYACTIV-D | SKYACTIV-G 2.5 PHEV |
---|---|---|
エンジン | 直列6気筒DOHC 3.3L デーゼルターボ 48Vマイルドハイブリッド (M HYBRID BOOST) | 直列4気筒DOHC 2.5L 直噴 エンジン +モーター |
最高出力 | 186kW(254ps)/ 3,750rpm | 140kW(191ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 550Nm(56.1kgm)/ 1,500rpm~2,400rpm | 261Nm(26.6kgm) |
モーター 最高出力 | 17ps | 175ps |
モーター 最大トルク | 15.6kgm | 27.5kgm |
システム 最高出力 | – | 241kW(323ps) |
システム 最大トルク | – | 500Nm(51.0kgm) |
トランス ミッション | SKYACTIV-DRIVE 8速AT(8速自動変速機) | SKYACTIV-DRIVE 8速AT(8速自動変速機) |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
乗車定員 | 6名・7名 | 6名・7名 |
CX-80には2つのエンジンが選択可能ですね。e-Skyactiv PHEVプラグインハイブリッドパワートレインと、e-Skyactiv Dディーゼルエンジンが用意されています。優れたパフォーマンスと走行安定性を提供していますね。また、牽引能力が2,500kgというのは、ボートやキャラバンを牽引するのに十分な強度があることを示しています。これにより、アウトドアやレジャー活動を楽しむ際にも安心して使用できますね。
マツダ 新型「CX-80」と同様に3列シートSUVモデルは?
大型3列シートSUVモデルはとても少なく、「日産 エクストレイル」「トヨタ ランドクルーザー250」「トヨタ ランドクルーザー300」「レクサス LX600」「メルセデスベンツ EQS」「ジープ グランドチェロキーL」「プジョー 5008」があります。マツダの「CX-80」は二列目に「ベンチシート」「センターコンソール」「キャプテンシート」と幅広い選択肢と使い勝手を兼ね備えているため使い勝手がよく、更に価格も手ごろなところもおすすめできる点となるでしょう。
更に3列シートを採用する車種はどれもアウトドア志向の強いモデルが多く、その中ではマツダは都市型SUVといったデザインであるため購入層もまた異なるだろう。
まとめ
今回の「CX-80」は、日本では「CX-60」に続くラージ商品群の第二弾となります。日本市場でも需要のある3列シート7人乗りを採用したモデルであり、その数少なさから市場でも高い注目を集めています。さらに、既存の「CX-8」よりも豪華で先進的な装備が施されており、これにより「CX-8」ユーザーや他メーカーの7人乗り車を探しているユーザーが「CX-80」に興味を持つ可能性が高いでしょう。しかし、「CX-8」と比較すると価格は上昇するため、これまで「CX-8」を購入していた人からは高価格と感じられるかもしれません。さらに、ボディサイズが大きくなるため、特に全幅が1,890mmという点は日本車としてはかなり大きく、これに不安を感じる人も多いかもしれません。最新モデルがやっぱりいい人は是非「CX-80」の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
マツダ