今回は2024年5月時点で日本国内で販売されている乗用車のうち、最も燃費のいい乗用車を調べてランキング形式でお伝えします。燃費のいい車はメリットが多い、更にランクインしている車種はすべてハイブリッド車となっている。
燃費のいい車種 国産自動車 ランキング
燃費のいい車種を調べてみる圧倒的にトヨタ車が多くランクインしており、トヨタのハイブリットシステムが優秀であることがよくわかります。
順位 | 車名 | 車名 | WLTCモード 燃費 |
---|---|---|---|
1位 | トヨタ | ヤリス | 36.0km/L |
2位 | トヨタ | アクア | 35.8km/L |
3位 | トヨタ | プリウス | 32.6km/L |
4位 | トヨタ | ヤリスクロス | 30.8km/L |
5位 | トヨタ | カローラ | 30.2km/L |
6位 | トヨタ | カローラスポーツ | 30.0km/L |
7位 | トヨタ | カローラツーリング | 29.0km/L |
8位 | ニッサン | ノート | 29.5km/L |
9位 | ホンダ | フィット | 29.4km/L |
10位 | トヨタ | シエンタ | 28.8km/L |
現代では各社ハイブリットモデルを数多くラインナップしているが、一言で「ハイブリッド」と言っても実は色々な仕組みが存在している。そこでどの様な違いがあるのか詳しくまとめてみた。違いや利点を理解した上で是非購入時の参考にして頂ければ幸いです。
1位. トヨタ ヤリス
燃費の良い車ランキングで第1位は「ヤリス」です。36.0km/Lという、ハイブリッド車としてはトップレベルの低燃費を実現しつつ、軽快な走りも楽しめる人気のコンパクトカーです。多彩なボディカラーや躍動感あふれるスタイリングも、ヤリスの魅力の一部。さらに、先進の予防安全パッケージがほとんどのグレードで標準装備されており、高速道路や駐車場での安全をサポートしてくれるのも、ヤリスのおすすめポイントです。
2位. トヨタ アクア
燃費の良い車ランキングで第2位にランクインした「アクア」は、2021年7月に10年ぶりのフルモデルチェンジを果たしました。さらに、2022年11月にはアクアの一部改良とともに、GR SPORTモデルが追加されました。35.8km/Lという、ハイブリッド車としては世界トップレベルの低燃費を誇り、同時に力強い走りも提供しています。そして、アクアの魅力の一つは、おしゃれなカラーバリエーション。クリアベージュやアーバンカーキなど、おしゃれで女性にも人気のカラーが揃っています。自分の好みに合わせて車を選びたいという方にもぴったりです。さらに、コンパクトながらもゆとりのある後部座席やアレンジ可能なリヤシート、UVカットのガラスなど、使い勝手の良さにもこだわりが感じられます。
3位. トヨタ プリウス
トヨタ車の燃費が良い車ランキングで第3位に輝いた「プリウス」は、燃費が32.6km/Lとなっています。 この低燃費性能は、さまざまな工夫によって実現されています。効率化されたエンジンや空気抵抗を軽減するフォルム、選択可能な運転モードなど、プリウスには燃費向上のための機能が数多く備わっています。低燃費性能と共に快適な走りも提供しています。軽量化されたボディや低い重心、そして走行時のショック軽減などにより、安定性が高まり、運転しやすさが特長です。
ハイブリッドシステム種類について
パラレル方式(マイルドハイブリッド)
常にエンジンは動き、モーターはアシストする形で使われている。基本的にモーター出力が低く、バッテリーも小さい物が採用されている。メリットは燃費上昇させつつ本体価格はそこまでアップとならない。
スプリッド方式/シリーズ・パラレル方式(ストロングハイブリッド・ハイブリッド・PHEV)
エンジンを発電用と走行用で両方で使用する。基本的には走り出しはモーターで駆動し、ある一定数でエンジンが始動することでエンジン駆動を抑えることで燃費上昇が可能になる。本体価格はガソリンモデルに比べ割高とはなる。
エンジンを発電用と走行用で両方で使用する。 トヨタのプリウスから採用された。トヨタ車は基本的にスプリッド方式を採用している。
シリーズ方式(レンジエクステンダー・各社呼び方がある)
エンジンは発電専用で使われモーターのみで駆動する。電気が不足するとエンジンが発電する。つまり充電いらずの電気自動車(BEV)と言っていい。走った感覚は電気自動車そのもの、電気自動車、特徴的な走りやアクセルペダルのみで加速・減速が可能だったりする。 電気自動車(BEV) から派生させることも可能だ。
エンジンは発電専用で使われモーターのみで駆動する。 日産の「e-POWER」やダイハツ「e-SMART HYBRID」などがある。
なぜWLTCモードを採用するのか?
今まで採用されていた「JC08モード燃費」とは何が違うのか疑問に思う方も多いだろう。2018年10月から新型車に義務化される燃費の国際統一試験法「WLTCモード」燃費に加えて「市街地」「郊外」「高速道路」といった走行環境毎の燃費をカタログ等に表示することを義務化となる。
最近では自動車の燃費性能が向上する中で、カタログ等に表示される燃費に比べ実際の燃費が最大4割下回るとの指摘がありる。この乖離は、走行環境や運転方法の違い等により生じている。
このため、自動車ユーザーがそれぞれの使用状況に応じて、より実際の走行に近い燃費を把握することを可能とするため、平成30年10月から新型車に義務化される WLTC モード燃費に加え、「市街地」、「郊外」、「高速道路」といった走行環境毎の燃費をカタログ等に表示することを義務化する。お客様の走行環境に応じた省エネ性能の良い自動車を知ることができるとしている。
WLTCモード JC08モード燃費 違いについて
試験車両の重量
JC08モードは車両重量に運転者などを想定した110kgを一律で加える。WLTCモードでは運転者を想定した100kgに加え、運転者以外に積載可能な重量の一部を上積みする。乗用車15%、小型貨物車28%で計算。ドライバー以外の乗員や積載物の重量考慮した。
冷間始動での走行時間割合の増加
エンジンが冷えた状態か温まった状態かで燃費に大きく差が出る。JC08モードでは冷間始動(コールドスタート)25%、温間始動(ホットスタート)75%だった割合を、WLTCモードでは100%冷間始動での測定に変更された。より厳しく現実的な燃費に近く。
アイドリング時間比率の減少
アイドリング時間はJC08モードでは29.7%からWLTCモードでは15.4%に減少。ハイブリッド車やアイドリングストップ装置などの普及を考慮している。
WLTCモード 4種類で計測
WLTCモード燃費に加え「市街地」「郊外」「高速道路」といった走行環境毎の燃費をカタログ等に表示することを義務化。
- 「WLTC」 各モードを平均的な使用時間配分で構成した走行モード
- 「WLTC-Low」 市街地モード
- 「WLTC-Medium」 郊外路モード
- 「WLTC-High」 高速道路モード
平均速度 最高速度 を変更
平均速度がJC08モードでは24.41km/hからWLTCモードでは36.57km/h、最高速度JC08モードでは81.6km/hからWLTCモードでは97.7km/hに上がる。
車にかかる5種類の税金 燃費がいいとお得に?
現在、車に関する税金は以下の5種類が主にかかります。2019年に税制が大きく改定され、「自動車取得税」は廃止、代わりに「環境性能割」がかかります。
- 自動車税 / 軽自動車税(1年に1回)
- 環境性能割(車両購入時)
- 自動車重量税(車検)
- 消費税(車検・車両・給油・メンテナンス)
- ガソリン税/軽油取引税(給油)
この中で、燃費がいいと税金が優遇されたりお得になるのは「ガソリン税」「環境性能割」「自動車重量税」だ。特に「環境性能割」「自動車重量税」は大きなメリットがある。
自動車重量税
普通自動車 新車購入時 (3年)自動車重量税
新車購入時初年度は3年となる。
普通自動車 エコカー減税(自動車重量税)について
自動車重量税のエコカー減税は令和3年5月1日~令和5年4月30日の新車新規登録時に免税を受けた車両については、初回継続検査時等も免税。継続検査、中古車の新規登録等を行う場合、原則として現行のエコカー減税の要件を満たす車について本則税率を適用。
車両重量 | エコカー減税 対象車 電気自動車 燃料電池車など | エコカー減税 25%対象車 ガソリン・ ハイブリット車など | エコカー減税 50%対象車 ガソリン・ ハイブリット車など | エコカー 減税なし |
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500kg以下 | 免税 | 5,600円 | 3,700円 | 12,300円 |
1,000kg以下 | 免税 | 11,200円 | 7,500円 | 24,600円 |
1,500kg以下 | 免税 | 16,800円 | 11,200円 | 36,900円 |
2,000kg以下 | 免税 | 22,500円 | 15,000円 | 49,200円 |
2.500kg以下 | 免税 | 28,100円 | 18,700円 | 61,500円 |
3,000kg以下 | 免税 | 33,700円 | 22,500円 | 73,800円 |
環境性能割
2019年10月1日から、自動車取得税が廃止され、環境性能割が導入される。ハイブリッド車は免除されるがガソリン車を購入する場合には費用がかかると思っていいだろう。
環境性能割
燃費性能等 | 登録車 | 軽自動車 |
---|---|---|
電気自動車等 | 非課税 | 非課税 |
★★★★かつ 2020年度燃費基準+30%達成車 | 非課税 | 非課税 |
★★★★かつ 2020年度燃費基準+20%達成車 | 非課税 | 非課税 |
★★★★かつ 2020年度燃費基準+10%達成車 | 1.0% | 非課税 |
★★★★かつ 2020年度燃費基準達成車 | 2.0% | 1.0% |
★★★★かつ 2015年度燃費基準+10%達成車 | 3.0% | 2.0% |
上記以外 | 3.0% | 2.0% |
※最新自動車情報調べ
車種の選び方
ハイブリッド3種類について説明しましたが、やはりハイブリッド車種を選ぶ場合には車体価格が高くなります、しかし、その分国の「税制優遇」が受けられたり「ローンの金利」や「保険」や売却時「リセールバリュー」「燃費」など多くの利点もあります。未来的なEV車に近いモデルを選択したいなら 「シリーズ方式」歴史と定評のある「スプリッド方式 」安価な価格帯を求めるなら 「パラレル方式」がおすすめです。カーボンニュートラルの時代となりつつある現代ではガソリンモデルを選択するよりもどれかしらのハイブリッド車を選んだ方が長い目を見て 売却時「リセールバリュー」「燃費」など多くの利点 があるはずです。是非購入時の参考にしていただければ幸いです。