トヨタは新型「RAV4」(XA50型)のフルモデルチェンジを行い日本では2019年4月10日に発売した。日本市場では1度、撤退した「RAV4」だが2019年上半期(4~9月)の販売台数ではSUVカテゴリーではトップの39,299台であった。月にすると平均6,000台以上販売している。
日本市場を撤退したはずの「RAV4」がなぜ今受け入れられているのか体感した内容を中心にまとめてみた。
新型 RAV4 Adventure(アドベンチャー)
今回、乗車したのは真ん中のグレードでエクステリアの違いのある人気グレード「Adventure」である。「ダイナミックトルクベクタリングAWD」「235/55R19タイヤ&19.5jアルミホイール」を標準採用している。
モデル | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|
X | 2WD | 2,608,200円 |
X | 4WD | 2,835,000円 |
Adventure | 4WD | 3,137,400円 |
G | 4WD | 3,202,200円 |
GZ package | 4WD | 3,348,000円 |
モデル | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|
HYBRID X | 2WD | 3,222,000円 |
HYBRID X | E-Four | 3,450,600円 |
HYBRID G | E-Four | 3,817,800円 |
新型 RAV4 エクステリア
RAV4のエクステリアの印象は力ず良い印象のある角ばったデザインである。トヨタのSUVらしいデザインと言っていいだろう。
グレードのAdventure(GZ package)は「235/55R19 ヨコハマタイヤ (AVID GT)」オールシーズンタイヤを採用。乗り心地は悪くなかったです。
雪深い場所でなければ都内などの軽い雪が降ったひなどはこのタイヤのままでいけそうですね。
その他グレードは通常タイヤ「225/60R18 ダンロップ GRANDTREK PT30」「225/65R17ダンロップ GRANDTREK PT30」を採用。
新型 RAV4 インテリア
新型 RAV4 エンジン
新型2.0Lガソリンエンジン+「Direct Shift-CVT」は期待していたほどとは思いえなかった。特にSUVは車重が思いので0~30km/hでもたつきやすいが、同クラスとで比較するとスムーズな加速感を感じることができた。しかし、走り出しを特に気にする人には「直列4気筒 2.5L直噴エンジンD-4S+モーター(THSⅡ)」のハイブリッドモデルをおすすめする。
トヨタ車には珍しくオルガンペダルを採用しておりアクセルのタッチ感覚が通常の車とは多少異なる印象だが非常に好印象だった。
新型 RAV4 走行性能について
RAV4の乗車して感じるのが非常に揺れがすくないと感じる。更にコーナリングでの安定性もこのクラスでは素晴らしいと感じた。更にSUVの様な高さのある車だとどうしても右左に揺られるシーンがあるのだがそれもあまり感じなかった。「TNGA」による低重心化が効いているのと、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」によってコーナリングがいいのだと実感できるだろう。
新型 RAV4がっかりポイント
RAV4に乗ってがっかりした部分はいくつかあるので、まとめてみました。
- アイドリングストップ機能が非搭載である。(全グレード)
渋滞が多い都心部に住む人も多くいる日本では付いていてほしい機能だ。実際に燃費がどの程度違うか、更にエンジン停止からの始動時が嫌いな人なんかもいるのでいらない人もいるかもしれないが軽自動車にも付いている現代の車としてはこのクラスの車としてがっかりである。 - 運転席のサンバイザーに収納ポケットがない。
すごい地味ではあるが駐車券や、ちょっとしたカード類なんかを入れるスペースはあってもいいだろう。 - アダプティブハイビームシステムの設定がない。
- ベンチレーションシートの設定がAdventureグレードのみ。
- ハイブリッドグレード意外のフォグライトが質素である。
- 2WDグレードがXのみ。
- 日本モデルにはブラックルーフのツートンカラーのラインナップがない!
新型 RAV4スペック
スペック | 新型 RAV4(日本モデル) | |
---|---|---|
全長 | 4,600mm~4,610mm | |
全幅 | 1,855mm~1,865mm | |
全高 | 1,690mm | |
ホイールベース | 2,690mm | |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
直列4気筒2.0L 直噴ガソリンエンジン |
最高出力 | 131kW(178ps)/ 5,700rpm |
126kW(171ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/ 3,600-5,200rpm |
207Nm(21.1kgf・m)/ 4,800rpm |
フロントモーター 最大出力 |
88kw(120ps) | – |
フロントモーター 最大トルク |
202Nm(20.6kgm) | – |
リアモーター 最大出力 |
40kW(54ps) | – |
リアモーター 最大トルク |
121Nm(12.3kgfm) | – |
システム出力 | E-Four:163kW(222ps) 2WD:160kW(218ps) |
– |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | Direct Shift-CVT |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー | – |
駆動方式 | 2WD/4WD(E-Four) | 2WD(FF)/4WD |
乗車定員 | 5名 | |
JC08モード燃費 | 25.0km/L~ 25.2km/L |
– |
WLTCモード燃費 | 20.6km/L~ 21.4km/L |
15.2km/L~ 15.8km/L |
価格 | 3,222,000円〜 3,817,800円 |
2,608,200円〜 3,348,000円 |
トヨタ 新型 RAV4 フルモデルチェンジ日本復活 2019年4月10日発売
新型 RAV4絶対に付けておきたいディーラーオプション
「X」/「HYBRID X」と「Adventure」を選択する場合には注意が必要で「インテリジェントクリアランスソナー」「リアクロストラフィックアラートブレーキ+ブラインドスポットモニター」が付いていない。最大の落とし穴は購入後に装着ができないオプションである。
- インテリジェントクリアランスソナー (28,080円)
- リアクロストラフィックアラートブレーキ+ブラインドスポットモニター(66,960円)
新型 RAV4 はどうだったか?
まずはトータル的にはこの価格帯でこの車格と装備ついて安いと言った印象だ。走行性能でも話したが、乗り心地が非常にいい。更に2.0Lガソリン車であってももたつきの少ない走行が可能となっており非常に車としての完成度を感じることができた。
トヨタ 新型 RAV4 ハイブリッド か ガソリン どちらを選ぶ?
トヨタ RAV4