トヨタは「ヤリス」の一部改良を行い2022年8月8日発売する。
新型 ヤリス 一部改良について
一部改良を行う「ヤリス」にはボディカラーには「GRヤリス」「プリウス」などに採用されている新色「プラチナホワイトパールマイカ〈089〉」を追加。「ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラー」を設定。
「ヤリスクロス」で設定されているガソリン車に「シーケンシャルシフトマチック(マニュアルモード付き自動変速機)」を採用する。グレード「Z」に「ステアリングヒーター」を標準装備。「ディスプレイオーディオレス」仕様を新たに設定する。
シーケンシャルシフトマチックとは何か?
シーケンシャルモードとはマニュアル感覚でシフト操作をして変速ができる技術。シフトノブを「D」に入れた状態でギアをマニュアルで「+-」変速可能となる。
新型 ヤリス について
トヨタは「ヴィッツ」4代目のフルモデルチェンジを行い、同時に車名変更を行い新型「ヤリス」として 日本では2019年12月20日発表、2020年2月10日に発売する。ガソリン車4WDは2020年4月発売。ヤリスは全国の「ネッツ店」「トヨタモビリティ東京(株)」「トヨタ西東京カローラ(株)」にて販売される。価格1,395,000円~2,493,000円
- TNGA(Toyota New Global Architecture)新開発「GA-Bプラットフォーム」を採用。
- 新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」小型化された「THSⅡ」を採用。
- 先進の予防安全技術、第2世代「 Toyota Safety Sense 」を搭載する。
- ディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。
旧型ヴィッツは2010年12月22日に正式発表し発売が開始された世界的に人気がある車種である。発売から丸9年目のタイミングでフルモデルチェンジを果たす。トヨタは2018年4月16日に日本の特許庁に「YARIS (ヤリス)」を出願しており今回のフルモデルチェンジのタイミングでヴィッツから海外同様の名称となる。これによりヴィッツブランド廃止、世界統一ブランド「YARIS」(ヤリス)として生まれ変わる。今後の高齢化社会に向けたトヨタのコンパクトカーの重要性を示している。
日本限定的な車種ではなく世界戦略としてグローバルカーを日本でも販売し全世界共通化することでコスト削減にも繋がる。今後のトヨタ車は販売網を変更し、車種統一を掲げており無駄をとことん排除していく考えだ。2019年10月24日~11月4日に開催された東京モーターショー2019で4代目の新型「ヤリス (ヴィッツ)」 披露した。
今回は「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づく新開発「GA-Bプラットフォーム」を採用することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得る。 高い空力性能を実現、新開発のプラットフォームを採用により「50kg(開発目標値)軽量化」「15mm 低重心化」「30%以上 ボディ剛性がUP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。1,000kgを切る940kg~1090kgを達成。全長:3,940mm、全幅1,695mm、全高1,500mm、ホイールベース2,550mmの5ナンバーサイズとしながらも広い室内空間となり内装周りも旧型よりも豪華な仕様となりそうだ。クラス世界トップレベルとなるWLTCモード36.0km/Lの低燃費を実現した。
ディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。さらに、専用通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。
荷室サイズは荷室幅 1,000mm 荷室長(5名乗車時)630mm 荷室高 692mm〜830mmとなる。リアシートは全車6:4分割可倒式。ハイブリッドモデルに「アクセサリー コンセント」AC100V 1500Wのコンセントを追加することができる(オプション4万4000円)。
新型 ヤリス 仕様について
ハイブリッド車
ハイブリッドシステムは新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」に新しい小型化されたTHSⅡを採用。全体の質量的にも問題がなく採用することが可能だ。エンジンの熱効率やトランスミッションの伝達効率を向上させることで、パワートレーンシステム全体(エンジン・トランスミッション)で燃費は約25%、動力性能は約15%以上向上。 これにより、燃費を劇的に向上させることが可能だ。E-Four(4WD)モデルも採用。4WD専用リアサスペンションを新開発しダブルウィッシュボーン式をトヨタのコンパクトカーとして初採用。
燃費面では旧型プリウスと新型プリウスではベースモデルでJC08モード燃費32.6km/Lから40.8km/LへUPしJC08モード燃費で8.2km/L向上した。新型アクアも同じシステム、同じハイブリッドシステムで行くなら同じ燃費向上が見込める。旧型ヴィッツはJC08モード燃費全グレード34.4km/Lであるが新型ヴィッツはJC08モード燃費42.6km/L前後まで向上が見込める。これは、新型プリウスのJC08モード燃費40.8km/Lを超える燃費となりガソリン燃料を使用する乗用車では「世界で最も低燃費な乗用車」ともう一度なることはまず間違いない。WLTCモード36.0km/Lの低燃費を実現した。
ガソリン車
ガソリン車にも新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」を採用。発進用ギヤ付きの「Direct Shift-CVT」または「6MT」と組み合わせる。「直列3気筒 1.0L エンジン」モデルもラインナップする。
サスペンション
フロントはマクファーソンストラット式を採用。リヤは、2WDにトーションビーム式。4WD/E-Fourに、2リンク・ダブルウィッシュボーン式を採用。
新型 ヤリス Toyota Safety Sense の主な特長
先進の予防安全技術、第2世代「 Toyota Safety Sense 」を搭載する。
2018年1月8日発売開始する新型アルファード /ヴェルファイアに搭載した第2世代の次世代 Toyota Safety Sense 全車標準搭載する。レーザーレーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保するとともに、衝突回避支援型PCS、LDA、AHBをパッケージ化。高速域まで対応する衝突回避支援/被害軽減性能を確保している。上記の通り、トヨタセーフティセンスのプリクラッシュブレーキでは、歩行者との相対速度が約30km/h以内の場合に衝突回避を支援し、車両の場合だと10km/h~最高速の幅広い速度域で作動する。
旧型のトヨタセーフティセンスPに比べ、昼間の自転車や夜間の歩行も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」や、前方車両との車間距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載。
歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知し、衝突の危険がある場合、まずドライバーにブザーとディスプレイ表示で警報を出すことでブレーキを踏むように促す。ドライバーが衝突の危険に気づいてブレーキを踏んだ場合、強力なブレーキアシストが作動。また、仮にブレーキを踏まなかった場合でも、例えば、停止車両に対し自車の速度が30km/hの場合は、自動ブレーキにより約30km/hの減速を行い、衝突回避を支援。自動ブレーキは約10~80km/hの幅広い速度域で作動し、実際に発生している追突事故の80%以上に対応。歩行者に対しては夜間でも同じく約10km/h~80km/hの範囲でPCSの自動ブレーキが作動するようになった。更に右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象とした。(トヨタ初)
ロードサインアシスト(RSA)検知対象を拡大し、ほか、また、道路脇にある「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」といった主要な交通標識を読み取ってインパネに表示する。
レーンディパーチャーアラート(LDA)カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援。
オートマチックハイビーム(AHB)カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援。
レーダークルーズコントロール先行車との車間距離の検知にミリ波レーダーを使用し、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールを採用。前方車両の車線変更をミリ波レーダーとカメラで検知し、よりスムーズな加減速制御を実現。トヨタはモビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロ」を目指し、「統合安全コンセプト」に基づいた各種の安全装備・システムを研究・開発し、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化している。
レーントレーシングアシスト(LTA)レクサス 新型LSシリーズに搭載されたレーントレーシングアシスト[LTA]を次世代 Toyota Safety Sense に初採用。 高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロールの作動時にレーントレーシングアシスト[LTA]のスイッチをONにすると車線維持に必要なステアリング操作支援を行う。
新型 ヤリス 予防安全装備
インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ静止)アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するシステム。車庫入れなどの運転時、静止物への接近を表示とブザーで知らせる「クリアランスソナー」に、静止物との接触を緩和する機能を追加。ソナーはコンビニなどのガラスもしっかり検知。低速走行時(15km/h以下)に進行方向にある静止物を検知している場合、ハイブリッドシステム出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動的にブレーキをかける。
先行車発進告知機能信号待ちや渋滞で先行車に続いて停止し、先行車の発進に気づかずそのままでいる場合には、ブザーとディスプレイ表示でお知らせ。
緊急ブレーキシグナル(ハザードランプ点滅式)急ブレーキをかけると、ハザードランプが自動的に点滅。
セカンダリーコリジョンブレーキSRSエアバッグのセンサーが衝突を検知して作動したとき、自動的にブレーキと制動灯を制御することで、車両を減速させ二次衝突による被害の軽減に寄与。
デジタルインナーミラー車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。
高度駐車支援システム「Advanced Park」(トヨタ初)ハンドルだけでなく、アクセルやブレーキも制御し、駐車に必要な操作を支援。ハイブリッドモデル オプション設定(7万7000円~9万3500円)。
イージーリターンシートお好みのドライビングポジションを機能させ、マニュアル操作で前回の位置へ簡単に復帰することができる。
ターンチルトシート運転席および助手席のシートが回転&チルトし、楽にクルマに乗り降りすることができる。
次世代Toyota Safety SenseとToyota Safety Sense C違いについて
ヴィッツが採用している「Toyota Safety Sense C」から新型ヤリスになり「次世代Toyota Safety Sense」を採用することで大幅に機能追加と安全性の向上を果たすことになる。
システム | 次世代 Toyota Safety Sense | Toyota Safety Sense C |
---|---|---|
方式 | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー | 単眼カメラ+ レーザーレーダー |
オートマチック ハイビーム | ◯ | ◯ |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ | ◯ 昼・夜間歩行者 自転車 | ◯ |
レーントレーシング アシスト | ◯ | × |
レーン ディパーチャー アラート | ◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 | ◯ 白線/黄線 検出 |
ロードサインアシスト | ◯ | × |
レーダークルーズ コントロール | ◯ | × |
先行車発進告知 | ◯ | ◯ |
トヨタ 第2世代版 Toyota Safety Senseを2018年より導入 比較 変更点
新型 ヤリス トヨタ ディスプレイオーディオについて
auの4G回線を利用する車載通信機「DCM(Data Communication Module)」を全車で標準装備。T-Connect基本サービス「ヘルプネット(エアバッグ連動タイプ)」「eケア走行アドバイス」「eケアヘルスチェックレポート」「マイカーサーチ」を購入後の5年間は無料で提供。
オーディオディスプレイは7インチまたはグレードにより8インチディスプレイを採用。スマートフォンをUSBケーブルで接続することで連携が可能(「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応 オプション、SDL(Smart Device Link)「TCスマホナビ」「LINEカーナビ」「LINE MUSIC」など)となり、日常利用している地図アプリや音楽などをディスプレイで操作・利用が可能。
SDL(Smart Device Link)」対応アプリ(「LINEカーナビ」「LINE MUSIC」など)であれば標準で連動が可能。「Apple CarPlay」と「Android Auto」を仕様する場合にはTV(フルセグ)+Apple CarPlay+Android Autoのセットオプション価格33,000円[税込]の申し込みが必要となる。
トヨタ ディスプレイオーディオ Apple CarPlay や Android Auto 対応
トヨタは「ヤリス」の一部改良を行い2021年5月10日発売した。
新型 ヤリス 一部改良
車両停止状態まで前車追従可能な「全車速追従機能」を加えたレーダークルーズコントロールをハイブリッド車とガソリン車(1.5L・CVT)に標準装備。プリクラッシュセーフティに緊急時操舵支援機能を追加「プラスサポート(急アクセル時加速抑制)」を採用。インテリジェントクリアランスソナーをHYBRID Z、Z(MT車を除く)に、バックガイドモニターをZ、Gに標準装備。ペダルの踏み間違いによる急加速を抑制するプラスサポートを採用。「ナノイーX」を運転席側エアコン吹き出し口に設置、HYBRID Z、Zに標準装備、HYBRID G、Gにオプション設定。リモートスタート(アプリ)をT-Connectサービスに設定。
プラスサポート
プラスサポート用スマートキー専用キーでドアを解錠するだけで、「プラスサポート(急アクセル時加速抑制)」を始動。障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知するとクルマの加速を抑制し、警報ブザーとディスプレイ表示でドライバーに注意を喚起する機能。
新型 ヤリス 一部改良 価格 グレード
グレード | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
X | 直列3気筒 1.0L エンジン(1KR) |
CVT | 2WD | 1,455,000円 |
X “B Package” |
1,395,000円 | |||
G | 1,630,000円 | |||
X | 直列3気筒 1.5L 直噴エンジン (M15A) |
Direct Shift- CVT |
2WD | 1,598,000円 |
4WD | 1,831,000円 | |||
G | 2WD | 1,773,000円 | ||
4WD | 1,971,000円 | |||
Z | 2WD | 1,971,000円 | ||
4WD | 2,169,000円 | |||
X | 6速MT | 2WD | 1,543,000円 | |
G | 1,718,000円 | |||
Z | 1,888,000円 | |||
HYBRID X | 直列3気筒 1.5L 直噴エンジン(M15A ) +モーター(THSⅡ) |
電気式 無段階変速機 |
2WD | 1,998,000円 |
4WD | 2,241,000円 | |||
HYBRID G | 2WD | 2,130,000円 | ||
4WD | 2,338,000円 | |||
HYBRID Z | 2WD | 2,324,000円 | ||
4WD | 2,522,000円 |
新型 ヤリス スペックについて
スペック | 新型 ヤリス ハイブリット | 新型 ヤリス ガソリン車 | 新型 ヤリス ガソリン車 |
---|---|---|---|
全長 | 3,940mm | 3,940mm | 3,940mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,500mm(2WD) 1,515mm(4WD) | 1,500mm(2WD) 1,515mm(4WD) | 1,500mm(2WD) 1,515mm(4WD) |
ホイール ベース | 2,550mm | 2,550mm | 2,550mm |
エンジン | 直3 1.5L+ モーター M15A-FXE型 | 直列3気筒 1.5Lエンジン M15A-FKS型 | 直列3気筒 1.0L エンジン 1KR型 |
最高出力 | 67kW(91ps)/ 5500rpm | 88kW(120ps)/ 6600rpm | 51kW(69ps)/ 6000rpm |
最大トルク | 120Nm(12.2kgfm)/ 3800-4800rpm | 145Nm(14.8kgfm)/ 4800-5200rpm | 92Nm(9.4kgfm)/ 4400rpm |
モーター 最大出力 | フロント:59kW(80ps) リヤ:3.9kW(5.3ps) | – | – |
モーター 最大 トルク | フロント:141Nm(14.4kgm) リア:52Nm(5.3kgm) | – | – |
WLCT モード燃費 | 36.0~35.4km/L(2WD) 30.2km/L(4WD) | 21.4~21.6km/L 19.2km/L | 19.6~20.2km/L |
駆動方式 | 2WD/4WD (E-Four) | 2WD/4WD | 2WD |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
最小 回転半径 | 4.8m~5.1m | 4.8m~5.1m | 4.8m~5.1m |
トランス ミッション | 電気式 無段階変速機 | Direct Shift- CVT 6速MT | CVT |
ヤリス
トヨタ