今回は2024年(令和6年)5月時点で日本国内で販売されている軽自動車で最も安全な車をランキング形式でお伝えします。データは国土交通省と(独)自動車事故対策機構「NASVA(ナスバ)」の結果を公表する「自動車アセスメント」を元に作成しました。安全性能において最高評価にあたる「ファイブスター賞」を獲得した車種をはじめ、ランキング形式でお伝えします。
自動車の安全性能を評価・公表する「自動車アセスメント」
自動車の安全性能を評価する第三者機関である「(独)自動車事故対策機構(NASVA)」は、自動車の安全性能に関する評価基準を設け、その基準をクリアした自動車に対して与えられる最高峰の安全性能評価の1つがファイブスター賞です。この評価は自動車の衝突安全性や先進安全装置に対する高い評価を表し、消費者にとっては自動車選びの重要な指標となります。
2020年度からは「自動車安全性能2020」と呼ばれ、衝突安全性能、予防安全性能、事故自動緊急通報装置を総合的に評価します。
「自動車安全性能2022」が発表され、衝突安全性能、予防安全性能、事故自動緊急通報装置の総合得点が199点となりました。ファイブスター賞を獲得するには、衝突安全性能および予防安全性能が最高評価のAランクを取得し、事故自動緊急通報装置を備えている必要があります。
2023年度からは「自動車安全性能2023」と呼ばれ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置の評価や歩行者との事故に対応した評価が導入され、配点の変更があります。
軽自動車 安全な車ランキング トップ15
2024年5月時点で現行モデルとして発売される軽自動車の車種をNASVAの自動車安全性能の総合ランキング順に並べてみるとEVモデルの「サクラ」「ekクロスEV」が1位2位となっています。
順位 | 車名 | 車名 | 評価年度 | 自動車安全性能 総合得点 |
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1位 | 日産 | サクラ(SAKURA) | 2022年 | 184.92点/ 199点 |
2位 | 三菱 | eKクロス EV | 2022年 | 182.04点 / 199点 |
3位 | ホンダ | N-BOX | 2023年 | 181.20点 / 197点 |
4位 | 日産 | ルークス | 2020年 | 176.54点/ 190点 |
5位 | 三菱 | eKスペース | 2021年 | 168.54点 / 190点 |
6位 | 日産 | デイズ | 2020年 | 175.72点/ 190点 |
7位 | スズキ | スペーシア | 2023年 | 169.75点 / 197点 |
8位 | 三菱 | ekワゴン | 2020年 | 167.72点/ 190点 |
9位 | ダイハツ | タフト | 2020年 | 161.68点/ 190点 |
10位 | ダイハツ | ムーヴキャンバス | 2022年 | 161.04点/ 199点 |
11位 | ダイハツ | タント | 2023年 | 159.63点 / 197点 |
12位 | ダイハツ | アトレー | 2022年 | 155.19点/ 199点 |
13位 | ホンダ | N-ONE | 2021年 | 153.16点/ 190点 |
14位 | スズキ | アルト | 2022年 | 148.57点/ 199点 |
15位 | スズキ | ハスラー | 2020年 | 146.93点/ 190点 |
※注意 こちらのランキングはあくまでも総合得点順です。評価年度により総合得点がちがいます。見て頂くときは年代と総得点も考えて頂ければと思います。
※最新自動車情報調べ
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
1位. 日産 サクラ(SAKURA)
日産 軽EV「サクラ」は、自動車安全性能2022 最高評価「ファイブスター賞」を獲得。更に第43回 2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー 日産「サクラ」三菱「ekクロスEV」が受賞している。日産は、軽自動車のBEV(バッテリ電気自動車)「サクラ(SAKURA)」を2022年6月16日に発売すると2022年5月20日発表した。クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(550,000円)を活用した場合の実質購入価格は、約178万円(消費税込み)からとした。
軽自動車初搭載の先進装備。高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」の採用に加え、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」を軽自動車において初搭載。街中から高速道路、さらには駐車場に至るまで、先進技術が運転をサポート。
次世代の日産らしさを感じさせるフロントフェイスと光るエンブレムを採用し、落ち着いた大人の雰囲気を感じさせるエクステリアデザインに仕上げた。軽自動車初となるプロジェクタータイプの3眼ヘッドランプを採用した先進的でエレガントな薄型ヘッドライトの光が夜道でも安心なドライブをアシストします。また、バックドアには格子をヒントにしたワイドなLEDリヤコンビネーションランプを搭載。
インテリアは7インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイ採用のメーターと、大画面の9インチナビゲーションの2つのディスプレイを水平方向にレイアウト。
スペック | 日産 サクラ |
---|---|
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,655mm |
ホイールベース | 2,495mm |
モーター 最高出力 | 47kW |
モーター 最大トルク | 195Nm |
最高速度 | 130km/h |
車両重量 | 1,070kg-1,080kg |
乗車定員 | 4名 |
充電時間 | 普通充電:8時間 (バッテリー残量警告灯点灯位置~100%) 急速充電:約40分 (バッテリー残量警告灯点灯位置~80%) |
WLTCモード 航続距離 | 最大180km |
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
2位. eKクロス EV
三菱 軽EV「eKクロス EV」は、自動車安全性能2022 最高評価「ファイブスター賞」を獲得。三菱は、軽自動車タイプの電気自動車「eKクロス EV」を新たに設定、2022年6月16日発売にすると2022年5月20日発表した。全国の系列販売会社及び楽天市場店で販売を開始。クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(550,000円)を活用した場合の実質購入価格は、約184万8,000円(消費税込み)からとした。さらに地域によっては自治体からの補助金を活用することで(例えば、東京都で購入する場合補助金450,000円)更に安く購入が可能。
新型「eKクロス EV」は、SUVテイストの軽自動車であるeKクロスシリーズに新たに設定するEVモデルで、新開発した総電力量20kWhの駆動用バッテリーを搭載。一充電走行距離は日常使いに十分なWLTCモード180kmとし、EVならではの滑らかで力強い加速、圧倒的な静粛性と良好な乗り心地を実現を実現。
スムーズな車庫入れをサポートする「マイパイロット パーキング」を三菱自動車として初めて採用。高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を搭載。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]と車線維持支援機能[LKA]により、車間距離と車線中央付近をキープしながら走行することで、ドライバーの負担を軽減します。(「P」「G」にメーカーオプション設定)安全・安心で快適なカーライフをサポートする「MITSUBISHI CONNECT」を採用。
スペック | 三菱「ek クロス EV」 |
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全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,655mm |
ホイールベース | 2,495mm |
モーター 最高出力 | 47kW |
モーター 最大トルク | 195Nm |
最高速度 | 130km/h |
車両重量 | 1,060kg-1,080kg |
乗車定員 | 4名 |
充電時間 | 普通充電:8時間 (バッテリー残量警告灯点灯位置~100%) 急速充電:約40分 (バッテリー残量警告灯点灯位置~80%) |
WLTCモード航続距離 | 最大180km |
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
3位. ホンダ N-BOX
ホンダはトールワゴン型の軽自動車「N-BOX」のフルモデルチェンジを行い2023年10月5日発表、2023年10月6日に発売する。2023年時点で"日本一売れる車"である「N-BOX」がどのような進化を見せてくれるか注目があつまる。
エクステリアはキープコンセプトでありながら新しいデザインを採用する。現行に引き続き今やホンダ伝統となる「センタータンクレイアウト」を採用し 「助手席スーパースライドシート」を採用(タイプ別設定)。リヤシートスライドは全車標準装備、ベンチシートではなくセパレートでウォークスルーも可能。「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」を採用。「Honda SENSING(ホンダ センシング)」全モデル標準搭載。フルモデルチェンジによりエンジン改良やプラットフォームの見直しにより軽量化と高剛性化と共に若干燃費アップが期待できる。Honda SENSINGの機能や各種情報を見やすく、分かりやすく表示する「7インチTFT液晶メーター」や荷物をひとまとめにしまえる大型のグローブボックス、後席の大型のサイドポケットなどを採用し、使い勝手を向上した。
スペック | N-BOX CUSTOM NA車 | N-BOX CUSTOM ターボ車 |
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全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,790mm | 1,790mm |
ホイールベース | 2,520mm | 2,520mm |
エンジン | 658cc 直列3気筒DOHC i-VTECエンジン | 658cc 直列3気筒DOHC ターボエンジン |
最高出力 | 43kW(58PS)/ 7,300rpm | 47kW(64PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 65Nm(6.6kgm)/ 4,800rpm | 104Nm(10.6kgm)/ 2,600rpm |
トランスミッション | CVT | CVT (7スピードモード付き) +パドルシフト |
駆動方式 | FF / 4WD | FF / 4WD |
WLTCモード燃費 | 21.5km/L(FF) 19.4km/L(4WD) | 20.3km/L(FF) 18.4km/L(4WD) |
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
3位. 日産 ルークス
日産は新型「ルークス」のマイナーチェンジを行い2023年4月17日発表、6月下旬頃に発売する。
現行モデル「ルークス」は2020年2月25日10時に発表、2020年3月19日に発売しており、丸3年でのマイナーチェンジとなるが、今回はエクステリアのデザインを変更し、2022年12月22日発売した新型セレナに似たエクステリア、インテリアデザインを変更。新しい「日産エンブレム」を採用。最新のVモーションデザイン言語を採用。V字型のグリルと積極的なヘッドライトが組み込まれる。
更にS-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)を採用する。安全装備には「エマージェンシーブレーキ」「アラウンドビューモニター」「ハイビームアシスト」を標準搭載。更に、プロパイロットをオプション選択可能。
スペック | ルークス | ルークス |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,775mm | 1,775mm |
ホイールベース | 2,495mm | 2,495mm |
モデル | ターボ車 | マイルド ハイブリッド車 |
エンジン | 660cc 水冷直列3気筒 DOHC インタークーラーターボ | 660cc 水冷直列3気筒 DOHC +モーター |
最高出力 | 64ps/ 5,600rpm | 52ps/ 6,400rpm |
最大トルク | 100Nm/ 2,400rpm~4,000rpm | 60Nm/ 3,600rpm |
モーター 最高出力 | 2.1ps/ 1,200rpm | 2.1ps/ 1,200rpm |
モーター 最大トルク | 40Nm/ 100rpm | 40Nm/ 100rpm |
トランスミッション | CVT (エクストロニック) | CVT (エクストロニック) |
駆動方式 | FF/4WD | FF/4WD |
車両重量 | 940kg〜1060kg | 940kg〜1060kg |
WLTCモード燃費 | 19.2km/L(2WD) 17.5km/L(4WD) | 20.9km/L(2WD) 19.0km/L(4WD) |
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
まとめ
軽自動車では安全装備に対して優秀なのは日産と三菱が圧倒的であるが、更に、フルモデルチェンジしたN-BOXも優秀であることがわかります。個人的には軽自動車は経済面では魅力的ではあるが、車体は軽自動車規格に合わせてボディ形状作っているため、普通車に比べボディは薄く、車体も小さいのでどうしても強度が弱い。その部分を安全装備ですこしでも補うことで安心してドライブを楽しめるかと思います。購入時の参考にして頂けたら幸いです。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
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