トヨタは40系となる新型「アルファード」「ヴェルファイア」の一部改良を行い「PHEV(プラグインハイブリッド)」モデル追加し2024年6月頃に発売する。同じ流れでPHEVモデルを追加した「ハリアー」は発売から2年後に追加されたが、この新型PHEVが搭載された「RAV4 PHEV」からは1年後の導入となったことから新型「アルファード」「ヴェルファイア」は1年後に「PHEV」モデルが追加発売される可能性が高そうだ。
トヨタ 新型「アルファード」「ヴェルファイア」 PHEVモデル について
40系となる新型「アルファード」「ヴェルファイア」は「RAV4」「ハリアー」「NX」同様のTNGA(Toyota New Global Architecture)新開発「GA-Kプラットフォーム」を採用。「2.5L 直列4気筒 直噴エンジン(Dynamic Force Engine)+ハイブリッドシステム」を採用していることも他の車種とも共通している。この共通点を考えてもPHEVモデル同様のプラグインハイブリッドシステムを採用する可能性が高い。
新開発のプラグインハイブリッドシステム“THSⅡ Plug-in”を搭載「直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ)」に大容量リチウムイオンバッテリー(リチウムイオン 電力量 8.8kWh)と強力なモーターを追加したモデルとなる。システム出力は302HP(225kW / 306PS)となる、ハイブリッドモデルを83HP(62kW / 84PS)上回る。ここからのスペックは予想になるが、EV走行のみの航続距離はWLTCモード燃費約90km/L。ハイブリッド燃費WLTCは約17.5km/L。加速性能は0-100km/h加速7.0秒。航続距離は1,100kmと予想する。
大容量のバッテリーに蓄えた電力を「走る」以外にも使えるハリアーPHEV。車内に設置されたコンセントによる車内での使用に加え、付属されるヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに挿し込めば、100Vの外部給電用コンセントに。合計1500Wまで対応。
スペック | アルファード PHEV ヴェルファイア PHEV |
---|---|
全長 | 4,995mm |
全幅 | 1,850mm |
全高 | 1,935mm |
ホイールベース | 3,000mm |
最高出力 | 130kW(177ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 219Nm(22.3kgfm)/ 3,600rpm |
フロントモーター 最大出力 | 134kW(182ps) |
フロントモーター 最大トルク | 270Nm(27.5kgfm) |
リアモーター 最大出力 | 40kW(54ps) |
リアモーター 最大トルク | 121Nm(12.3kgfm) |
システム出力 | E-Four:225kW(306ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
バッテリー | リチウムイオン バッテリー 18.1kWh |
駆動方式 | 4WD (E-Four) |
乗車定員 | 7名 |
WLTCモード燃費 | 17.5㎞/L |
EV航続距離 | 約90km/L |
予想価格 | 約8,200,000円 |
新型 「アルファード」「ヴェルファイア」 について思うこと
トヨタにとって「ハリアー」は日本市場において「アルファード」「ヴェルファイア」という存在であり販売力の高い車種である。今回はトヨタとして正常進化を果たし、インテリアを変更したり、パワートレーンを追加することで見た目以上に乗ったときに進化を感じるモデルとなる。安全装備の充実や最新装備により頼れる一台となる。
新型 「アルファード」「ヴェルファイア」について
TNGA(Toyota New Global Architecture)新開発「GA-Kプラットフォーム」を採用。
新型エンジン「2.5L 直列4気筒 直噴エンジン(Dynamic Force Engine)+ハイブリッドシステム」と「2.4L直噴ターボエンジン」を搭載。
最新バージョン「Toyota Safety Sense(TSS3)」搭載。高度運転支援技術 Toyota Teammate[Advanced Drive]搭載。
前席はメーター「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」と14インチディスプレイオーディオ、T-Connect SDナビゲーションシステム+ヤマハプレミアムサウンドシステム (各上級グレード) に、リヤシートエンターテインメントシステムには、14.1インチディスプレイを採用。「JBLプレミアムサウンドシステム(15スピーカー)」「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。
パワーバックドア(挟み込み防止機能付) (各上級グレード) を採用。
ハンズフリースライドドア(各上級グレード)を採用。
Advanced Park (HVはリモート機能付き) 画面表示や音声・ブザー音による操作案内および、ハンドル、シフトポジション、アクセルとブレーキ操作を行うことにより、画面上で確認した目標駐車位置付近への後退駐車や縦列駐車からの出庫のアシスト。更に専用スマホアプリを用意されており車外から遠隔操作をして駐車を行うことが可能。




旧型同様にキープコンセプトではあるが、エクステリアデザイン変更、前後バンパーデザイン変更。先代に続きなんと「流れるウインカー(シーケンシャルターンランプ)」を採用する。一般的な機械式駐車場の制限サイズ(全長5,000mm×全幅1,850mm以下)に収まるボディサイズ、(全長4,995mm、全幅1,850mm、全高1,935mm、ホイールベース3,000mm)を維持。2015年12月に発売された新型プリウスから採用された、「TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォーム」を採用。エンジンモデルには新型カムリと同じ最大熱効率40%以上を実現したエンジン「2.5L 直列4気筒 直噴エンジン(Dynamic Force Engine)」搭載 が搭載される。ハイブリッドモデルにもこのエンジンを採用し、より小型・軽量化されたハイブリッドシステム「高性能マルチステージTHSⅡ」を採用し燃費向上を果たす。新型アルファード /ヴェルファイア ハイブリッドはカムリハイブリッドと同様の2AR-FXE 2.5L 直4 DOHC+モーターを採用しの燃費はWLTCモード燃費:16.5〜17.7km/Lとなる。先代モデルは4WD(E-Four)しかハイブリッドモデルはラインナップしていなかったが、今回初めて2WD(FF)モデルをラインナップする。また、8人乗りモデルを廃止した。


新型 「アルファード」「ヴェルファイア」インテリアは大幅に進化
前席は、最新のステアリングホイールと新型「プリウス」「クラウン」と共通化により最新デザインのシフトノブを採用。電動パーキングブレーキ&ホールドボタンの位置は非常に押しやすく、ドリンクフォルダーと置くだけ充電の位置もとても使い勝手の良い場所に設置されている。メーター「12.3インチ大型フル液晶デジタルメーター」と14インチディスプレイオーディオ、T-Connect SDナビゲーションシステム+「JBLプレミアムサウンドシステム(15スピーカー)」 に、リヤシートエンターテインメントシステムには、13.2インチディスプレイ(オプション)を採用。「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。(Executive Loungeは標準装備)




更に、後席には「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」「ツイン調光パノラマルーフ」を採用し「LEDルーフカラーイルミネーション」も先代同様に採用されている。最上級グレードの「Executive Lounge」の後席には「シートリクライニング」や「リラクゼーション」機能、「ヒートシーター」のオットマンとアームレストと豪華仕様となった。更にテレビなどの様々な快適装備を直感的に操作できる“集中コントロールタッチパネル”を2つ採用。



両側には「ユニバーサルステップ」を採用(オプション)する。3列目のシートは跳ね上げ式であはあるが2段階機構により先代よりも2列目の移動幅を増やしシートアレンジのバリエーションが増えた。

ムーンルーフのシェードは、空を観たい・日差しを遮りたいといったお客様ごとの希望を同時に叶えられるよう左右独立タイプを採用。またサイドサンシェードはトヨタ自動車初となる下降タイプを採用。


新型 アルファード スペック
スペック | アルファード ハイブリッドモデル | アルファード |
---|---|---|
全長 | 4,995mm | 4,995mm |
全幅 | 1,850mm | 1,850mm |
全高 | 1,935mm | 1,935mm |
ホイールベース | 3,000mm | 3,000mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴 エンジン D-4S + モーター(THSⅡ) | 直列4気筒2.5L エンジン |
最高出力 | 140kW(190ps)/ 6,000rpm | 134kW(182ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 236Nm(24.1kgm)/ 4,300-4,500rpm | 235Nm(24.0kgm)/ 4,100rpm |
フロントモーター 最高出力 | 134kw(182ps) | – |
フロントモーター 最大トルク | 270Nm(27.5kgm) | – |
システム最高出力 | 184w(250ps) | – |
トランス ミッション | 電気式無段階変速機 | Super CVT-i |
駆動方式 | 2WD E-Four(4輪駆動方式) | 2WD 4WD |
WLTCモード燃費 | 17.5-17.7km/L(2WD) 16.5-16.7km/L(4WD) | 10.6km/L(2WD) 10.3km/L(4WD) |
乗車定員 | 7名 | 7名 |
新型 アルファード ヴェルファイア 価格 グレード
新型「アルファード」のグレードはなんと最上級グレード「Executive Lounge」中級グレード「Z」エントリーグレード「G」の3種類から選択することになる。(先代モデルは8種類「X」「S」「SC」「SR」「G」「GF」「SC」「Executive Lounge」)新型「ヴェルファイア」のグレードはなんと「Executive Lounge」「Z Premium」の2種類から選択となる。
アルファード 価格 グレード
価格はGグレードが4,720,000円と上位グレードExecutive Lounge 8,500,000円と約400万円の差額がある。
グレード | エンジン | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
G サイドリフト アップチルトシート装着車 | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +Direct Shift-CVT | 2WD | 4,720,000円 |
G サイドリフト アップチルトシート装着車 | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +Direct Shift-CVT | 4WD | 4,900,000円 |
Z | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +Direct Shift-CVT | 2WD | 5,400,000円 |
Z | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +Direct Shift-CVT | 4WD | 5,598,000円 |
G サイドリフト アップチルトシート装着車 | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 2WD | 5,448,000円 |
G サイドリフト アップチルトシート装着車 | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 5,648,000円 |
Z | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 2WD | 6,200,000円 |
Z | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 6,420,000円 |
Executive Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 2WD | 8,500,000円 |
Executive Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 8,720,000円 |
ヴェルファイア 価格 グレード
価格はZ Premiumが6,900,000円と上位グレードExecutive Lounge 8,700,000円と約200万円の差額がある。
グレード | エンジン | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
Z Premium | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 2WD | 6,900,000円 |
Z Premium | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 7,120,000円 |
Z Premium | 2.4L直噴ターボエンジン +Direct Shift-8AT | 2WD | 6,550,000円 |
Z Premium | 2.4L直噴ターボエンジン +Direct Shift-8AT | 2WD | 6,748,000円 |
Executive Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 2WD | 8,700,000円 |
Executive Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 8,920,000円 |




ヴェルファイア
アルファード