トヨタは新型「ヤリス」を日本では2020年2月10日発売する。ホンダも新型フィットのフルモデルチェンジを行い2020年2月14日に発売する。どちらも同月発売で更に4代目のコンパクトカーB型セグメント車である。
新型ヤリスについて
今回はもちろん、2015年12月9日に発売が開始された新型プリウスに採用されている物をベースに開発が進んでいる。「TNGA(Toyota New Global Architecture)」と呼ばれる新開発の「GA-Bプラットフォーム」を採用することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得ることが可能。 高い空力性能を実現するなど、新開発のプラットフォームを採用により「50kg(開発目標値)軽量化」「15mm 低重心化」「30%以上 ボディ剛性がUP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。先進の予防安全技術、第2世代「 Toyota Safety Sense 」を搭載する。
新型ヤリス エクステリアについて
全長:3,940mm、全幅1,695mm、全高1,500mm、ホイールベース2,550mmの5ナンバーサイズとしながらも広い室内空間となり内装周りも旧型よりも豪華な仕様となりそうだ。
新型ヤリス インテリアについて
ディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。さらに、専用通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。
新型ヤリス エンジン
ハイブリッドシステムは新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」に新しい小型化されたTHSⅡを採用。全体の質量的にも問題がなく採用することが可能だ。エンジンの熱効率やトランスミッションの伝達効率を向上させることで、パワートレーンシステム全体(エンジン・トランスミッション)で燃費は約25%、動力性能は約15%以上向上。 これにより、燃費を劇的に向上させることが可能だ。E-Four(4WD)モデルも採用。4WD専用リアサスペンションを新開発しダブルウィッシュボーン式をトヨタのコンパクトカーとして初採用。
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新型フィットについて
「BASIC(ベーシック)」「HOME(ホーム)」「NESS(ネス)」「LUXE(リュクス)」「CROSSTAR(クロスター)」と異なる5タイプを採用。車高を30mmアップさせたクロスオーバースタイルのエクステリアデザインが特長とした「CROSSTAR(クロスター)」を新設定。「クロスター」は専用デザインのフロントグリルと前後バンパー、アルミホイールを採用。ドアアウターハンドル、ドアミラーにシルバー塗装、サイドシルガーニッシュはブラックに変更。専用装備のルーフレールも追加。
新型フィット エクステリアについて
4代目となる新型フィットは旧型同様にキープコンセプトとし、全長を伸ばし、室内空間を更に広げ使い勝手を向上させる。
新型フィット インテリアについて
インテリアパネルは水平・直線基調のデザインとし、車内からはワイパーを見えにくくすることで視界を良くした。実車に乗るとわかるがワイパーなどが視界に入らない位置に設置されており視界がより良くなった印象を受けた。
フロントピラーを従来とは異なる断面構造とし、万が一の衝突時にはボディーへ荷重を流す構造を採用。フロントAピラーが本当に細く少し違和感まで感じてしまうほどだが確かに右折、左折時の視界においては妨げが少ないだろう。
インテリアのフロントシートには上級セダンへの搭載も見据えて新しく開発した、新世代の「ボディースタビライジングシート」を採用し長時間ドライブでも疲れにくく、やわらかな座り心地を実現したシート構造とした、「オートブレーキホールド」機能を搭載し停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保って、アクセルを踏むと解除されるので渋滞時などで活躍してくれる。「テレスコピック&チルトステアリング機構」を採用したことで大きい方から小さい方までベストなポジションで運転が可能となる。「パーキングブレーキシステム」を採用。ホンダ車専用車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」を日本初搭載。
後部座席は初代からセンタータンクレイアウトを採用しており広い印象がある。
新型フィット エンジン
旧型は「SPORT HYBRID i-DCDハイブリッドシステム」を搭載しJC08モード燃費を37.2km/Lであるが、1.5L i-VTECエンジン+「2モーターハイブリッドシステムのi-MMD(e:HEV)」を採用しJC08モード燃費40.0km/L前後まで達成させる。
トヨタ新型ヤリスとホンダ新型フィットサイズ比較
ヤリスとフィットのサイズはどちらも「5ナンバーサイズ」となるコンパクトカーであり、全幅はどちらも1,695mmであるフィットは全高60mm全高15〜50mm長いため室内空間ではフィットの方が余裕がある。
サイズ | 新型ヤリス | 新型フィット |
---|---|---|
全長 | 3,940mm | 3,990mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 |
1,500mm(2WD) | 1,515-1,540mm(2WD) 1,540mm-1,565mm(4WD) |
ホイールベース | 2,550mm | 2,530mm |
※最新自動車情報調べ 発売前の情報も含まれているため間違えもあります。
トヨタ新型ヤリスとホンダ新型フィット ガソリンエンジン比較
ヤリスとフィットのガソリンエンジンは走りを楽しみたい人にはヤリス、普通に走れて燃費も気にしたい人はヤリスをオススメする。
スペック | 新型ヤリス | 新型フィット |
---|---|---|
エンジン | 直列3気筒 1.5Lエンジン M15A-FKS型 | 1.3L i-VTEC エンジン |
最高出力 | 88kW(120PS)/ 6600rpm | 72kW(98PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 145Nm(14.8kgfm)/ 4800-5200rpm |
118Nm(12.0kgfm)/ |
トランス ミッション | 自動無段変速機 (Direct Shift-CVT) 6速MT | 自動無段変速機 (CVT) |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
WLCTモード燃費 | 21.4~21.6km/L(2WD) 19.2km/L(4WD) | 20.2km/L(2WD) 18.2km/L(4WD) |
価格 | 1,543,000円~ 2,124,000円 | 1,486,100円〜 2,186,800円 |
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トヨタ新型ヤリス ハイブリッドとホンダ新型フィット ハイブリッド比較
ハイブリッドモデルは新型「ヤリス」の方がWLCTモード燃費35.4km/L(2WD)で6km/いいことがわかる。WLCTモードは実燃費に近いと言われているが間違えなく下がることが予想されるので差は多少かもしれない。
スペック | 新型ヤリス ハイブリッド |
新型フィット ハイブリッド |
---|---|---|
エンジン | 1.5L 直3 +DOHC モーター M15A-FXE型 |
直列4気筒1.5L i-VTEC +モーター i-MMD (e:HEV) |
最高出力 | 67kW(91PS)/ 5,500rpm |
72kW(98PS)/ 5,600-6,400rpm |
最大トルク | 120Nm(12.2kgfm)/ 3,800-4,800rpm |
127Nm(13.0kgfm)/ 4,500-5,000rpm |
モーター 最大出力 |
フロント:59kW(80PS) リヤ:3.9kW(5.3PS) |
80kW(109PS)/ 3,500-8,000rpm |
モーター 最大トルク |
フロント:141Nm(14.4kgm) リア:52Nm(5.3kgm) |
253Nm(25.8kgfm)/ 0-3,000rpm |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
トランスミッション | 電気式無段階変速機 | |
WLCTモード燃費 | 36.0~35.4km/L(2WD) 30.2km/L(4WD) |
29.4km/L(2WD) 24.0km/L(4WD) |
価格 | 1,998,000円~ 2,493,000円 |
1,926,100円〜 2,536,600円 |
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トヨタ新型ヤリスとホンダ新型フィット 安全技術 比較
安全装備ではどちらもクラスを超えた多くの機能を備えており、運転者をサポートしてくれる。
システム 装備 | 新型ヤリス | 新型フィット |
---|---|---|
衝突軽減ブレーキシステム | ◯ (昼・夜間歩行者 自転車) | ◯ (昼・夜間歩行者 自転車) |
誤発進抑制機能 | ◯ | ◯ |
歩行者事故低減ステアリング | – | ◯ |
路外逸脱抑制機能 | ◯ | ◯ |
渋滞追従機能付ACC | ◯ | ◯ |
LKAS | ◯ | ◯ |
先行車発進お知らせ機能 | ◯ | ◯ |
標識認識機能 | ◯ | ◯ |
後方誤発進抑制機能 | ◯ | ◯ |
オートマチックハイビーム | ◯ | ◯ |
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トヨタ新型ヤリスとホンダ新型フィット 装備 比較
システム 装備 | 新型ヤリス | 新型フィット |
---|---|---|
オートブレーキ&ホールド | – | ◯ |
ディスプレイオーディオ | ◯ | ◯ |
駐車支援システム | ◯ | – |
イージーリターンシート | ◯ | – |
ターンチルトシート | ◯ | – |
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ヤリスとフィット 比較して思うこと
今回、両車両とも、現在のメーカーの新型エンジン、新型プラットフォーム、新型安全装備をクラスを超えて採用している。1番、筆者が残念であるとしてあげるなら新型「ヤリス」には「オートブレーキ&ホールド」が採用されていない点である。現在では軽自動車などでも採用車種が増えてきておりここまで充実した装備を採用しているなら是非採用してもらいたい。燃費と走りにおいてはヤリスで間違いない!
フィットは初代からセンタータンクレイアウトを採用しており後部座席の広さと座席自体の改良によりパッケージングではフィットの方が素晴らしい。どちらも大幅改良とあり旧型を購入検討しているなら間違えなく新型を購入検討して間違いない。ヤリスかフィットどちらが買いなのかも考えてみたが今回はどちらとも言えない。購入する方は乗り味やパッケージングの違いをよく見てから決めるべきだろう。
トヨタ 新型 ヤリス 4代目 ヴィッツ後継として フルモデルチェンジ TNGA 採用 2020年2月発売
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