トヨタは新型「シエンタ」を一部改良し、2024年5月20日に発売します。今回の改良では、全車に「バックガイドモニター」が採用され、さらに新色がボディカラーに追加されるなど、見直しを行います。現在、既存のモデルの注文は受け付けていませんが、受注再開の際に再度販売が始まります。各販売店では改良内容が既に伝えられており、購入を考えている方は早めに販売店を訪れることをお勧めします。一体どんなモデルになるのか、詳しく解説します。
トヨタ 新型「シエンタ」一部改良 2024年モデルについて
今回の「シエンタ」の改良では、全グレードに「バックガイドモニター」が標準装備されます。ボディカラーに一部変更があり、新たにプラチナホワイトパールマイカ〈089〉とアーバンカーキ〈6X3〉×ダークグレー〈1L7〉が採用されます。さらに、「パノラミックビューモニター」が「G」「Z」グレードに標準装備され、Zグレードには「10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus」も標準装備されます。Xグレードのガソリン車には「スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付)&スタートシステム(スマートキー2個)」標準装備されます。販売店装着オプションとして、2種類の照明を備えたクリーンシーリングライト(ナノイーX搭載)を新たに設定(トヨタ初)。「G」「Z」「X」グレードのハイブリッド車には、メーカーオプションのアクセサリーコンセント選択時に外部給電アタッチメントも新たに追加しました。
新たに「デジタルキー」にも対応し、スタートプッシュボタンの色を全車黒に変更、トヨタエンブレムの色を黒に統一、HEVモデルではトヨタエンブレムが変更されます。
仕様変更に伴い、原材料価格の高騰などもあり、メーカー希望小売価格が改定されます。これまでの価格帯は195万円~でしたが、199万円~価格改定が行われます。
- ボディカラーの色を変更。
- 「バックガイドモニター」を全グレード標準装備。
- パノラミックビューモニターの「G」「Z」グレードに標準装備。
- Zグレードには「10.5インチのディスプレイオーディオ」を標準装備。
- ハイブリッド車に「外部給電アタッチメント」をオプション設定。
- 販売店装着オプション 2種類の照明を備えたクリーンシーリングライト(ナノイーX搭載)
- 新たに「デジタルキー」に対応。
- トヨタエンブレムをHEVモデルの変更。
- 価格改定。
トヨタ 新型「シエンタ」一部改良 2024年モデル スペックについて
スペックに変更点はありません。
スペック | 新型シエンタ ハイブリッド | 新型シエンタ ガソリン |
---|---|---|
全長 | 4,280mm | 4,280mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) |
ホイール ベース | 2,750mm | 2,750mm |
エンジン | 直3 1.5L+ モーター M15A-FXE型 | 直列3気筒 1.5Lエンジン M15A-FKS型 |
最高出力 | 67kW(91ps)/ 5500rpm | 88kW(120ps)/ 6600rpm |
最大トルク | 120Nm(12.2kgfm)/ 3800-4800rpm | 145Nm(14.8kgfm)/ 4,800-5,200rpm |
モーター 最大出力 | フロント:59kW(80ps) リヤ:2.2kW(3.0ps) | – |
モーター 最大 トルク | フロント:141Nm(14.4kgm) リア:44Nm(4.5kgm) | – |
WLCT モード燃費 | 28.2~28.8km/L(2WD) 25.3km/L(4WD) | 18.3km/L |
駆動方式 | 2WD/4WD (E-Four) | 2WD |
乗車定員 | 5名・7名 | 5名・7名 |
最小 回転半径 | 5.0m | 5.0m |
駆動方式 | 電気式 無段階変速機 | Direct Shift- CVT |
Toyota Safety Sense について
Toyota Safety Senseは変更ありません。
システム | Toyota Safety Sense |
---|---|
方式 | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー |
オートマチック ハイビーム | ◯ |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ | ◯ 昼・夜間歩行者 自転車 |
交差点右折時 対向直進車 歩行者検知 | ◯ |
レーントレーシング アシスト | ◯ |
レーン ディパーチャー アラート | ◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 |
ロードサインアシスト | ◯ |
レーダークルーズ コントロール | ◯ |
先行車発進告知 | ◯ |
緊急時操舵回避 支援機能 | ◯ |
低速時加速 抑制機能 | ◯ |
トヨタ 新型「シエンタ」一部改良 2024年モデル 価格グレード について
価格改定により、約40,000円から約120,000円ほど価格改定しています。
ガソリン車
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
X | 5人乗り | 2WD | 1,99,5000円 |
X | 7人乗り | 2WD | 2,035,000円 |
G | 5人乗り | 2WD | 2,337,500円 |
G | 7人乗り | 2WD | 2,375,000円 |
Z | 5人乗り | 2WD | 2,646,600円 |
Z | 7人乗り | 2WD | 2,686,600円 |
ハイブリッド車
先代のシエンタはハイブリッド車が2,236,500円~2,580,000円であったが、新型となり2,380,000円~3,108,000円となり143,500円~528,000円の価格差があります。
更に先代モデルではE-Four(4WD)モデルがなかったが今回からは新たにラインナップされており、価格差が広がっています。
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
X | 5人乗り | 2WD | 2,390,000円 |
X | 5人乗り | 4WD | 2,588,000円 |
X | 7人乗り | 2WD | 2,430,000円 |
X | 7人乗り | 4WD | 2,628,000円 |
G | 5人乗り | 2WD | 2,687,500円 |
G | 5人乗り | 4WD | 2,885,500円 |
G | 7人乗り | 2WD | 2,727,500円 |
G | 7人乗り | 4WD | 2,925,500円 |
Z | 5人乗り | 2WD | 2,996,600円 |
Z | 5人乗り | 4WD | 3,046,600円 |
Z | 7人乗り | 2WD | 3,036,600円 |
Z | 7人乗り | 4WD | 3,234,600円 |
トヨタ 新型「シエンタ」2022年モデル フルモデルチェンジ について
トヨタは、コンパクトサイズのミニバン「シエンタ」をフルモデルチェンジし、2022年8月23日に発売しました。
「TNGA(Toyota New Global Architecture)」「GA-Bプラットフォーム」採用。
新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」に新しい小型化されたTHSⅡを採用。発進用ギヤ付きの「Direct Shift-CVT」を組み合わせる。
ハイブリッドモデルにはE-Four(4WD)モデルも採用。4WD専用リアサスペンションを新開発しダブルウィッシュボーン式を採用する。ガソリン4WDモデルを廃止する。
先進の予防安全技術、第2世代「 Toyota Safety Sense 」を搭載する。
8インチOR10.5インチのディスプレイオーディオを採用し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。
最大で一般家庭約5.5日分の電力供給可能な外部給電機能を採用(ハイブリッド車にオプション)。
新型シエンタの開発では、「扱いやすい5ナンバーサイズ」「最新の安全・安心装備」「低燃費」「お求めやすい価格」という魅力はそのままに、初代からの「使い勝手の良い室内空間」をさらに向上させることを目指しました。
新型モデルでは、旧型よりも広い室内空間を確保しました。また、新開発のプラットフォームを採用することで、高い空力性能を実現しました。
このプラットフォームにより、「軽量化」「低重心化」「30%以上のボディ剛性向上」といった大幅な進化を達成しました。
足回りには「マクファーソンストラット式フロントサスペンション」と「トーションビーム式コイルスプリングリヤサスペンション」を採用し、最小回転半径を5.0mに設定することで、狭い道や駐車場などでのスムーズな取り回しを実現しました。
今回のモデルでは、完全に異なる車両への進化を遂げることは間違いありません。より多くの防音材やボディ合成が使用されることで、乗り心地が大きく変わります。
5ナンバーサイズにも関わらず、広い室内空間が確保され、内装周りも豪華な仕様になりました。
日常生活での取り回しを重視し、扱いやすい5ナンバーサイズはそのままに、全高を先代モデルよりも20mmアップし、330mmと低いフロア地上高を実現しました。さらに、パワースライドドア開口部の高さを1200mmに広げ、従来型比で+60mmとしました。
これにより、乗り降りが容易になります。段差のないフラットなフロアを維持しつつ、後席への優れた乗降性を実現しました。
バックドア開口部の高さを15mm(従来型比)拡大し、荷室高も20mm(従来型比)高くすることで、よりスムーズな荷物の出し入れを実現しました。
エクステリアデザイン
「シエンタ」は日本の道路事情に特にこだわり、これまで5ナンバーサイズを維持してきました。新型においても、この方針は変わらず、5ナンバーサイズを維持しています。近年では、他の車種がボディサイズがワイドになる傾向がありますが、市場のニーズに応える形で5ナンバーサイズを維持することで、日本の道路状況に合った取り回しの良さを提供しています。
新型 シエンタ グレード ハイブリッドZ
新型 シエンタ グレード ハイブリッドX
ボディサイズが素晴らしい
標準モデルのボディサイズは、全長4,280mm、全幅1,695mm、全高1,695mmです。全幅は同じですが、全長と全高を+20mmに拡大、ホイールベースは先代モデルと同様の2,750mmとしました。
スペック | 2代目シエンタ | 3代目シエンタ | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,260mm | 4,280mm | +20mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm | 0mm |
全高 | 1,675mm(2WD) 1,695mm(4WD) | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) | +20mm |
ホイールベース | 2,750mm | 2,750mm | 0mm |
室内空間が広い
コンパクトミニバンのトップレベルの前後席間距離を確保することで、大きめの買い物カゴを置けるほどの広いスペースを実現しました。
室内高は1,300mmあり、頭上スペースにもゆとりがあるため、開放感のある空間となっています。
車内での移動のしやすさに配慮し、1列目と2列目間など、移動がスムーズに行えるようにしました。
さらに、後席用サンシェードやセラミックドット(スライドドアガラス)なども備えており、Zグレードでは後席用サンシェード/セラミックドットが標準装備されています。
インテリアは最新装備充実
インテリアでは、メーターに「オプティトロンメーター+大型7.0インチTFTマルチインフォメーションディスプレイ(Zグレードに標準装備)」または「アナログメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(G.Xに標準装備)」を中央に配置しました。
前席では、8インチまたは10.5インチのディスプレイオーディオとT-Connect SDナビゲーションシステムを採用しています。CarPlayやAndroid Autoにも対応し、ディスプレイオーディオが装備されています。DCM車載通信機も標準装備され、コネクティッドサービスを基本利用料5年間無料で提供しています。
また、「ナノイーX(メーカーオプション)」も採用されており、微粒子イオンを含むOHラジカルを運転席側の吹き出し口から放出します。ステアリングホイールやインパネ周りのスイッチ類の配置は、使い勝手が非常に優れています。
TNGA(Toyota New Global Architecture)採用による進化
2015年12月9日に発売された新型「プリウス」に採用されたTNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発の「GA-Bプラットフォーム」を採用することで、旧型モデルよりも広い室内空間を確保することが可能になりました。また、高い空力性能を実現するなど、新開発のプラットフォームを採用することで、低重心化やボディ剛性の向上など、旧型モデルから大幅な進化を遂げました。
編集部から一言
トヨタの車種はどれも素晴らしく、シエンタは多くの機能を備えていますが、トヨタが今までの技術を凝縮したお得な車だと感じます。特に、安全装備や新型エンジンの採用には文句のつけようがありません!これがトヨタの「コンパクトミニバン」の象徴かもしれませんね。クラスを超えた走りと低燃費を体験したい方は、ぜひ「シエンタ」に乗ってその魅力を感じてみてください。また、新型フリードも発表され、ついにどちらも新型となったため、今後の販売台数が非常に気になるところですね。今後は、マイナーチェンジや特別仕様車の展開も期待されます。
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