2024年現在、日本国内で販売されている、軽自動車(660cc)よりも排気量が大きい1.0L以下の車種を紹介します。筆者は個人的に軽自動車をおすすめしません。理由は、軽自動車が軽量化されているため、ボディの耐久性やエンジン出力に限界があり、安全性に不安があるからです。ニュースでも軽自動車の悲惨な事故が度々報じられています。
その一つ上のクラスである排気量1,000cc(1.0L)以下の車種であれば、普通車としてのボディサイズや安全性がある程度担保されており、税金面でも優遇されています。また、走行の安定性も高いため、おすすめです。
1.0L 以下のエンジンを搭載する車種のメリットは?
軽自動車(660cc)より排気量をアップしたモデルとして、1.0Lエンジンを搭載する車があります。日本では、軽自動車の自動車税は10,800円ですが、次に安いのは排気量1,000cc(1.0L)以下で25,000円です。これが1.0Lを超え1.5L以下になると30,500円となり、軽自動車の3倍の税額になります。
1.0L以下の車であれば、軽自動車に次いで税金や維持費が安く、さらに普通車規格のボディサイズと余裕のある走行性能を得られることが最大のメリットです。
車にかかる5種類の税金
現在、車に関する税金は以下の5種類が主にかかります。2019年に税制が大きく改定され、「自動車取得税」は廃止、代わりに「環境性能割」がかかります。
自動車税 / 軽自動車税(車両購入時)(1年に1回)
環境性能割(車両購入時)
自動車重量税(車両購入時)(車検時)
消費税(車検・車両・給油・メンテナンス)
ガソリン税/軽油取引税(給油)
自動車税
排気量1,000cc(1.0L)以下で25,000円です。
初回新規登録を受けた自家用の乗用車の自動車税の税率表
排気量 | 自動車税 金額 |
---|---|
660cc | 10,800円 |
1,000cc以下 | 25,000円 |
1,000cc超1,500cc以下 | 30,500円 |
1,500cc超2,000cc以下 | 36,000円 |
2,000cc超2,500cc以下 | 43,500円 |
2,500cc超3,000cc以下 | 50,000円 |
3,000cc超3,500cc以下 | 57,000円 |
3,500cc超4,000cc以下 | 65,500円 |
4,000cc超4,500cc以下 | 75,500円 |
4,500cc超6,000cc以下 | 87,000円 |
6,000cc超 | 110,000円 |
日本国内販売 1.0L 以下のエンジンを搭載する車種
トールワゴン型のコンパクトカー トヨタ「ルーミー」とダイハツ 「トールー」
トヨタは新型ルーミーのマイナーチェンジを行い2020年9月15日発売する。同時にトヨタの新型トール / トールカスタムのマイナーチェンジを行う。タンク」を廃止。フロントフェイスのデザイン変更。エクステリアに「クールバイオレットクリスタルシャイン」「ターコイズブルーマイカメタリック」を新たに採用。シート形状、シート表皮の変更。「9インチディスプレイオーディオ」を全車にオプション設定する。「電動パーキングブレーキ&ホールド」を初採用。「次世代スマートアシスト」を搭載し全車標準装備とする。コーナーセンサー(フロント4個/リヤ4個、接近お知らせ表示付)も全車標準装備。トヨタの先進技術といえば、「Toyota Safety Sense」であるが、ルーミー/タンクは設計および開発・生産をダイハツが行っているため「次世代スマートアシスト」が採用される。
ルーミー スペック
スペック | 新型 ルーミー | |
---|---|---|
全長 | 3,700〜3,705mm | |
全幅 | 1,670mm | |
全高 | 1,735mm | |
ホイールベース | 2,490mm | |
エンジン | 1.0L 直3気筒 エンジン | 1.0L 直3気筒 ターボエンジン |
最高出力 | 51kW(69ps)/ 6,000rpm | 72kW(98ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 92Nm(9.4kgfm)/ 4,400rpm | 140Nm(14.3㎏m)/ 2,400-4,000rpm |
トランスミッション | CVT | |
WLCTモード燃費 | 16.8-18.4km/L | 16.8km/L |
価格 | 1,556,500〜 2,090,000円 | 1,864,500〜 2,046,000円 |
ルーミー 価格 グレードについて
モデル | エンジン | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
カスタム G-T | 1.0L 直列3気筒 DOHC ターボ | 2WD | 2,046,000円 |
カスタム G | 1.0L 直列3気筒 DOHCエンジン | 2WD | 1,914,000円 |
4WD | 2,090,000円 | ||
G-T | 1.0L 直列3気筒 DOHC ターボ | 2WD | 1,864,500円 |
G | 1.0L 直列3気筒 DOHCエンジン | 2WD | 1,743,500円 |
4WD | 1,919,500円 | ||
X | 2WD | 1,556,500円 | |
4WD | 1,732,500円 |
トヨタ 新型 ルーミー / タンク カスタム マイナーチェンジ 次世代スマートアシスト採用 2020年9月15日発売
新型 ルーミー フルモデルチェンジ 初のハイブリッド「e-SMART HYBRID」搭載 2025年発売
新型コンパクトSUV トヨタ「ライズ」とダイハツ「ロッキー」
エクステリアは、新型「RAV4」などに採用されるアウトドア思考のデザイン、トヨタSUVの伝統を踏襲した力強く大胆なデザインとなる。プラットフォームはダイハツの「DNGAプラットフォーム」を採用。新型タントに続く「DNGA」第2弾となる。ディスプレイオーディオやカーナビゲーションとスマートフォンを接続するサービス「ダイハツコネクト」を採用。エンジンにはエンジンだがトール / トールカスタムに搭載される1.0L 直3気筒ターボエンジンを搭載し新開発トランスミッション「D-CVT」と組み合わせる。
全長3,995mm、全幅1,695mm、全高1,620mmと5ナンバーサイズに収めている。大径17インチタイヤまたは16インチタイヤを採用。最小回転半径は4.9~5.0mとした。更にダイナミックトルクコントロール4WDを採用。「LEDフロントシーケンシャルターンランプ(流れるウィンカー)」を上位グレード「X」に採用。
トヨタの先進技術といえば、「Toyota Safety Sense」であるが、ラッシュ後継モデルは設計および開発・生産をダイハツが行っているため新型タント/ タントカスタムに搭載された先進技術「次世代スマートアシスト」を採用する。
メーターにはフル液晶のディスプレイ「アクティブ マルチ インフォメーションメーター」を採用。ライズ専用9インチディスプレイオーディオを採用。SmartDeviceLinkとApple CarPlayに対応したアプリをディスプレイ上で操作することが可能。カーナビゲーションとスマートフォンを接続するサービス「ダイハツコネクト」を採用している。
最近はどうしても全幅1,700mm以下にすることがデザインなどの関係でオーバーしてしまい結果的に「3ナンバー」登録となる車種が多い。その為よりSUVというジャンルになると5ナンバーサイズの車種は限定される。現在販売されている車種ではスズキ「ジムニーシエラ」「クロスビー」だけである。そこに新たに「ライズ/ロッキー」が加わっている。
ライズ スペックについて
スペック | 新型ライズ |
---|---|
全長 | 3,995mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,620mm |
ホイールベース | 2,525mm |
エンジン | 1.0L 直3気筒 ターボエンジン |
最高出力 | 72kW(98ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 140Nm(14.3㎏m)/ 2,400-4,000rpm |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD/4WD |
最小回転半径 | 4.9m~5.0m |
タイヤサイズ | 195/60R17 |
WLCTモード燃費 | 18.6km/L(2WD) 17.4km/L(4WD) |
JC08モード燃費 | 23.4km/L(2WD) 21.2km/L(4WD) |
価格 | 1,679,000円~ 2,282,200円 |
ライズ グレード価格について
グレード | エンジン | トランス ミッション |
駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|---|
X | 1.0L 直3気筒 ターボエンジン |
D-CVT | 2WD | 1,679,000円 |
4WD | 1,918,800円 | |||
X”S” | 2WD | 1,745,000円 | ||
4WD | 1,984,800円 | |||
G | 2WD | 1,895,000円 | ||
4WD | 2,133,700円 | |||
Z | 2WD | 2,060,000円 | ||
4WD | 2,282,200円 |
トヨタ 新型 ライズ 一部改良(マイナーチェンジ) ハイブリッド モデル 追加 2021年11月1日発売
ダイハツ「ロッキー」トヨタ「ライズ」HEV 2車種 2024年7月17日に生産 18日に出荷再開へ
スズキ「クロスビー」
スズキは新型ハスラーの軽自動車よりも排気量をアップさせた新型クロスビー(XBEE)軽自動車(660cc)よりも排気量をアップさせたモデルで1L 直列3気筒 VVTターボ「BOOSTERJET」とマイルドハイブリッドを搭載することになる。ターボエンジンとマイルドハイブリッドにより動力性能は1.5L 並みに高められている。4WD車には、力強い走りの「スポーツモード」、雪道やアイスバーンでの発進・加速時にタイヤの空転を抑える「スノーモード」の2つのモードを新たに採用。ぬかるみや滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」、急な坂を下る際に車速を約7km/hに維持する「ヒルディセントコントロール」の2つの機能と合わせて標準装備。発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)により、減速時のエネルギーを利用して発電し、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電。加速時には、その電力を活かしてモーターでエンジンをアシストすることで、さらなる燃費の向上を実現するハイブリッドシステム。ISG(モーター機能付発電機)減速エネルギーを利用して効率よく発電。モーター機能を併せ持ち、発進後静かにエンジンを再始動させ、加速時にはモーターでエンジンをアシストする。専用リチウムイオンバッテリーモーターアシストに必要な大電流に対応。頻繁なアシストを可能にする。全車にマニュアルモード付パドルシフトを装備した。
全高はハスラーと同様に全幅や全長を伸ばしそれに伴いホイールベースも若干伸びると思われる。全長:3,760mm (3,395mm)、全幅:1,670mm (1,475mm)、全高:1,705mm (1,665mm)、ホイールベース:2,435mm (2,425mm)、最低地上高:180mm、乗車定員:5名。次世代軽量プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し軽量化と高剛性を高めている。全車で同じタイヤ&ホイールを採用しタイヤサイズは175/60 R16 82Hだ。
新型スイフトや新型ワゴンRに採用された単眼カメラ+レーザーレーダーの強みを活かして危険を回避する。フロントガラスに設置した単眼カメラとレーザーレーダーの2種類のセンサーで前方を検知するシステムを採用。
クロスビー スペックについて
スペック | 新型クロスビー |
---|---|
全長 | 3,760mm |
全幅 | 1,670mm |
全高 | 1,705mm |
ホイールベース | 2,435mm |
エンジン | 直列3気筒 1L VVTターボエンジン |
最高出力 | 73kW(99PS)/ 5,500rpm |
最大トルク | 150Nm(15.3kgm)/ 1,700〜4,500rpm |
モーター 最大出力 | 2.3kw(3.1ps)/ 1,000rpm |
モーター 最大トルク | 50Nm(5.1kgm)/ 100rpm |
トランス ミッション | 6速AT |
駆動方式 | FF/4WD |
JC08モード燃費 | 20.6〜22.0km/L |
乗車定員 | 5名 |
クロスビー 価格について
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
HYBRID MX | 1.0L DOHC VVT直噴ターボ (マイルドハイブリッド) | 6AT | 2WD | 1,941,500円 |
4WD | 2,086,700円 | |||
HYBRID MV | 2WD | 2,084,500円 | ||
4WD | 2,229,700円 | |||
HYBRID MZ | 2WD | 2,190,100円 | ||
4WD | 2,335,300円 |
スズキ 新型「クロスビー」一部仕様変更 価格改定 2023年12月13日発売
一部改良 スズキ「クロスビー」は大幅に魅力的なモデルとなり進化を遂げる 2022年8月10日発売
フォルクスワーゲン 「ポロ」
フォルクスワーゲンは新型「ポロ」のフルモデルチェンジを行い日本では2018年3月20日に発売した。
フルモデルチェンジにより、歴代モデルで初めて4,000mmを超える全長となる。(旧型モデル全長3,995mm)、全幅も1750mmと(旧型+70mm)となる これにより、旧型モデルよりも広い室内空間を得ると共に、ホイールベースも延長され乗り心地も良くなる。新型ポロは新型ゴルフよりも全長はおよそ100mm短いが室内空間はほぼ同等となる。更に、軽量設計の「MQB A0 プラットフォーム」を採用し、高い衝突安全性と重量の削減を最大70kg行う。更に、旧型モデルには3ドアがあったが新型は5ドアのみの販売となる。直列3気筒DOHC 1.0L ターボエンジン最高出力70kW(95PS)/5,000-5,500rpm、最大トルク175Nm(17.9kgm)/2,000-3,500rpm、トランスミッション7速デュアルクラッチ”DSG”JC08モード燃費19.1km/L。
フォルクスワーゲン 「ポロ」スペックについて
サイズ | 新型ポロ |
---|---|
全長 | 4,060mm |
全幅 | 1,750mm |
全高 | 1,450mm |
ホイールベース | 2,550mm |
エンジン | 1.0L 直列3気筒DOHC ターボエンジン |
最高出力 | 70kW(95PS)/ 5,000-5,500rpm |
最大トルク | 175Nm(17.9kgm)/ 2,000-3,500rpm |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチ ”DSG” |
JC08モード燃費 | 19.1km/L |
価格 | 2,098,000円〜 2,650,000円 |
フォルクスワーゲン 「ポロ」価格 グレード
グレード | 価格 |
---|---|
TSI Trendline | 2,098,000円 |
TSI Comfortline | 2,299,000円 |
TSI Highline | 2,650,000円 |
フォルクスワーゲン 新型 ポロ マイナーチェンジ 日本モデル 2022年6月23日発売
アウディ「A1スポーツバック」
アウディは新型A1のフルモデルチェンジを行い日本では2019年11月25日に発売する。価格:365万円〜391万円。新型A4やA3とフェイス共通化させ、マトリックス LEDヘッドライトの設定やリアバンパーなどのデザインも変更。最新の安全運転支援システムやエマージェンシーブレーキなどを採用する。フォルクスワーゲン新型ポロにも採用の軽量設計の「MQB A0 プラットフォーム」を採用し、高い衝突安全性と重量の削減を最大100kg行う。ポロと同じく車体サイズを拡大した。
先代モデルに比べ全長55mm長く、全高が10mm高く、ホイールベースも95mm延長された。バーチャルコクピットの最新バージョンを採用。デジタルメーターは10.25インチ。多機能ステアリング・ホイール、助手席側に特徴的なエアベントを備えている。10.1インチのディスプレイを備えた「MMIナビゲーションシステム」システムを装備。それ以外にもAndroid AutoとApple CarPlayのサポートと2つのUSBポートを提供する接続パッケージもある。
Audi A1 Sportback 25 TFSIは1.0L 直列3気筒DOHC直噴ターボエンジン、最高出力70kW (95ps)/5000rpm、175Nm(17.9kgm)/2,000-3,500rpm、トランスミッション
7速デュアルクラッチ、JC08モード燃費16.3km/L。
サイズ | 新型A1 sportback |
---|---|
全長 | 4,040mm |
全幅 | 1,740mm |
全高 | 1,435mm |
ホイールベース | 2,560mm |
エンジン | 1.0L 直列3気筒DOHC ターボエンジン |
最高出力 | 70kW(95PS)/ 5,000-5,500rpm |
最大トルク | 175Nm(17.9kgm)/ 2,000-3,500rpm |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチ |
JC08モード燃費 | 16.3km/L |
WLTCモード燃費 | 15.2km/L |
価格 | 2,940,000円〜 3,510,000円 |
アウディ 新型 A1スポーツバック フルモデルチェンジ 2019年11月25日発売
まとめ
上記で説明した通り排気量1.0L以下であれば税金が安い上にどれも軽自動車よりも大きい車種で余裕ある走りを可能とした車種である。車両価格も200万円以下が多く、軽自動車と車両価格でそこまで差がでない。軽自動車を購入することを検討している人は是非1.0L以下の車種も検討材料に入れて頂くことをおすすめする。