トヨタは新EVシリーズとなる新型BEV(バッテリー電気自動車)「bZ2X」を2025年に発売する。2020年9月22日に日本の特許庁に「BZ2X」を申請(商願2020-116943)した。
欧州トヨタは、新型バッテリEV(電気自動車)のコンセプトカー「アーバンSUVコンセプト」を2023年12月4日(現地時間)初公開した。「アーバンSUVコンセプト」のサイズは全長4,300mm×全幅1,820mm×全高1,620mmと発表されており、デザインとボディサイズを見る限り、未来のフルモデルチェンジした「ヤリスクロス」と言ってもいいと筆者は感じた。
トヨタ 新EVシリーズとなる新型BEV(バッテリー電気自動車)「BZ」シリーズ
特許庁を含め現在確認されている「BZ」シリーズは「BZ1X」「BZ2X」「BZ3X」「BZ4X」「BZ5X」があり、発売されているのは2024年時点で「BZ4X」のみである。「BZ4X」のボディサイズは「RAV4」「ハリアー」サイズなのでそれを考えると、その下のクラスは「BZ3X」「カローラクロス」または「C-HR」と同様の「GA-Cプラットフォーム」と同サイズ、そして今回の「BX2X」は「ヤリスクロス」とと同様の「GA-Bプラットフォーム」と同サイズが予想される。
TNGA | トヨタ | レクサス |
---|---|---|
GA-B プラットフォーム | ヤリスクロス | LBX |
e-TNGA プラットフォーム | bZ2X | - |
GA-C プラットフォーム | C-HR | UX |
e-TNGA プラットフォーム | bZ3X | - |
GA-C プラットフォーム | カローラクロス | - |
GA-K プラットフォーム | ハリアー | NX |
e-TNGA プラットフォーム | bZ4X | RZ |
GA-K プラットフォーム | ハイランダー | RX |
e-TNGA プラットフォーム | bZ5X | TZ |
GA-K プラットフォーム | グランドハイランダー | TX |
GL-F プラットフォーム | ランドクルーザープラド | GX |
GL-F プラットフォーム | ランドクルーザー300 | LX |
BーSUVセグメントとして公開しているコンセプトモデル「アーバンSUVコンセプト」がベースとなるだろう。
トヨタ 新型「bZ2X」について
B-SUV セグメントに位置付け「アーバンSUVコンセプト」をベースに製造。プラットフォームはたe-TNGA BEV専用プラットフォームを採用。BEV (バッテリー電気自動車) ならではの要件を盛り込み、低重心・高剛性化したプラットフォームにより、BEVだからという以前に、一台のクルマとして魅力のある、滑らかで意のままになる走行性能と、本格SUVとしての走破性を追求。
主要骨格部位にホットスタンプ材、高張力鋼板を用いた軽量・高剛性なボディ構造を採用。モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化したe-Axleを採用。
進化したToyota Safety Senseを採用。ミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲拡大により、各機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加。高度運転支援技術アドバンスト パーク[Toyota Teammate Advanced Park](リモート機能付き)を採用。並列駐車時の支援を拡大。従来のバック駐車に加え前向き駐車に対応し、前向き/バック出庫が可能。
欧州トヨタ 新型 EV「アーバンSUVコンセプト」について
「アーバンSUVコンセプト」のボディサイズは全長4,300mm、全幅1,820mm、全高1,620mm。2024年上半期に発売予定の量産モデル、航続距離や顧客のニーズに合わせて2つのバッテリオプションを提供。駆動方式は2WDと4WDが提供される予定。そのうち最大のもので航続距離は約250マイル(402km)になる可能性があると語った。
トヨタは欧州で、2026年までに6車種のBEV専用モデルを導入する計画だ。電動化製品の多様なポートフォリオは、2035年までにZEVのみを提供、2040年までに完全なカーボンニュートラルを達成するという目標に向けてトヨタモーターヨーロッパを推進する。
EV「アーバンSUVコンセプト」と現行「ヤリスクロス」のボディサイズ比較
「アーバンSUVコンセプト」のボディサイズは全長4,300mm、全幅1,820mm、全高1,620mm。であるが、現行「ヤリスクロス」サイズ比較をしても差がない同クラスの「SUV」であることは間違えない。一つ上のクラスの「カローラクロス」だと現行で全長4,490mmあるので違うことは間違えない。
スペック | ヤリスクロス | アーバンSUVコンセプト | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,180mm | 4,300mm | +120mm |
全幅 | 1,765mm | 1,820mm | +55mm |
全高 | 1,590mm | 1,620mm | +30mm |
ホイールベース | 2,650mm | -mm | -mm |
現行「ヤリスクロス」
「アーバンSUVコンセプト」
「アーバンSUVコンセプト」エクステリア について
「アーバンSUVコンセプト」のエクステリアにはトヨタの共通のデザイン「ハンマーヘッド」をモチーフとした機能性とデザイン性を高次元で両立したフロントデザインを採用。
これは、新型「プリウス」「クラウン」や日本では未発売の新型「カムリ」「C-HR」などに採用されており、今後発売するトヨタの新型モデルの多くはこの「ハンマーヘッド」をモチーフとしたデザインが採用されることは間違いない。つまり、ボディサイズが同様で「ハンマーヘッド」デザインを採用していることから未来の「ヤリスクロス」に極めて近いことは間違いないだろう。唯一必ず違うと言えば、「アーバンSUVコンセプト」はEVモデルのためフロントグリルがないEV独特のデザインであるが、ここはハイブリッド車やガソリンモデルとなれば通常のグリルと同じようなデザインを採用してくるだろう。
更に全体的な横からのシルエットを見てもリアフェンダーの形やバックドアの角度などから同様のコンセプトであることもハッキリと伝わってくる。
現行「ヤリスクロス」のテールライトはトヨタマークを中心に左右にLEDテールライトが伸びているが、「アーバンSUVコンセプト」はトヨタマークを下に置LEDテールライトを完全な「横一文字」としており、新型「LBX」と同じような雰囲気となっている。
実際に「LBX」の写真を見てわかる通りだが、レクサスはトヨタよりも先駆けてデザインや技術を投入しており、数年遅れてこのデザインが採用されることに違和感はない。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→レクサス 新型「LBX」VSトヨタ 新型「ヤリスクロス」 違いについて 徹底比較してみた
まとめ
「アーバンSUVコンセプト」は上記の内容を考えると極めて電気自動車BセグメントSUV「bZ2X」のデザインに近い可能性が非常に高そうだ。今後も非常に進化が楽しみである。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→かっこいい!インドネシア トヨタ 新型 ヤリスクロス 「RAV4」顔になって 2023年5月15日発表
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 新型「ヤリスクロス」大型改良 何が変わったのか? 新旧比較 ポイントまとめ
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→仕様が判明 トヨタ 新型 ヤリスクロス マイナーチェンジ 2024年1月17日発売
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