日本では人気の高いミニバン。各社多くの車種が継続して販売しており根強い人気がある。そこで2019年から2020年に販売されるミニバンで、買っても損しないだろうと思う車を2018年の年間販売台数を元にスペックをまとめてみた。
ミニバンの定義とは?
ミニバンは、規格や技術的な定義は存在しない。全長に対する室内長と室内高は比較的大きい車種を示す。一般に乗車定員は6名以上である。トールワゴン・ハイトワゴンと呼ばれることが多い。
1位 日産 セレナ
ミニバンの2018年での年間販売台数1位は日産セレナである。年間99,865台と国内販売台数では4位となる素晴らしい実績を起こしている。新型セレナ / セレナe-POWERのマイナーチェンジを行い2019年8月1日に発売し更に進化を遂げている。
新型セレナについて
マイナーチェンジにより、エクステリアのデザインを変更。グレード「ハイウェイスター」には大型Vモーショングリル「ダブルVモーショングリル」を採用。プロパイロットを搭載し高速道路での単一のレーンを自律的に走行することが出来る。更に全方位運転支援システム 「360°セーフティアシスト」 標準搭載。「セーフティ・サポートカーS(通称:サポカーS)」の「ワイド」に該当した。
ガソリンモデルにはマイルドハイブリッドを組み合わせたモデルと、通常のハイブリッドとは違う、「エンジンで発電した電力をバッテリーに一旦蓄え、その電力でモーターを駆動して走行する方式」であるため乗り味に多少の違いがある。「e-POWER」モデルを搭載。
新型セレナ スペックについて
スペック | 新型 セレナ | 新型 セレナ ハイウェイスター |
---|---|---|
全長 | 4,685mm | 4,770mm |
全幅 | 1,690mm | 1,740mm |
全高 | 1,875mm | |
ホイールベース | 2,860mm | |
エンジン | 直列4気筒 DOHC 2.0L 直噴エンジン+モーター |
|
最高出力 | 110kW(150PS)/ 6,000rpm |
|
最大トルク | 200Nm(20.4kgm)/ 4,400rpm |
|
モーター 最高出力 |
1.9kW(2.6PS) | |
モーター 最大トルク |
48Nm(4.9kgm) | |
トランス ミッション |
エクストロニックCVT (無段変速機) |
|
駆動方式 | 2WD/4WD | |
乗車定員 | 8名 | |
JC08モード | 16.6〜17.2km/L (2WD) 15.0〜15.8km/L (4WD) |
16.6km/L (2WD) 15.0〜15.8km/L (4WD) |
新型セレナe-POWER スペックについて
スペック | 新型セレナ e-POWER |
---|---|
全長 | 4,770mm |
全幅 | 1,740mm |
全高 | 1,865mm |
ホイールベース | 2,860mm |
エンジン | 1.2L 直3DOHC + モーター 型式:EM57 |
モーター最高出力 | 100kW(136ps) |
モーター最大トルク | 320Nm(32.6kgm)/ 0-3283rpm |
最高出力 | 62Kw(84ps)/ 6000rpm |
最大トルク | 103Nm(10.5kgm)/ 3200-5200rpm |
駆動方式 | 2WD |
乗車定員 | 7名 |
JC08モード航続距離 | 26.2km/L |
日産 新型 セレナ e-POWER マイナーチェンジ デザイン変更 2019年8月1日発売
日産 新型 セレナ e-POWER マイナーチェンジ で何が変わったか?
日産 オーテック 新型 セレナ / セレナ e-POWER マイナーチェンジ 2019年10月発売
2位 トヨタ シエンタ
ミニバンの2018年での年間販売台数2位は新型シエンタである。年間94,048台と国内販売台数では5位となる素晴らしい実績を起こしている。
新型シエンタについて
マイナーチェンジしたシエンタはエクステリアの、フロント、リア、アルミのデザイン意匠変更が行われ最新のデザインを採用する。ツートンカラーが新たに新設、2列シート5人乗り仕様を追加設定。Toyota Safety Sense 全車に標準装備する。これによりインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)オプション装着車は「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」(サポカーS〈ワイド〉対象車対象車となる。
新型 シエンタ スペックについて
スペック | 新型 シエンタ | 新型 シエンタ ハイブリッド |
|
---|---|---|---|
全長 | 4,260mm | ||
全幅 | 1,695mm | ||
全高 | 1,675mm(2WD) 1,695mm(4WD) |
||
ホイールベース | 2,750mm | ||
エンジン | 直4DOHC 2NR-FKE |
直4DOHC 1NR-FKE |
直4DOHC 1NZ-FXE+ モーター |
排気量 | 1,496㏄ | ||
最高出力 | 80kW (109PS)/ 6,000rpm |
76kW (103PS)/ 6,000rpm |
54kW (74PS)/ 4,800rpm |
最大トルク | 11.3kgm/ 3600~4,400rpm |
11.3kgm/ 3600~4,400rpm |
11.3kgm/ 3600~4,400rpm |
モーター 最高出力 |
– | – | 45kW (61PS) |
システム出力 | – | – | 73kW (100PS) |
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD |
JC08モード燃費 | 20.2km/L | 15.4km/L | 28.8km/L |
価格 | 1,776,600円~ 2,172,960円 |
1,958,040円~ 2,314,440円 |
2,187,000円~ 2,532,600円 |
トヨタ 新型 シエンタ ハイブリッド マイナーチェンジ Toyota Safety Sense 標準搭載 2018年9月11発売
3位 トヨタ ヴォクシー
ミニバンの2018年での年間販売台数3位は新型ヴォクシーである。年間90,759台と国内販売台数では6位となる素晴らしい実績を起こしている。個人的にはヴォクシーは販売台数は国内販売台数では実は1位だと思っている。理由としては姉妹車の存在だ。ノア 56,719台、エスクァイア 40,224台であり、合計187,702台となる。今後トヨタは姉妹車を無くし一車種に統一する計画を発表しておりそうなれば3車種の台数が1つの台数となるのでミニバンの販売台数は間違えなく1位となるだろう。
新型ヴォクシーについて
旧型「ノア 」「ヴォクシー」は2014年1月20日フルモデルチェンジ。「エスクァイア」は2014年10月29日発売した。
「ヴォクシー」は全国のネッツ店、「ノア」は全国のトヨタカローラ店、「エスクァイア」は全国のトヨペット店と販売店により取り扱いが違う。5ナンバークラスの箱型ミニバンでありそれぞれのコンセプトやデザインに違いがあるが基本的な仕様は共通である。Toyota Safety Sense 装備。本格ハイブリッドシステム(リダクション機構付のTHS II)の搭載により、このクラスでは圧倒的な低燃費(JC08モード走行燃費23.8km/L)と航続距離を実現。ガソリン車でもクラストップレベルの変速比幅を実現した新開発Super CVT-iやアイドリングストップ機能などの採用で、このクラスの低燃費(アイドリングストップ機能付2WD車:JC08モード走行燃費16.0km/L)を達成している。
トヨタは新型ヴォクシーのマイナーチェンジを2019年1月7日に行い発売する。現在人気の特別仕様車 煌シリーズに「ZS “煌″(キラメキ) Ⅱ」を追加。新型エスクァイア 特別仕様車 Gi“Premium Package・Black-Tailored”、新型ノアもマイナーチェンジを行い特別仕様車「Si WxB(ダブルバイビー)Ⅱ」を同時発売。
新型 ヴォクシー ノア エスクァイア スペックについて
スペック | 新型ノア ヴォクシー | |
---|---|---|
全長 | 4,695-4,710mm | |
全幅 | 1,695-1,735mm | |
全高 | 1,825mm | |
ホイールベース | 2,850mm | |
エンジン | 3ZR-FAE型 2.0L 直4 DOHC |
1.8L 直4気筒 DOHC+ モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 152ps/6,100rpm | 99ps/5,200rpm |
最大トルク | 19.7kgm/3,800rpm | 14.5kgm/4,000rpm |
モーター最高出力 | – | 82ps |
モーター最大トルク | – | 22.1kgm |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | FF/4WD | FF |
JC08モード燃費 | 14.8〜16.0km/L | 23.8km/L |
価格 | 2,496,960円~ 2,886,840円 |
3,014,280円〜 3,380,400円 |
スペック | 新型エスクァイア | |
---|---|---|
全長 | 4,695mm | |
全幅 | 1,695mm | |
全高 | 1,820mm | |
ホイールベース | 2,850mm | |
エンジン | 3ZR-FAE型 2.0L 直4 DOHC |
1.8L 直4気筒 DOHC +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 152ps/6,100rpm | 99ps/5,200rpm |
最大トルク | 19.7kgm/3,800rpm | 14.5kgm/4,000rpm |
モーター最高出力 | – | 82ps |
モーター最大トルク | – | 22.1kgm |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | FF/4WD | FF |
JC08モード燃費 | 14.8〜16.0km/L | 23.8km/L |
価格 | 2,694,600円〜 2,980,800円 |
3,140,640円〜 3,358,800円 |
トヨタ 新型 ヴォクシー ZS 煌 (キラメキ) Ⅱ 特別仕様車 マイナーチェンジ (一部改良) モデルに追加 2019年1月7発売
トヨタ 新型 ノア Si“W×B ”(ダブルバイビー)Ⅱ 特別仕様車 追加 2019年1月7日発売
トヨタ 新型 エスクァイア 特別仕様車 Gi“Premium Package・Black-Tailored” マイナーチェンジ 2019年1月7日発売
4位 ホンダ フリード
ミニバンの2018年での年間販売台数4位は新型シエンタである。年間84,121台と国内販売台数では11位となる素晴らしい実績を起こしている。
新型 フリードについて
ホンダはフリード(3列シート車)とフリード+(2列シート車)のフルモデルチェンジを2016年9月16日に発売を開始した。マイナーチェンジを行い2019年10月18日に発売する。
フリードは跳ね上げ式を採用。シエンタは床下格納式を採用。フリードの場合には独立したキャプテンシートを2列目に採用しており後部座席への移動や乗り降りで使い勝手がいい。
エクステリアのデザインを変更。インラインタイプのLEDヘッドライトの形状を変更フロントグリルと一体化したデザインに変更。JC08モード燃費で差が出た。フリードとしてもここはなんとか食らいついて同様の28.8〜29km/L前後の燃費性能に引き上げる考えだろう。運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も全モデル標準装備。
ホンダ 新型 フリード /フリード+ マイナーチェンジ 2019年10月18日発売
新型 フリードスペックについて
スペック | 新型フリード/フリード+ ハイブリッド |
新型フリード/ フリード+ |
---|---|---|
全長 | 4,265mm | |
全幅 | 1,695mm | |
全高 | 1.710mm(2WD) 1,735mm(4WD) |
|
ホイールベース | 2,740mm | |
エンジン | 直列4気筒1.5L i-VTEC +モーター |
1.5L直噴DOHC i-VTEC エンジン |
最高出力 | 110ps/ 6,000rpm |
131ps/ 6,600rpm |
最大トルク | 13.7kgm/ 5,000rpm |
15.8kgm/ 4,600rpm |
モーター 最大出力 |
29.5ps/ 1,313~2,000rpm |
– |
モーター 最大トルク |
16.3kgm/ 0~1,313rpm |
– |
システム 最大出力 |
132ps/ 6,600rpm |
– |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | |
乗車定員 | 6〜7名 | |
トランス ミッション |
電気式 無段階変速機 |
CVT |
JC08モード 燃費 |
28.8km/L | 17.6〜19.0km/L |
価格 | 225.6万円〜 | 188万円〜 |
5位 トヨタ アルファード
ミニバンの2018年での年間販売台数5位は新型アルファードである。年間58,806台と国内販売台数では15位となる素晴らしい実績を起こしている。個人的にはアルファードは販売台数は国内販売台数では実は2位だと思っている。理由としては姉妹車の存在だ。ヴェルファイア43,130台であり、合計101,936台となる。今後トヨタは姉妹車を無くし一車種に統一する計画を発表しておりそうなれば2車種の台数が1つの台数となるのでミニバンの販売台数は間違えなく2位となるだろう。
新型 アルファードについて
旧型モデルは3代目で2015年1月26日に姉妹車のヴェルファイアと共に約6年半ぶりのフルモデルチェンジを行う。マイナーチェンジを行い2017年12月25日に発表、2018年1月8日発売開始した。
開発テーマは「大空間高級サルーン」で、「ミニバン」としてではなく一つの「高級車」として磨き上げ、開発された。外観はフロントデザインにロアグリルが一体となったメッキ加飾の大型フロントグリルを採用し、リアデザインはリアコンビネーションランプとライセンスガーニッシュを組み合わせて立体的なU字型の構成としてワイド感とアンダーボディの力強さを強調するデザインとなった。第2世代となる次世代 Toyota Safety Sense Pを標準装備。(トヨタ車初)DCM(Data Communication Module)標準装備。LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)、を装備。
新型 アルファード ヴェルファイア スペック について
スペック | 新型アルファード/ヴェルファイア | ||
---|---|---|---|
全長 | 4,945mm(4,950mm) | ||
全幅 | 1,850mm | ||
全高 | 1,930mm | 1,950mm | |
ホイールベース | 3,000mm | ||
排気量 | 2.5L | 3.5L | 2.5L+ハイブリッド |
エンジン形式 | 直4DOHC | 直4 DOHC (D4-S) | 直4DOHC+モーター |
最大出力 | 182ps/ 6,000rpm |
221kW(301ps)/ 6,600rpm |
197ps |
最大トルク | 24.0kgm | 361Nm(36.8kgm)/ 4,600〜4,700rpm |
21.0kgm |
ミッション | CVT | 8AT | 電気式CVT |
JC08モード燃費 | 12.8km/L | 10.6〜10.8km/L | 18.4〜19.4km/L |
価格 | 335万4,480円~ 417万円 |
390万5,280円~ 737万7,360円 |
436万3,200円〜 750万8,160円 |
( )はエアロバージョン
トヨタ 新型 アルファード /ヴェルファイア マイナーチェンジ 第2世代の次世代 Toyota Safety Sense P 全車標準搭載 2018年1月8日発売開始
トヨタ 新型 アルファード / ヴェルファイア 一部改良 インテリジェントクリアランスソナー 全車に標準装備2018年10月25日発売
6位 ホンダ ステップワゴン
ミニバンの2018年での年間販売台数6位は新型ステップワゴンである。年間56,872台と国内販売台数では16位となる。
新型 ステップワゴンについて
旧型ステップワゴンのモデルチェンジを行い2015年4月24日に発売。マイナーチェンジを行い、2017年9月29日発売する。バックドアには「わくわくゲート」を新しいテールゲートを採用する。縦開きと横開きが可能であるユニークな作りとなっている。安全技術にはHonda SENSING(ホンダ センシング)を搭載。
新開発の1.5L直4直噴DOHC i-VTECターボを搭載したモデル。2.4Lエンジン並みのトルクによる力強くスムーズな加速と、優れた燃費性能、高い静粛性を実現公表されているスペックは150ps/20.7kgmとパワーもトルクも素晴らしい。JC08モード燃費17km/Lとなる。
2.0L 直4 DOHC i-VTEC +モーター(SPORT HYBRID i-MMD)のハイブリッドモデル追加でJC08モード燃費25.0km/Lの燃費向上を果たす。新燃費モード「WLTCモード」の認可を取得、WLTCモード燃費20.0km/Lとなる。
新型 ステップワゴン スペックについて
スペック | 新型ステップワゴン | |
---|---|---|
モデル | ハイブリッドモデル | NAモデル |
全長 | 4,760mm | 4,690mm |
全幅 | 1,695mm | |
全高 | 1,840〜1,855mm | |
ホイールベース | 2,890mm | |
エンジン | 直4 2.0L DOHC i-VTEC+モーター 「SPORT HYBRID i-MMD」 |
1.5L直4直噴DOHC i-VTECターボ |
最高出力 |
107kW(145ps)/ |
110kW(150ps)/ |
最大トルク |
175Nm(17.8kgm)/ |
203Nm(20.7kgm)/ |
モーター 最高出力 |
135kW(184ps)/ |
– |
モーター 最大トルク |
315Nm(32.1kgm)/ |
– |
トランス ミッション |
(電気式無段変速機) | CVT |
バッテリー | リチウムイオン電池 | – |
駆動方式 | 2WD(FF) | 2WD(FF)/4WD |
JC08モード燃費 | 25.0km/L | 15.0〜17.0km/L |
WLTCモード燃費 | 20.0km/L | – |
価格 | 330万480円~ 355万9,680円 |
245万5,920円~ 324万5,400円 |
ホンダ 新型 ステップワゴン ハイブリッド マイナーチェンジ 2017年9月29日発売
2018年 日本自動車販売年間ランキング 1位は日産ノートとホンダN-BOX
まとめ
ミニバンは現在の国内の販売台数の大きな割合を締めており、トヨタがトータル販売台数では他を圧倒している。しかし、その中でも日産セレナは非常に販売台数を伸ばしており他社も負けじとマイナーチェンジやフルモデルチェンジを行いスペックアップを行うだろう。ミニバンには新たなジャンルとして三列仕様のSUVも登場しマツダ CX-8、三菱 アウトランダー、日産 エクストレイル、ホンダ CR-Vなども存在する。購入の際には様々な用途に応じてミニバンを検討することも考えるべきである。
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