トヨタは新型「ハリアー」のフルモデルチェンジを行い2020年4月13日発表、6月17日に発売した。約7年ぶり(6年半)のフルモデルチェンジとなった今回は、エクステリアのデザインはキープコンセプトである。
新型ハリアー フルモデルチェンジについて
TNGA(Toyota New Global Architecture)「TNGA-Kプラットフォーム」採用。
洗練された「伝統的なフロントグリル」を採用。 ヘッドライトの形状はより鋭く、2つのL字型、DRL(デイタイムランニングライト)「シグネチャーランプ」を採用し個性と先進性を強調。
横一文字に光る「リアコンビネーションランプ」。
次世代「Toyota Safety Sense 」を全車標準搭載。
新型エンジン「直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S(Dynamic Force Engine)」とを採用。+「高性能マルチステージTHSⅡ」のハイブリッドシステムを搭載。
上級グレード「Z」以上で「12.3インチワイドタッチスクリーン T-Connect SDナビゲーションシステム」を搭載。



見た瞬間「ハリアー」だとわかるが、より洗練された「伝統的なフロントグリル」を採用。歴代のハリアーに採用された「チュウヒ(宙飛)」鷹 エンブレムを廃止、新たに「トヨタエンブレム」を採用。ヘッドライトの形状はより鋭く、2つのL字型、DRL(デイタイムランニングライト)「シグネチャーランプ」を採用し個性と先進性を強調。「LEDヘッドライト(アダプティブハイビームシステム[AHS])」採用。


シンプルな構成でありながらもダイナミックにボディ断面が変化しているサイドビューが、豊かな表情を創出するとともに強い動感を表現。流麗なクーペフォルムとしリアは、レクサス「UX」や「カイエンクーペ」の様な細く、鋭く、横一文字に光る「リアコンビネーションランプ&LEDハイマウントストップランプ(Z “Leather Package”、Zに標準装備)」を採用し存在感を付与。彩度を抑えたカラーを中心に全7色を設定。ボディカラーは「プレシャスブラックパール」に塗装面の傷を自動的に修復してくれる塗装技術「セルフリストアリングコート」を採用。、旧型モデルよりも広い室内空間を得ることが可能。高い空力性能を実現するなど、新開発のプラットフォームを採用により「低重心化」「ボディ剛性が1.78倍UP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。サスペンションは、フロントに「マクファーソンストラット式」、リヤに「ダブルウィッシュボーン式」を採用。徹底的な走り込みとチューニングを重ね、重厚感としなやかさを併せ持つ「乗り味」を追求。走り出した瞬間や高速走行時の車両挙動の収束性を向上するため、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保した「ショックアブソーバー」を採用。静粛性を高めるべく多くの制振材、遮音材をエンジンルーム、フロア下、ドア廻り、フロント・リヤライナー、車室内などに採用し「上質・優雅・都会風」雅(MIYABI)を目指した乗り味とした。2世代の「次世代Toyota Safety Sense 」を全車標準搭載する。


グレードは、「ガソリン車」「ハイブリッド車」それぞれに「Z」「G」「S」を設定「Z」と「G」にはシートに本革を採用した 「“Leather Package”」をラインナップ。ダウンサイジングターボ「2.0Lターボエンジン 8AR-FTS」は廃止となる。
ガソリンエンジンには、新型「RAV4」と同じ最大熱効率40%以上を実現した「直列4気筒 2.0L 直噴エンジン搭載 Dynamic Force Engine」+「Direct Shift-CVT」が搭載される。ハイブリッドモデルは新型「カムリ」と同様の直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S「Dynamic Force Engine」と小型・軽量化されたハイブリッドシステム「高性能マルチステージTHSⅡ」を採用し燃費向上を果たす。JC08モード燃費:21.4km/Lから24.0km/Lとなる。
「8.0インチディスプレイオーディオ」を標準装備、「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。専用通信機DCMを全車に標準搭載し、T-Connectサービスを3年間無料で提供。オプションと上級グレード「Z」以上で「12.3インチワイドタッチスクリーン T-Connect SDナビゲーションシステム」を搭載している。ステアリングホイールとメーターは「G」グレード以上で「オプティトロン2眼メーター」と「マルチインフォメーションディスプレイ(7インチTFTカラー)」を採用。エアコンとオーディオをタッチ操作できる静電式ヒーターコントロールパネルも採用。インテリアカラーは合成皮革「ブラック」「ブラウン」「グレー」の3色を本革は「ブラック」「ブラウン」の2色を採用する。調光ガラスを用いた「電動シェード付パノラマルーフ」をトヨタ自動車初採用。(Z “Leather Package”、Zにメーカーオプション)
新型ハリアーのシフトノブ回りに「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用。「エンジンスタートボタン」を押したタイミングで「ホールド」ボタンを押せる位置に配置した所は流石は「トヨタ」と言った感じだ。
歴代のハリアーに採用された「チュウヒ(宙飛)」 鷹ロゴを室内に施している。アクセルペダルはオルガン式を採用した。花粉、アレルギー物質、ニオイ、カビ菌、菌・ウイルス、PM2.5などを除去するパナソニックの「ナノイーX」が標準装備。


新型ハリアー 装備一覧
4代目 新型「ハリアー」になり「次世代Toyota Safety Sense」を採用することで大幅に機能追加と安全性の向上を果たすことになる。「プリクラッシュセーフティ」では夜間歩行者と自転車でも認識可能となり、「レーンディパーチャーアラート」では道路の検出項目を増やし、「レーントレーシングアシスト」によりレーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう、ドライバーのステアリング操作をアシスト、ドライバーの負担低減する。
ロードサインアシストにより道路標識(「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」)をインパネに表示することで見忘れを防止してくれる。
現在は支流となっている「ブラインドスポットモニター(後方車両接近警報)」旧型モデルでは採用されていないが新型になり採用される。同様のセンサーを活用した「リヤクロストラフィックアラート」で後方車両を検知して追突軽減をおこなえる。見た目以上に、3代目と4代目では大幅な進化を果たしている。
システム装備 | 3代目 ハリアー |
4代目 新型 ハリアー |
|
---|---|---|---|
Toyota Safety Sense |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ |
◯ 昼間歩行者 |
◯ 昼・夜間歩行者 自転車 |
レーンディパーチャー アラート (ステアリング 制御機能付) |
◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 ふらつき警報 |
◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 |
|
アダプティブ ハイビームシステム |
◯ | ◯ | |
レーダークルーズ コントロール (全車速追従機能付) |
◯ | ◯ | |
レーント レーシングアシスト |
– | ◯ | |
ロードサインアシスト | – | ◯ | |
先行車発進告知 | – | ◯ | |
予防 安全 装備 |
ブラインドスポット モニター |
– | ◯ |
インテリジェント クリアランスソナー |
◯ | ◯ | |
リヤクロストラフィック |
– | ◯ | |
シンプルインテリジェント パーキングアシスト |
– | ◯ | |
ドライブスタート コントロール |
◯ | ◯ | |
ヒルスタート アシストコントロール |
◯ | ◯ | |
パノラミックビュー モニター |
– | ◯ | |
快適 装備 |
快適温熱シート+ シートベンチレーション |
◯ | ◯ |
デジタルインナーミラー (前後方録画機能付) |
– | ◯ | |
ITS Connect | – | ◯ | |
ヘルプネット | – | ◯ | |
電動パーキングブレーキ &ホールド |
◯ | ◯ | |
パワーシート | ◯ | ◯ | |
マイコンプリセット ドライビングポジション システム |
◯ | ◯ | |
ハンズフリー パワーバックドア |
– | ◯ | |
ヘッドアップ ディスプレイ |
– | ◯ | |
運転席オート スライドアウェイ |
◯ | ◯ | |
電動チルト& テレスコピック ステアリング |
– | ◯ | |
ナビレス | ◯ | – | |
トヨタ ディスプレイ オーディオ |
– | ◯ | |
車載通信機(DCM) | – | ◯ |
新型 ハリアー 価格 グレード
旧型の3代目ハリアーと4代目ハリアーは価格(10%)で比較すると4代目の方が価格は安い。装備を含めると更にお得である。2.0Lターボエンジンモデルは廃止。旧型グレードから新型グレードは構成的に「ELEGANCE」=「S」「PREMIUM」=「G」「PROGRESS」=「Z」となる。上位グレードでは旧型同様に「 “Leather Package”」を選択できる。
ガソリンエンジンモデル
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
Z “Leather Package” |
直列4気筒 2.0L直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 |
Direct Shift- CVT |
2WD(FF) | 4,230,000円 |
4WD | 4,430,000円 | |||
Z | 2WD(FF) | 3,930,000円 | ||
4WD | 4,130,000円 | |||
G “Leather Package” |
2WD(FF) | 3,710,000円 | ||
4WD | 3,910,000円 | |||
G | 2WD(FF) | 3,410,000円 | ||
4WD | 3,610,000円 | |||
S | 2WD(FF) | 2,990,000円 | ||
4WD | 3,190,000円 |
ハイブリッドモデル
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
Z “Leather Package” |
直列4気筒 2.5L 直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 +モーター |
電気式 無段階 変速機 |
2WD(FF) | 4,820,000円 |
4WD(E-Four) | 5,040,000円 | |||
Z | 2WD(FF) | 4,520,000円 | ||
4WD(E-Four) | 4,740,000円 | |||
G “Leather Package” |
2WD(FF) | 4,300,000円 | ||
4WD(E-Four) | 4,520,000円 | |||
G | 2WD(FF) | 4,000,000円 | ||
4WD(E-Four) | 4,220,000円 | |||
S | 2WD(FF) | 3,580,000円 | ||
4WD(E-Four) | 3,800,000円 |
新型ハリアー スペックについて
スペック | 新型ハリアー | |||
---|---|---|---|---|
全長 | 4,740mm | |||
全幅 | 1,855mm | |||
全高 | 1,660mm | |||
ホイール ベース |
2,690mm | |||
エンジン | 2.5L 直列4気筒 直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 +モーター |
2.0L 直列4気筒 直噴エンジン 「Dynamic Force Engine」 |
||
最高出力 | 131kW(178ps)/ 5,700rpm |
126kW(171ps)/ 6,600rpm |
||
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/ 3,600-5,200rpm |
207Nm(21.1kgf・m)/ 4,800rpm |
||
フロント モーター 最高出力 |
88kw(120ps) | – | ||
フロント モーター 最大トルク |
202Nm(20.6kgm) | – | ||
リア モーター 最高出力 |
– | 40kW(54ps) | – | |
リア モーター 最大トルク |
– | 121Nm(12.3kgfm) | – | |
システム 最高出力 |
160kW (218ps) |
163kW (222ps) |
– | |
トランス ミッション |
電気式 無段階変速機 |
Direct Shift- CVT |
||
駆動方式 | 2WD | E-Four (4WD) |
2WD | 4WD |
車両重量 | 1,710kg | 1,770kg | 1,620kg | 1,680kg |
最小 回転半径 |
5.5m~5.7m | |||
JC08モード 燃費 |
26.4~27.4km/L | 26.3km/L | – | – |
WLCTモード 燃費 |
22.3km/L | 21.6km/L | 15.4km/L | 14.7km/L |
タイヤサイズ | 225/55R19 235/55R18 225/65R17 |
|||
乗車定員 | 5名 | |||
価格 | 3,580,000円〜 4,820,000円 |
3,800,000円〜 5,040,000円 |
2,990,000円〜 4,230,000円 |
3,190,000円〜 4,430,000円 |



トヨタ ハリアー