2023年に日本で発売される電気自動車(EV)を調べてみました。日本で市販車では長い間、日産「リーフ」が電気自動車(EV)が売られていたが、ここ最近では世界的な(EV)モデルへの投資と国としてカーボンニュートラル(脱炭素化・温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする)を進めている。日本も2035年までに新車販売を電動車のみとする方針を打ち立てた。電動車としてはハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)が対象。日本ではハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)が支流である。しかし、海外メーカーは電気自動車(EV)モデルを発売。
レクサス RZ300e
レクサスは新型BEV車(バッテリー電気自動車)「RZ」を2022年春に発表した。「RZ300e」は2020年8月1日に日本の特許庁に申請(商願2022-88936)した。2023年に発表するだろう。
「RZ450e」は2020年8月6日に日本の特許庁に更新申請(商願2020-97469)し、「RZ」2022年4月20日世界初公開した。
電動化技術がもたらすLEXUSらしいクルマをデザイン、走行性能で体現し、BEVを軸とするブランドへの変革の起点となるモデル。BEV専用プラットフォーム(e-TNGA)採用、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元や、軽量かつ高剛性なボディの実現により、車両の基本性能を大幅に進化。ドライバーの意図に忠実な車両コントロールを可能にしたステアリング制御とステアバイワイヤシステム採用。直感的で簡便な操作を実現した「ダイヤル式シフト」をレクサス初採用した。
トヨタ、SUBARUで共同開発したe-TNGA BEV専用プラットフォームを採用。BEV (バッテリー電気自動車) ならではの要件を盛り込み、低重心・高剛性化したプラットフォームにより、BEVだからという以前に、一台のクルマとして魅力のある、滑らかで意のままになる走行性能と、本格SUVとしての走破性を追求。
従来車から乗り換えても、安心して安全にお乗りいただける性能に拘り抜き、実用上、特に冬場の航続距離の確保や、世界トップレベルの電池容量維持率(10年後90%)を目標とし、安心して長く使えるBEVを目指した。
主要骨格部位にホットスタンプ材、高張力鋼板を用いた軽量・高剛性なボディ構造を採用。モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化したe-Axleを採用。充電機能と電力分配機能を集約したElectricity Supply Unit(ESU)を採用。AWD技術「DIRECT4」を採用。WLTCモード航続距離約450kmとなる。
エクステリアはフロントデザインは次世代のレクサスデザインを採用し、スピンドルグリルは新型「ISシリーズ」や「NXシリーズ」同様のヘッドライト内に入ったデザインを採用、内燃機関の冷却などの必要がないBEVの機能的な進化や更なる空力性能向上を目指し、「スピンドルボディ」という塊感のあるボディと一体となった造形とした。ボディサイズは全長4,805mm、全幅1,895mm、全高1,635mm、ホイールベース2,850mmとした。
アルミホイールは18インチもしくは20インチの3種類のデザインを採用する。
トヨタ 新型「bZ4X」 はレクサス新型「NX」とボディサイズは同じぐらいのサイズではあるがホイールベースが160mmも長くなっている。ホイールベースが伸びていることにより広い室内空間を実現する。「RZ450e」は他のモデルよりも全長と全幅が大きくそれでいて全高が低く設定されており、大きく低く見える印象だ。
サイズ | 新型NX | 新型bZ4X | 新型RZ450e |
---|---|---|---|
全長 | 4,660mm | 4,690mm | 4,805mm |
全幅 | 1,865mm | 1,860mm | 1,895mm |
全高 | 1,640mm | 1,650mm | 1,635mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,850mm | 2,850mm |
最小回転 半径 | 5.7m | 5.7m | 5.7m |
インテリアでは新型NXに採用される「インストルメントクラスター」や14インチ大型「ディスプレイオーディオ」とほぼ同じモノが採用され、走りの楽しさを最大化させるコックピットや居心地の良い室内を彩るドアパネルに派手なパターンのアンビエントイルミネーションとインテリアカラーを採用。更に、通常のステアリングホイールに加えヨーク型ステアリングホイールを採用している。LEXUSのDNAである静粛性の高い空間と音作りの両立させた。開放的な空間づくりに寄与するパノラマルーフや、LEXUS初採用の輻射熱ヒーターを含めた空調の協調制御による高効率な暖房システムが、快適な室内空間を提供。
フォルクスワーゲン ID.Buzz
フォルクスワーゲンは“ワーゲンバス”「フォルクスワーゲン タイプ2」 を電気自動車化した新型 「ID.Buzz」を日本初参考展示する。2023年頃に日本導入される可能性が高そうだ。
フォルクスワーゲン、電気自動車(BEV)となる新型「ID.Buzz」と「ID.Buzz Cargo」のワールドプレミアを2022年3月9日(現地時間)行った。新型「ID.Buzz」と「ID.Buzz Cargo」はフォルクスワーゲンのEV専用プラットフォーム「MEB プラットフォーム」を採用。標準ホイールベースモデルは、今年の第3四半期にヨーロッパで発売され、82 kWhのバッテリーと、助手席バージョン用の5シート、IDを備えている。「ID.Buzz Cargo」は、より実用的な電気パネルバンパッケージで同じスペックを誇っている。
「ID.Buzz」と「ID.Buzz Cargo」のボディサイズは、全長4,712mm、全幅1,985mm、全高1,937mm、ホイールベース2,988mm。5席構成(2列)が発売され。標準ホイールベースの6シーター(2シート3列)は後日発売予定。拡張ホイールベースバージョンは来年ヨーロッパに上陸し、2/3/2構成の7人乗りとして提供。カーゴバリアントは、運転席と2席の助手席ベンチ、または2つの個別の座席のいずれかで提供される。
ヨーロッパでの最初の発売される82 kWhのバッテリー(77 kWhネット)を搭載。電気モーター、最高出力201hp(150kW)、最大トルク229 lb-ft(310Nm)。モーターはリアアクスルに接続されており、ローンチIDを作成。バズ後輪駆動。異なる出力を備えたより広い範囲のバッテリーオプションが来年利用可能になる、バズは最高速度90mph(145km/h)。ヨーロッパのモデルは、IDを支援する「双方向充電」機能を利用できる。電力を安定させることでグリッドにバズフィードを供給、これにはDC双方向ウォールボックスの設置が必要。従来の電動バンの充電となると、ID。バズは、11 kWのAC電力、または170 kWのDC急速充電を処理できるため、30分で5%から80%の再充電が可能。
コックピットは、オプションの12インチユニットと交換できる10インチインフォテインメントシステムとペアになった10インチデジタルディスプレイを備えている。一部のユーザーを苛立たせる可能性があるため、タッチスライダーとボタンを使用してHVACコントロールを操作。幸いなことに、ワイヤレス充電(ワイヤレスApp-connectを使用)が標準装備。仕様に応じて、キャビンには複数のUSB-Cポートがあり、中央のバックミラーの近くにある便利なコンセントからドライブレコーダーに電力を供給。
最高のトリムレベルは、メモリーとマッサージ機能を備えた電気的に調整可能なシートを備えています。北米モデルのベースとなるホイールベースを拡張することで、7人乗りの構成も2/3/2の配置で利用できる。
メルセデス・ベンツ EQS SUV
メルセデス・ベンツは、最大7人乗車可能なSUVタイプ、新型バッテリEV「EQS SUV」を2022年4月19日(現地時間)世界初公開。
新しい3列シート、オールエレクトリックラグジュアリーSUV、バッテリEV専用アーキテクチャを採用「EQS」「EQE」に続く第3のモデル。EQS SUVは全長5125mm、全幅1959mm、全高1718mm、ホイールベース3210mm。
EQS450+で、リアアクスルに単一の永久励起同期モーター(PSM)を使用して、最高出力355 hp(264 kW)と最大トルク419 lb-ft(568 Nm)を生成。WLTPモード航続距離536-660km。EQS580 4MATIC は各車軸に単一のPSMモーターを使用して、合計最高出力536 hp(400 kW)と合計最大トルク633 lb-ft(858 Nm)を実現。WLTPモード航続距離507-613km。4MATICモデルでは、トルクシフト機能により、前後の電気モーター間で「インテリジェントで連続的に可変のトルク配分が保証されます」。ダイナミックセレクトモードのECO、COMFORT、SPORT、INDIVIDUALに加えて、4MATICバージョンはオフロード走行用のさらなるモードであるOFFROADを備えている。
インテリアはMBUXハイパースクリーを採用。3つのスクリーンが共通のカバーガラスの下にあり、視覚的に結合。12.8インチのインフォテインメント画面と助手席用の12.3インチOLEDディスプレイは、彼らに独自のディスプレイとコントロールエリアを提供。中央のコンソールの指紋スキャナーを使用して、最大7つの異なるユーザープロファイルを保存。
ジープ アベンジャー
ジープは、ブランド初のバッテリEVとなるSUV「アベンジャー」を2022年9月8日(現地時間)発表した。2022年10月17日に開幕するパリモーターショーで披露される。同日から予約注文の受け付けがスタート。その後、2023年の初めにはショールームにお目見えの予定。
「アベンジャー」は2023年にヨーロッパで販売開始。ヨーロッパの各市場に加え、日本や韓国での販売も予定。今年の年末までにヨーロッパのほぼ全ての市場で、ジープのSUVに電動化モデルが用意される。ジープブランドは2025年末までにヨーロッパで4モデルのZEVを販売開始。
最大航続距離400km。この最新のSUVはクラス最高の最低地上高とブレークオーバー・アングルとアプローチ・アングルを備え、モダンなインテリアに最先端のテクノロジーを満載し、コンパクトでありながら広々とした室内空間を実現。Stellantisでジープ・ヨーロッパの総責任者を務めるアントネッラ・ブルーノ氏は「ジープならではの性能を兼ね備えつつ、ヨーロッパ向けに最適化されたのが新型アベンジャーです」「モダンで楽しくてエモーショナルなSUVであるジープ・アベンジャーは、高性能でコンパクト、そしてモダンでフルエレクトリック、という選択肢を探し求めている層に確実にアピールするでしょう」と述べている。
BYD 最新のテクノロジーが満載 ミドルサイズe-SUV「ATTO 3」
「ATTO 3」は、2022年2月に中国で販売を開始して以降、シンガポールやオーストラリアなど中国国外でも好評を得ています。 BYDが独自開発した「ブレードバッテリー」を搭載したEV専用のプラットフォーム「e-Platform 3.0」を採用し、WLTC航続距離485kmと高い安全性、フラットな床面によって広い車内空間と440Lの荷室容量を実現しました。
BYD さまざまなライフスタイルにマッチする e-Compact「DOLPHIN」
2021年8月に中国で販売開始した「DOLPHIN」は、海からのインスピレーションを得て、エクステリアとインテリアの随所にイルカをイメージしたデザインが施されています。「e-Platform 3.0」を採用し、WLTC航続距離471kmのを可能にしました。ラインナップはスタンダード、ハイグレードの2種類で、両グレードで交通標識認識システムや誤発進抑制機能などの充実した安全装備を標準搭載しています。安全性に妥協せず、日本のお客様の生活を支えるコンパクトEVです。
BYD 最新技術を結集したハイエンドe-Sedan「SEAL」
「SEAL」は、「DOLPHIN」と同じく海からのインスピレーションを得ており、スポーティーかつエレガントなデザインを特徴としたEVセダンです。BYDが2022年5月に発表したばかりの最新モデルで、WLTC航続距離555km。高い安全性と長い航続距離を誇るBYDの最先端技術が結集された「SEAL」が、EVの新しい選択肢となることを期待しています。
EVモデルで大事なことは?
EVモデルで大事なことは1充電あたりの航続距離がどの程度なのかが重要となるがバッテリーサイズや価格にかなり依存しているのが現状であり1充電あたりの航続距離と価格をよく見る必要がある。そこでEVモデルを航続距離と価格をメインに比較してみた。
メーカー | 車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイール ベース | WLTC モード 航続距離 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日産 | リーフ | 4,480mm | 1,790mm | 1,540mm | 2,700mm | 322km〜 458km | 3,243,240円〜 4,729,320円 |
日産 | アリア | 4,595mm | 1,850mm | 1,655mm | 2,775mm | 430km〜 610km | 5,390,000円~ |
トヨタ | bZ4X | 4,690mm | 1,860mm | 1,650mm | 2,850mm | 487km~ 559km | 6,000,000円~ 6,500,000円 |
マツダ | MX-30 | 4,395mm | 1,795mm | 1,565mm | 2,655mm | 256km | 4,510,000円~ 4,950,000円 |
ホンダ | Honda e | 3,895mm | 1,750mm | 1,495mm | 2,660mm | 259km〜 283km | 4,510,000円〜 4,950,000円 |
スバル | ソルテラ | 4,690mm | 1,860mm | 1,650mm | 2,850mm | 487km~ 567km | 5,940,000円~ 6,820,000円 |
レクサス | UX300e | 4,495mm | 1,840mm | 1,520mm | 2,640mm | 367km | 5,800,000円〜 6,350,000円 |
レクサス | RZ450e | 4,805mm | 1,895mm | 1,635mm | 2,850mm | 約450km | - |
プジョー | e-2008 | 4,305mm | 1,770mm | 1,550mm | 2,610mm | 310km | 4,299,000円〜 4,680,000円 |
ジャガー | I-PACE | 4,682mm | 2,011mm | 1,565mm | 2,990mm | 470km | 9,590,000円〜 13,120,000円 |
アウディ | e-tron | 4,900mm | 1,935mm | 1,630mm | 2,930mm | 316km | 9,330,000円〜 11,430,000円 |
テスラ | Model 3 | 4,690mm | 1,850mm | 1,440mm | 2,880mm | 409km〜 560km | 5,210,000円〜 7,273,000円 |
比較して
比較してわかるが、リーフはWLTCモード航続距離が価格に対していい。平均すると約300kmは一充電あたりに走行可能な設計をしている、東京から名古屋は約300kmほどなので1回の充電でそれだけ走行が可能ということになれば十分かもしれない。しかし、電池の特性として携帯電話と同じで使用回数を重ねていけば電池の消耗により電力を保持できなくなるため経年劣化により走行距離が落ちていくはずだ。初めから航続距離が短いと年数を重ねていくことで走行する距離が短くなり遠出をしたさいに困る可能性もあるかもしれない。しかし、基本街乗りベースで考えるならどの車
まとめ
2022年現在、あまり身近で電気自動車を購入した人に会ったことがないということもあるが日本のインフラ事情を考えるとまだまだ、ガソリン車に比べて、充電スタンドの数が少なく、更に充電時間も、ガソリンの給油と比べて長くかかるため不便と感じる人も多くいる。しかし、電気自動車ならではの加速力や静粛性、そして先進装備は魅力的な車種ばかりとなっており、海外メーカーだけでなく日本メーカーも力を入れて開発が進みだしている。現代の多様な選択肢の一つとして電気自動車(EV)を選択することも確かに悪くない時代が日本でもすぐそこまで迫ってきているのかもしれません。