トヨタは「クラウン」のフルモデルチェンジを行い16代目を2022年7月15日に発売する。旧型モデルは2018年6月26日発売を開始しており丸4年でのフルモデルチェンジとなる。今回は新たな挑戦としてSUVクーペスタイルとなる。
新型 クラウン フルモデルチェンジ について
新型 クラウン フルモデルチェンジ エクステリア について
16代目となる今回は15代目を引き継ぐ形でエクステリアは今までの王道セダンではなく、クロスオーバーSUVスタイルでリアをクーペ化したの様な新しいデザインを採用。フロント部分は横一文字になったデイライト付きヘッドライトを採用する。「クラウン」エンブレムは継続採用。リアは「LED リアコンビネーションランプ」を採用し横一文字に伸びる、薄くシャープなリアコンビネーションランプを採用。ボディカラーに今どきなツートンルーフ・カラーを採用する。駆動方式は「FF」ベース、全車ハイブリッドシステムを搭載。プラットフォームは「TNGA」に基づく「GA-Lプラットフォーム」を採用。シャシーをニュルブルクリンクで鍛え上げて「走る・曲がる・止まる」といった車両性能を大きく進化させている技術が継承される。

新型 クラウン フルモデルチェンジ インテリア について
インテリアは15代目よりも豪華な内装となりよりディスプレイオーディオを一体化させたインパネデザインを採用するだろう。メーターには「12.3インチ大型フルデジタルメーター」を採用。

新型 クラウン フルモデルチェンジ パワートレインについて
ハイブリッドシステムは効率を高めた「THSⅡ」を採用。新開発した「2.4L直噴ターボエンジン+ハイブリッドシステム」を採用。電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」を採用。
発売後に旧型までの「ハイブリッド」に加え新たに「PHV(プラグインハイブリッド)」モデルをラインナップする。(発売時期は異なる。)トヨタとしては高級車には標準的にPHVモデルをラインナップしていく考えである、また昨今災害が増えていることもあり緊急時に電気を供給できるPHVモデルはクラウンを購入する層にはもってこいなのでマーケティング的にも導入される可能性が非常に高そうだ。
新型 クラウン フルモデルチェンジ 安全装備について
先代モデルよりも機能を高めた次世代「Toyota Safety Sense」を採用する。右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象となる。
デジタルインナーミラー 車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。
デジタルキー スマートフォンに専用のアプリケーションをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用可能。スマートフォンを携帯していれば画面操作なしでロック、アンロック、エンジンスタートができ、所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できる。スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能なため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。
Advanced Park リモート機能付き 画面表示や音声・ブザー音による操作案内および、ハンドル、シフトポジション、アクセルとブレーキ操作を行うことにより、画面上で確認した目標駐車位置付近への後退駐車や縦列駐車からの出庫のアシスト。更に専用スマホアプリを用意されており車外から遠隔操作をして駐車を行うことが可能。
Advanced Drive 最新の高度運転支援技術「Toyota Teammate」の新機能「Advanced Drive」搭載車を設定、技術が進歩しても人が中心であることを目指し、ドライバーとクルマが対話の中でお互いの状態を確認し補い合うことで、安全な運転、快適な移動につなげていく。
新型 クラウン フルモデルチェンジ スペック について
スペック | 新型クラウン ハイブリッド | 新型クラウン PHV |
---|---|---|
全長 | 4,910mm | 4,910mm |
全幅 | 1,815mm | 1,815mm |
全高 | 1,455mm | 1,455mm |
ホイールベース | 2,920mm | 2,920mm |
エンジン | 直列4気筒 2.4L 直噴ターボエンジン +モーター(THSⅡ) | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 200kW(272ps)/ 6,000rpm | 130kW(177ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 460Nm/ 2,000-3,000rpm | 219Nm/3,600rpm |
フロントモーター 最大出力 | kw(82.9ps) | 134kW(182ps) |
フロントモーター 最大トルク | 292Nm | 270Nm |
リアモーター 最大出力 | 61kW(58.6ps) | 40kW(54ps) |
リアモーター 最大トルク | 168.5Nm | 121Nm(12.3kgfm) |
システム出力 | E-Four:-kW(-ps) | E-Four:225kW(306ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | 電気式無段変速機 |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー | リチウムイオンバッテリー 18.1kWh |
駆動方式 | 4WD(E-Four) | 4WD (E-Four) |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
車両重量 | -kg | 1,930kg |
WLTCモード燃費 | 20.0km/L | 21.2㎞/L |
EV航続距離 | ー | 90km/L |
価格 | -円 | 8,000,000円~ 9,000,000円 |
新型「クラウン」をベースにしたSUVモデル「クラウンクロス」も発売すると言われている。実は過去発売されたクラウンは4年〜5年周期でフルモデルチェンジされているため予想されてきた。
まとめ
トヨタにとって「クラウン」は特別な存在であり、いつまでも続いてほしい車種である。「クラウン」ブランドも同様に復活を狙った新たなモデルとして今までにない進化を果たすことになるが、高級ラインでの復活はすこし険しい道のりが予想される。新たな世代を取り入れるためにもFRからFFは昔の人からすると「クラウン」はFRだろという人もいるかもしれないが40代、30代の人は慣れ親しんだFF車からFR車に乗ることに気持抵抗を感じることもあるだろう。更に昔ながらのセダンスタイルは昔の人に比べ親しみもかっこいいという感覚よりも古臭い、親父くさいなどという印象が強く、やはり「SUVクーペスタイル」とすることで高級な印象とデザインの印象を変えることで40代、30代の人に乗ってもらいたいという意欲を感じる。色々話してきたが、今回の新型「クラウン」は7月に発売した瞬間に話題となることは間違なく、見慣れないデザインに驚く人も多いのは間違ないだろう。あと一ヶ月余りの発売が楽しみである。
トヨタ クラウン

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