2022年8月23日にフルモデルチェンジを行い3代目となる「シエンタ」。既に発売から丸7年となる旧型2代目「シエンタ」は2015年7月9日発売した。一体どんな進化を遂げているのか今までとは違いが数多くあるという。
フルモデルチェンジするシエンタはTNGAを初採用する
「TNGA(Toyota New Global Architecture)」「GA-Bプラットフォーム」採用。
新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」に新しい小型化されたTHSⅡを採用。発進用ギヤ付きの「Direct Shift-CVT」を組み合わせる。
ハイブリッドモデルにはE-Four(4WD)モデルも採用。4WD専用リアサスペンションを新開発しダブルウィッシュボーン式を採用する。ガソリン4WDモデルを廃止する。
先進の予防安全技術、第2世代「 Toyota Safety Sense 」を搭載する。
8インチOR10.5インチのディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。
最大で一般家庭約5.5日分の電力供給可能な外部給電機能をハイブリッド車にメーカーオプション。


2015年7月に発売した旧型「シエンタ」は実は「TNGA」を採用していない。初採用されたのは2015年12月に発売した新型「プリウス」からなので採用されず。更にいうと多くのトヨタ車種ではかなり遅れてついに「TNGA」採用されるということになる。「シエンタ」ユーザーからはどうしてもボディ合成の低さと車内で走行時の騒音が気になるとよく耳にしたが、今回のモデルで全く違った車に進化を遂げることは間違ない。より多く防音材やボディ合成がアップすることで乗り味が変わる。「TNGA(Toyota New Global Architecture)」に基づく新開発「GA-Bプラットフォーム」を採用。旧型モデルよりも広い室内空間を得る。 高い空力性能を実現、新開発のプラットフォームを採用により「軽量化」「低重心化」「30%以上 ボディ剛性がUP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。足回りには「マクファーソンストラット式フロントサスペンション」「トーションビーム式コイルスプリングリヤサスペンション」を採用。

5ナンバーサイズとしながらも広い室内空間となり内装周りも旧型よりも豪華な仕様となりそうだ。ディスプレイオーディオを標準装備。


新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」に新しい小型化されたTHSⅡを採用。「ソフトインパネ」「本革巻きステアリングホイール」「ヘッドアップディスプレイ」などを上級グレードには採用される。Aピラーを後方に置き視界を改善、フードレス双眼デジタルTFTメーターを採用する。


新旧Toyota Safety Sense違いについて
「Toyota Safety Sense C」から新型「Toyota Safety Sense」を採用することで大幅に機能追加と安全性の向上を果たすことになる。
システム | 新型Toyota Safety Sense | Toyota Safety Sense C |
---|---|---|
方式 | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー | 単眼カメラ+ レーザーレーダー |
オートマチック ハイビーム | ◯ | ◯ |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ | ◯ 昼・夜間歩行者 自転車 | ◯ |
交差点右折時 対向直進車 歩行者検知 | ◯ | × |
レーントレーシング アシスト | ◯ | × |
レーン ディパーチャー アラート | ◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 | ◯ 白線/黄線 検出 |
ロードサインアシスト | ◯ | × |
レーダークルーズ コントロール | ◯ | × |
先行車発進告知 | ◯ | ◯ |
緊急時操舵回避 支援機能 | ◯ | × |
低速時加速 抑制機能 | ◯ | × |
新型シエンタ フルモデルチェンジ 価格 グレード
ガソリン車
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
X | 5人乗り | 2WD | 1,950,000円 |
G | 5人乗り | 2WD | 2,300,000円 |
G | 7人乗り | 2WD | 2,340,000円 |
Z | 5人乗り | 2WD | 2,520,000円 |
Z | 7人乗り | 2WD | 2,560,000円 |
ハイブリッド車
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
X | 5人乗り | 2WD | 2,380,000円 |
X | 5人乗り | 4WD | 2,578,000円 |
G | 5人乗り | 2WD | 2,300,000円 |
G | 5人乗り | 4WD | 2,650,000円 |
G | 7人乗り | 2WD | 2,690,000円 |
G | 7人乗り | 4WD | 2,888,000円 |
Z | 5人乗り | 2WD | 2,870,000円 |
Z | 5人乗り | 4WD | 3,068,000円 |
Z | 7人乗り | 2WD | 2,910,000円 |
Z | 7人乗り | 4WD | 3,108,000円 |
新旧 シエンタ スペック 比較
スペック | 旧型 シエンタ | 新型シエンタ |
---|---|---|
全長 | 4,260mm | 4,280mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,675mm(2WD) 1,695mm(4WD) | 1,675mm(2WD) 1,695mm(4WD) |
ホイール ベース | 2,750mm | 2,750mm |
タイプ | ハイブリッド | ハイブリッド |
エンジン | 直4 1.5L+ モーター 1NZ-FXE型 | 直3 1.5L+ モーター M15A-FXE型 |
最高出力 | 54kW(74PS)/ 4,800rpm | 67kW(91ps)/ 5500rpm |
最大トルク | 111Nm(11.3kgm)/ 3600~4,400rpm | 120Nm(12.2kgfm)/ 3800-4800rpm |
モーター 最大出力 | 45kW (61PS) | フロント:59kW(80ps) リヤ:3.9kW(5.3ps) |
モーター 最大 トルク | 169Nm(17.2kgm) | フロント:141Nm(14.4kgm) リア:52Nm(5.3kgm) |
WLCT モード燃費 | 18.3km/L(2WD) | 28.2~28.8km/L(2WD) 25.3km/L(4WD) |
駆動方式 | 2WD | 2WD/4WD (E-Four) |
乗車定員 | 5名・7名 | 5名・7名 |
最小 回転半径 | 4.8m~5.1m | 4.8m~5.1m |
駆動方式 | 電気式 無段階変速機 | 電気式 無段階変速機 |
価格 | 2,380,000円~ 3,108,000円 | 1,950,000円~ 2,560,000円 |
3代目 新型 シエンタ について思うこと
トヨタにとって「シエンタ」は日本市場においてコンパクトミニバンという存在であり販売力の高い車種である。今回はトヨタとして正常進化を果たし、プラットフォームからエンジンまで全てを一新することで見た目以上に乗ったときに進化を感じるモデルとなる。安全装備の充実やインテリアの最新装備により子育て世代にちょうどいいボディサイズで最大7人乗りとコンパクトであるが頼れる一台となる。色々話してきたが、今回の新型「シエンタ」は7月に発売した瞬間に話題となることは間違なく、見慣れないデザインに驚く人も多いのは間違ないだろう。あと一ヶ月余りの発売が楽しみである。

トヨタ シエンタ