今回は令和5年(2023年)時点で日本国内で販売されている車で最も安全な車をランキング形式でお伝えします。データは国土交通省と(独)自動車事故対策機構(NASVA(ナスバ))の結果を公表する「自動車アセスメント」を元に作成しました。安全性能において最高評価にあたる「ファイブスター賞」を獲得した20車種をランキング形式でお伝えします。
自動車の安全性能を評価・公表する「自動車アセスメント」
国土交通省と(独)自動車事故対策機構(NASVA)では、ユーザーが安全性の高い自動車を選択しやすい環境を整備するとともに、メーカーに対してより安全な製品の開発を促すため、毎年、販売台数の多い車両を中心に、自動車の安全性能に関する様々な評価試験を行い、結果を公表する「自動車アセスメント(JNCAP)」を実施。
最高評価「ファイブスター賞」について
第三者機関である「(独)自動車事故対策機構(NASVA)」が自動車安全性能に関する評価基準を設け、その基準をクリアした自動車に対して与えられる安全性能評価の最高峰の1つが、ファイブスター賞。自動車の衝突安全性や先進安全装置に対する高い評価を表し、消費者にとっては自動車選びの参考となる重要な指標の1つとなる。
2020年度からは「自動車安全性能2020」と呼ばれ、これらを総合的に評価。2023年1月に最新の「自動車安全性能2022」が発表。衝突安全性能は100点満点、予防安全性能は91点満点(2020年~2021年は82点満点)、事故自動緊急通報装置は8点満点の総合得点199点(2020年~2021年は190点満点)となるが、最高評価「ファイブスター賞」を獲得するには、衝突安全性能および予防安全性能が最高評価のAランクを取得し、事故自動緊急通報装置を備えていることが条件。
海外などでは「欧州新車安全性評価プログラム(Euro NCAP)」や「米国道路安全保険協会(IIHS)」などの自動車安全評価機関が、自動車の衝突安全性や先進安全装置などを評価している。
安全な車ランキング
2023年時点で現行モデルとして発売される車種をNASVAの自動車安全性能の総合ランキング順に並べてみると自動車安全性能2020において最高得点を獲得「スバル レヴォーグ」が最も点数が高くかつファイブスター賞を獲得している。それに続くのも同社となる「スバル レガシィ・レガシィアウトバック」となった。「アイサイト」の性能の高さが出ている。更に上位はやはり最近発売されたばかりの車種が占めており安全装備の向上が得点に影響しているのがよくわかる。
順位 | 車名 | 車名 | 自動車安全性能 総合得点 |
---|---|---|---|
1 | スバル | レヴォーグ | 186.91 |
2 | ダイハツ | レガシィ レガシィアウトバンク | 185.02 |
3 | トヨタ | ヴォクシー | 186.44 |
4 | スバル | ソルテラ | 186.16 |
5 | トヨタ | シエンタ | 185.33 |
6 | 日産 | サクラ | 184.92 |
7 | トヨタ | カローラクロス | 179.68 |
8 | トヨタ | ハリアー | 177.68 |
9 | ホンダ | ヴェゼル | 177.04 |
10 | 三菱 | アウトランダー | 176.77 |
11 | 日産 | ノート | 176.73 |
12 | 日産 | ルークス | 176.54 |
13 | 日産 | デイズ | 175.72 |
14 | トヨタ | ヤリスクロス | 175.70 |
15 | ホンダ | フィット | 174.40 |
16 | トヨタ | カローラツーリング | 173.81 |
17 | トヨタ | アクア | 173.79 |
18 | トヨタ | ヤリス | 173.41 |
19 | 日産 | キックス | 172.03 |
20 | マツダ | CX-30 | 167.07 |
※最新自動車情報調べ







1位 スバル レヴォーグ 186.91点
現行の2代目となる新型「レヴォーグ」のフルモデルチェンジを行い2020年10月15日に発表、11月26日発売。2代目新型「レヴォーグ」エクステリアはキープコンセプト。パワーユニットは第4世代となる新開発「1.8L水平対向ターボエンジン CB18型」を搭載。次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM (SGP)」を採用。スバル新デザインフィロソフィー“DYNAMIC × SOLID”を全面採用、それぞれのクルマが持つ価値をより大胆に際立たせる新デザインコンセプト「BOLDER」を採用すると共に、内外装の質感を大幅向上させる。「電動パーキングブレーキ&ホールド」をはじめ、新型「レガシィ B4」「レガシィ アウトバック」同様に「11.6インチフルHD大画面ディスプレイ」を搭載。更にスバル初となる「デジタルコクピット12.3インチのフル液晶メーター」を搭載(グレードによる)。「ハンズフリーオープンパワーリヤゲート」を採用。次世代「アイサイトX」搭載。



SUBARUが2020年に実現を見込む高度運転支援技術を、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDがもたらすハイパフォーマンスと融合し、SUBARUならではの安心で愉しいスポーツセダン像を表現。 性能を一層向上させた次世代アイサイト、レーダー、高精度GPS・地図等の採用により、究極の安全として「自動車事故ゼロ」の実現を追求していくとしている。


まとめ
運転者が気を付けて事故を未然に防ぎたいが、人間どうしても注意散漫になるときもあったりするので車が助けてくれるのは心図良い。自分が気を付けていても対向車や歩行者とぶつかる可能性もあるため衝突安全性能も身を守るためには必要である。購入時の参考にしていただければ幸いです。


NASVA