今回は令和7年(2025年)時点で日本国内で販売されている乗用車のうち、最も燃費の悪い乗用車を調べてランキング形式でお伝えします。燃費に無縁の車が多くランクインしています。
環境性能と経済性に優れた車が求められる現代において、燃費性能は自動車選びの重要な要素の一つです。 特に近年では、ガソリン価格の高騰や環境意識の高まりから、燃費の良さはますます重視されるようになっています。
しかし、一方で、パワフルなエンジンや快適な居住性を重視した結果、燃費性能が犠牲になっている車種も存在します。今回は、2025年時点で販売されている国産自動車の中から、燃費の悪い車種トップ25をランキング形式で発表します。
ランキングに入る車種は、WLTCモード燃費を基準にしています。WLTCモード燃費とは、市街地、郊外、高速道路の走行モードを組み合わせた、より実走行に近い燃費測定方法です。
さらに、燃費が悪くなってしまう原因や、燃費を向上させるための最新技術についても解説していきます。 燃費の悪い車種の特徴を知ることで、車選びの際に役立つ情報を得られるでしょう。
それでは、早速ランキングを見ていきましょう。
燃費の悪い 国産自動車 ランキング
2025年2月時点で国内で販売する燃費の悪い車種は「GT-R」でWLTCモード燃費7.8km/Lでした。やはりスポーツカーと大型SUVやバン・ワンボックスカーなどが燃費が悪い。しかし、一昔前はもっと燃費の悪い車が多かったが、ここ最近は排気量が大きい車種や車両重量がある車種でも決して悪くない燃費だと思います。
順位 | 車名 | 車名 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|
1位 | 日産 | GT-R 2025年モデル | 7.8km/L |
2位 | トヨタ | ランドクルーザー250 (ガソリン車) | 7.5km/L |
3位 | レクサス | LX600 | 8.0~8.1km/L |
4位 | トヨタ | ランドクルーザー (ガソリン車) | 7.9~8.0km/L |
5位 | レクサス | LC500 Convertible | 8.0km/L |
6位 | レクサス | GX550 | 8.1km/L |
7位 | 日産 | エルグランド | 8.4km/L~10.0km/L |
8位 | 日産 | キャラバン | 8.5~11.3km/L |
9位 | レクサス | RC F | 8.5km/L |
10位 | レクサス | IS500 | 9.0km/L |
11位 | トヨタ | ハイエース | 9.2km/L~12.4km/L |
12位 | 日産 | フェアレディZ | 9.5km/L~10.2km/L |
13位 | 日産 | スカイライン | 10.0km/L |
14位 | トヨタ | アルファード (ガソリン車) | 10.6km/L |
15位 | スバル | WRX S4 | 10.7km/L~10.8km/L |
16位 | レクサス | RX350 | 11.2km/L~11.8km/L |
17位 | スバル | レヴォーグ | 11.0km/L~13.5km/L |
18位 | レクサス | NX350 | 11.7km/L |
19位 | トヨタ | ハイラックス | 11.7km/L |
20位 | トヨタ | GR86 | 11.7km/L~12.0km/L |
21位 | スバル | SUBARU BRZ | 11.7km/L~12.0km/L |
22位 | 日産 | NV200バネット | 12.0km/L |
23位 | トヨタ | センチュリー | 12.4km/L |
24位 | 三菱 | デリカD:5 | 12.6km/L |
25位 | スバル | レガシィアウトバック | 13.0km/L |
26位 | マツダ | CX-60 25S | 13.0km/L~14.2km/L |
※ 上記のランキングは、2025年2月現在の情報に基づいています。
※ グレードや駆動方式によって燃費は異なります。
更に、最近ではランドクルーザー、LX、そしてフェアレディZのフルモデルチェンジがあったことでそれぞれの車種の燃費が向上したこともあり昔ほど燃費が悪くない車種が多くなったのも要因の一つである。
それとは真逆に低燃費車種トップの「ヤリス」はWLTCモード燃費36.0km/Lと上記の5人乗り乗用車として比較にならないぐらい燃費に違いはある。しかし、車のすべてが燃費だけではない。上記の燃費の悪い車が逆に人気車種が多いのも面白いところである。
燃費ランキングからわかること
ランキングを見ると、SUVや大型ミニバン、スポーツカーが多くランクインしていることがわかります。これらの車種は、車体が大きく重量があるため、燃費が悪くなる傾向があります。また、パワフルなエンジンを搭載している車種も燃費が悪くなりがちです。
一方、軽自動車やコンパクトカーは、車体が小さく軽量なため、燃費が良い傾向があります。
燃費が悪くなる原因
燃費が悪くなる原因は、様々な要因が考えられます。主な原因としては、以下のようなものがあります。
- 車両重量: 車体が重いほど、走行に必要なエネルギーが多くなり、燃費が悪くなります。
- エンジン排気量: エンジン排気量が大きいほど、燃料消費量が多くなり、燃費が悪くなります。
- 駆動方式: 4WD車は、2WD車に比べて駆動系の抵抗が大きいため、燃費が悪くなる傾向があります。
- 走行抵抗: タイヤの空気圧が低い、荷物を多く積んでいるなど、走行抵抗が大きいほど燃費が悪くなります。
- 運転方法: 急発進、急ブレーキ、アイドリングなど、燃費の悪い運転をすると、燃費が悪化します。
- エアコンの使用: エアコンを使用すると、エンジンに負荷がかかり、燃費が悪くなります。
燃費のいい車種 国産自動車 ランキング
順位 | 車名 | 車名 | WLTCモード 燃費 |
---|---|---|---|
1位 | トヨタ | ヤリス ハイブリッド | 36.0km/L |
2位 | トヨタ | アクア | 35.8km/L |
3位 | トヨタ | プリウス | 32.6km/L |
4位 | トヨタ | ヤリスクロス ハイブリッド | 30.8km/L |
5位 | トヨタ | プリウスPHEV | 30.3km/L |
6位 | トヨタ | カローラ ハイブリッド | 30.2km/L |
7位 | トヨタ | カローラスポーツ ハイブリッド | 30.0km/L |
8位 | トヨタ | カローラツーリング ハイブリッド | 29.0km/L |
9位 | ニッサン | ノート e-POWER | 29.5km/L |
10位 | ホンダ | フィット e:HEV | 29.4km/L |
11位 | トヨタ | シエンタ ハイブリッド | 28.8km/L |
12位 | ダイハツ | ロッキー ハイブリッド | 28.0km/L |
13位 | トヨタ | ライズ ハイブリッド | 28.0km/L |
14位 | レクサス | LBX | 27.7km/L |
15位 | トヨタ | カローラクロス | 26.2km/L |
16位 | マツダ | MAZDA2 ディーゼル | 25.2km/L |
17位 | ホンダ | ヴェゼル e:HEV | 25.0km/L |
18位 | スズキ | スイフト | 24.5km/L |
18位 | ホンダ | シビック e:HEV | 24.2km/L |
19位 | トヨタ | ハリアー ハイブリッド | 22.3km/L |
20位 | ホンダ | ZR-V e:HEV | 22.1km/L |
※最新自動車情報調べ
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→【2024年】燃費の良い 国産自動車 ランキング トップ20
燃費を向上させる最新技術
自動車メーカーは、燃費を向上させるために様々な技術開発に取り組んでいます。近年では、以下のような技術が実用化されています。
- ハイブリッドシステム: ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせることで、燃費を向上させる技術。
- ダウンサイジングターボ: エンジン排気量を小さくし、ターボチャージャーでパワーを補うことで、燃費とパワーを両立させる技術。
- クリーンディーゼルエンジン: 従来のディーゼルエンジンよりも排気ガスをクリーンにし、燃費を向上させたエンジン。
- 軽量化: 車体や部品を軽量化することで、燃費を向上させる技術。
- アイドリングストップ: 信号待ちなどで停車している時にエンジンを自動的に停止させることで、燃費を向上させる技術。
- CVT: 無段変速機。変速ショックがなくスムーズな加速を実現し、燃費を向上させる技術。
これらの技術は、日々進化しており、より燃費の良い自動車が開発されています。
燃費向上のための心がけ
自動車の燃費は、運転方法によっても大きく変わります。燃費を向上させるために、以下の点に注意しましょう。
- エコドライブ: 急発進、急ブレーキを避け、スムーズな運転を心がけましょう。
- タイヤの空気圧: タイヤの空気圧は、定期的にチェックし、適正な空気圧を保ちましょう。
- 不要な荷物の積載: 不要な荷物は、車から降ろしましょう。
- エアコンの使用: エアコンは、必要な時だけ使用しましょう。
- アイドリングストップ: 信号待ちなどで停車する時は、アイドリングストップを活用しましょう。
編集部から一言
今回は、2025年時点で販売されている国産自動車の中から、燃費の悪い車種トップ30をランキング形式で紹介しました。燃費性能は、車選びの重要な要素の一つですが、走行性能や快適性など、他の要素も考慮して車を選ぶことが大切です。
燃費の悪い車種の特徴や燃費を向上させるための技術、運転方法などを理解し、自分に合った車を選びましょう。
※ 最後に、この記事はあくまでも情報提供を目的としたものであり、特定の車種を推奨するものではありません。車種選びは、ご自身のニーズやライフスタイルに合わせて慎重に行うようにしましょう。