トヨタは、新型「センチュリー」を2023年11月に発売する。2023年9月6日13時30分より新車発表会を実施した。次の100年を見据えたセンチュリーとなり、今回はクロスオーバーSUV化を行い、更に通常モデルと「GRMN」の2つの異なる仕様をラインナップする。プラットフォームには初の「TNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォーム」」エンジンは新開発のプラグインハイブリッドシステム“THSⅡ Plug-in”(PHEV)を搭載。3.5L V6エンジン+モーターに無段変速機、ダイレクト4全輪駆動システムを搭載。価格は25,000,000円とした。
トヨタ 新型「センチュリー 」正式発表 について
プレゼンテーションはトヨタ自動車株式会社 取締役・執行役員 デザイン領域統括部長 Chief Branding Officer Simon Humphries(サイモン・ハンフリーズ)氏が行う。ライブ中継は当サイトのほか、公式YouTubeチャンネルでも視聴が可能となっている。
なんと「センチュリー クロスオーバー」の発表は新型「アルファード」「ヴェルファイア」の記者会見の最後に突然説明された。サイモン・ハンフリーズ氏は「究極のショーファーカーであるセンチュリー。そのセンチュリーさえも、大胆に変えようと、すでに動いている。年内にはトヨタのショーファーシリーズに新たなエディションが加わる。」と伝えられた。
12分17秒から見てもらえれば内容が確認できます。事前予告を入れてくるところは非常に力を入れていると感じられる。そして同時に日本発売が確実ということになるだろう。
トヨタ 新型「センチュリー」(クロスオーバーモデル) について
新型「センチュリー」は初の「TNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォーム」とセンチュリーにふさわしい乗り心地の実現を目指し、「ラゲージルームセパレート構造」を新開発、ラゲージルームセパレーターの室内側には「遮音機能付クリア合わせガラス」を採用。四輪操舵システム「ダイナミックリヤステアリング」を設定。低速域では取り回しの良さ、中高速域ではシームレスかつ自然なハンドリング実現。新型「センチュリー」には高度なレベルで充たす、新開発のプラグインハイブリッドシステム“THSⅡ Plug-in”を搭載。3.5L V6エンジン+モーターに無段変速機、ダイレクト4全輪駆動システムを搭載。総合最高出力406hp (303kW/412PS) 。加速時には、高出力モーター+パワーコントロールユニットの働きにより、豊かなパワーと力強いトルクを静かに発揮する。モデルの電気のみでの航続距離は53kmと予想される。昼間自転車・夜間歩行者検知可能な次世代「Toyota Safety Sense」を採用する。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→最上級SUV トヨタ 新型「センチュリー クロスオーバー」の予想CG これは本当に発売される
トヨタ 新型「センチュリー」 (クロスオーバーモデル) エクステリアについて
全長やホイールベースは伸びやかで重厚感あふれるスタイルとした。プロジェクター式ヘッドランプ4灯とLEDアレイAHSを一体化したヘッドランプを採用。リヤコンビネーションランプは、奥行きのある4つのランプで、威厳に満ちた眼差しを感じさせる。職人による精緻な彫刻(象徴となるフロントセンターの「鳳凰」エンブレムは先代に引き続き採用。)が施された、塗装面を徹底的に磨き上げボディに圧倒的な光沢をもたらす「鏡面磨き」など、ものづくりを極めた“匠”の手による細部にわたる仕上げ。更に通常モデルと「GRMN」の2つの異なる仕様をラインナップ、後部ドアをスライドドア化することも可能にしている。
トヨタ 新型「センチュリー」 (クロスオーバーモデル)ボディカラーについて
センチュリー 白鶴(はっかく) プレシャスホワイトパール×シルバー
センチュリー 黎明(れいめい) プロミネントグレー×シルバー
センチュリー 麟鳳(りんぽう) ブラック×シルバー
センチュリー KIWAMI LINE 紅蓮(ぐれん) グローリーレッド×シルバー
センチュリー KIWAMI LINE 黎明 単彩(れいめい たんさい) プロミネントグレー
センチュリー KIWAMI LINE 麟鳳 単彩(りんぽう たんさい) ブラック
センチュリー KIWAMI LINE 黎明 杼型(れいめい ひがた) プロミネントグレーブラック
トヨタ 新型「センチュリー」 (クロスオーバーモデル) インテリアについて
12.3インチTFTディスプレイ(フル液晶デジタルメーター)を採用する。リフレッシュ機能など、後席にお乗りのお客様が心からくつろいでいただける機能を備えた、フルリクライニング可能なリヤシートを採用。卓越した技術をオーディオ開発に注入。生演奏を彷彿させる心地よいリスニング空間を実現。最大75°まで開くリヤドアと、掃き出しフロアで、優れた乗降性を実現。
トヨタ 新型「センチュリー」(クロスオーバーモデル) スペック
スペック | 新型センチュリー(SUV) |
---|---|
全長 | 5,205mm |
全幅 | 1,990mm |
全高 | 1,805mm |
ホイールベース | 2,950mm |
エンジン | 3.5L V6エンジン+モーター |
最高出力 | 193kW(262ps)/6,000rpm |
最大トルク | 335Nm(34.2kgm)/4,600rpm |
フロントモーター 最高出力 | 134kw(182ps) |
フロントモーター 最大トルク | 270Nm(27.5kgm) |
リアモーター 最高出力 | 80kw(109ps) |
リアモーター 最大トルク | 169Nm(17.2kgm) |
システム最高出力 | 406hp (303kW/412PS) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | E-Four Advanced |
WLTCモード燃費 | 14.2km/L |
価格 | 2,500万円 |
トヨタ 最上級SUV 新型「センチュリー 」クロスオーバーモデルをラインナップする理由はあるか?
トヨタの現時点でのSUVラインナップはコンパクトモデルでは「ライズ」「ヤリスクロス」「C-HR」ミドルクラスでは「カローラクロス」「RAV4」「ハリアー」「クラウンクロスオーバー」ラージクラスでは「ランドクルーザープラド」「ランドクルーザー」をラインナップする。トヨタは他社よりも現在多くSUVラインナップを抱えているがここに新たに「センチュリークロスオーバー」をラインナップする価値があるのか?
ラージクラスにはクロスカントリーSUVしかない
先ほどラインナップをそれぞれ紹介したが、実はトヨタのラージクラスのSUVモデルは全てクロスカントリーSUVでありボディ構造はラダーフレームを採用した「(GA-Fプラットフォーム)と呼ばれる新開発のプラットフォームをベースにラダーフレームを採用」砂漠や岩場などの未舗装路を走ることが念頭に置かれて開発された悪路走破性に適したモデルである。つまり、大きくはSUVではあるが、現代の多く認知されているクロスオーバーSUVの様な。多くの乗用車と同様にモノコックボディを採用し、乗り心地や静粛性も高く、ハイブリッドシステムを搭載するようなラージモデルが存在しない。
プラットフォーム | トヨタ |
---|---|
GA-B プラットフォーム | アクア |
GA-B プラットフォーム | ヤリス |
GA-B プラットフォーム | ヤリスクロス |
GA-B プラットフォーム | シエンタ |
GA-B プラットフォーム | GRヤリス |
GA-C プラットフォーム | プリウス |
GA-C プラットフォーム | プリウスPHV |
GA-C プラットフォーム | カローラスポーツ |
GA-C プラットフォーム | カローラツーリング |
GA-C プラットフォーム | カローラ |
GA-C プラットフォーム | C-HR |
GA-C プラットフォーム | カローラクロス |
GA-C プラットフォーム | ヴォクシー |
GA-C プラットフォーム | ノア |
GA-K プラットフォーム | カムリ |
GA-K プラットフォーム | アバロン (日本未発売モデル) |
GA-K プラットフォーム | RAV4 |
GA-K プラットフォーム | RAV4 PEHV |
GA-K プラットフォーム | ハリアー |
GA-K プラットフォーム | ハリアーPHEV |
GA-K プラットフォーム | ハイランダー (日本未発売モデル) |
GA-K プラットフォーム | シエナ (日本未発売モデル) |
GA-K プラットフォーム | アルファード |
GA-K プラットフォーム | ヴェルファイア |
GL-F プラットフォーム | ランドクルーザー300 |
GL-F プラットフォーム | タンドラ (日本未発売モデル) |
GA-L プラットフォーム | クラウン |
GA-L プラットフォーム | MIRAI |
GA プラットフォーム | グランエース |
e-TNGA プラットフォーム | bZ4X |
ベースはGA-Lプラットフォームとなるが、クラウンシリーズを超える豪華な仕様となることは間違いない。
TNGA | トヨタ | レクサス |
---|---|---|
GA-B プラットフォーム | ヤリスクロス | LBX |
GA-C プラットフォーム | C-HR | UX |
GA-K プラットフォーム | ハリアー | NX |
e-TNGA プラットフォーム | bZ4X | RZ |
GA-K プラットフォーム | ハイランダー | RX |
GA-K プラットフォーム | グランドハイランダー | TX |
GL-F プラットフォーム | ランドクルーザープラド | GX |
GL-F プラットフォーム | ランドクルーザー300 | LX |
GA-K プラットフォーム | センチュリー (クロスオーバー) | - |
新たな「最上級SUV」として「センチュリークロスオーバー」のポジションは?
ここまで色々考えてきたが、現行3代目「センチュリー」をベースにしたSUVではない可能性がありそうだ。現行センチュリーはプラットフォームは、トヨタ最新のTNGAではなく、4代目「レクサスLS」(ロングボディ車)用を新型センチュリー用に最適化させたものを採用しており、現在のTNGAプラットフォームを採用していない車種をSUV化するのはすこし不自然である。モノコックボディで最上級モデルであれば「GA-L プラットフォーム」を採用する流れが自然な流れであると思われる。最後に結論としてトヨタ車ではラージサイズのクロスオーバーSUVに空きがあることは確かなので十分、最新の「最上級SUV」がラインナップされる意味がある。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→トヨタ 話題の最上級SUV 新型「センチュリー SUV」は本当にあるのか?色々と考えてみた
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